『ひきこまり吸血鬼の悶々』は、小林湖底先生により執筆されている大人気ラノベ作品です。
コミカライズ(月刊ビッグガンガンにて連載中)を経てテレビアニメ化も果たしており、2023年10月から放送および配信中です。
本記事では『ひきこまり吸血鬼の悶々』の人物相関図を作成してみました。
既に原作を既読の人は復習用に、アニメから入る新規ファンには視聴前の予習として参考にしていただけると幸いです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【ひきこまり吸血鬼】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
目次
『ひきこまり吸血鬼の悶々』の人物相関図
『ひきこまり吸血鬼の悶々』は父親(アルマン)と皇帝(カレン)により勝手に「ムルナイト帝国の将軍」にさせられた主人公(テラコマリ)を中心に、彼女を取り巻く専属メイド(ヴィルヘイズ)や個性豊かな配下たちとの人間関係がコミカルかつシリアスに展開されます。
また、ストーリー序盤でこそムルナイト帝国の吸血鬼たちとの交流をメインに進行されていきますが、後には他国に住む他種族たちとの出会いや共闘なども展開しながら、テラコマリを成長させていくストーリーも魅力的な作品です。
テラコマリの家族やメイド、配下たち
まずは、主人公(テラコマリ)と最も身近な存在となる家族やメイド、さらに彼女が隊長となった上で指揮する“第七部隊”に所属する部下たちの一部を紹介します。
テラコマリ・ガンデスブラッド
種族 | 吸血種 |
誕生日 | 2月18日 |
年齢 | 15歳(初登場時)→16歳(原作6巻) |
愛称 | コマリ |
烈核解放 | 孤虹の恤(ここうのとむらい) |
CV | 楠木ともり |
本作品の主人公であり、ムルナイト帝国(吸血鬼の国)の中でも高名な貴族であるガンデスブラッド家の次女として生まれた少女です。
また、親バカな父親(アルマン)からの刷り込みを受け続けたことで、自分のことを「一億年に一度の美少女」と思い込みながら周囲にも豪語しています。
しかし自分が通っていた帝立学院でミリセントからの虐めを受け続けたことが原因で“3年間もの引きこもり生活“を続けてきました。
そんな引きこもり生活が続く中で父親(アルマン)と皇帝(カレン)の計らいや勝手な行動により、コマリ自身の意思に関係なく「七紅天(しちぐてん)・大将軍の1人」に任命されてしまいます。
七紅天の中の“第七部隊隊長”として500人もいる配下たちの下剋上に怯えながら、他国との戦争を強制される過酷な生活に変わってしまったのです。
吸血鬼なのに血を嫌いで飲めず、成長できずに過ごしてきたため「魔法を使えない」「運動音痴」「背が低い」と、マイナス要素ばかり揃っています。
それでも配下たちには「自分が弱いこと」をバレぬよう、戦場では大袈裟なハッタリと振る舞い、そしてヴィルヘイズの協力(主に毒盛りや破壊工作)も得た上で何とか誤魔化して乗り越えながら勝利をおさめていきます。
また、普段は小心者である一方、お人好しかつ“人一倍強い正義感”も併せ持っています。
そのため、自分の大切な者が窮地に陥った状況を見捨てることができず、自分より強い者に対しても屈せずに挑む勇敢さの持ち主でもあります。
実は他人の血を吸うことで絶大な強さや魔法を発動できる
日常では弱いテラコマリですが、それはあくまでも表向きだけのことに過ぎません。
実は、他人の血を吸うことによって自身のもつ烈核解放「孤虹の恤」を発動した途端、絶大な強さが解放されると共に超強力な攻撃魔法まで放つことまで可能となります。
そのような絶大な強さで、ミリセントやオディロンなどの強敵をも瞬殺してしまいます。
過去の時代でも自分の烈核解放により三度もの暴走による惨劇を起こしていますが、発動後は本人も覚えておりません。
テラコマリの本当の強さや魔法、母親や過去、死亡については『テラコマリの強さと能力・過去 | 血が嫌いで弱い理由・母親や死亡について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ヴィルヘイズ・ルミエール
種族 | 吸血種 |
誕生日 | 3月12日 |
年齢 | 15歳(初登場時)→16歳(原作8巻) |
愛称 | ヴィル |
烈核解放 | パンドラポイズン |
CV | 鈴代紗弓 |
本作品のメインヒロインで、七紅天にされたテラコマリの専属メイドを務める青髪の少女です。
また、コマリが隊長を務める“第七部隊の第一班・工作班の班長“も兼任します。
日常生活ではクールにメイド業をこなしながら、テラコマリが困った時には自分が得意とする”毒盛り”や”破壊工作”を事前に実行しておくことで卒なく助けてくれますが…
時には加減を知らず、やり過ぎてしまうこともあります。
また、かなりズレた感性の持ち主でもあり、コマリが同じ七紅天の将軍や他国の者たちから戦争を挑まれた場合には火に油を注ぐような言い方をして、コマリが最も望まない戦争に発展させてしまうことも多いのです。
さらに、コマリに対する異常なまでの好意の持ち主でもあり「愛情表現」などと言いながら”コマリへのセクハラ行為”も頻繁に行ってきます。
そのため、コマリから「変態メイド」と呼ばれることも多いですが、協力やサポートにより何度も救っている事実に変わりないため、一定以上の信頼は得られています。
ヴィルヘイズの烈核解放は未来を視ることが可能
ヴィルヘイズのもつ烈核解放「パンドラポイズン」は、自分の血を飲ませることにより「その飲んだ相手の未来を視ることが可能」となります。
また、逆さ月によって起こされた吸血動乱(原作5巻)で、コマリを支えていく決意を新たに固めたことで進化を果たしたことにより「物体を未来に転移させることまで可能」となりました。
ヴィル自身は自分の烈核解放において高い的中率を宣言しますが「5日に一度のペースでしか発動できないこと」や「視えるのは”未来のある一点のみ”」など、何気に制約も多いのです。
ヴィルヘイズの出生や過去について
表向きでは”下級区の出身”とされてきたヴィアベルですが、実は未来視の異能をもつ「巫女姫の家系(ルミエール家)」の生まれである可能性が高いとされています。
しかし、ヴィルヘイズ自身が幼少期(クロヴィスに保護される以前)の記憶を全て失っているため、出身における真相まではまだ正式には明かされていません。
また、ヴィルヘイズもテラコマリと同じ帝立学院(テラコマリと同学年)に通っていましたが、彼女もまた“ミリセントからの苛め”を受けており、そんな自分を庇うように救ってくれたのがテラコマリだったのです。
しかし、ヴィルヘイズの方は苛めの標的がコマリに変わってからも自ら進んで助けることができない罪悪感に悩まされていました。
そのような過去こそが、ヴィル自身がコマリに話していた「自分が犯した重大な罪」の真実です。
ヴィルヘイズの正体や過去、強さや能力については『【ひきこまり吸血鬼】ヴィルヘイズの正体と家族 | 強さや能力・過去について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
カオステル・コント
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 中尉 |
CV | 花江夏樹 |
テラコマリの部下の1人で“第二班・広報班の班長“であると同時に、第七部隊では実質的なまとめ役を務める形で自分と同じ部隊の者たちを引っ張ってくれる青年です。
空間魔法を得意としているため、戦争や攻撃だけでなく移動の面でも頼りになる存在です。
ベリウス・イッヌ・ケルベロ
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 中尉 |
CV | 水中雅章 |
狼の頭をしている大柄の獣人で“第三班・破壊班の班長“を務める男性です。
真面目な性格な常識人ゆえにヨハンやカオステルと衝突することも度々あります。
自分の将軍(テラコマリ)への忠誠心は本物で、パーティー会場でミリセントに刺されそうになるコマリを庇い、自ら犠牲となって重傷を負いました。
メラコンシー
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 大尉 |
CV | 畠中祐 |
金髪でチャラ男風なラッパーな吸血鬼で“第五班・遊撃班の班長“です。
かなり陽気な性格で、戦場でもラップ風に歌いながら話すことで仲間たちから殴り飛ばされることも多いです。
ヨハン・ヘルダース
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 中尉 |
CV | 小林裕介 |
“第四班・特攻班の班長“を務める金髪の少年吸血鬼で、火炎魔法の使い手です。
カオステルたちと違い、コネで七紅天になった(させられた)コマリへの嫌悪感を強く抱いており、決闘まで挑みます。
ヴィルヘイズによって仕込まれていた毒で不戦敗にされた後、自分に近づいてきたミリセントと協力した上でテラコマリを追い詰めることに加担しました。
そのような重罪により本来は重罪に課せられるはずでしたが、ミリセントの一件が済んだ後はテラコマリに許されたことで「テラコマリのボディガード」となって懸命に働き始めます。
ヨハンの死亡、魔法や弱い理由については『【ひきこまり吸血鬼】ヨハンの死亡と弱い理由 | ミリセント戦後の役割とは』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
父親(アルマン)以外のテラコマリの家族について
テラコマリには一緒に住む兄や姉、さらに妹(ロロッコ)までいます。
かつて“七紅天の1人”として活躍していた母親(ユーリン)においては5年前に戦場から姿を消したため、本編開始時の時点では“故人”の扱いとされてきました。
しかし、実は常世(第二世界)という別次元の世界にて「フルムーンのボス」として、今でも戦乱を止めるために戦い続けています。
妻(ユーリン)の容姿や生死と現状、娘(テラコマリ)と再会できる可能性については『【ひきこまり吸血鬼】母親(ユーリン)の容姿と声優 | ネリアとの関係性・生死や現状について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
エステル・クレール
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 少尉 |
CV | 不明 |
紅褐色の髪をポニーテールにまとめた髪型が特徴的な少女です。
吸血動乱(原作5巻)の後に第七部隊に入隊してきた新人ですが“第六班・特殊班の班長“の座を任されます。
軍学校を首席で卒業できた程の優等生ですが、後にネリアやヴィアベルと共に「コマリ倶楽部」を結成することになります。
ブーケファロス
種族 | 竜 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
七紅府の厩舎で管理されている紅竜で、七紅天に任命された「テラコマリの騎獣」となりました。
大の幼女趣味をもっており、幼女以外の人間には将軍に対して懐きませんが、コマリに対しては出会った瞬間に懐きました。
能力も優秀で敏捷性に優れている上、鉄製の剣による剣撃をも弾く程の頑丈さを誇ります。
アルマン・ガンデスブラッド
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
CV | 福島潤 |
テラコマリの父親で、ムルナイト帝国の宰相でもある長身の男性です。
また、カレン皇帝とは学生時代からの付き合いで“先輩と後輩”という関係性でした。
自分の娘(コマリ)に対して親バカ且つ過保護に育て過ぎてきた一方で、コマリを苛めてきたミリセントへの報復を容赦なく実行した残酷な一面も併せ持っています。
己のもつ権力などを用いて、3年前に学院内で起きた惨殺事件の濡れ衣をミリセントに着せた上で本人だけでなく、彼女の一族をまるごと追放していました。
ムルナイト帝国の七紅天大将軍と皇帝
ムルナイト帝国はコマリたち吸血種が住む国です。
ここでは、第七部隊隊長(コマリ)以外の七紅天と帝国を治める皇帝(カレン)を紹介していきます。
ペトローズ・カラマリア
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
ムルナイト帝国軍“第一部隊隊長”です。
外見は小柄な少女ですが、現役の七紅天としては最も長い経歴を誇ります。
「一度訪れたことのある場所なら、いつでも爆破できる」という烈核解放をもち「無軌道爆発魔」という二つ名で呼ばれています。
ヘルデウス・ヘヴン
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
CV | 宇垣秀成 |
ムルナイト帝国軍“第二部隊隊長”であると同時に神聖教の神父であり、孤児院も経営する男性です。
幼少期のサクナも引き取り孤児院で育ててきましたが、それはヘルデウスがサクナの父親と学院時代から”親友同士”という関係性であったこと、さらにサクナの家族を逆さ月の者たちに惨殺されたことで彼女が身寄りを失くしてしまったためでした。
サクナが”逆さ月の構成員”としてオディロンに脅迫されながら利用されていることを知りながらも彼女を救えぬことに内心で苦悩し続けてきました。
それでもサクナの烈核解放(アステリズムの廻転)に操られたふりをして「サクナの父親」として振る舞うことで彼女を支えてきました。
しかし、ヘルデウス自身の実力は本物であり、実際には「サクナの烈核解放を無効化することも可能」です。
フレーテ・マスカレール
種族 | 吸血種 |
誕生日 | 6月7日 |
年齢 | 20歳(初登場時) |
CV | 杉山里穂 |
ムルナイト帝国軍“第三部隊隊長”を務める女性で「黒き閃光」という二つ名をもつ強力な暗黒魔法の使い手です。
自身が七紅天であることに強い誇りを持っており、その自覚に欠けているテラコマリに対して強い嫌悪感を抱きます。
さらに七紅天が集う会議の中”多数決”という形でコマリを辞任さする手段まで実行していました。
フレーテの強さや魔法、テラコマリを嫌う理由などについては『フレーテは悪役令嬢な吸血鬼?強さと弱点・恋愛 | テラコマリを嫌う理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
デルピュネー
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
CV | 藤原夏海 |
ムルナイト帝国軍“第四部隊隊長”で異国風な仮面で素顔を隠しています。
物静かな性格で必要以上に言葉を発しませんが、フレーテやオディロンと同様にテラコマリのことを良く思っていませんでした。
本来は会議中の多数決であればデルピュネーも「コマリを辞任させる方」に入れるはずでしたが…
ヴィルヘイズが事前に仕掛けていた毒によって死亡させられていました。
それでも会議後は“魔核”のおかげで復活しており、その後に開催された「七紅天闘争」に参加する中でコマリへの攻撃を容赦なく始めます。
血液を操る凝血魔法の使い手であり、自分の血液を“ナイフ状”に変えた上で投げたり斬りつけたりするのが主な戦法です。
デルピュネーの正体と素顔、強さと能力については『【ひきこまり吸血鬼】デルピュネーの正体と素顔・強さと能力 | 死亡した理由や回数』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
オディロン・メタル
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
CV | 稲田徹 |
ムルナイト帝国軍“第五部隊隊長”で、左目の上下にある大きな傷跡が特徴的な褐色肌の男性です。
実は「逆さ月の構成員」が本職であり七紅天となった上で諜報活動を行なっていた上、サクナの家族を惨殺した張本人でもあります。
さらに「家族を取り戻す方法を教える」という条件を押しつけた上でサクナにも“逆さ月のスパイ”として働かせていました。
しかし、七紅天闘争の中で自分たちの烈核解放を発動したコマリとサクナに倒されて敗北したことで逆さ月のアジトに逃亡後、天津覺明に殺されて死亡しました。
オディロン解任後はミリセントが”第五部隊隊長”となる
上記で解説した理由によりオディロンが解任された後に空いた“第五部隊隊長”の席や職務は、ストーリー序盤(原作1巻)でテラコマリに倒されたミリセントが任命され、引き継ぐことになります。
オディロンの正体や最期、サクナとの関係性については『【ひきこまり吸血鬼】オディロンの正体 | サクナとの関係性・死亡後の後任は誰?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
サクナ・メモワール
種族 | 吸血種と蒼玉種のクウォーター |
年齢 | 16歳(初登場時) |
烈核解放 | アステリズムの廻転 |
CV | 石見舞菜香 |
本作品のメインヒロインの1人で、ムルナイト帝国軍“第六部隊隊長”に就任した少女です。
基本的に優しい性格で七紅天の先輩であるコマリのことをお姉さんのように慕ってくれます。
しかし、その好意が変な方向へも加熱してしまった結果、自室には“自作した等身大コマリ人形15体”を始め、総勢100個ものコマリグッズを所持する程のストーカーにも化してしまいます。
そういう意味ではヴィルヘイズとはまた違う形の変態さも併せもっており、彼女とコマリを巡って何度も揉めています。
神聖教の神父であった父親の影響で星に詳しく、幼少期に家族を失い孤児となった後は自分を引き取ってくれたヘルデウスを慕いながら、自分の烈核解放をかけて“本当の父親”の役をさせることで辛い思いを誤魔化してきました。
実はサクナもオディロンに家族を殺されたことにより「逆さ月のスパイ」となっていましたが、実際には彼から脅迫されながら「要人たちの暗殺」などの汚れ仕事をさせられ続けてきたのです。
七紅天闘争でコマリと共にオディロンを倒した後で自分の素性(逆さ月のスパイであること)が公となりましたが、皇帝(カレン)たちの裁量により軽罰だけで済み、それ以降もこれまでと変わらず七紅天の将軍として、コマリたちと共に行動します。
サクナの正体や過去、強さや魔法については『【ひきこまり吸血鬼】サクナ隊長の正体と過去・強さと魔法能力 | かわいい魅力について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
日常時ではコマリ以上の強さを誇る
サクナが第六部隊隊長に就任したのは、あまりにも想定外の事故で起きた“下剋上”によるものであり、本人は自分のことを「弱い」と卑下しています。
それでも蒼玉種の血を引いているため、少し殴られただけでは痛みを感じません。
また、普段から杖を使って戦いますが、実際には「素手で対戦相手の腹部を貫くことも可能」な上、檻を素手で捻じ曲げられてしまう程の高い腕力を誇ります。
さらに烈核解放を発動していない状態でも“氷結魔法”と”回復魔法”の両方を使いこなします。
これらの点だけでも、サクナは日常時(血を吸っていない状態)ではコマリ以上の強さを持ち得ています。
サクナの烈核解放で相手の記憶を見て操作することが可能
サクナの烈核解放「アステリズムの廻転」は、自分が殺した相手の記憶を覗き見できる上“記憶の操作まで可能”となります。
サクナはこの異能を使ってアバークロンビー隊を操り”同士討ちさせる”という形で利用しました。
しかし、逆さ月のスパイとして働かされていた頃までは、自分の烈核解放を“魔核の情報集め”のために利用されてきました。
メイジー・ベリーチェイス
種族 | 吸血種 |
年齢 | 不明 |
階級 | 大佐 |
CV | 不明 |
サクナの前任だった七紅天で“元・第六部隊隊長”の少女です。
サクナの下剋上によって爆殺されましたが、復活後はヘルデウスの孤児院で働いています。
しかし、ヘルデウスからの依頼を受けて「サクナの監督役」として第六部隊隊に復帰してきました。
また、メイジーは漫画版から逆輸入されてきたキャラクターでもあります。
カレン・エルヴェシアス
種族 | 吸血種 |
誕生日 | 6月26日 |
年齢 | 38歳(初登場時) |
CV | 日笠陽子 |
ムルナイト帝国の頂点に立つ皇帝で「雷帝」という二つ名も持つ女性です。
表面上では30代とされていますが、金髪かつグラマラスな美少女の容姿は何十年も前から変わっていないとされています。
自由奔放な性格で七紅天を始めとした部下たちにも明るく気さくに話します。
その一方で“生粋の同性愛者”でもあり、テラコマリへのセクハラ行為も頻繁に行なっています。
「人同士が互いに助け合える世界を作ること」を目的としており、その目的を果たすための強さと思考をもつテラコマリを目にかけた上で、彼女を七紅天に任命しました。
カレンもまた、テラコマリが「実は弱いこと」と「己の烈核解放を発動させた時の絶大な強さ」を知る数少ない人物です。
ゲラ=アルカ共和国→アルカ共和国
ネリアを始めとした翦劉種が治める国で、将軍の呼び方は「八英将」です。
共和制を主張していながらも、その実態は大統領のマッドハルトによる独裁国家であり、リゾート施設に見せかけた夢想楽園の地下で恐ろしい実験を続けてきました。
しかし、六国大戦(原作2巻)によりマッドハルトが不在となってからは、新たな大統領となったネリアが治めると同時に「アルカ共和国」という国名に改名されています。
ネリア・カニンガム
種族 | 翦劉種 |
年齢 | 15歳(初登場時)→16歳(原作6巻) |
烈核解放 | 尽劉の剣花(みなごろしのけんか) |
CV | ファイルーズあい |
八英将の1人であり、共和国軍の“第一部隊隊長”を務める少女で「月桃姫」という二つ名までもつ少女です。
(また、コマリやアマツと同じく”六戦姫”の1人でもあります)
自分の先生から譲り受けた剣で戦うスタイルが主な戦法であり、戦闘能力は高く“アルカ最強”とまで言われています。
しかし翦劉種という影響により、魔法を操ることは少し苦手です。
初登場時では世界征服という野望をもち、コマリを自軍に引き込もうとしてきました。
(一時的にコマリを”自分のメイド”にさせたこともあります)
一見は我儘な性格ですが、コマリと出会い共に行動する中で“他者を思いやる心”をもち始め、一度は自分を裏切ったメイド(ガートルート)を許す寛大さも併せもっています。
そして六国大戦の最中、コマリとお互いの血を飲ませ合うことで自身の烈核解放を発動した結果、これまで自分たち家族を縛りつけてきたマッドハルトを倒します。
その後は選挙を経てネリアが新たな大統領の座に就任して「アルカ共和国」を治めます。
また、解放された父親からアルカ共和国の魔核(黄金の鞘に包まれた短剣)も譲渡されました。
テラコマリの母親(ユーリン)から教育を受けていた
幼少期のネリアを教育してくれた先生とは、実は「テラコマリの母親(ユーリン)」であり、別れた現在でもネリアはユーリンのことを強く尊敬し続けています。
出会ったばかりのテラコマリへの興味や親近感が湧いたのもコマリが“ユーリンの娘”である点も大きく、ユーリンの血を引くコマリの強さや可能性への期待も強くもっていました。
そのような母親(ユーリン)繋がりもあり、サクナとは真逆にネリアは“自分が姉“になったつもりでコマリと接するようになります。
また、六国大戦以降に起きた「吸血動乱」や「華燭戦争」でもコマリを助けながら共に戦ってくれる心強い仲間となってくれます。
ネリアの烈核解放で何でも切ることが可能
ネリアの烈核解放「尽劉の剣花」は発動と同時に現れる双剣により“何でも切ることが可能”となります。
「何でも」というが如く、切れる対象は人や物、硬い檻などの物体に加えて“毒”などの液状のものも含まれます。
さらにネリアの場合は自分の烈核解放で、これまで断ち切れずにきた“己の迷い”まで断ち切ったのです。
ネリアの強さや能力、テラコマリ達との関係性については『ネリア将軍の血と能力 | テラコマリや母親との関係性・ヴィルやサクナとの違い』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ガートルード・レインズワース
種族 | 翦劉種 |
誕生日 | 6月3日 |
年齢 | 15歳(初登場時) |
CV | 日高里菜 |
ネリア直属のメイドを務める少女で、いつも元気で優しい笑顔を浮かべている優しい性格です。
ドジな一面がたまにキズですが、それでも人柄と共にメイドとしての資質をネリアから高く買われています。
しかし、メイド業以外にも“第八部隊隊長”の職務も兼任しており、レイピアによる剣術にも長けています。
ガートルードの正体や過去、強さや魔法については『【ひきこまり吸血鬼】ガートルードの正体と目的・強さと能力 | ネリアを裏切った理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ガートルードの正体はネリアの監視役?
ガートルードの正体は、彼女やネリアと同じ八英将の1人である「パスカルの妹」であり、兄(パスカル)からの命令で“ネリアの監視役”を強要されていました。
さらに一度はネリアへの“裏切り行為”まで実行しています。
それでも最終的には虐待ばかり繰り返してきた兄よりも自分に優しく接してくれてきたネリアの方を慕うようになり、六国大戦が終わってからも“ネリアのメイド”として働き続けます。
ゲラ・マッドハルト
種族 | 翦劉種 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
ゲラ=アルカ共和国の大統領で、翦劉の伝統を第一とする自由至上主義者かつ独裁者です。
己の権力を濫用しては、自分に反抗する者たちや拉致してきた他種族の者たちの身体を使って恐ろしい人体実験まで行なってきた首謀者でもあります。
また、ネリアの父親を人質に取った上で彼女に反抗などをさせないようにしていたのです。
六国の支配を目論み六国大戦を起こしますが、ネリアとテラコマリに敗北させられたことで蒸発するように姿を消しました。
天照楽土(てんしょうらくど)
アマツ・カルラを始めとした和魂種が治める国で、将軍の呼び方は「五剣帝」です。
国主である「大神」に就任するには「天舞祭」というお祭りによって決められますが、その内容は戦闘だけでなく選挙や討論会など、やることが実に多いのが特徴です。
これまでの歴史で大神に就任してきたのがアマツ家とレイゲツ家のどちらかから選ばれてきたため、この2つの家系は常に対立関係にありました。
しかし、テラコマリが生きる時代で開催された天舞祭(原作4巻)では「アマツ・カルラが次の大神に就任しないと国が滅びてしまう」と言われています。
アマツ・カルラ(天津 迦流羅)
種族 | 和魂種 |
年齢 | 15歳(初登場時)→27歳(未来の大神) |
烈核解放 | 逆巻の玉響(さかまきのたまゆら) |
CV | 島袋美由利 |
五剣帝の1人で天照楽土軍の“第五部隊隊長”を務める少女です。
(また、コマリやネリアと同じく”六戦姫”の1人でもあります)
世間や国中で“宇宙最強の将軍”ともてはやされてますが、それは親のコネで不本意に五剣帝に就任させられたため本人が仕方なくコマリ以上のハッタリで「自分が実は弱いこと」を必死に誤魔化してきたためです。
そのような共通点でコマリとも和解して友人同士となり「天舞祭」にも、彼女率いる七紅天の第七部隊の協力も得られた上で臨みました。
その一方で料理や家事など戦闘以外の才能には恵まれており「京一の和菓子職人になる」という夢に向かって「風前亭」という甘味処の店主も務めています。
アマツ・カルラの烈核解放で時間の巻き戻しや傷の回復が可能
アマツ・カルラの烈核解放「逆巻の玉響」は本人の意志力によって“対象の時間を巻き戻せる”という画期的な異能です。
さらに回復魔法も使えますが、カルラの烈核解放では他キャラたちの回復魔法と違って「神具で受けた傷を消すことまで可能」な点が大きなポイントです。
カルラの場合は幼少期から烈核解放の片鱗をもっていましたが、自分では制御不能だったため、従兄(天津覺明)から譲られた神具(時習鈴)によって異能そのものを封じられていました。
2年後の未来から「大神となったカルラ」も現れる
27歳に成長した「未来のカルラ(大神)」も、自分の烈核解放(逆巻の玉響)を使うことで本編の時代に現れました。
彼女がいた未来では「カリンが大神になったことで天照楽土が逆さ月の手で滅亡させられていた結果」を迎えていたのです。
未来のカルラ(大神)はそんな悲しい未来や歴史を変えるため、そして過去の自分(本編でのカルラ)を大神にさせるために祖母(天津神耶)の理解や協力も得ながら密かに動き続けていました。
アマツ・カルラの強さと能力、未来と死亡(消滅)、テラコマリとの関係性については『アマツ・カルラの未来と死亡(消滅) | 血と能力・テラコマリとの共通点』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
峰永こはる(みねなが こはる)
種族 | 和魂種 |
年齢 | 不明 |
CV | 木野日菜 |
カルラが抱える忍者集団「鬼道衆」の長を務める少女です。
常にカルラについて従いながら行動しますが、マイペースな性格な上、カルラに対しても平気で失礼な発言をしてしまうことも多いです。
それでもカルラを大切に思う気持ちに変わりありません。
レイゲツ・カリン
種族 | 和魂種 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
カルラと同じく五剣帝の1人で、天照楽土軍の“第三部隊隊長”を努める少女です。
また、アマツ家と対立関係にあるレイゲツ家の娘でもあります。
自分に突出した才能がないことを自覚した上で、先々代の大神であった祖父の教育を受けながら努力を重ねてきました。
昔からカルラの人徳を認めてはいながらも、これまでの戦争での姿勢(自ら戦わない等)におけるやる気のなさに苛立ちを募らせて敵意を向けながら「天舞祭」にて“大神の座”を賭けての勝負に臨みます。
しかし天舞祭が始まった途端、食客として従えてきたフーヤオに神具で刺されて倒されたため、カルラとの勝負を果たせぬまま敗北させられました。
その後はカルラの烈核解放で救われたことも含めて「自分にはない”心の強さ”があること」を認めた上で、カルラとも和解しながら彼女が大神になることも心から認めたのです。
フーヤオ・メテオライト
種族 | 獣人種 |
年齢 | 不明 |
烈核解放 | 水鏡稲荷権限(みずかがみいなりけんげん) |
CV | 不明 |
カリンの食客として働く少女ですが、その正体はサクナやオディロンと同じ「逆さ月の構成員」です。
カリンに接しながら共に働いてきたのも「天照楽土の魔核を入手する」という目的のためでした。
「天舞祭」の最中に用済みと判断した途端、カリンを自分の神具で刺してしまう程の冷徹さまで露わに出しながら、己の正体までも堂々と告げながら明かしています。
その後はアマツ家に潜入しつ魔核を奪おうとしますが、カルラと共に追ってきたコマリの烈核解放に倒されました。
フーヤオの烈核解放で他人の姿に変身できてしまう
フーヤオの烈核解放「水鏡稲荷権限」による変身能力は、他人の姿と声の両方を完璧に模倣できてしまいます。
ただ、フーヤオ自身に少し抜けているところもあり、テラコマリの目前で“ヴィルヘイズの姿”に化けることで逃れようとしますが…
変身した瞬間を見られていたこともあり、テラコマリからは速攻で見抜かれた結果、容赦なく倒されました。
天舞祭の後は”4人目の朔月”となる
フーヤオもまた、テラコマリに倒された後もしぶとく生き延びていましたが、オディロンと違って殺されることはありませんでした。
それどころか、フーヤオの烈核解放や天舞祭での功績を高評価してきたトリフォンにより「4人目の朔月」へと昇進させられたことで、再び戦場で戦うこととなります。
天津神耶(あまつ かや)
種族 | 和魂種 |
年齢 | 68歳(初登場時) |
CV | 不明 |
カルラの祖母で、アマツ家の現当主です。
将軍だった時代では「地獄風車」という二つ名で呼ばれた程に恐れられていた先代の大神でもありました。
元々は放任主義で孫のカルラに対しても優しかったのですが、未来から来た大神(未来のカルラ)から「天照楽土が滅亡する未来」を知らされたことにより、カルラを“次期大神”にさせるために厳しく教育するようになりました。
それでも内心ではカルラの夢(和菓子職人)に賛成していましたが、国を憂うカルラに覚悟が足りないこと等も心配した上で厳しく反対していました。
しかし、コマリからのフォローもあり「まずは大神に就任すること」という条件つきで許してくれたのです。
逆さ月(さかさづき)
六国にある“魔核破壊”という目的で暗殺などの活動を続ける、アットホームなテロリスト集団です。
ボスであるスピカ(教皇)を筆頭に“4人目の朔月”と構成員たち(サクナやオディロン達)から成り立っています。
ミリセント・ブルーナイト
種族 | 吸血種 |
年齢 | 15歳(初登場時)→16歳 |
CV | 雨宮天 |
ムルナイト帝国の政治家の家系”ブルーナイト家”で生まれた少女で、同じ学院に通うコマリを苛めたことで引きこもりにさせた張本人です。
そのことでアルマンからの怒りを買って、3年前にコマリが起こした「学院内での大量殺人」の犯人に仕立て上げられたことにより、ミリセント自身も含めた一族全員を国から追放されました。
しかし父親たちと逸れて1人きりで彷徨う中をかつての師(天津覺明)に拾われたことで逆さ月に入り、働き始めたのです。
ヨハンとの協力関係も結んだ上で「テラコマリへの復讐」も始めますが、その時の方法も極めて残酷かつ狡猾なものでした。
自分の神具で重傷を負わせたヴィルヘイズを人質に取った上でコマリを単身で指定した場所(教会)へと訪れさせます。
光撃魔法「魔弾」を得意としており、コマリとの決闘や以降の戦争でも使い続けます。
しかしコマリ達と違って烈核解放を使うことができない上、コマリが解放させた「孤虹の恤」により形成逆転する形で倒されました。
第五部隊隊長としてサクナやコマリを支える役割に
コマリに倒された後、一度は牢獄で監禁されたミリセントですが皇帝(カレン)が手を回したことにより釈放された上、外出まで許可されるようになりました。
さらにオディロンが解任された後を引き継ぐ形で“第五部隊隊長”に就任させられた上で、吸血動乱ではコマリやヴィル、サクナ達と共闘する展開を迎えます。
このように自分も七紅天大将軍となってからもコマリへの怨恨が完全に消えたわけではありませんが、復讐することなく「ブルーナイト家の再興」を目的にしながら戦い続けます。
さらに、戦意を失いかけたコマリを叱咤しながら闘争心を上げさせたり戦闘中もフォローしてくれたりと頼れる存在となりました。
また、七紅天となる前には自分の素性などで悩むサクナにもアドバイスを送ってくれています。
ミリセントの過去や目的、強さや魔法能力については『【ひきこまり吸血鬼】ミリセントは人間のクズ? | 過去や目的・強さと魔法について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
天津覺明(あまつ かくめい)
種族 | 和魂種 |
年齢 | 不明 |
烈核解放 | 今昔渡月橋(こんじゃくとげつきょう) |
CV | 中村悠一 |
アマツ・カルラの従兄で、ミリセントの師匠だった青年です。
元・五剣帝の1人ですが、天照楽土から姿を消した後から“朔月の1人”として逆さ月に在籍しています。
しかし、実は「フルムーンのメンバー」であり、逆さ月に身を置いているのは大神(未来のカルラ)からの密命を受けた上での“潜入任務”によるものです。
そのため、吸血動乱の中で出会ったコマリに対しても戦うことなく「コマリが戦う必要性」を話した上で「魔法石や母親(ユーリン)からの手紙を渡すまで」に留めていました。
天津覺明の烈核解放で現世と常世の往来が可能
天津覺明の烈核解放「今昔渡月橋」を発動することで“現世と常世を往来すること”が可能となりますが、使える時期や時間帯は「満月か新月の夜のみ」に限られます。
また、自分以外に持ち運べるものも“小さな手荷物だけ”という制限もありますが、テラコマリはギリギリで”手荷物”と判断されたため、彼女も一緒に常世(第二世界)へ連れていくことができました。
ロネ・コルネリウス
種族 | 翦劉種 |
年齢 | 不明 |
烈核解放 | 増幅する霊宝(ぞうふくするれいほう) |
CV | いなせあおい |
“朔月の1人”で技術部長でもあるメガネの女性です。
引きこもり気質のため、普段は自室に篭りながら研究や官能小説の執筆に没頭しています。
吸血動乱ではロネも構成員たちと共に出撃しては、自慢の兵器を使ってムルナイト宮殿などを破壊して有頂天になる中、ペトローズの怒りを買って捕らえられました。
また、ロネの烈核解放「増幅する霊宝」には“自分が触れた神具を解析する能力”があり、この能力を使って仲間たちが使うための神具を作り続けていたのです。
トリフォン・クロス
種族 | 蒼玉種 |
年齢 | 不明 |
烈核解放 | 大逆神門(たいぎゃくしんもん) |
CV | 不明 |
“朔月の1人”で、表向きでは“レハイシア騎士団の団長”とした活動する上で神聖教の騎士たちを指揮する男性です。
過去に白極連邦政府から追放されたところをスピカに拾ってもらえたことへの恩義により「スピカへの強い忠誠心」をもちます。
その一方で敵勢力に対する残酷さや卑劣さも半端なく、ヴィルヘイズへの拷問に加えて人質作戦を使ってテラコマリの烈核解放を止めさせてしまうなど、勝つための手段を選ばないことも多いです。
それでも再び烈核解放を発動したコマリとヴィルのコンビに敗北されますが、スピカに救われたことで生き延びました。
トリフォンの烈核解放で物体の瞬間移動が可能
トリフォンの烈核解放「大逆神門」は“自分が触れた物体を瞬間移動させることが可能”ですが、これは任意の座標に移動させる異能によるものです。
しかし、スピカやヴィルヘイズなど他の者たちが自分の烈核解放を発動させている時には機能不全にされてしまうという欠点もあります。
さらに吸血動乱ではその異能や欠点が仇となり、瞬間移動させたプロヘリヤが撃った銃弾がコマリのペンダント(実は魔核)にあたったことが原因で常世へ転移させられた結果、己の敗北を招く結果となりました。
スピカ・ラ・ジェミニ
種族 | 吸血種(父親)と神仙種(母親)のハーフ |
年齢 | 600歳以上 |
烈核解放 | 栄花の秋忘れ(えいがのときわすれ) |
CV | 不明 |
“逆さ月のボス”で「神殺しの邪悪」という二つ名をもつ少女ですが、トリフォンを始めとした部下たちからは「おひい様」と呼ばれながら慕われています。
本編での初登場時では「第99代教皇ユリウス6世」としてコマリ達の前に現れますが、それは表向きの顔でしかありません。
スピカは教皇の名や地位、さらに神聖教の騎士たちまで利用しながら「常世を心の綺麗な者たちだけの楽園にすること」と「魔核の破壊」という目的のために活動してきたに過ぎません。
カレンとの会談のため訪れたムルナイトで出会ったコマリからの「神を信じない」というストレートな発言に対する苛立ちが引き金となって、組織や騎士団による総攻撃でムルナイト帝国への襲撃(吸血動乱)を実行に移します。
普段から纏っている教皇の衣装からは想像できない程にお転婆な性格であり、烈核解放を発動していない状態でも腕力や握力を始めとした高い身体能力を誇ります。
しかしスピカ自身が600年以上も前から生き続けている古いタイプの吸血鬼のため“太陽が苦手”という弱点がある上、戦闘や行動後の燃費が悪いため、常に「血液の飴(棒つき)」を携帯しては頻繁に舐めています。
しかし、動乱の中で多くの部下や構成員たらちを収監された上、常世でコマリとヴィルが発動した烈核解放を前にフーヤオやトリフォンも連れながら撤退しており、組織(逆さ月)もほぼ壊滅的な状態にまで追い込まれています。
スピカは自分の烈核解放で600年以上も生きてきた
スピカの烈核解放「栄花の秋忘れ」には“物事に干渉する能力”があり、スピカ自身はこの能力を使って自分の寿命を伸ばしていました。
本来は約200年だった寿命を烈核解放を使うことにより、600年以上も生き続けています。
吸血動乱後にはコマリと共闘する展開に?
吸血動乱の中でコマリによって自分の組織を壊滅させられたスピカ、普通は組織を立て直してからリベンジまたは復讐という方向に向けて動くものですが…
原作9巻で再びコマリの前に現れては「星砦を壊滅させるため」に無理やり連れ出しながら共闘させてしまいます。
夭仙郷(ようせんきょう)
アイランを始めとした神仙種の国で、将軍の呼び方は「三龍星」です。
国自体は本編より600年前の時代に壊されたとされていますが「先王の導」によって、機能は維持されていました。
アイラン・リンズ
種族 | 神仙種 |
誕生日 | 12月6日 |
年齢 | ??2歳(初登場時) |
烈核解放 | 先王の導(せんおうのしるべ) |
CV | 不明 |
夭仙郷の公主かつ“三龍星の1人”でもある少女です。
(また、コマリやネリア達と同じく”六戦姫”の1人でもあります)
従者のリャンと共に夭仙郷を憂う中、丞相であるクド・シーカイに乗っ取られることを危惧したことで、テラコマリへの求婚も兼ねて助けを求めます。
コマリからは”か弱い女の子”として扱われますが、アイラン自身は普通に強く、烈核解放を発動していない状態のコマリやカルラを超えています。
華燭戦争が終わった後から“夭仙郷の皇后“と同時に「書類上でのコマリの嫁」となります。
アイランの烈核解放で物質の巻き戻しが可能
アイランの烈核解放「先王の導」は“物質をあるべき姿に巻き戻して固定できる”という異能です。
元々は600年前に愛蘭一族の娘が発現した能力であり、壊れた”柳華刀”を正常に機能させるために代々伝えられてきました。
クーヤ先生
種族 | 神仙種 |
CV | 不明 |
お団子頭が特徴的な医者でモニクの主治医ですが、その正体は「逆さ月の構成院」です。
ネルザンピから「スピカの居場所を教えてもらう」という条件で“ネルザンピの小間使い”となった上で「モニクを利用した消尽病の実験」を続けていました。
しかし、コマリとの戦闘で敗北した後は改心した上で正式な医者となり、夭仙郷で活動しています。
ローシャ・ネルザンピ
種族 | 抱影種 |
烈核解放 | 童子曲学(どうじきょくがく) |
CV | 不明 |
夭仙郷の軍機大臣を務める女性ですが、実は「死儒」という異名をもつ星砦のメンバーです。
「現世の魔核の回収」を目的に夭仙郷へ潜入した上でクドやアイランに接触する中でコマリとも戦います。
ネルザンピの烈核解放「童子曲学」は“人形を操る能力”をもっており、思惟枝によって意志力を抜き取られた人間や精神が未熟な子供を操ることができます。
その他
最後は六国新聞の記者たちを始め、上記までに紹介しきれなかった国や世界の者たちを紹介していきます。
メルカ・ティアーノ
種族 | 蒼玉種 |
年齢 | 不明 |
CV | 上田麗奈 |
六国新聞の記者を務める少女です。
仕事熱心かつスクープに対する敏感さは並の記者たちの群を抜いています。
しかし、そのような熱心さや敏感さが高すぎる性格が災いして、相棒(ティオ)も巻き込みながらの捏造や犯罪行為も平気で実行してしまうことも多いです。
コマリが七紅天の”第七部隊隊長”に就任させられた時も本人の発言内容を盛り過ぎた記事を書いた上で発行しては、コマリをブチギレさせました。
ティオ・フラット
種族 | 獣人種 |
年齢 | 18歳(初登場時) |
CV | 水野朔 |
六国新聞に入社してきた猫耳の少女で、リオーナの双子の姉でもあります。
仕事では主に撮影を担当しています。
メルカとは正反対な常識人ですが、いつもメルカに振り回されることで早くも参り始めているため、常に退職を意識しながら働いています。
撮影とは別に“においを感じ取る魔法”を得意としますが、それ以外の能力は他の者たちよりも劣っています。
プロへリア・ズタズタスキー
種族 | 蒼玉種 |
年齢 | 不明 |
烈核解放 | 春望のプレリュード |
CV | 悠木碧 |
白極連邦の将軍(六棟梁)であると同時に、六戦姫の1人でもある少女です。
強い正義感の持ち主でもあり、天照楽土での天舞祭ではレイゲツ家からアマツ家に鞍替えした形でアマツやコマリに協力してくれました。
高いカリスマ性でピトリナを始めとした部下たちを指揮する上に戦闘能力も高く、吸血動乱では朔月の1人に昇進したフーヤオとの戦いにも勝利しています。
ただ、ライフルを利用しての遠距離射撃をメインの戦法としているため、近接戦闘になると辛そうな一面も見せます。
さらに頭の回転も早いため、ネルザンピのイカサマ見抜いたり、コマリの誕生日サプライズの際にネリア達の仲間に入ったりと要領よく動いています。
プロへリヤの強さや能力、テラコマリ達との関係性については『【ひきこまり吸血鬼】プロへリヤがターニャと被る理由は声優? | 強さや能力、死亡について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
リオーナ・フラット
種族 | 獣人種 |
年齢 | 19歳(初登場時) |
CV | 不明 |
ラペリコ王国の将軍(四聖獣)の1人で、六戦姫の1人でもある少女です。
獣人種の中では理性的な方であり、国際的な発言力が低い「ラペリコの地位向上のため」に努めています。
また、双子の姉(ティオ)と正反対に多才に溢れますが、それが原因で姉から妬まれています。
天津夕星(あまつ ゆうせい)
種族 | 和魂種 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
“星砦の首魁“に君臨する少女です。
(部下にはトレモロやネルザンピ、ネフティ達がいます)
大昔に繰り広げた銀盤との戦いで重傷を負わされたため、現在では寝たきりの状態で生活しています。
そのため、自分の意志力をぬいぐるみなど他の物体に宿すことで外界とのコンタクトを取っています。
キルティ・ブラン
種族 | 抱影種 |
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
ユーリンが指揮する「フルムーン」にシャルルと共に所属している少女です。
第三世界にあるイシュエラ帝国の出身ですが、自分の故郷は既に星砦によって滅ぼされています。
普段は極度の人見知りですが、自身が得意とする「影」の異能を使用中は気が大きくなり、毅然とした態度で振る舞うようになります。
ナチューリア・ルミエール
種族 | 蒼玉種 |
年齢 | 600歳以上 |
烈核解放 | パラドックスオラクル |
CV | 不明 |
ムルナイト帝国の巫女姫で、スピカとの600年前からの友人です。
しかし”国の礎”として囚われた中でスピカと一緒に常世へと逃げていました。
天文台との戦いで重傷を負ったため「季節が622年再会しよう」という約束をスピカと交わしてから、魔核の力で“神殺しの塔”に封印されています。
それでも本編の時代ではクレメソス504世の夢の中に度々現れており、彼女からは「神様」と認識されています。
ナチューリアの烈核解放で「最高の未来」を示せる?
ナチューリアの烈核解放「パラドックスオラクル」は人間1人分の血液を捧げることで“最高の未来を示すことが可能”と言われており、その生贄の意志力が強いほど能力も強化されるようです。
クレメソス504世
種族 | 蒼玉種 |
年齢 | 10歳程 |
本名 | ミーシャ・モンドリウツカヤ |
CV | 不明 |
神聖レハイシア帝国の神聖教で教皇の座に君臨している少女です。
戦乱の中で友人を失った過去や経験から「眠っている間に人々の願いを聞く」という烈核解放を獲得しました。
まとめ
『ひきこまり吸血鬼の悶々』に登場するキャラクターたちを紹介してみました。
テラコマリが七紅天に任命されたことを皮切りに同国や他国の人物との出会いや戦闘を経ながら成長していく姿もまた、本作品の大きな魅力だと思います。
ただ、ストーリー進行に比例しながら”常世”などの別世界への進出もする中で生き別れた母親(ユーリン)との再会を果たせる時が来ると良いですね。
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