『ひきこまり吸血鬼の悶々』は、小林湖底先生により執筆されている大人気ラノベ作品です。
コミカライズに続きテレビアニメ化も果たしており、2023年10月から放送および配信中です。
本記事ではテラコマリの母親であるユーリンの容姿や声優、生存し続けている現状について解説。
さらにユーリン自身の強さや烈核解放、娘(コマリ)との再会や死別する可能性についても迫ります。
本作品の人物相関図は「ひきこまり吸血鬼の悶々の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
ユーリン・ガンデスブラッドとは
ユーリンはコマリの母親かつ、ムルナイト帝国の宰相・アルマンの妻にもあたる女性です。
また、娘(コマリ)や夫(アルマン)の前から姿を消す前までは「七紅天(しちぐてん)大将軍の1人」として活躍してきた功績をもち、その高い強さはカレン皇帝からも高く評価されています。
ユーリンの容姿は娘(コマリ)と酷似した美しさ
原作での本編中では“天津覺明から渡された手紙”や“フーヤオの回想シーン”などでユーリンについても複数回にわたり触れられてきましたが、原作小説の表紙や挿絵などでは未だ“ユーリンの姿”が描かれないまま進行しています。
しかしアニメ1期のOP影響で「ユーリンと思わせる女性」が描かれたことに続き、10話目でネリアがコマリに見せた“ロケットの中の写真”により「ユーリンの容姿」がついに公開されました。
髪型や髪色、瞳の色や顔つきを始めとして完全に”コマリと酷似した顔立ち”であり、まるで「コマリが大人に成長したような容姿」だったのです。
ユーリンのキャラ設定などにおける詳細もこれから少しずつ作られていく?
ユーリンは種族など問わず「誰にでも分け隔てなく優しく接する女性」という性格づけはされていますが、それ以外(趣味や生年月日、好きな食べ物など)のキャラ設定が決まるのは、まだまだこれからとなりそうです。
その前例と言えたキャラクターがサクナの元・上官(前任の第6部隊隊長)として登場した「メイジー・ベリーチェイス」であり、容姿(キャラデザ)だけが早い段階で完成したためにコミック版では1話目から描かれていました。
そこから性格や能力などの具体的なキャラ作りを進行させていった結果、原作では11巻目にして初登場を果たしたのです。
そのため、今ではユーリンの具体的なキャラ設定も少しずつ考案されながら作られている段階とも考えられますが…
本編の時代でのユーリンが本格的に姿を現して、娘のコマリ達に本格的に絡み始める時期もまだまだ先になりそうですよね。
サクナの正体や過去、強さや魔法については『【ひきこまり吸血鬼】サクナ隊長の正体と過去・強さと魔法能力 | かわいい魅力について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ネリアの先生となって剣術を教えていた
ユーリンについて深く掘り下げながら語られ始めたのが、六国大戦編(原作3巻)でのネリアとのエピソードです。
ユーリンは過去に”ネリアの先生”となって彼女に「剣術を教えていた」という経歴があり、そのネリアも本編より5年前の時代に「まだ10歳だった頃のコマリとも出会って話していたこと」まで明かされました。
ユーリンはネリアへの教育を終えて去っていった今でも弟子のネリアから強く尊敬され続けており、5年ぶりに再会したコマリに対して「一緒に世界征服しない?」と誘ったのも「コマリが自分の尊敬する先生(ユーリン)の血を引く娘だから」という影響が大きかったのです。
ネリアの強さや能力、テラコマリ達との関係性については『ネリア将軍の血と能力 | テラコマリや母親との関係性・ヴィルやサクナとの違い』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ユーリンの声は声優「川澄綾子さん」が担当
ユーリンの声を担当している声優さんは「大沢事務所」に所属する川澄綾子さんです。
川澄さんは中学生の頃から役者を志しており、SME声優オーディションにて、代々木アニメーション学院賞を受賞されました。
テレビアニメでは1997年に放送された『逮捕しちゃうぞ!』の婦警D役で声優デビューを果たしました。
川澄綾子さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『Fate/stay night』セイバー役
- 『のだめカンタービレ』野田恵役
- 『16bitセンセーション』下田かおり役
- 『スパイ教室』フェロニカ(紅炉)役
ユーリンの生死について | 現在(本編の時代)は常世に滞在している理由
ある戦争の最中に姿を消したユーリンは、本編のストーリー開始時では“死亡扱い”とされていました。
そのため、コマリ自身も自分の母親(ユーリン)と死別したものと思い込んでいましたが、天津覺明やキルティとの出会いがキッカケで「母親(ユーリン)が今も生存していること」を知らされます。
コマリが渡された手紙や誕生日プレゼントでユーリンの生存を確信する
コマリが「ユーリンの生存」を知らされた大きなキッカケとは“天津覺明から渡された手紙“と“キルティを通じて贈られた誕生日プレゼント“による出来事でした。
吸血動乱(原作5巻)の最中、コマリの前に現れた天津覺明から渡された”コマリ宛ての手紙”には「ムルナイトはお願いします。世界はあなたの手の中に」と一言だけの文章しか書かれていませんでしたが、その文章は紛れもなく“母親(ユーリン)の字”でした。
さらに吸血動乱後に訪れた温泉旅行中に出会ったキルティを通じて贈られてきた”誕生日プレゼント(水晶玉のような神具)”により、コマリからも「母親(ユーリン)が今でも生きていること」を確信されたのです。
ユーリンが”フルムーンのボス”となって常世で戦い続ける理由
実はまだ生きていることが判明したユーリンですが、現在では常世(第二世界)という別の世界に滞在しています。
現在の常世では各地での抗争が絶えずに起き続けており、ユーリンは自らが「“フルムーン”という組織のボス」となって大勢の仲間や部下たちを指揮しながら、常世での抗争を止めるために奔走している状況です。
(天津覺明やキルティもまた、フルムーンの一員としてユーリンからの指揮の下で活動してきました)
コマリも華燭戦争の後からカルラやヴィルヘイズ達と共に常世へ転移させられた中でスピカ率いる”逆さ月”と共闘する形で一時的に戦い抜いてきましたが、この時期(8〜10巻)では母親(ユーリン)との再会までは叶わぬまま自分たちの世界(第一世界)へと帰還させられます。
アマツ・カルラの強さと能力、未来と死亡(消滅)、テラコマリとの関係性については『アマツ・カルラの未来と死亡(消滅) | 血と能力・テラコマリとの共通点』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ヴィルヘイズの正体や過去、強さや能力については『【ひきこまり吸血鬼】ヴィルヘイズの正体と家族 | 強さや能力・過去について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ユーリンの強さや魔法、烈核解放について
ここでは現時点(原作12巻まで)で未だハッキリと明かされていない「ユーリンの強さや魔法、烈核解放」について、さらには「ユーリンもコマリと同じ烈核解放を使えていた理由や可能性」についても迫ってみます。
かつては六国中で恐れられた程の強者
常世編(原作9巻)の一場面でユーリンの強さの片鱗をスピカから聞かされる形で明かされました。
ユーリンがまだ七紅天を務めていた頃には「核領域で暴虐の限りを尽くしていたこと」さらに「六国中の者たちから恐れられた程の強者であった」というだけでも、カレン皇帝や天津覺明からも一目置かれる程の存在である理由が分かりますよね。
過去にはネリアに剣術を教えていたため、ユーリンもまた通常の戦争や戦闘時では剣術などの武器攻撃をメインの戦法として戦っていた可能性も高いです。
魔法においてはいっさい触れられていないものの、エンタメ戦争を始めとして幾多もの戦争を勝ち抜いてきたユーリンならコマリとは違って「烈核解放を発動せずとも複数もの上級魔法を使えるのでは?」とも考えられます。
フーヤオの故郷を滅亡させたことの真相について
コマリがスピカからユーリンの強さや名声などについて聞く中で「フーヤオの故郷もユーリンによって滅ぼされた」という話まで聞かされます。
そのため、フーヤオからは強く憎まれているユーリンですが、そのフーヤオ自身はユーリンが実際に故郷の村を滅ぼした瞬間まで見たわけではありません。
滅亡した直後の村でフーヤオだけが生き残り、その時に自分(フーヤオ)の前に現れた人物がたまたまユーリンだっただけに過ぎません。
ユーリンも常世での抗争を止めるために奔走している身であり、時にはトレモロやルクシュミオなどのように「烈核解放を発動させたコマリでも1人きりでは倒せなかった強敵」と遭遇することも珍しくありません。
そのような強敵との戦いではユーリン自身も手加減などする余裕もなく、フーヤオの村もそのような激戦中に使用した魔法や烈核解放に巻き込まれた結果、滅んでしまった可能性も考えられます。
はたまた、フーヤオの村を滅ぼしていた輩をユーリンの手で倒した直後に運悪く生き残った村人(フーヤオ)と出会ってしまったというケースもあり得ます。
この辺の真相も考察すればする程、複数もの理由や真相を挙げられますが、キルティや天津覺明などを始めとした複数もの仲間や部下たちを従えながら抗争を止めたいユーリンが無差別に村や住人たちを滅亡させる可能性は極めて低いはずです。
ユーリンもコマリと同じ魔核や烈核解放を利用していた可能性が高い?
本作品において、別々のキャラクターが”同じ烈核解放を使う”というケースはありません。
しかし、ユーリンとコマリが同じ血を引く親子同士であること、さらにはコマリがいつも身につけているペンダント(実は魔核)が”ユーリンから授けられた形見”である点から考えると、ユーリンもかつてはコマリと同じ烈核解放「孤虹の恤(ここうのとむらい)」を使っていたとしても不思議ではありません。
コマリの場合は他者の血を飲むことで「孤虹の恤」を発動できますが、その絶大な威力はコマリ自身の身体だけでなく、ユーリンからのペンダント(魔核)も大いに関わっています。
実際、学院時代にミリセントからの苛めを受けていた頃のコマリが自身の烈核解放を発動させた時はミリセントに加担していた女生徒の血を飲んだためですが、ミリセントから奪われそうになり触れられた途端、ペンダント(魔核)も反応するかのように光り始めていました。
これらの過去や場面から見て、ユーリンは魔核(ペンダント)を通じて自分が遠く離れた場所に去ってからも「娘(コマリ)を守りたい」という想いで自身の魔核を授けたのかもしれません。
また、コマリに授ける前まではユーリン自身が自分の烈核解放の威力や効果を増幅させるため等に魔核そのものを身につけて愛用していた可能性も考えられますね。
テラコマリの本当の強さや魔法、母親や過去、死亡については『テラコマリの強さと能力・過去 | 血が嫌いで弱い理由・母親や死亡について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ミリセントの過去や目的、強さや魔法能力については『【ひきこまり吸血鬼】ミリセントは人間のクズ? | 過去や目的・強さと魔法について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ユーリンとコマリの親子同士の再会やその後について
最後はユーリンとコマリが親子同士の再会を果たすための方法や「再会後に起きそうな結果(死別など)」について予想および考察してみます。
親子同士が再会する方法にはコマリの大きな行動が必要?
ユーリンとコマリは、おそらく最終話までに念願の“親子同士の再会”を果たせることでしょう。
しかし、常世編の中で強制的に現世(第一世界)に帰還されたコマリ達にはユーリンがいる常世へと再び訪れる方法がありません。
それでも再会できる方法が完全にゼロになったわけでもなく、コマリの手で「世界を1つにすること」を実行できれば、ユーリンと再会できる可能性にも繋がっていくわけです。
ユーリンとコマリの親子は再会後に死別する可能性も高い?
仮にコマリの手で世界を1つにした結果、母親(ユーリン)との再会を果たせたとしても、その再会がハッピーエンドで終わるとも限りません。
世界が1つになるということは、ユーリンだけでなく世界の壊滅を企立てながら動いてきた組織(星砦)に属する危険人物たちとの共存も意味します。
せっかく再会を果たせてもユーリンとコマリがそのような輩に狙われて不意打ち攻撃を受ける可能性も充分にあり得るわけです。
そんな状況になった場合、ユーリンの方が真っ先にコマリを庇いながら守った末、娘(コマリ)の目の前で死亡してしまう結末も考えられます。
また、アニメ1期のOP映像の中でのユーリンとコマリの場面は“過去での別れ”や”再会”に加えて「再会後のユーリンとの死別」も予感された上で描かれたとも考察できますね。
まとめ
今回はユーリンの容姿や声優、生存し続けている現状について解説しました。
ユーリンが基本的に最も縁の深いキャラクターとはやはり実娘であるコマリですが、ネリアや天津覺明など複数ものキャラクター達とも大きな関わりをもっていた点もまた、ユーリンの魅力と思われます。
娘(コマリ)との再会は最終話までに果たせるはずですが…
その後に迎えそうな死別などの展開や結末まで考えると少し不安な思いもあります。
それでも、その辺も何とか乗り越えた上で再び母娘が一緒に生活できる日々に戻ることを願うばかりですね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【ひきこまり吸血鬼】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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