『怪獣8号』は2020年夏から「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画作品です。
「怪獣と戦う」という王道テーマながらも、多くのコメントが寄せられるほどの大人気ぶりを見せており、アニメ化を希望するファンも急増中です。
本記事では、日比野カフカの体内に入り込んで”怪獣8号”へと変身させてしまったミツケタの正体や目的について迫ります。
さらに、ミツケタ自身が「日比野カフカを選んだ理由」についても考察していきます。
本作品の人物相関図は「怪獣8号の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事を参照ください。
目次
ミツケタとは
ミツケタとは第1話ラストの病室内でいきなり現れて、日比野カフカの体内に入り込んでしまった虫の形状をした小型怪獣です。
本名を始めとして、正体や目的も一切不明ですが、初登場時の台詞により、ファンや読者たちからは「ミツケタ君」や「ミツケタ怪獣」などの愛称で呼ばれています。
ミツケタの正体や目的は?
未だ多くの謎に包まれているミツケタの正体や目的を“例え話”に置き換えながら考察していきます。
ミツケタの正体は「未来の怪獣8号(日比野カフカ)」である可能性が高い
これは、あくまでも1つの例えを元にした予想や考察に過ぎませんが…
「ミツケタの正体は“未来の怪獣8号(日比野カフカ)”」である可能性が高いと思われます。
怪獣9号や彼に洗脳されて従っている大型怪獣たちは見るからに”凶悪な怪獣”そのものでしたが、このミツケタだけは姿も大きさ(虫型サイズ)も、極めて珍しいタイプですよね。
更に、今後の怪獣9号との戦闘で死ぬ寸前にされるまで打ちのめされた場合、現在の怪獣8号の肉体や形状すら保てなくなってしまう可能性もあり得ます。
ここまで追い詰められた場合、普通なら殺される覚悟を決めるところでしょうが、諦めの悪いカフカは何とか生き延びるために肉体を“虫型サイズ”にまで縮小したのではないでしょうか?
もちろん、科学力の無いカフカが自分1人だけで肉体サイズを縮小するなど、ほぼ不可能なはずです。
しかし33話で本部のお偉いさん達の台詞から「某国では人体に怪獣組織を移植する研究が始まっていること」が判明しています。
そのため、このような技術をもつ研究員たちの協力を得る形でカフカ自身の肉体を”虫型サイズ”にまで縮小したことで何とか生き延びたとも考えられます。
ミツケタの目的は怪獣への復讐と人類の平和?
ミツケタがカフカの体内に入り込んだ理由や目的として考えられるのが、やはり「怪獣たちへの復讐」ではないでしょうか?
36話でカフカの肉体を本格的に支配し始めたミツケタが、自身で閉じ込めたカフカに対して「怪獣…殺す」と告げてきました。
この台詞だけでも、ミツケタ自身が“怪獣への憎しみ”を抱いていることは間違いありません。
ミツケタの正体が本当に”未来のカフカ“であるなら、自分の大切な仲間たちを傷つけた上、大勢の人間たちを殺し続けてきた怪獣たちに憎しみを抱くのは当然ですからね。
さらに自身の復讐を果たした後に「人類が平和に暮らせる世界を築き上げること」も考えていたのではないでしょうか?
カフカの想い人である亜白ミナを始め、レノやキコルたちを守るためには、まずは怪獣たちを完全に倒して絶滅させることが必要ですからね。
ミツケタが見せられた壮絶な未来とは?
ここでは、ミツケタが見てきた壮絶な未来についても予想してみます。
おそらく、ミツケタが見た未来では怪獣たちにより、ほぼ全ての人類が絶滅させられた結末を迎えていたと思います。
それは即ち、キコルや市川レノなどの大切な仲間たちを始め、識別怪獣とも互角に戦えていた亜白ミナや鳴海弦までも殺されたことにもつながります。
そして残されたカフカも怪獣8号の強さや能力を最大限に発揮したものの、パワーアップ後の怪獣9号には敵わず敗北してしまったと思われます。
怪獣9号の強さやチート級とも言える能力の詳細は「【怪獣8号】人型怪獣9号の強さと能力 | 正体と目的も考察」の記事を参照ください。
ミツケタがカフカを探していた理由
ここでもミツケタが”未来のカフカであること”を想定した上で「カフカを探し続けてきた理由」について迫ります。
ミツケタの適合者がカフカしかいないため
ミツケタは病室でカフカと向き合った瞬間に「ミツケタ(見つけた)」と発言していたため、ピンポイントでカフカを探していたと思います。
先までに挙げた正体における考察が当たっていた場合、ミツケタは自分の適応者を探していたと言うよりも「自身の適合者は過去の自分(カフカ)しかいない」と割り切っていたようにも見えます。
もしもミツケタ自身の中で”適合者へのこだわり”がなかった場合、カフカでなくとも隣のベッドで寝ていた市川レノでも良かったはずですからね。
日比野カフカ(怪獣8号)のキャラクター性や強さ・能力の詳細は「【怪獣8号】日比野カフカ変身後の強さと能力・弱点 | 亜白ミナとの恋愛関係は?」の記事を参照ください。
ミツケタが過去の自分(カフカ)に出会えた理由はループ説の可能性が高い
ミツケタが本当に”未来のカフカ“だった場合には、また新たな疑問も生まれてきます。
それは「未来のカフカ(ミツケタ)がなぜ過去の時代にやって来られたのか?」ということです。
これに対しては、未来のカフカが過去の時代へ戻る能力を身につける“代償”として、ミツケタの姿に変わり果てたと考えることも可能です。
ただ、私的にはベタなタイムスリップではなく、本作品の世界そのものがループしている可能性の方が高いと感じています。
それは即ち、本編の1話よりも前の世界では怪獣たちの圧勝で人類が絶滅させられた結末を迎えていたことになります。
しかし、そんな悲しい結末に納得できないカフカや残された少数の人間たちの手で世界そのものをループさせることにより「世界や戦争のやり直し」を実行したのではないでしょうか?
このループ説も正当な場合には、本作品の1話冒頭の時点で既にループ後の「新しい世界と歴史」が始まっていたことになりますよね。
ミツケタのループがもたらした成果とは
ループ後の世界でも人類が怪獣たちに苦戦を強いられている展開に変わりないものの、それでも前の世界を知るミツケタの行動したことによる成果も得られたです。
それこそが、ミツケタが前の世界よりも早いタイミングで適合者(カフカ)の体内に入り込んだことで「カフカを怪獣化させる時期を早められたこと」だったと思います。
このタイミングの早さも意外と重要な要素であり「カフカ自身が怪獣8号の強さや能力を早い時期から使いこなせるようにさせたこと」にもつながったと思えます。
これが功を奏するように、41話から品川区で起こされた大型怪獣たちによる襲撃事件にも対処できた上、最後に展開された”怪獣9号との再戦”でも、何とか殺されずに生き延びられたようにさえ感じます。
四ノ宮長官の死亡までは防げなかったものの、もしもミツケタが早い時期からカフカの体内に入っていなかった前の世界では、駆けつけてきたキコルや鳴海弦と一緒に、あの時点で殺されていた可能性もあり得ますからね。
ミツケタが人体実験の成功例であった可能性も高い
ここまで考察してきた中で、もう1つ触れておかなければならないこともあります。
それは、ミツケタ(未来のカフカ)こそが「人体実験の成功例」でもあったということです。
そもそも”識別怪獣兵器(ナンバーズ)”とは、あくまでも人間側が自分の兵器として装着、または体内に入れる形で使用されている武器です。
しかし、怪獣8号(カフカ)だけが“全身を怪獣化”させているのですから、他の防衛隊メンバーたちとは使用方法が明らかに違っています。
さらに本編でのカフカとミツケタの関係性が、先に触れた「人体に怪獣組織を移植すること」と完全に一致していますからね。
まとめ
今回はミツケタの正体を”未来のカフカ“と想定しながら、目的や「カフカを探していた理由」について迫ってみました。
“ループ説”として考察した点に対しては安直な考え方と思われてしまうかもしれませんが、これもまた“1つの可能性”と捉えていただければ幸いです。
もしも、ミツケタによるループ説が当たっていた場合、本作品の戦争や物語は「カフカが納得できる結末を迎えるまで、永遠に繰り返されていく」とも考えられますよね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【怪獣8号】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。
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