『血界戦線』は内藤泰弘先生により第1部(無印)と第2部『血界戦線 Back 2 Back』が連載されていた大人気漫画作品です。
さらに第三部となる『血界戦線 Beat 3 Peat』も2022年の秋からジャンプSQ.RISEで連載開始されます。
テレビアニメ化も果たしており、アニメ1期が2015年に、アニメ2期『血界戦線 & BEYOND』が放送されました。
本記事では、レオナルドの性格や能力、魅力的な名言について紹介。
さらに、多くのファンたちから”真の主人公”と言われ続けてきた理由にも迫ります。
本作品の第二部『血界戦線 Back 2 Back』の全巻ネタバレの詳細は「【血界戦線 Back 2 Back】原作の全巻ネタバレ解説 | 最終話の結末も紹介」の記事を参照ください。
目次
レオナルド・ウォッチとは
レオナルドは新聞記者としてヘルサレムズロッドに来たフリーのジャーナリストです。
しかし街へ訪れた途端、音速猿・ソニックにカメラを奪われて追い始めた中でのザップとの出会いがキッカケとなり、ライブラの一員としてクラウス達と共に”血界の眷属(ブラッド・ブリード)”と戦い始めます。
レオナルドのプロフィール
年齢 | 19歳 |
誕生日 | 5月14日 |
身長 | 161cm |
体重 | 58kg |
血液型 | O型 |
愛称 | レオ |
レオナルドは両親や妹(ミシェーラ)とともに普通の家庭で生まれ育ってきました。
しかし、家族揃ってヘルサレムズロッド近郊へ旅行中、”神界の眼科医”を名乗るリガ=エル=メヌヒュトに遭遇したことが不幸の転機となります。
旅行後、レオナルドがヘルサレムズロッドに住み始めた目的も「妹(ミシェーラ)の視力を取り戻す方法を見つけるため」でした。
レオナルドの声は声優「阪口大助さん」が担当
レオナルドの声を担当している声優さんは「青二プロダクション」に所属している阪口大助さんです。
阪口さんはファーストガンダムに大きな影響を受けたことがキッカケで声優を志したそうです。
青二塾に入所後、1992年に放送された大人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』の猫や青年役で声優デビューを果たされました。
阪口大助さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『機動戦士Vガンダム』ウッソ
- 『創聖のアクエリオン』ジュン
- 『N・H・Kにようこそ!』山崎薫
- 『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』三島由輝役
レオナルドの性格 | 平凡だけど人並み外れた優しさと強さをもつ
レオナルドは現代社会にもいるタイプのいたって平凡な青年です。
しかし、種族を問わずに見せる優しさや最後まで諦めない心の強さはクラウスにも匹敵しているはずです。
人間にも人外にも手を差し伸べられる優しさ
レオナルドは人間だけでなく人間離れした姿の人外(ネジやリール)に対しても差別することなく、彼らが騙されたり怪我を負わされた時には強く心配しながら手を差し伸べて助けてきました。
どんな不幸や窮地の中でも最後まで諦めない心の強さ
レオナルドは任務中でもプライベートでも何かと不幸に陥りやすい点も特徴です。
(アニメ2期で大統領の生首運びに巻き込まれた上に自分の部屋を爆破されたのが良い例です)
さらに「妖眼幻視行編」ではDr.カミモヅにより妹を人質に取られた状況の中でも何とか上手く立ち回り、傷だらけになりながらも諦めずに立ち向かい続けました。
このような芯の強さはクラウスとも共通しており、最後まで諦めない心の強さはクラウスからも好評価されています。
妹(ミシェーラ)や過去への後悔や罪悪感がレオを成長させた
普段はライブラの友達やライブラの仲間たちの前では真面目に振る舞っているレオですが、本心では大切な妹(ミシェーラ)を救えなかった過去を悔やみながら強い罪悪感に悩まされています。
過去に家族そろって旅行中にいきなり現れた”神界の眼科医リガ=エル=メヌヒュト”の前で言葉すら発せず立ち尽くすことしかできなかった自分…
そんな自分よりも先に妹の方が叫んだことで視力を失わせてしまいます。
諸悪の根源はメヌヒュトであるものの、それでもレオ自身は自分のせいで妹の視力を失わせてしまったことが今でも許せなかったのです。
しかし、そのような後悔や罪悪感に今でも悩むことはあるものの、この時の事件や悔しさがあったからこそ、レオは人間としてもライブラの一員としても成長できたはずです。
レオナルドの義眼が最強な理由 | 能力と弱点も紹介
レオナルドが保持した「神々の義眼」は、妹(ミシェーラ)の視力と引き換えに“神界の眼科医リガ=エル=メヌヒュト”から押しつけられる形で授かりました。
使用時には精密な模様が浮かぶ青い眼球が輝く状態で能力を発動します。
視える能力と同時に神々の義眼でしか視られないものも多い
神々の義眼には眼や「視る」に関してなら何でもできると言っても過言ではない程の能力があります。
超光速の動きをも捉えられる「動体視力」を始め、因果律まで操作しながら幻術すろ見破れる「解析能力」、物体を見透かすことが可能な「遠隔透視能力」まで備わっています。
さらには吸血鬼のような観測不能な眷属をも目視できる上に真名まで読み取れてしまうのです。
視野混交(シャッフル)で敵の足止めも可能
神々の義眼は視るだけでなく「他者の視界を掌握することで周囲の者達の視界を一斉に入れ替えてしまうこと」も可能です。
こうすることによって自分に襲いかかる敵や眷属たちを悪酔いさせる形で一時的に動けなくしてしまうのです。
さらに相手の視界を操作することで味方の姿を見えなくさせたり、他者を全く別の姿に見せかけることも可能です。
これはレオが義眼の性能を応用して身につけたものであり、並の人外やチンピラたちを始め、高位の眷属であるタイクーンブラザーズさえも一時的に足止めすることで、何度も窮地を脱してきました。
クラウスとも義眼の共有が可能となった
「災蟲売買編」では視野混交(シャッフル)をさらに応用させる形で「クラウスとの義眼の共有」も出来るようになりました。
共有している間は、その相手の両目も一時的に”神々の義眼”に変わることでレオが視ているもの(敵の先の行動や攻撃など)と同じように視ることができます。
タイクーンブラザーズとの決戦では自分が見えている兄弟の少し先の動きをクラウスにも視えるようにしたことにより、彼の拳や血闘術を命中させることに成功しました。
神々の義眼の弱点は身体への負担が大き過ぎること
視力において最強の能力をもつ神々の義眼にも決定的な弱点があります。
それは「神々の義眼を使用中は能力者へかかる身体や精神の負担が大きすぎること」です。
主な負担の内容は「眼球自体をヤケドさせるほどの発熱」や「眼球そのものにヒビが入ってしまう」というものです。
さらに義眼の持ち主であるレオだけが吸血鬼の居場所を探り出せた時には、その負担や代償として大量の出血をすることもありました。
戦闘力はないが頭突きの威力とツッコミ能力は高い
レオナルドはクラウスやザップとは違い、強い武力や攻撃用の必殺技を持っておらず、義眼を持つこと以外は普通の弱い人間と変わりません。
そのために戦闘能力が極めて低い反面、敵の不意を突いて放つ「頭突きの威力は意外と高いこと」が判明しています。
「マクロの決死圏編」で流れた”リールとの出会いシーン”では、飛んできた野球ボールにあたっただけで骨折したリールを笑う人外に対してレオが代わりに怒った上、不意をついて頭突きを喰らわせたことにより出血させる程のダメージを与えています。
この頭突き能力は戦闘中で役立ったこともあり、アニメ1期の最終話(第12話)ではブラック(ウィリアム)の額に頭突きしたことで、彼の身体に取り憑いていた絶望王を追い出すキッカケにもなりました。
さらに同じ回でブラックやホワイトのいる場所を目指す途中では、ザップに対しても「本気のツッコミ」でどついていた上、予想以上の元気さを見せたことで驚かせていました…。
ザップの必殺技や能力、娘(子供)と未来に関しては、「【血界戦線】ザップの強さと能力・名言 | 娘(子供)と10年後の未来も解説」の記事を参照ください。
レオナルドこそが真の主人公と言われる理由
『血界戦線』の主人公はあくまでもクラウスであり、レオはあくまでも”語り部”である一方、「レオナルドこそが真の主人公」と捉えるファンも多いそうです。
しかし、このような解釈や捉え方も完全に不正解とも言い切れず、本作品では原作とアニメ共にレオナルドの方が引き立っている場面やエピソード数も多いことによる影響も強いためと思われます。
ここでは、レオナルドが”真の主人公”と言われる理由について迫ります。
読者や視聴者と同じ視点なため親近感が湧きやすい
クラウスたちと違い、レオナルドはストーリー開始と同時にヘルサレムズロッドに引っ越してきては、あまりにも未知な世界に驚かされながら新生活を始めました。
このような斬新な気持ちはレオだけでなく、本作品に触れ始めた読者や視聴者にとっても同じであり、皆がレオと一緒にヘルサレムズロッドのことを知りながら非日常な経験を味わえていることにもなります。
そのため、クラウスよりもレオの視点で読む(観る)人達の方が圧倒的に多く、無意識のうちにレオへの親近感が湧くと同時に増していったのでしょう。
アニメ1期の最終話ではクラウスよりもレオナルドの方が引き立っていたため
本作品ではクラウスが全く絡まない(または未登場で終わることもある)エピソードも複数あったのに対して、レオの方はクラウスの絡まない任務や戦闘でも、ほぼ毎回のペースで登場してきました。
しかもアニメ版のみのオリジナルキャラクターとして登場したブラック(ウィリアム)やホワイト(メアリー)と最も深く交流してきた影響も大きかったです。
このエピソードではクラウスを始め、ライブラのメンバー全員に見せ場が用意されていたものの、おいしい場面はほとんどレオが持っていってしまった感もありますよね。
妹(ミシェーラ)を守るため最後まで戦い抜く姿が主人公らしかったため
アニメ1期のラスボス的存在として登場した絶望王とはクラウスも激戦を繰り広げましたが、最終的に絶望王の野望を止めたのはレオとマクベス兄妹でした。
そのため、完全にアニメ版から入ったファンからすれば、なおさらレオに対して主人公としての存在感を強く感じてしまっていたことになりますよね。
レオナルドのかっこいい魅力を名言や場面と一緒に紹介
レオナルドのかっこいい魅力とはクラウス達とは大きく違っており、大切な妹やヘルサレムズロッドで出会った仲間や友人たちとの触れ合い、そして自身を犠牲にしてまでも救おうとする必死な姿や行動にあると思います。
ここではお馴染みの「ハロー、ミシェーラ」を敢えて除く形で、レオナルドのかっこ良さが心に染みる名言を厳選して紹介していきます。
【名言①】「動けなかった…僕は卑怯者です」
自分の目的のためにザップを騙してまでライブラ本部に訪れた時に、クラウスへの謝罪も含めて発した台詞です。
自分が過去に何も出来ぬままミシェーラの視力を失わせてしまったことを今でも悔やんでおり、涙を流しながら言う場面が印象的です。
しかし本編でレオが自分の都合だけで逃げる事はなく、彼らの前で見せた勇気こそが「妖眼幻視行」の結末でクラウスから「今の君を作ったのはあの日の挫折だ」という名言につながったと思います。
クラウスから返された名言へ繋げる形で「レオの大きな成長」を表明するために欠かせない名言の1つです。
クラウスの必殺技や能力、過去に関しては、「【血界戦線】クラウスの必殺技と能力・名言 | 過去と強さの関係性も解説」の記事を参照ください。
【名言②】「僕が何度でも君の手を引くよ」
アニメ1期の最終話でレオがホワイトと向き合いながら発した名言です。
何とか絶望王を止められたものの、一度取り憑かれたブラックを救えるのはホワイトしかいないことを諭し、クラウスからの受け売りである名言も併せながらホワイトを動かそうとしていました。
ここでレオは単に頑張れなどと言うのではなく、もしもホワイトが今後も立ち止まりそうになった時には自分が手を引くことを告げる形で彼女に対して安心感も抱かせていた点にかっこよさを感じられますよね。
このように優しくエールを送れたのにはレオ自身がもつ優しさと、これまでの映画観賞などによる交流で関係性を深めてきたことによる強い信頼関係もあったからこそ、ホワイト(メアリー)にも強く伝わっていたはずです。
【名言③】「その子たちは生きてるんです…」
「災蟲競売編」で壺の中から出てきた“厄種の一部”を義眼で鑑定した後に発した名言です。
壺の中に封印された厄種の群れとは壺の中にいた人外から無惨にも喰われた子供たちな上、その子供たちも完全に死んだわけでなく厄種に変えられた状態で生かされ続けてきたのです。
大事になる前に処分しようと試みるスティーブンに対して必死に叫んで止めようとする姿にレオの優しさとかっこよさが込められていましたが、この壺や子供たちにおける真実をレオ自身しか見れていなかった点に切なさも感じられますね。
まとめ
今回はレオナルドの性格や能力、魅力的な名言について紹介しました。
また、多くのファンたちから”真の主人公”と言われ続けてきた理由にも迫ってみました。
レオナルドはあくまでも”語り部”の立ち位置ですが、読者や視聴者と同じ視点で動いてきた点や多くの出会いや戦闘をこなしていく中で成長する姿が、まさに主人公タイプであった影響が大きかったものと思われます。
コメント