『怪獣8号』は松本直也先生により2020年から「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画作品で、連載開始時から多くのコメントが寄せられたことも大きな話題となりました。
また、テレビアニメ化も果たしており、2024年4月から放送中です。
本記事では古橋伊春の過去や強さ、特殊な解放戦力について解説。
また、今後の展開で「正式な識別怪獣兵器の適合者になれる可能性」や「伊春の魅力や人気の秘密」にも迫ります。
本作品の人物相関図は「怪獣8号の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事を参照ください。
目次
古橋伊春(ふるはし いはる)とは?
古橋伊春は日本防衛隊の第3部隊に入隊した青年で、カフカやキコル達と同期です。
“赤髪のリーゼント”という昭和時代のヤンキーを彷彿させる髪型と“ギザギザな歯”が大きな特徴です。
古橋伊春の年齢とプロフィール | 八王子高専を首席で卒業した経歴の持ち主
誕生日 | 7月23日 |
身長 | 177cm |
好きなもの | ロック、バイク、特撮ヒーロー、 ゴリゴリ君(ソーダ味) |
ヤンキー風な見た目からは想像できない程の優秀さを誇る伊春は、防衛隊に入隊する前までは八王子高専に通っていた上、定期試験などで常にトップの成績を取ってきました。
その結果、高専も首席で卒業しました。
正式な年齢は明かされていないものの”高専卒”や”10代のレノより年上”という点から見て「20歳前後」と考えられます。
出生や家族、生い立ちにおいては現時点(原作コミック12巻まで)では不明ですが、今後の展開によってはその辺も明かされる可能性にも期待できそうですよね。
伊春がレノと共に第4部隊に転属した理由
カフカやキコルとは少し違う形で、伊春もまたレノと共に第4部隊へ一時的に転属しています。
その転属の理由とはレノへの怪獣6号の適正を判断するための試用期間(1ヶ月ほど)および“実戦も含めた上での適正試験”を行うためのことでした。
そしてレノが正式に「怪獣6号の適合者」と認められた後には再び第3部隊へ戻り“応援部隊”の一員として、カフカ(怪獣8号)たちよりも少し遅れる形で参戦します。
古橋伊春の性格や第3部隊の仲間たちが彼自身を成長させた
入隊から2ヶ月間という短期間で大きな成長を遂げた古橋伊春ですが「“素直さ”と”負けず嫌い”を併せもつ性格」こそが、最も大きな要因だったと感じられます。
高専を首席で卒業したことにより、入隊試験にも自信満々で挑んだのも束の間…
カリフォルニアでの高いキャリアをもつ四ノ宮キコルを始め、出雲ハルイチや神楽木葵など自分の能力を軽く超える者や匹敵する者たちの高い能力や解放戦力を見せられたことにより、早くも出鼻を挫かれてしまいました。
さらに入隊後の初任務で怪獣9号からの襲撃を受けた時には、自分よりも解放戦力が低かった市川レノに助けられたことで一度はプライドまでもボロボロにされてしまうのです。
しかし、その悔しさをバネに鍛錬を続けてきた結果、今では前線に出ながら1人でも大怪獣を倒せる強さにまで成長しました。
(古橋伊春の強さや解放戦力については、後の項目で解説します)
怪獣9号の強さやチート級とも言える能力の詳細は「【怪獣8号】人型怪獣9号の強さと能力 | 正体と目的も考察」の記事を参照ください。
古橋伊春の声は声優「新祐樹さん」が担当
古橋伊春の声を担当している声優さんは「賢プロダクション」に所属する新祐樹さんです。
新さんは中学生の頃に視聴したアニメ作品がキッカケで声優業への興味を抱き、高校時代では演劇部に所属した上、他の部員と共に自ら演劇部を立ち上げることもされたそうです。
テレビアニメでは2014年に放送された『ハイキュー!!(アニメ1期)』で声優デビューを果たされました。
新祐樹さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『東京リベンジャーズ』花垣武道役
- 『ヘボット!』モエル、ネジマウス役
- 『天国大魔境』タカ役
- 『うちの会社の小さな先輩の話』篠崎拓馬役
古橋伊春の過去 | 高専での優秀さやミナとの出会いとは
キコルや保科に続くように“伊春の過去“も少しずつ明かされ始めています。
ここでは”亜白ミナとの出会い”を始めとした伊春の過去に迫ります。
亜白ミナに助けられたことで入隊を決意した
伊春が防衛隊への入隊を決意したのには「亜白ミナとの出会い」が大きなキッカケとなりました。
伊春がまだ中学生だった頃に怪獣に襲われた中で、既に”第3部隊の隊長”として活躍を始めていた亜白ミナに助けられたのです。
ミナの絶大的な強さに衝撃を受けた伊春ですが憧れだけで終わらず、自分も入隊を決意した時点からミナや鳴海弦、さらに四ノ宮長官に並ぶ強さや地位に上がりつめることまで信じて疑わなかったようです。
亜白ミナの強さや可愛さ・カフカとの恋愛関係の行方は「【怪獣8号】亜白ミナの強さや専用武器について解説」の記事を参照ください。
鳴海弦の強さ・専用武器やカッコ良さの詳細は「【怪獣8号】鳴海弦の強さと解放戦力・専用武器 | かっこいい魅力やカフカとの関係性を解説」の記事を参照ください。
高専では常にトップの成績に君臨していた
高専では“文武両道”という言葉が似合う程に優秀な成績を取り続けてきた伊春…
学んだものは全て吸収し、身体も鍛えるほど強さを増してきました。
入隊後から出鼻を挫かれる辛さもありましたが、それでも高専時代での強さは健在であり、スピンオフ作品『怪獣8号 Side B』で描かれた剣道の訓練では、手加減した状態にも関わらず何度もカフカに勝利しています。
古橋伊春の強さと能力、特殊な解放戦力
保科やキコルと違って自身の隊式や必殺技までは持たないながらも、伊春もまたカフカ達に負けないスピードで成長を遂げてきました。
ここでは伊春の特殊な解放戦力を始め、能力や装備する武器について迫ります。
“瞬間適合者”として隊長クラスの解放戦力を出せる
本作品では対怪獣戦用のスーツを着用した時に測定される”解放戦力”の数値で隊員1人ごとの強さを判断されますが、入隊後からの訓練や実戦を積み重ねる中で伊春自身でも気づかぬ間に「瞬間適合者」として覚醒しました。
「瞬間適合者(フラッシュアダブター)」とはゾーンに入った時のみ解放戦力が急上昇することを指しており、伊春の場合は普段の20%や40%代から88%という“隊長クラスの数値”にまで跳ね上がります。
しかも、このように瞬間的に覚醒した時だけ(数値が跳ね上がった時だけ)は怪獣6号の適合者に選ばれた「市川レノの力をも上回る」とまで言われています。
このような瞬間的な覚醒は伊春がもつ「特殊な脳の構造」によって起こせる現象であり、大勢いる防衛隊員の中でも極めて少なく、緒方隊長からの話では伊春で”3例目”と言われています。
ちなみに緒方隊長も伊春と同じタイプのようです。
専用武器のマシンガン銃で大怪獣を倒す
レノ達と違って、まだ自分専用の識別怪獣兵器を持てていない伊春ですが、5体もの識別怪獣たち(11〜15号)の襲来から始まった全国群発災害での出撃時から「マシンガン銃タイプの専用武器」で戦い始めています。
(正式な武器名や型番までは、まだ明かされていません)
これまで利用していた普通の銃器とは異なり、怪獣に撃ち込んだ弾が体内で“激しい発雷”を起こすことにより「怪獣の体内から大ダメージを与えて殲滅させるタイプの武器」であることが判明しました。
伊春の最大の強みは”高スピードでの身のこなし”
これまでのサポート役から1人きりでの戦闘でも大怪獣を殲滅できる程の強さに成長した伊春ですが…
それでも伊春のもつ最大の強みとは「高スピードを駆使した素早い身のこなし」ができる点にあると思います。
ストーリー初期ではち合った怪獣9号からの攻撃もレノを庇いながら避け続けたことを始め、第4部隊として出撃した実戦でも重傷を負ったレノをおんぶしながら逃げ切れた素早さは、今後の実戦でも必要不可欠な強みとも言えます。
実際、大怪獣との戦闘でも真横から喰らいそうになった攻撃をも間一髪で避けられた後に倒せたわけですからね…。
伊春が識別怪獣兵器の適合者になれる可能性について
広がり続けた実力差や自らの意思によって”怪獣6号の適合者”の座をレノに譲った伊春ですが…
今後の更なる成長次第では伊春にも識別怪獣兵器の適合者になれる可能性がまだ残っています。
本編でもまだ詳細が明かされていない3号と5号、7号もある上、新たに襲来してきた11〜15号も保科やキコル達の奮闘で倒せました。
そのため、これらの怪獣たちも兵器化できれば、まだ適合者に選ばれていない隊員が装備して戦うことも可能になるというわけです。
もちろん適合者に選ばれるためのハードルは高めである上、伊春の場合は瞬間適合者になれたが故に「解放戦力の上げ下がりが不安定過ぎる」という弱点が大きなネックとされています。
緒方隊長からは高評価されている瞬間適合者としての強さですが、彼以外の者たち(実戦を見ていた研究員たち)からは不安視されていたため、今後の戦闘で「如何にして解放戦力の不安定さを減少させられるか?」が伊春にとっての今後の大きな課題となりそうですね。
保科宗四郎の強さや過去、人気やかっこいい魅力については「【怪獣8号】保科宗四郎がかっこいい | 兄弟間の過去・強さと専用武器」の記事を参照ください。
四ノ宮キコルの強さや開放戦力、過去や父母との死別、鳴海やカフカとの関係性については「【怪獣8号】四ノ宮キコルの声優・父母との死別 | カフカや鳴海との関係性」の記事を参照ください。
古橋伊春の魅力 | 人気の秘密をレノやカフカ達との関係性から分析
怪獣9号戦や適正試験での活躍により、伊春のキャラ人気も少しずつ上昇中です。
アニメ化を記念して公式で開催された「第1回キャラクター人気投票」では、保科(第1位)や鳴海(第2位)には及ばないながらも“第6位”としてベスト10入りを果たしました。
ここでは、レノやカフカ達との関係性や活躍などを辿りながら「伊春の魅力および人気の秘密」に迫ります。
レノの実力を認めながら必死にサポートする姿がかっこいい
伊春の魅力が最大に引き出された要素とは、やはり適正試験中で見せた「レノの高い実力や素質を認めながら必死にサポートする姿」にあると思います。
さらに、この時点でレノの努力や責任感の強さなど、彼自身の人間性すべてを受け入れていたことが伊春を”瞬間適合者”に覚醒させる大きくキッカケにもなったのです。
自身も怪獣からの攻撃で負傷しているにも関わらず「レノに対して優しく厳しく励ます“兄貴分”のような台詞や振舞い」も伊春のかっこよさを際立たせていましたね。
さらに、ここで完全に諦めたわけでなく「自分もすぐに(レノの強さや適合者の座)に追いつくこと」を内心で宣言しながら土竜67型へ発砲した点もまた、負けず嫌いなな伊春らしさが大きく出ていたと思います。
その結果、レノの渾身の一射で土竜67型を殲滅したことでレノが”怪獣6号の適合者”として正式に認められたわけですが…
伊春の必死なサポートがなければ、レノも適合者になれないまま終わっていたわけです。
市川レノの強さや開放戦力・伊春やカフカとの関係性については「【怪獣8号】市川レノがヒロインの理由・強さと解放戦力 | 死亡する可能性について」の記事を参照ください。
“レノへの劣等感”で苦悩する姿にも共感できる
レノの良きサポート役かつ兄貴分なかっこよさが目立つ伊春にも“辛い思い”が大きる出る場面もありましたが、それが悪いわけではなく、むしろ多くの読者からの共感も得られたのではないでしょうか?
適正試験が始まった直後から、自分よりも高い解放戦力や戦闘能力を見せながら怪獣たちを殲滅していく姿のレノに対して「置いていかないでくれよ」と心の中で叫ぶ場面には、現代の競争社会でどんなに頑張っても勝てない辛さや悲しみと共通するものがあります。
本作品のキャラクターは誰もが「自分だけが抱える辛さや悲しみ」を内心で抱えている者が多く、伊春だけが辛いわけではありません。
それでも隊長格でもなく、カフカ(怪獣8号)やキコルのような常識外れな強さや能力を持てずにきた伊春だからこそ「普通かつ凡人ゆえの辛さ」に悩まされる姿に対して、現実社会で生きる一般人が共感できる要素も多いんですよね。
カフカへの感謝を深い言葉と意味で伝える行動も魅力的
伊春のかっこいい魅力は原作67話でレノと共に電話で話した時の“言い方”にも表れています。
皆に自分が怪獣8号であることを知られたことで「第3部隊の仲間でいられなくなるのでは?」と不安な気持ちが続いていたカフカに対して「怖い」と言った直後に「”怖い”と”嫌い”は違う」という“言葉や意味の違い”も表現しながら皆で心配していることを分かりやすく説明してくれました。
さらに、そこからつけ足す形で「オッサン(カフカのこと)を仲間だと思わねぇ奴なんているかよ」とまで言ってくれたのです。
「オッサン(おじさん)」という呼び方が続いている点はキコルと違っていますが、それでもカフカに対して「自分たちが強い絆で繋がる仲間同士であること」を確信させてくれた言動はとても大きかったはずです。
日比野カフカ(怪獣8号)のキャラクター性や強さ・能力の詳細は「【怪獣8号】日比野カフカ変身後の強さと能力・弱点 | 亜白ミナとの恋愛関係は?」の記事を参照ください。
仲間(水無瀬あかり)を助けた姿やタイミングで”ヒーロー像”も見せた
これまではサポート役に徹することが多かった隊員(伊春)が「ピンチの仲間をかっこよく助ける場面」に対して、ジャンプ系バトル漫画での定番とされる“ヒーロー像”を見た読者も多かったのではないでしょうか?
原作100話での伊春がまさにそのようなヒーロー像を見せており、怪獣からの攻撃で殺されそうになる仲間(水無瀬あかり)を間一髪で助けた姿に対して見惚れた人も多かったはずです。
まとめ
今回は古橋伊春の過去や強さ、特殊な解放戦力について解説しました。
確かに伊春のような”瞬間適合者”はカフカたちとまた違う意味で癖が強いため、完璧に使いこなせるようになるまでには、まだまだ多くの期間や実戦経験が必要となるでしょう。
それでも「レノ達に追いつく」という固い決意を固めた上、大切な仲間たちを必死に守り通せる伊春なら、今後の展開や戦い方次第では“隊長クラスの地位”や”識別怪獣兵器の適合者”になることも不可能ではないはずです。
第1回キャラクター人気投票で6位に選ばれたのも伊春の強さや魅力を多くの読者たちから理解されている良い証拠でもありますし、更なる精進や活躍によっては、次の人気投票では更に上の順位に上がれるかもしれませんね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【怪獣8号】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。
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