『ひきこまり吸血鬼の悶々』は、小林湖底先生により執筆されている大人気ラノベ作品です。
コミカライズに続きテレビアニメ化も果たしており、2023年10月から放送および配信中です。
本記事ではネリアの過去や強さ、烈核解放などについて解説。
さらに誕生日や他メインヒロインたちとの違いにも迫ります。
本作品の人物相関図は「ひきこまり吸血鬼の悶々の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
ネリア・カニンガムとは
ネリアはゲラ=アルカ共和国を守る八英将の1人で、共和国軍の”第一部隊隊長”を務める少女です。
(また、コマリやアマツと同じく”六戦姫”の1人でもあります)
さらに、六国大戦が終結した後からは選挙を経て”新たな大統領”に就任したため「大統領と八英将の仕事を兼任」します。
また、ネリアが大統領に就任したと同時に国名も「アルカ共和国」に変えられました。
ネリアのプロフィール | 誕生日は2月〜7月の間?
種族 | 翦劉種 |
誕生日 | 不明 |
年齢 | 15歳(初登場時)→16歳(原作6巻) |
好きなもの | メイド |
特技 | 人間観察 |
ネリアはアルカ時代からの王族であると同時に「王国で最後の国王の娘」として生まれてきました。
初登場した時点から“コマリと同い年”であることが判明したネリアですが、その一方で正式な誕生日まではまだ明かされていません。
しかし、コマリと同じく初登場時では15歳だった(当時は7月中旬)のに対して、年明けとなった原作6巻で再会した時期には既に16歳に成長していたようです。
このような作中の季節や時系列から計算すると、かなり大まかとなりますがネリアの誕生日は「2月〜7月の間」と範囲を絞ることができます。
ネリアが八英将に上がり詰めたのは反発と復讐のため
ネリアが八英将を目指した理由は「国王(父親)への反発」と「ゲラ大統領への復讐心」からきています。
“八英将”という地位や組織名のとおり当初は8人いましたが、国王の妻(ネリアの母親)を戦争で失ったために将軍の人数を”2人だけ”に減らしました。
(そのため、本編の時代での八英将はネリアとパスカルの2人のみです)
さらに父親(国王)からは“平和主義な教育”を施されてきたもののネリアにはそれを受け入れられず、その後に自分の先生(ユーリン)から受けた教育の方に共感したことで“融和思想主義者”となっていたのです。
ここまでの時点で本来は既に国王や大統領にも相応しい強さと裁量を身につけていたネリアでしたが、まだ幼い年齢であることを理由に当時の二英将(マッドハルト)から「まだ国王の器でない」と判断された上に王族としての権利まで剥奪されてしまいました。
さらに、そのマッドハルトも大統領の地位に就いてから夢想楽園を入手した上で本編でも明かされた”恐ろしい人体実験”まで始めた上、ネリアの父親を人質に取ることで反旗を翻せないようにしてきたのです。
そのように全てを失ったかのように見えたネリアですが、彼女の専属メイドとして働くガードルートだけはネリアに味方してくれていました。
(そのガードルートにも六国大戦編で一度は裏切られる窮地を迎えますが…)
ガードルートという頼れる仲間(メイド)がいてくれたからこそネリアは諦めず、ガードルートの心強いサポートも受けながら「ゲラ大統領への復讐」を目標に向かって八英将にまで上りつめたわけです。
ガートルードの正体や過去、強さや魔法については『【ひきこまり吸血鬼】ガートルードの正体と目的・強さと能力 | ネリアを裏切った理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
我儘な性格の中にも優しさや寛大さも併せもつ
一見は我儘な性格なネリアですが、コマリとの出会いから共に行動する中で“他者を思いやる心”をもち始めます。
そして、一度は自分を裏切ったメイド(ガードルート)を許す寛大さも併せもっていました。
(同じ八英将で敵対関係にあったパスカルのことも許した上で自分の手下にしています)
大統領と八英将を兼任しながらコマリを助ける立ち位置に
ネリアは選挙の結果、失踪したゲラ・マッドハルトの座を引き継ぐ形で“新たな大統領”に就任します。
そのため、六国大戦以降からは「大統領と八英将の仕事を兼任」するという、これまで以上に忙しい日々を送り始めますが…
そんな多忙な生活の中でも、コマリやムルナイト帝国の危機には何度も駆けつけた上で助けてくれます。
早い時期では吸血動乱(原作5巻)で他国のアマツ・カルラやプロへリヤ達と共に駆けつけては聖騎士団や逆さ月の構成員を一掃することで、陥落寸前にあったムルナイト帝国を救うことに貢献してくれました。
アマツ・カルラの強さと能力、未来と死亡(消滅)、テラコマリとの関係性については『アマツ・カルラの未来と死亡(消滅) | 血と能力・テラコマリとの共通点』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ネリアの声は声優「ファイルーズあいさん」が担当
ネリアの声を担当している声優さんは「ラクーンドッグ」に所属するファイルーズあいさんです。
ファイルーズさんは高校生の頃にSkype上で行われたファンによる『ジョジョの奇妙な冒険』の朗読会に参加する中で本作品のアニメに出演する夢を抱いたことがキッカケで声優を志すようになりました。
そして2021年に放送・配信されたジョジョ6部となる『ストーンオーシャン』の主人公・空条徐倫(ジョリーン)役で、ご自身の夢を叶えたのです。
ファイルーズあいさんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『無職転生Ⅱ』リニア役
- 『陰の実力者になりたくて!』デルタ役
- 『チェンソーマン』パワー役
- 『ブルーアーカイブ』愛清フウカ役
ネリアとコマリの母親(ユーリン)は師弟関係
先の項目でも少し解説した通り、ネリアとコマリの母親(ユーリン)は“師弟関係”にあり、幼少期から剣術を始めとした戦闘術をユーリンから学んでいました。
別れた今でもユーリンのことを強く尊敬し続けており、自分が尊敬するユーリンの血を受け継いだコマリの強さや可能性への期待も強く抱いているのです。
母親(ユーリン)の容姿や生死と現状、娘(テラコマリ)と再会できる可能性については『【ひきこまり吸血鬼】母親(ユーリン)の容姿と声優 | ネリアとの関係性・生死や現状について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ネリアの血・強さと能力・烈核解放について
ユーリンから教わった剣術をメインの戦法として戦うネリアの強さは絶大であり「アルカで最強」とまで言われる程です。
しかも、自身がこれまで戦ってきたエンタメ戦争でも“無敗”という輝かしい戦績まで残しています。
ネリアの烈核解放で何でも切ることが可能になる
ネリアがコマリの血を飲んで発動させた烈核解放「尽劉の剣花」は、発動と同時に現れる双剣により“何でも切ることが可能”となります。
この「何でも」は伊達ではなく、斬れる対象が人や物、硬い檻などの物体に加えて“毒”などの液状のものも含まれます。
さらにネリアの烈核解放で得られた最も大きな収穫…
それは、これまで断ち切れずにきた「“己の迷い”まで断ち切れたこと」です。
そのように迷いまで断ち切れたおかげで敵対関係にあったパスカルや自分を裏切ったガードルートまで倒すことに成功しました。
また、解放された父親からアルカ共和国の魔核(黄金の鞘に包まれた短剣)も譲渡されており、ネリア自身の更なる強化にも繋がったのです。
ネリアの統率力やカリスマ性はコマリ達をも超える?
剣術での戦闘能力や烈核解放ばかりが注目されがちですが、ネリアの本当の強さとは持ち前の「高い統率力やカリスマ性」にあるのではないでしょうか?
このような指揮能力の高さは本編での戦争でも活かされており、先に触れた吸血動乱を始め、常世編(原作10巻)でもルクシュミオに捕らえられた上で処刑されかけたコマリ達の救出作戦におけるヨハン達への指揮もネリアが取ったことで成功させました。
そのため単純な戦闘能力などを除き、ネリアの統率力やカリスマ性の高さはサクナやコマリ以上とも解釈できます。
この辺はネリアの方がコマリ達よりも先に将軍としての活動を始めたことや“経験年数”による違いもあると思いますが…
七紅天となったばかりの2人もネリアから指揮能力から学べるものが多いはずです。
サクナの正体や過去、強さや魔法については『【ひきこまり吸血鬼】サクナ隊長の正体と過去・強さと魔法能力 | かわいい魅力について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ネリアの意外な弱点は魔法と将軍としての立場?
剣術や統率力では高い能力を誇るネリアにも意外な弱点があり、それが「魔法が苦手な点」と「1人で抱え込みやすい性格」です。
翦劉種は他種族と違って魔法を苦手という種族である故に、同じ翦劉種であるネリアもその影響により魔法を操ることを少し苦手としています。
また、大統領や八英将として“人の上に立つ立場”による影響で「何でも自分1人で抱え込んでしまう性格」もまた、状況によってはネリアの致命的な弱点となっています。
特に華燭戦争(原作7巻)の時では、その性格を夕星のネルザンピにつけ込まれたこともあり、思わぬ危機に落ちかけたこともあったのです。
ネリアの無敗記録を破った者とは
先の項目で”無敗”と記したものの、実はネリアの無敗記録を破った猛者も意外にも存在しています。
それこそが華燭戦争で戦ったメアリ・フラグメントであり、実は彼女もネリアと同じ“八英将の1人だった女性”です。
メアリは六国大戦後に投獄された後に脱獄および夭仙郷にまで逃れた末に出会ったネルザンピに協力しながら「ネリアやコマリたちへの復讐」を目論んでいたのです。
再会時ではメアリの烈核解放「心刀滅却」で行動不能にさせられたことで、ネリアの方が敗北させられました。
それでも後にコマリとの共闘でメアリを倒すことでリベンジを果たしたところもまた、ネリアらしいと言えますね。
ネリアがサクナやヴィルヘイズと違うところ
ネリアもまた、本作品でのメインヒロインの1人であり、他ヒロイン達と同様に何度も再登場を果たします。
それでもネリアにおける「ヴィルやサクナとの違い」もあります。
好きな女の子(コマリ)を”自分のメイド”にしたがる
ネリアもまた、六国大戦での出会いや共闘を通じてコマリのことを大好きになった女性キャラですが、ヴィルやサクナと違って結婚や恋人関係になりたいわけではありません。
また、妹分なサクナとは真逆にネリアは”コマリの姉貴分“のような立ち位置となっています。
「月桃姫」という二つ名までもつネリアには「好きになった女の子を“自分のしもべ”か“自分のメイド”にしたい」という願望が強く、コマリ達と話す場として設けた翦劉茶会の席でも”自分のしもべ”にしようと「一緒に世界征服しよう」とまで誘ってきました。
また、六国大戦の開幕時に転移した先では一時的とはいえ、コマリを本当に“メイド姿”にまでさせてしまうのです。
ヴィルヘイズの正体や過去、強さや能力については『【ひきこまり吸血鬼】ヴィルヘイズの正体と家族 | 強さや能力・過去について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ネリアの血を吸ったテラコマリはあらゆる武器の精製と扱いも可能に
翦劉種であるネリアの“血”にもまた、ヴィル(吸血種)やサクナ(蒼玉種クォーター)とは大きく異なる効果があります。
六国大戦中ではコマリとお互いの血を飲ませ合う展開となりますが…
翦劉種(ネリア)の血を吸った時のコマリは金色の魔力を放ちながら「あらゆる武器の精製が可能」となり、旋回させるなど自在に使いこなせるようになります。
その六国大戦の時では”刀剣”として使ってパスカルやゲラ大統領を倒して、ネリアを救うことに成功しています。
テラコマリの本当の強さや魔法、母親や過去、死亡については『テラコマリの強さと能力・過去 | 血が嫌いで弱い理由・母親や死亡について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
まとめ
今回はネリアの過去や強さ、烈核解放などについて解説しました。
魔法が苦手という弱点はあるものの、それでもネリアがもつ剣術の強さや”高い統率力やカリスマ性”は、コマリやサクナ達にはない大きな強みとなっているはずです。
そのような統率力やカリスマ性は同国の部下たちだけでなく、他国のアマツ・カルラやプロへリヤ達をも動かしており、特に吸血動乱や常世編ではコマリ達もネリアの指揮能力に大いに助けられました。
大統領と八英将の兼任だけでも大変なネリアですが、今後もコマリ達の良きリーダーかつ姉貴分として助け続けてほしいものです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【ひきこまり吸血鬼】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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