『血界戦線』は内藤泰弘先生により第1部(無印)と第2部『血界戦線 Back 2 Back』が連載されていた大人気漫画作品です。
さらに第三部となる『血界戦線 Beat 3 Peat』も2022年の秋からジャンプSQ.RISEで連載開始されます。
テレビアニメ化も果たしており、アニメ1期が2015年に、アニメ2期『血界戦線 & BEYOND』が放送されました。
本記事ではクラウスの性格を始め、血闘術の能力やクラウス自身の強さを紹介。
さらに本編での名言も振り替えながら、かっこいい魅力にも迫ります。
本作品の第二部『血界戦線 Back 2 Back』の全巻ネタバレの詳細は「【血界戦線 Back 2 Back】原作の全巻ネタバレ解説 | 最終話の結末も紹介」の記事を参照ください。
目次
クラウス・V(フォン)・ラインヘルツとは
クラウスは本作品の表向きの主人公で、世界の均衡を守るために暗躍する秘密結社「ライブラ」のリーダーでもあります。
クラウスのプロフィール | 公爵家でありながらも吸血鬼ハンターの経歴も持つ
年齢 | 28歳 |
誕生日 | 12月31日 |
身長 | 201cm |
体重 | 136kg |
血液型 | A型 |
好きなもの | ギルベルトが入れた紅茶 |
クラウスは表社会の名門ラインハルツ家公爵家の三男坊として生まれており、2人の兄と姉がいます。
ラインハルツ公爵家は裏社会や吸血鬼との関係性は一切もたない家系ですが、クラウスだけが過去にある事件が原因で「吸血鬼ハンター」として活動していた経歴ももっています。
(クラウスの過去に関しては後の項目で説明します)
クラウスの声は声優「小山力也さん」が担当
クラウスの声を担当している声優さんは「劇団俳優座」に所属している小山力也さんです。
小山さんは80年代に劇団へ入団した後に俳優デビューをされており、主に舞台や特撮、吹き替えの方で活躍されてきました。
声優としては1998年に大人気アニメ『ポケットモンスター』のドクター・ドク役でデビューを果たしました。
小山力也さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『名探偵コナン』毛利小五郎役(二代目)
- 『Fateシリーズ』衛宮切嗣役
- 『文豪ストレイドックス』福沢諭吉役
- 『であいもん』納野平伍役
クラウスの性格 | 良家育ち故の長所と短所を併せもつ
公爵家という恵まれた家庭で生まれ育ったクラウスですが、それ故に長所だけでなく短所も併せもっています。
上品で紳士的だが世間知らずな一面もある
クラウスは良家の育ち故にライブラの仲間たちを始め、眷族などの敵以外の者たちに対しては上品かつ紳士的に振る舞います。
さらに仲間たちのことを常に気にかけており、そのような気遣いは特にK•Kから高く評価されています。
(ちなみにK•Kからは「クラっち」という愛称で呼ばれています)
しかし良家の育ち故の短所も複数あります。
世間知らずな一面が災いしてリーダーの割にはお人好しな上、時には見た目や年齢からは想像できない程に子供のように振る舞うことも意外と多いです。
仲間想いな性格が災いしてリーダーには不向きな面もある
仲間想いなクラウスは常にライブラのメンバーのことを気にかけており、時にはザップがプライベートで犯してきた悪行(主に借金や女性関係)をクラウスから謝罪する上、被害者たちの辛さや苛立ちを自分1人で受けてしまいます。
一見は理想的な上司を絵に描いたようなリーダーですが「Zの長い1日編」ではザップとツェッドの師匠から「組織の長としては未熟」と厳しい評価を受けてしまうこともありました。
実は大のゲーム好きでもある
クラウスは大のゲーム好きな一面もあり、ライブラ本部で待機中には仲間たちのいる前でも平気でパソコン画面を睨みながら大好きなネットゲームに没頭しています。
特に「プラスフェアー」というチェスを大幅に進化させたゲームの愛好家であり、世界チャンピオン級の腕前でもあります。
クラウスの必殺技(血闘術)と能力 | 過去と強さの関係性とは
クラウスは”滅獄の術式”が付与された血液を武器に戦う「ブレングリード流血闘術」の使い手であり、十字架を象ったナックルガードを両手指にはめて使用しています。
世界有数の超人たちが集まるライブラの中でも“最強”の座に君臨するクラウスの必殺技の威力や能力に迫ります。
血闘術による必殺技は打撃・射撃に加えて防御もこなせる
クラウスの血闘術による戦法は主に拳による打撃や接近戦がメインとなり、ストーリー初期では「02式 散弾式連突(シュロートンフィッシャー)」や「11式 旋回式連突(ヴィルベルシュトゥルム)」のような小型の十字架を無数に出して射撃のように複数の敵たちを一気に蹴散らすことが多かったです。
しかし、ストーリー進行と同時に戦う相手も強くなっていき、一撃必殺とも言える程の絶大なダメージを与えられる技も繰り出すようになります。
その一例が一点集中の血を正確に敵に伸ばして繰り出す「15式 狙撃式単突(スナイパーフォーメルシュナーク)」や巨大な血の十字架を敵に突き刺す「111式 十字型殲滅槍(クロイツヴェルニクトランツェ)」です。
また、防御用の技と編み出された「117式 絶対不破血十字盾(クロイツシルトウンツェアブレヒリヒ)」も見逃せません。
この技では巨大な十字架の盾を作り出すことが可能で、一緒に出撃したライブラの仲間たちを守っています。
しかし、クラウスの場合はこのような防御技さえも時には攻撃用として使うこともあり、堕落王フェムトが街中に放った魔獣たちを一気に殲滅していました。
血闘術の最大の強みは密封も可能なこと
クラウスの攻撃力がどんなに絶大であっても、時には血闘術を用いても完全に粉砕して倒すことが不可能な強敵や難敵と出くわすことも少なくありません。
その一例が“血界の眷族(ブラッド・ブリード)”の1人として登場した女吸血鬼ギリカです。
スティーブンとK•Kの2人を軽く倒してしまう程の強敵に対してクラウスは完全に倒すのではなく「999式 久遠棺封縛獄(エーヴィヒカイトゲフェングニス)」を使って手の平サイズの十字架に密封させてしまったのです。
このようにクラウス達が主に戦う血界の眷族には彼らの手に負えない者も多くいるため、倒すことが不可能な場合には密封という手段も必要とされてきます。
しかし、ライブラの中で敵を完全に密封できる能力をもつのはクラウスしかいないのが現状です。
クラウスの最大の強さは決して諦めない”精神力”
クラウスの強さにおいて真っ先に血闘術による攻撃や密封ばかりを意識してしまいがちですが…
クラウスの最大の強さとは、自分がどんな窮地や劣勢に追い込まれても諦めず、最後まで戦い抜く精神力にあると思います。
クラウスの常人離れした精神力の強さが、アルルエルとのプロスフェアー勝負の中で初めて見られました。
クラウスは自分たちが知りたい「エンジェルスケイルの情報」をもらう条件として、アルルエルから「プラスフェアー勝負で負けないこと」であり、クラウスは99時間もの間、飲まず食わずな状態でゲーム勝負を続けて戦い抜いたのです。
クラウスの強さや精神力は過去の敗北も関係している可能性が高い
クラウスの血闘術や精神力の強さには「過去の敗北経験」も大きく関わっているのではないでしょうか?
「幻界病棟ライゼス編」で3年前の大崩落が起きた時の回想シーンが描かれました。
その時にクラウスはスティーブンと共に訪れたブラックベル総合病院に襲撃してきた血界の眷族ザメドルを食い止めることができず、病院内の患者たちを守れなかったことを今でも悔やんでいたのです。
そして現在でも、再び訪れた病院で再会したルシアナに対して、3年前のことを深く謝罪していました。
3年前のザメドル戦では決着がつかぬまま終わり、勝負だけで見れば引き分けのような形で終わりましたが…
クラウスにとってはあの時にザメドルの攻撃や策略から患者たちを守り抜けなかっただけでも“深い敗北感”を抱いていたはずです。
しかし、そのような負けた経験があったからこそ、クラウスは3年前から現在に至るまで肉体面でも精神面でも更に強くなれたと思います。
身体中に流れる”吸血鬼の血”もクラウスを強化している可能性も高い
クラウスの過去においては先に紹介した3年前のザメドル戦以外には明かされていません。
しかし、本編の前日譚として描かれた読み切り作品(単行本には未収録)では、クラウスが吸血鬼に襲われたことで吸血鬼に変わりかけた過去があることが判明しています。
本作品の吸血鬼には13段階あり、クラウスも12段階にまで進行したために“吸血鬼”という状態で封印された中、エイブラムスにより救われています。
その結果、本編の時系列(大崩落の後)でも人間として生き続けているように見えますが、実は吸血鬼に変化した頃の血がまだ微かに残っており、その血が体内で存在し続けている故に強靭な強さや血闘術まで習得できた上に使い続けられているのでしょう。
何よりも一見は普通の人間と同じ顔のクラウスですが口の両端から犬歯が残っており、これは生まれ持ったものでなく、吸血鬼と化した時の後遺症としてまだ微かに残っているものと思われます。
今後は血闘術にも新たな技や能力も必要とされる?
原作の第一部やアニメ1期と2期までは鬼神の如き強さを見せてきたクラウスですが、コミック第二部(B2B)で戦ったキュリアスやタイクーンブラザーズには苦戦を強いられていました。
彼らは桁違いに強かった上、倒したり封印したりしてもすぐに復活してしまうチート過ぎる存在だったために仕方ないとも解釈できますが…
今後はクラウスも自身の血闘術において新たな技や能力も身につける必要がありそうですね。
第三部(B3P)に突入してからもキュリアスとの再戦だけでなく、行方不明中のヴェネランダとの接触や激闘になる可能性も大きいですし、クラウス始めライブラのメンバーたちも今後は更なるパワーアップが求められている時期かもしれません。
クラウスとスティーブンが出会った時期を考察
クラウスとスティーブンの出会いについて気になっている読者も多いと思います。
しかしコミック第二部までの段階では明かされていないため、現時点では読者たちの中で予想や考察していくしかありません。
3年前の時代では2人が既に親しい仲で一緒に戦い続けていたため、クラウスとスティーブンが出会った時期は更に前の時代…
およそ5年以上も前と考えられます。
さらにスティーブンが生まれ育ったスターフェイズ家もクラウスのラインハルツ公爵家にも負けない上級な家系と考えてみると、この2人が出会うことは決して難しくはないはずです。
家系同士による接点や付き合いなどがキッカケで出会ったものとも想像できますよね。
クラウスのかっこいい魅力は名言とも深く関連している
クラウスのかっこいい魅力は血闘術を駆使した戦闘シーンだけでなく、仲間たちを大切に思う名言とも深く関連していると思います。
ここではクラウスのかっこ良さが存分に染みる名言を厳選して紹介していきます。
【名言①】「一つだけ認識を改め給え、君は卑怯者ではない」
出会ったばかりのレオナルドに対して言った名言であり、己の過去や過ちからも逃げずに立ち向かおうとする彼のことを正しく評価してくれたことが解りますね。
さらに、この名言は「妖眼幻視行」の結末で言った「今の君を作ったのはあの日の挫折だ」にも繋がっていたように感じられます。
Dr.カミモズによって最大の危機に追い詰められた中でも諦めずに戦った結果、自分の妹(ミシェーラ)やライブラの仲間たち、さらに全人類を救うことにも貢献したレオの功績や人柄をしっかり理解した上で本当の仲間と認めていたのです。
【名言②】例え千の挫折を…私が生き方を曲げる理由にはならない
先に紹介したアルルエルとのプラスフェアー勝負で瀕死に落ちかけた中、クラウス自身が救おうとしているウルツェンコが自分を消すことが目的であることを聞かされた時に反論しながら叫んだ名言です。
クラウスは「人の弱さ」を例え話に入れながら、それでも自分は決して諦めないことを強く宣言した場面に「クラウスの常人離れした精神的な強さ」を見られましたね。
【名言③】命を賭して戦う者を…生涯を通じて我が敵である
コミック第二部(B2B)での「バッカーディオの雫編」で観客たちからチェインを侮辱された時に、クラウスが怒りながら叫んだ名言です。
この時は酒の呑み比べ勝負でしたが、チェインが敵の卑劣な罠を必死で乗り切る姿勢をしっかり理解していることが解ります。
さらに、クラウスにとっては自分よりもライブラの仲間たちを侮辱された方が万倍も屈辱であることも感じられる名言でしたね。
まとめ
今回はクラウスの駆使する血闘術の威力や能力、強さを紹介しました。
さらに本編での名言で聞けた名言も振り返りながら、クラウス自身のかっこいい魅力にも迫ってみました。
これまでの作品とは大きく違うタイプの主人公(本当の主役はレオナルドと言う人も多いですが)でありながらも、ジャンプ系バトル漫画の定番とも言える優しさや仲間たちへの強い信頼感もまた、多くのファンや読者たちを惹きつけているのでしょうね。
コメント