「怪獣8号」は、2020年夏から「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画作品です。
「怪獣と戦う」という王道テーマながらも、多くのコメントが寄せられるほどの大人気ぶりを見せています。
本記事では、主人公カフカたちの前に立ちはだかってくる強敵「怪獣9号」の脅威的な強さや恐るべき能力を紹介。
さらに、まだまだ謎が多い「正体や目的」についても迫ります。
目次
怪獣9号(かいじゅう9ごう)とは
まずは、怪獣9号のキャラクター性から紹介していきます。
防衛隊から「怪獣9号」と認定される
怪獣9号は、カフカ達が臨んだ最終試験の終了後、四ノ宮キコルの前にいきなり現れた人型の怪獣です。
“絶大的な強さ”や”恐るべき数々の能力”以外は謎に包まれています。
初登場時は、キコルを圧倒した後、すぐに立ち去ってしまいます。
しかし、後の相模原討伐作戦の中で、市川レノや怪獣8号(カフカ)を始めとした隊員たちから目撃されてから「怪獣9号」のコードネームをつけられて、“長期討伐対象”と認定されました。
四ノ宮キコルの強さや可愛さ・カフカとの関係性における詳細は「【怪獣8号】四ノ宮キコルが可愛くて強い | カフカに惚れてる?」の記事を参照ください。
性格は残虐かつ狡猾
外見も強さも他の本獣や余獣たちとは大きく違っている怪獣9号ですが、人類の敵であることは確かです。
最終試験の後に現れた途端、四ノ宮キコルを”衝撃波”の連発で容赦なく殺そうとしてきます。
こうした場面を見るだけでも、怪獣9号が「残虐な性格」であることは明らかですね。
さらに、重傷を負わせたキコルを、自ら蘇生した本獣たちの“餌”として置いていった上、普段は”人間の姿”になりすまして生活しているなど、残虐さだけでなく「狡猾さ」も併せ持っているところもまた、他の怪獣たちとは大きく違っています。
怪獣8号(カフカ)に強い興味を抱く
キコルやレノ達を圧倒してきた怪獣9号にとって、とんでもない“例外”が現れました。
それこそが「怪獣8号」であり、これまでの人間たちとは比べものにならない程の絶大な強さで倒されます。
おそらく怪獣9号にとっては、これが初めての”敗北”と思われますが、負かされた悔しさよりも「怪獣8号(カフカ)への強い興味心」を抱きます。
怪獣9号「手駒に欲しいな、君の死骸」
戦闘中にも、怪獣8号の絶大な強さに対する“興味心”を抱いていました。ただ。この一見で今後は怪獣8号(カフカ)を執拗に狙い始める可能性が高くなったでしょう。
日比野カフカ(怪獣8号)のキャラクター性や強さ・能力の詳細は「【怪獣8号】日比野カフカ変身後の強さと能力・弱点 | 亜白ミナとの恋愛関係は?」の記事を参照ください。
怪獣9号は三拍子揃った強さを持っている
ここからは、怪獣9号が持つ攻撃・防御・知能と“三拍子揃った強さ”を紹介していきます。
指先からの”衝撃波”だけで、隊員たちを圧倒
本作品では、”怪獣の強さ”を「フォルティチュード」という数値で表されています。
怪獣8号や人型怪獣と違い、怪獣9号の”フォルティチュード”は不明なものの、隊員たちを圧倒してしまう強さは絶大的です。
怪獣9号は指の先端を圧縮させる形で強力な”衝撃波”を放り、防衛隊のスーツやシールドを簡単に破ってしまいます。
さらに、スピードも脅威的な速さで、最終試験が終了直後に現れた時には「46%」もの解放戦力を誇っていた四ノ宮キコルでさえも避けられず圧倒されてしまいました。
この時点で、並の怪獣や余獣たちとは桁違いの強さであることが分かりますね。しかし、実際に喰らったキコルに、その衝撃波の”癖”を見抜かれます。
キコル「指先をよく見て!一定の”予備動作”があるわ」
一見は魔術や妖術のように見られがちですが、キコルからのアドバイスのおかげで、入隊後の初任務早々から襲われてしまった市川レノでも避けることができました。
しかし、キコルやレノに放っていた”衝撃波”は、あくまでも序の口でしかありません。怪獣9号は、衝撃波を強化して放ったり、背中から”複数もの手”を増殖させて一度に数本の衝撃波を放ったりできます。
さらに、怪獣8号(カフカ)と対峙した時には”指先の膨張率”を上げて高威力の衝撃波を放てるようです。
防御力(耐久性)も高い
衝撃波による絶大な攻撃力だけでなく「防御力(耐久性)の高さ」も見落とせません。
並の銃弾を当てただけでは肉体を傷つけることもできない上、市川レノが戦力を最大限にまで解放して撃ち放った銃撃を「死骸の壁」を作ってで防いでしまいます。
また、これまで余獣や大型怪獣を一撃で倒してきた、怪獣8号(カフカ)の渾身の力を込めた拳をまともに喰らって吹き飛ばされても、死なずに生き残りました。(肉体内部の”核”が剥き出しになった状態に留まっています)
ちなみに、怪獣9号は防御力や耐久性の高さに加えて、自己修復も持ち合わせています。
怪獣9号を完全に倒すには、怪獣8号が第3巻で放った打撃をも上回る”絶大的な破壊力”と、本人の修復を防ぐための”スピード”が必要ということになりますね。
怪獣9号、無敵じゃん!
他の怪獣たちと違って「知能」も高い
個人的に、怪獣9号の脅威ポイントは、攻撃力や防御力以上に「高い知能」だと思っています。
怪獣9号は、他の怪獣たちとは違って「人間の言葉を話せる上に理解スピードも早い」のです。清掃員の身体を借りて”人間の姿”に化けていた時には、「スマホ」を使って通話までしていました。
第2巻で通話していた時点では、まだ扱い慣れていなかったのか、少し戸惑っていた様子もありましたが…それでも「すぐに人間の道具(スマホ)」の扱い方を把握してしまう程の”知能の高さ”は侮れません。
また、高い知能を活かして自分から作戦を立てることも可能です。
ちなみに相模原討伐作戦の時は、他の怪獣たちに”増殖器官”をつけて「分裂発生して変異した余獣たちを使って防衛隊の裏をかこう」と考えていました
さらに、その知能の高さは戦闘面でも充分に活かされています。
怪獣9号「それはもウ、見慣れた」
この時より少し前のタイミングで市川レノが放ってきた銃撃を見ただけで「銃撃」という攻撃方法や特徴を覚えてしまい、次の攻撃(古橋の銃撃)では見切っていました。
博識な怪獣9号は、ここで得た知能を後に登場する仲間たちにも少しずつ伝えている可能性も充分に高いのです。第3巻で立川基地に襲来してきた”人型怪獣”もまた、対峙する保科に対して「人間の言葉」で話していました。
このように、怪獣9号の最も恐るべき点は”知能の高さ”であり、得た知識を多くの怪獣たちにも広められる点だと思います。
保科宗四郎の強さやカッコ良さ・カフカとの恋愛関係性の行方は「【怪獣8号】保科宗四郎がかっこいい| 強さや専用武器について解説」の記事を参照ください。
怪獣9号の恐るべき能力
ここからは、戦闘能力とはまた違う面での怪獣9号が駆使する”恐るべき能力”について迫ります。
怪獣たちを蘇生・強化できる
怪獣9号は、防衛隊員によって倒された怪獣たちのを蘇生も可能です。
最終試験の直後で初登場した時は、試験中に倒されて死骸と化した怪獣たちを蘇らせてしまいます。
しかも、ただ生き返らせるだけではありません。
自身の手で甦らせた本獣や余獣たちを強化してしまいます。
本獣においては、フォルティチュードが「6.4」にまで上昇していたのです。
襲来してくる本獣のフォルティチュードは正式には公表されていないものの、最終試験終了後に怪獣9号が蘇生していたタイプの大型怪獣は平均で6.0とされています。
この平均値から”0.4上昇したこと”になりますが、怪獣達の強さを表すフォルティチュードにおいては、おそらく現実世界の地震によるマグニチュードから取られていると思われます。
このマグニチュードを例として計算してみた結果、0.4上昇しただけでも「約4倍もの強さに上がった」ということになります。
蘇生だけでも充分に恐ろしいのに、約4倍もの強さにまで上げられてしまう強化能力も、実際に戦う隊員たちからすれば恐怖そのものでしょう。
ちなみに、先に紹介した「死骸の壁」も、強化の”応用技”として使われています。
しかし、蘇生や強化には「数に限度があること」や「本人も疲れること」といったデメリットがあります。
結界を張れる
怪獣9号は「結界」を張ることで、隊員たちの通信を妨害することも可能です。
本人からは「外からは感知できない空間の中」とされ、市川レノが小隊長に連絡を取ろうとした瞬間に遮断されてしまいます。さらに通信妨害に加えて”探知”まで妨害されるため、仲間たちかも位置情報を把握できなくなるのです。
本来ならば、隊長(亜白ミナ)が駆使する巨大機関砲による”遠距離狙撃”で倒せそうなはずですが…位置を把握できないのでは、如何に隊長といえども発砲すらできません。
まさに、“自分たちだけの世界”と化してしまうのです。
結界を張った怪獣9号にとっては、結界さえ張れば、自分の目の前にいる隊員たちを孤立させて思う存分に痛ぶれます。
衝撃波や蘇生に比べるとかなり地味な印象に見られるかもしれませんが、隊員たちにとっては厄介な能力だと感じるでしょう。
亜白ミナの強さや可愛さ・カフカとの恋愛関係の行方は「【怪獣8号】亜白ミナの強さや専用武器について解説」の記事を参照ください。
自身”修復も可能
他の怪獣たちの蘇生や強化だけでなく、身の“修復”も可能です。
市川レノを傷つけられた怒りを見せた怪獣8号(カフカ)が放った渾身の一撃をマトモに受けても死なずに済んだのは、実は強硬な防御力以上に、この「修復能力」に助けられた影響が強かったように感じます。
それでも”核”が剥き出しの状態にまでボロボロにされた直後、怪獣8号(カフカ)からの”トドメの一撃”が放たれようとした瞬間、他の隊員たちが偶然出くわしてきた隙に民家の屋根まで逃げながら自身を修復していました。
怪獣8号(カフカ)の方が隊員たちの方に視線を向けた瞬間に、ほぼ全回復していたため、その修復スピードの速さも驚異となりますね。
「人間の姿」に変化できる
怪獣9号は、肉体を操作して”人間の姿”に変化できます。
カフカやレノが働いていた「モンスタースイーパー」の新人の肉体を乗っ取っていたのは、あまりにも皮肉としか言いようがありません。
“人間の姿”で過ごしていれば、社員たちからも怪獣であることをバレずに生活でき、普段はこうした方法で人間の世界に潜んでいます。相模原で市川レノと古橋伊春から声をかけられた時も”清掃員”の姿だったため、彼らの隙を突いて先制できたのです。
加えて、さらに厄介なのが「別の人間の姿にも変われる点」です。
怪獣9号「念のタめ、顔、変えとくか…」
この清掃員の姿は既にレノ達に目撃されため、また別の人間の身体を乗っとって「新たな人間の姿」に変化させてしまいます。ちなみに、この時に身体を乗っ取った人間とは「長嶺カンジ(34歳)」で一人暮らしの独身男性でした。
怪獣9号は基本的に「戸籍登録している人間」を襲っていますが、普段は人間社会で潜伏している彼にとって”一人暮らしの人間”が最も都合の良い標的となります。
市川レノの強さや能力・カフカとの関係性については「【怪獣8号】市川レノはヒロイン? | 強さや解放能力・専用武器を紹介」の記事を参照ください。
怪獣9号の正体や目的を考察
最後は、怪獣9号の”正体”や”目的”について、簡単に考察してみたいと思います。
怪獣9号が”親玉”である可能性も高い?
まだまだ多くの謎に包まれていますが、この怪獣9号こそが「すべての怪獣たちの”親玉”」である可能性が非常に高いと考えられます。
自分より格下の本獣や余獣たちを従えている光景や、後に登場する”人型怪獣”に人間の言葉を教えている可能性があるためです。
さらに、本編の物語が始まるまでの時期までにはなかった余獣たちによる連携もまた、怪獣9号が現れた後に見せるようになってきました。
こうした”後の変化や影響力の強さ”もまた、怪獣9号によって起こされているものだと考察しています。
目的は強い”人型怪獣たち”を増やすこと?
目的においても不明なままですが、第4巻まで見ていると、怪獣9号の目的が単に「人類の滅亡だけではないこと」が感じられます。
怪獣9号「せめて、隊員の“生きたサンプル”でも持って帰るかぁ」
相模原で遭遇した市川レノと古橋伊春に向かって「サンプル」という呼び方をしていました。さらに、その後に出会って戦った怪獣8号に対しても似たようなことを言っています。
そして、後の立川基地に襲撃してきた”人型怪獣”という流れから考察した結果、怪獣9号は「人間を元に怪獣を造り出している可能性も高い」と考えられます。
“人型怪獣”も怪獣9号と同じように人間の言葉で話していましたが、これは9号が教えただけでなく「元のベースが”人間”であったために、早い段階で覚えられた(または思い出した)」という線も強いです。
ちなみに、この時の戦闘で人型怪獣が登場したのは一体のみで、他は人間の言葉までは話せない大型怪獣や余獣たちばかりでした。怪獣9号は襲撃の度に怪獣化に適した人間を見つけては拉致して、人型怪獣に変化させているのかもしれません。
そう考えると、第1話で謎の小型怪獣に寄生されたことで”怪獣化”したカフカは、怪獣9号にとっては現時点で「最も興味深い実験台」ではないでしょうか。
まとめ
今回は怪獣9号の”絶大な強さ”や”恐るべき能力”について紹介しました。
蘇生や強化に修復、さらに人間の姿に変化。
人間には持ち得ることもできないような能力を多く持っている彼の強さは、もはや”チート級”としか言えません。
まだまだ多くの謎に包まれている怪獣9号ですが、おそらくは今後の戦闘や展開においても第3部隊にとって最も恐ろしい敵となるでしょう。
コメント
残念なことにパワハラクソ上司の無惨様が超絶有能に見えるレベルで行き当たりばったりな行動しかしてません…。主人公が退職した後に擬人化した悪役が潜り込んで交流もせず、無意味に正体バレして逃亡とか特撮ドラマでやったら脚本家が叩かれまくるくらい下手くそな展開です…。そもそも怪獣の蘇生や生み出す能力があるなら本人は戦闘せず裏で暗躍してればいいのに何度も死にかける時点で無能すぎます。話の都合で倒す機会があったのに、何度も逃亡を許して最終的には人類滅亡の危機になった状況はもはやギャグの領域です…。