『血界戦線』は内藤泰弘先生により第1部(無印)」がジャンプSQで、第2部『血界戦線 Back 2 Back』がジャンプSQ.CRAWNおよびジャンプSQ.RISEで連載されていた大人気漫画作品です。
テレビアニメ化も果たしており、アニメ1期が2015年に、アニメ2期『血界戦線 & BEYOND』が放送されました。
本記事では、原作の第1部として描かれた『血界戦線』のコミック全巻の内容をネタバレしながら紹介。
最終話の内容や結末までネタバレしているので、ぜひ参考にしてみてください。
本作品の第二部『血界戦線 Back 2 Back』の全巻ネタバレの詳細は「【血界戦線 Back 2 Back】原作の全巻ネタバレ解説 | 最終話の結末も紹介」の記事を参照ください。
目次
- 1 『血界戦線』の舞台となるHL(ヘルサレムズロッド、レオナルドが加入したライブラとは
- 2 【1巻のネタバレ】レオナルドがライブラに加入してクラウス達と共に戦い始める
- 3 【2巻のネタバレ】クラウスのゲーム対決と吸血鬼封印
- 4 【3巻のネタバレ】偏執王アリギュラとブローディ&ハマー登場
- 5 【4巻のネタバレ】クラウスが地下闘技場で激闘| 執事ギルベルトの恐るべき本性と実力
- 6 【5巻のネタバレ】レオナルドとネジの友情 | ザップの師匠も登場
- 7 【6巻のネタバレ】チェイン達の人狼大作戦 | クラウスの園芸関係者の真相とは
- 8 【7巻のネタバレ】レオの友人(リール)が巨大化 | 次元怪盗ヴェネーノ登場
- 9 【8巻のネタバレ】クラウスとスティーブンが病院で3年前の無念を果たす
- 10 【9巻のネタバレ】ツェッドが生命の危機を迎える | K•Kの授業参観
- 11 【10巻(最終巻)のネタバレ】レオナルドの”神々の義眼”が狙われる
- 12 まとめ
『血界戦線』の舞台となるHL(ヘルサレムズロッド、レオナルドが加入したライブラとは
レオナルドが訪れて住むことになる「HL(ヘルサレムズロッド)」とは、3年前に紐育(ニューヨーク)で起きた大崩落により、異界と現世が交わる異常都市と変わりました。
それ以降はHLを制した者が今後1000年の覇権を制するとまで言われています。
そんな異界と現世がHLでは血界の眷属(ブラッドブリード)を中心に起こされる非日常な事件から街と住人を守るため、クラウス率いる「ライブラ」と呼ばれる超人秘密結社が暗躍しています。
レオナルドも始めは成り行きで加入したものの、クラウスたちとの交流や共闘を続けながら少しずつ成長していきます。
【1巻のネタバレ】レオナルドがライブラに加入してクラウス達と共に戦い始める
物語の始まりとなる1巻目ではレオナルドとライブラの出会いを描く「魔封街結社編」とザップが思いがけぬ神業を見せるエピソードの2編で構成されています。
レオナルドとライブラの出会い
物語はレオナルドが単身でHL(ヘルサレムズロッド)に訪れて新聞記者のバイト生活を始めてから3ヶ月ほど経過した時期から始まります。
行きつけのカフェでコーヒーを堪能する中、突然現れた音速猿ソニックに自分にデジカメを奪われてしまいます。
レオナルドはすぐにソニックを追う中、ライブラの一員であるザップから“新しいメンバー”と勘違いされては本部へ連れていかれ、クラウスやチェイン皇とも出会いました。
しかし、レオナルドが新しいメンバー候補の男性でないことがすぐにバレてしまい、必死に謝罪する中、堕落王フェムトにより送り込まれた怪物たちが召喚門(ゲート)から続々と出現すると同時に暴れ始めたため、ライブラ本部だけでなく街中もたちまち廃墟と化してしまいます。
レオナルドがライブラと共にソニックを救う
怪物たちの出現を止めるには、ゲートを探し出して破壊するしか方法がありません。
しかし、そのゲートとは極めてコンパクトな小ささに縮小された状態でソニックの脳内に仕掛けられていました。
自分たちを襲ってくる怪物をザップが食い止める中、レオナルドが自身の持つ“神々の義眼”でソニックの脳内にあるゲートを見つけました。
しかし、フェムトの思惑を裏切るように、レオはソニックを殺すことなく抱きしめながら脳内から抜き出す形で助けました。
そして、この騒動を解決したレオナルドの能力や功績をクラウスから認められたことで、彼もライブラに加入して彼らと共に戦い続けます。
レオナルドが”神々の義眼”を持った理由とは
普通の青年でしかないレオナルドが”神々の義眼”を持つ上、自在に使いこなせる理由とは彼と妹(ミシェーラ)に起きた過去の事件にありました。
3年前、家族揃ってHL付近へ旅行中、彼らの前に“神界の眼科医”を名乗るリガ=エル=メヌヒュトが現れてはどちらかの視力を要求してきました。
この時のレオはあまりにも唐突かつ強い恐怖心で言葉も発せない中、ミシェーラが先に自分の視力を奪うように叫びます。
その結果、ミシェーラが視力を失う代償として、レオナルドの両目に”神々の義眼”を本人の意思など関係なしに授けられてしまったのです。
レオナルドの必殺技や能力、娘(子供)と未来に関しては、「【血界戦線】レオナルドの義眼能力こそが最強 | 名言・真の主人公と言われる理由
」の記事を参照ください。
ザップの天才的な能力がレオナルドを救う
人間たちを真空パックにして運ぶという違法を働くヤバビオたちにより、レオナルドが拉致およびゴーストワゴンの中に監禁されてしまいます。
ヤハビオたちはザップでも見抜けなかった自分たちの異界車両を見抜く程の能力をもつ神々の義眼をレオの両目から抜いて奪おうとしていました。
彼らの異界車両は”ゴーストワゴン”とも言われており、レオ以外の者たちの目からは普通のクリーニング車にしか見えず、クラウスたちでさえも探し出すことができません。
しかし、敵の姿が見えないまま敗北して病院送りにされたザップが自身の体内から血液を糸状に変えることで追跡できるように仕掛けていたのです。
普段は女遊びやギャンブルばかりに入れ込んでおり、一部の仲間たちからもクズ呼ばわりされているザップですが、この時はスティーブンからも「神業」や「天才」とまで言わせました。
ザップの血液の糸をチェインが追跡して異界車両を見つけた直後、クラウスの血闘術によりヤハビオたちを倒して、レオナルドも目を抜かれることなく救出されました。
ザップの必殺技や能力、娘(子供)と未来に関しては、「【血界戦線】ザップの強さと能力・名言 | 娘(子供)と10年後の未来も解説」の記事を参照ください。
【2巻のネタバレ】クラウスのゲーム対決と吸血鬼封印
コミック2巻ではクラウスが繰り広げるゲーム対決と吸血鬼を封印する技を堪能できます。
さらに彼らと同じライブラの仲間K•Kも初登場します。
クラウスがゲーム対決で常人離れした強い精神力を見せる
HLに「エンジェルスケイル」という麻薬が出回るようになり、ライブラの調査を始めますが一向に手がかりを掴めません。
そのため、異界の顔役とされるアルルエルの屋敷に訪問しますが、彼から情報提供として求められた条件とは「ゲーム(プロスフェアー)勝負で99時間戦い続けること」でした。
まずはクラウスとK•Kよりも先に訪れていたコルシコフが挑みますが、途中で気力が尽きて倒れたことで敗北します。
そんなコルシコフの人生を奪おうとしてくるアルルエルに対して、クラウスが彼の命や人生も賭ける形で勝負に挑みます。
K•Kたちが心配しながら見守る中、クラウスは倒れそうになりながらも見事に99時間戦い抜き、コルシコフの救出を実現したと共に、自分たちが求めていた麻薬の情報も得られたことで首謀者たちを捕らえることに成功しました。
クラウスが女吸血鬼ギリカを血闘術で封印
レオナルドが地下鉄で“翼の形をしたオーラ”をたまたま見かけますが、その正体は女吸血鬼のギリカでした。
今回はライブラでさえ恐れる吸血鬼が相手のため、吸血鬼の専門家として名高いエイブラムスの協力も得ながら捜索を始めます。
エイブラムスの協力とレオの神々の義眼による捜査の末に居場所を見つけますが、ギリカは血界の眷属(ブラッドブリード)の1人であり、スティーブンとK•Kによる二人がかりの攻撃でも倒せず敗北させられました。
2人の後に戦い始めたクラウスも完全に倒すことは不可能であることを悟った末、血闘術「999式 久遠棺封縛獄(エーヴィヒカイトゲフェングニス)」を使って、手の平サイズの十字架に密封させたのです。
クラウスの必殺技や能力、過去に関しては、「【血界戦線】クラウスの必殺技と能力・名言 | 過去と強さの関係性も解説」の記事を参照ください。
【3巻のネタバレ】偏執王アリギュラとブローディ&ハマー登場
3巻では偏執王アリギュラと、ライブラのメンバーでもあるブローディ&ハマーが初登場するエピソードを中心に収録されています。
スティーブン家のホームパーティー
スティーブン家でホームパーティーが開かれますが、それはエレンたちによる「スティーブン拉致作戦」を決行するための罠でした。
パーティー中、大勢から銃を向けられて窮地に陥ったかのように見えたスティーブンでしたが、エレンたちの体内に仕込まれていた生体銃につく特有の香りを見抜き、彼自身もエレナたちを倒すための仕込みを済ませていたのです。
そしてエスメラルダ式血凍道「絶対零度の小針」で凍らせ、アッサリと倒してしまいました。
チェインとチンピラによる呑み比べ勝負
レオナルドがHLに観光にきたチンピラコンビから財布を巻き上げられてしまいます。
夜になると、そのチンピラたちが入ったバーでチェインと出会い「勝ったら私を好きなように介抱していい」という条件の下で呑み比べ勝負を繰り広げます。
しかし、HLでのお酒はアルコール量が強いことと、チェインの常人離れした“お酒の強さ”でチンピラを酔い潰れさせて勝利したと同時に、レオナルドの財布も奪い返していた上、さりげなく彼の洋服の中に入れてくれていました。
偏執王アリギュラに拉致されたレオナルド
レオナルドが偏執王アリギュラの乗るモンスタートラックの中へ拉致および監禁されてしまいます。
13王の1人であるアリギュラが目指しているのは”パンドラム”と呼ばれる凶悪な犯罪者ばかりが収容されている場所です。
そのパンドラムに収容されているデルドロ・ハマーはアリギュラの元恋人であり、彼女はデルドロを脱出させて復縁することが目的でした。
偏執王アリギュラとブローディ&ハマーの過去や因縁関係とは
偏執王アリギュラとブローディ&ハマーが元恋人関係であることは彼女の口から告げられましたが…
正確には、過去にアリギュラが起こした卑劣かつ自分勝手な行動により、強引に恋人関係とされてしまっていたのです。
ブローディ&ハマーがレオナルド救出に奮闘する
ブローディ&ハマーもライブラのメンバーであり、クラウスたちからの応援要請により一時的に釈放されて皆と合流します。
そして自分に向かって走ってくるモンスタートラックを必殺技「ただパンチ・改」の一撃で大破させると共にレオナルド救出にも成功しました。
【4巻のネタバレ】クラウスが地下闘技場で激闘| 執事ギルベルトの恐るべき本性と実力
4巻ではクラウスが地下闘技場で戦う「拳客のエデン編」と、執事ギルベルトの強さと怖さを堪能できる「とある執事の電撃作戦編」を中心に収録されています。
クラウスがザップ救出のため地下闘技場で戦う
ザップが自分で抱えた借金をチャラにしてもらおうと、クラウスを呼び出してはオズマルドが主催する地下闘技場で戦わせます。
血闘術は使わず、己の拳と肉体のみで挑戦者たちを次々と倒してしまうクラウスの強さに惹かれたオズマルドも望んで彼との勝負に挑んできました。
始めはクラウスの圧勝に見えた勝負でしたが、実はオズマルドも血界の眷属(ブラッドブリード)の1人であり、巨体の中に痩せ細い体格の本体が現れます。
しかも、本体の方が圧倒的な強さを誇っており、クラウスですら一撃で吹き飛ばされて敗北させられました。
それでもオズマルドから気に入られたことには変わりなく、その甲斐もありザップも一緒に解放してもらえました。
執事ギルベルトの強さと本性が明かされる
ライブラの一員かつ、クラウスの執事を務めるギルベルトが仕事中にギックリ腰にかかったため、彼の代理としてフィリップという青年が訪れてきます。
フィリップも執事としてギルベルトに引けを取らない能力を見せるものの、夜のHLで1人で呑んでいる中で“脳抜き”をされるというトラブルに巻き込まれてしまいます。
奪われたフィリップの脳を取り返すため、ザップやレオナルドを自身の愛車に乗せて出発します。
ギルベルトは犯人(異界人)たちに対して、普段の温厚さからは想像できない程の怒りを見せながら、愛車に搭載されているミサイル等を撃っては容赦なく攻撃を仕掛けます。
愛車で走り続ける中、異界人の振るう剣で胴体を真っ二つに裂かれたギルベルトですが<span class="bold">「再生者」であるギルベルトには無意味でしかなく、すかさず反撃して倒すと同時にフィリップの脳を奪還しました。
他にはK•Kがレオナルドも巻き込んでは愛する息子へのバースデイカードを入手するために奮闘するエピソードも収録されています。
【5巻のネタバレ】レオナルドとネジの友情 | ザップの師匠も登場
5巻ではレオとネジの熱い友情物語と、ザップの師匠や弟弟子となるツェッドも初登場する「Zの一番長い日」が収録されています。
レオナルドとネジの友情の印はハンバーガー
ザップの使いでHLの42番街にしかない「ジャック&ロケッツ」のハンバーガーを買いに訪れたレオは、キノコ型の頭部が特徴的な異界人ネジと出会い、一緒にハンバーガーを食べながら友情を深めていきます。
しかし、ネジには自分の怒りや焦りなどにより頭から胞子を発生させる能力があり、この胞子による煙を浴びた者たちはその時の記憶を失う効果がありました。
そんなネジの能力に目をつけた悪質な運送業者たちにより2人一緒に拉致されますが、彼らの暴行がレオに及び始めたことで、ネジがこれまでにない胞子の煙を発生させたことで窮地を乗り切ります。
翌日になるとネジの存在そのものを忘れていたレオでしたが再び42番街で出会い、改めて友達同士となりました。
ザップが師匠に連れ戻されてしまう?
インドの血脈門から解放された吸血鬼を倒すべくライブラも出動しますが、スティーブンとK•Kのコンビプレイでも仕留めきれず逃した上、ザップに襲いかかります。
そんなザップの窮地を救ったのが師匠(裸獣汁外衛賤厳)であり、強大な強さを誇る吸血鬼を仕留めて卵状の大きさに変えてしまいます。
しかし、師匠はクラウスに対して「組織のリーダーとして未熟」と厳しい評価を下した上に「自分の一番弟子であるザップを連れて帰る」とまで宣告してきました。
それでもクラウスやスティーブンから必死にお願いすることでチャンスを与えられたザップは”師匠からの視線”という強いプレッシャーをチェインの仕掛けた嘘電話のおかげで跳ね除けながら卵状と化した吸血鬼を仕留めて倒すことに成功したため、連れ戻されることは回避できました。
しかし戦いはこれで終わったわけではありません。
ザップが倒した吸血鬼はあくまでも下半身でしかなく、上半身の方は旅客機に張りつきながらHLの街中へ突入しようとしていたのです。
兄弟弟子コンビ(ザップとツェッド)の強さで血界の眷属を撃破
吸血鬼はザップに倒されたはずの下半身を取り戻し、再び上半身と結合して元の1人の身体に戻ろうと動き始めます。
それを阻止すべく、ライブラはブローディ&ハマーも動員して一斉に動き始めますが、上半身が張りつく旅客機が結界を破り街中へ侵入します。
墜落した旅客機から現れたのはザップと同じ”斗流血法”の使い手・ツェッドでした。
半魚人のツェッドも師匠(裸獣汁外衛賤厳)の元で修行を積んだ身であり、ザップの弟弟子にあたります。
最悪な出会い方で揉めるザップとツェッドですが、目の前にいる吸血鬼の上半身を見事なコンビプレイで足止めした中、クラウスの血闘術により密封させることに成功したことで今回の事件や戦いは幕を閉じます。
しかし彼らの戦いぶりを見ていた師匠がツェッドを強引にライブラに加入させた直後、去ってしまいます。
この一件により、ツェッドも今後はライブラの一員としてクラウスたちと共に戦うことになります。
【6巻のネタバレ】チェイン達の人狼大作戦 | クラウスの園芸関係者の真相とは
6巻ではレオナルドとザップ、そしてツェッドがその日のランチを巡るエピソードで一息つきます。
しかし、その後はチェインが所属する人狼局による大作戦と、クラウスの園芸関係者にまつわるエピソードが収録されています。
チェイン達の潜入作戦中、裏切り者による復讐が始まる
ライブラのメンバーであると同時に諜報専門機関“人狼局”の一員としても働くチェインが、同じ組織の仲間たちと共にゲーネン将軍の計画を阻止するため、危険な潜入作戦を決行します。
ゲーネン将軍の計画とは「血界の眷属のウイルスが搭載されたミサイルを世界に向けて発射する」という恐ろしいものでした。
何とか現地に潜入できたチェインたちを待ち受けていたのは、かつて組織を裏切り去っていったベルベッドであり、チェインたち“人狼の弱点”を把握したベルベッドに捕われて身動きできない状態にされてしまいます。
唯一捕われず身動き可能なチェインが奥の手とも言える「存在希釈」で自身の存在そのものを消しながらも手持ちの銃だけを実体化させ発砲させたことでベルベットを倒しました。
そしてベルベッド死亡と同時に拘束から解放された人狼局の仲間たちが一斉に駆け寄りながら制止装置を押したことで、ミサイル発射を食い止めることにも成功したのです。
クラウスが園芸関係者たちを守るために奮闘
クラウス宅の庭園で園芸の先生を務めるキリシマはクラウスや同じ園芸仲間の老人たちからも慕われる温厚な男性ですが、実は極道の組織”滑鹿組”と繋がっていました。
さらにキリシマは組織と通じながらクラウスたちには内緒で危険な植物を育てる悪行まで働いていたのです。
ここまでする理由には組織間での取引である以上に義理の娘メイヴィを守るためでもありました。
しかし取引を実行する前にメイヴィが敵対関係にある組織(九頭見会)の者たちに攫われたため、クラウスが単身で救出に向かいます。
ボロボロになりながらも九頭見会を全滅させたクラウスは助け出したメイヴィをキリシマのところまで送り届けました。
【7巻のネタバレ】レオの友人(リール)が巨大化 | 次元怪盗ヴェネーノ登場
7巻ではレオの友人(リール)が巨大化させられた「マクロの決死圏編」と次元怪盗ヴェネーノが初登場したエピソードで構成されています。
リールがゲムネモの策略により強化および巨大化させられてしまう
レオナルドの友人リールが、自身の虚弱体質や臆病な性格で悩む中、知性をもった菌類ゲムネモからの誘惑と策略にかかり、強い肉体に変化させられます。
強化されたリールの強さは自分たちからカツアゲをしたチンピラ(ヌズルバ)を余裕で倒せる程の強さを得たことで優越感に浸りますが、リールの思いとは真逆にゲムネモは自身のもつ術式をさらに強化したことでリールを巨大化させてしまいました。
レオの能力とソニックの潜入がリールを救う
必要以上に強くさせられた上に巨大化までさせられたリールは元の姿や大きさに戻してもらうように願いますが、ゲムネモは聞く耳も持たず、リールの身体を使って術式の強さを果てしなく試し続けます。
ライブラも出動しますが、ゲムネモの術式で巨大化したリールにはクラウス達の必殺技も通用しないどころか、彼らの強さまで飲み込みながら更に巨大化していくばかりです。
そんな状況で残された手段とは、誰かがリールの体内に潜入して同じ菌類であるリ・ガドが作り出した最終兵器をゲムネモ本体に直接うちこむしかありません。
この作戦を実行したレオナルドが”神々の義眼”を使って巨大化したリールの中に潜むゲムネモの居場所を探り、潜入したソニックが最終兵器を撃ち命中させたことでゲムネモを倒すことに成功しました。
しかし、リールの身体サイズが今度は完全にマイクロ化</span>した上、またしても元の大きさに戻れなくなってしまいます。
それでもリール自身は皆に迷惑をかけた報いと捉えながら前向きに生き続けようと決意したのです。
次元怪盗ヴェネーノがザップ達が閉じこめられた金庫を狙う
スティーブンからの命令でザップがツェッドと一緒に手紙を届けに向かう最中に「フェレンコファミリーの大金庫」を巡る事件に巻き込まれてしまいます。
街中での騒動に翻弄されたザップとツェッドは次元怪盗ヴェネーノが狙う大金庫に閉じ込められた上、通りかかった大空間蟲(レッドヘッド)により金庫ごと飲み込まれてしまいました。
事の発端はヴェネーノが金庫も含めて次元を切り裂いたことが原因でしたが、ヴェネーノ自身は目的の金庫を飲み込まれた時点で作戦失敗と判断して退散します。
一方、金庫および大空間蟲(レッドヘッド)の体内に飲み込まれたザップとツェッドも斗流血法を駆使した作戦が上手くいったことにより、何とか外へ脱出することに成功しました。
【8巻のネタバレ】クラウスとスティーブンが病院で3年前の無念を果たす
8巻は「王様のレストラン編」と「幻界病棟ライゼス編」で構成されています。
レオナルドが堕落王フェムトと共にレストランを救う
ライブラがアラビア半島からHLに訪れたフリージャ次期国王との宴席に招待されますが、その会場がHLの中で超トップクラスのレストラン”モルツォグァッツァ”であり、普段は食べられない高級料理を堪能します。
しかし、レオが一時的に退席している間に“空間編成術”が発動したことにより別空間へと閉じ込められてしまった上、その中には堕落王フェムトもいました。
この空間からはフェムトでさえも自分だけの力では抜けられないため、レオの”神々の義眼”を頼りに脱出します。
脱出した時と同じタイミングで、フリージャ次期国王の抹殺に来た者たちと鉢合わせになりますが、フェムトが自身の魔獣を出した途端にアッサリと倒してしまいます。
お互いに不本意ではあったものの、この回ではレオナルドと堕落王フェムトの共闘により、次期国王とレストランを守る結果となりました。
総合病院で3年前の悲劇が蘇る
重武装トレーラーと激突したことで重症を負わされたザップと付き添うレオがブラックベル総合病院へと搬送されました。
しかし、この病院は3年前の大崩落が起きた時にクラウスとスティーブンが訪れた場所でもあり、自分たちが守るべき患者たちを守れずに終わった悲しき場所でもありました。
3年前、総合病院を襲撃にきた血界の眷属であるザメドルをクラウスとスティーブンが迎撃したものの、ザメドルの策略にハマる形で彼の病院への侵入を許してしまったことで多くの患者が犠牲となっていたのです。
クラウスとスティーブンがルシアナとの共闘で眷属を倒す
クラウスとスティーブンも3年ぶりに病院を訪れて女医として働くルシアナと再会し、あの時に患者たちを守れなかった非力さを深く謝罪します。
ルシアナからは仕方なかったことと責められずに済みますが、3年前にザメドルの犠牲となった患者たちは今も死んだわけでなく、彼の手により“繭状態”とされる形で今も生き続けていることを聞かされました。
そんな最中にザメドルの番犬がいきなり病院に押しかけてきますが、自分の患者(ザップ)に手を挙げられたことで怒るルシアナが「幻界執刀」で切り裂きます。
この時点で倒したはずでしたが、その番犬からザメドルが現れて襲いかかります。
しかし、ルシアナに放たれた攻撃からクラウスが守り、スティーブンとのコンビプレイでザメドルを倒したことで今度は病院や患者たちを守り抜いたことと、3年前の無念を晴らすことに成功しました。
【9巻のネタバレ】ツェッドが生命の危機を迎える | K•Kの授業参観
9巻ではツェッドが生命の危機を迎える「鰓呼吸ブルース編」と、K•Kが息子の授業参観に出席しながらもライブラの任務に奮闘するエピソードが収録されています。
ツェッドが呼吸器(エアギルス)を奪われた
新年会とザップの板挟みで悩むツェッドがヤケ酒して酔い潰れた中で大切な呼吸器(エアギルス)を奪われてしまいます。
奪った犯人はサイボーグ軍事企業の社長を務めるミラという少女であり、彼女はツェッドの呼吸器をレアで入手困難な”高性能ヘッドホン”と勘違いしたため、部下の男たちに力ずくで奪うように命じていたのです。
ザップ達が呼吸器奪還のためサイボーグ企業へ殴り込む
呼吸器(エアギルス)を奪われたため、ツェッドはライブラ本部内に設置されている特別製の水槽の中でしか生きられなくなってしまいます。
(仮に呼吸器を再受注しても本部に届くまでに1ヶ月もの期間がかかると言われます)
この状況で最も怒りを露わに出したのがザップであり、ミラが指揮する者たちの強さや能力を全く把握しないまま、レオやチェインが止めるのも聞かずに企業へと乗り込んでしまいます。
そのため、ザップとレオで警備兵たちを戦いながら引きつけている間にチェインの人狼能力で社長室に置かれた呼吸器を奪い返します。
このタイミングでミラも入ってきますが、チェインの能力で心臓を直接掴まれたために苦しむことしかできず、反撃できないまま逃します。
3人揃って外へ脱出した途端、企業内で作り出された巨大な魔獣からの不意打ちそうになりますが、遅れて駆けつけていたツェッドにより倒されたことで無事に帰還した後、新年会も無事に開催できました。
K•Kが息子の授業参観中に眷属を操作する男と鉢合わせする
スティーブンとの共同任務の日と息子(ケイン)の授業参観日が重なってしまうK•Kですが、息子の授業を見守る中でも遠隔操作式狙撃システムや携帯型無人攻撃ヘリを使いながら敵の撃破もこなします。
しかし、現場で戦うスティーブン達の前に“眷属のボディガード”が現れて苦戦を強いられると同時に、そのボディガードを遠隔操作していた者が実はケインの同級生の父親であることも判明します。
授業を抜け出した中、K•Kが同級生の父親に銃を向けますが、そんな最中に2人の子供が寄ってきたことで父親の方が操作の手を止めてしまいます。
そのため、遠隔操作されていた眷属の動きも止まり、その隙を突いたスティーブンの攻撃で倒すことに成功し、ライブラとしての任務は成功に終わりました。
ただ、この一件で職を失った同級生の父親は娘を連れて遠い地へと旅立っていきます…。
【10巻(最終巻)のネタバレ】レオナルドの”神々の義眼”が狙われる
最終巻となる10巻ではレオナルドとミシェーラがこれまでにない危機を迎える「妖眼幻視行編」で1冊分が費やされました。
ミシェーラの婚約者(トビー)にDr.カミモヅが取り憑いていた
ミシェーラの結婚が決まったため、その婚約者(トビー)との顔合わせも兼ねる形で兄妹同士の再会を果たします。
トビーが優しい好青年なため何事もなく無難に終わると思われた瞬間、レオナルドは神々の義眼でトビーに異界人・Dr.カミモヅが取り憑いていることを発見してしまいます。
Dr.カミモヅもレオと同じ“神々の義眼の持ち主”であり、その能力を駆使して自分の存在を感知できなくさせているため、ホテル内で護衛を務めるクラウス達からは彼の姿や存在に気づかれていません。
さらにDr.カミモヅはミシェーラとトビーを人質に取りながら、レオナルドに対しても自身の研究に力を貸すように脅迫してきます。
絶体絶命なレオナルドにソニックが打開策を与える
Dr.カミモヅから逃げることも隠れることもできないレオナルドは彼から強制される形で自分のスマホも捨ててしまったため、クラウスたちに助けを求めることもできなくなってしまいます。
まさに絶体絶命かつ、自分やミシェーラを救う手段を完全に失ったかと思われた瞬間、Dr.カミモヅが義眼の持ち主でありながらソニックの動きや存在に全く気づけていないことを知ります。
この出来事により、同じ義眼でもレオナルドの能力の方が上回っていることを知り、一度は「視野混交」で完全に巻いたものの、結局は見つかってしまい彼の言いなりに動き続けるしかありません。
レオナルドが単身でDr.カミモヅに挑む
ソニックのおかげで編み出した作戦も失敗に終わり仕方なくミシェーラたちが宿泊するホテルへ戻りますが、部屋に入るとDr.カミモヅが真の姿を表しながら待ち受けていました。
さらにミシェーラに刃を向けて今にも殺しそうな状況だったため、レオナルドが怒りを爆発させながらDr.カミモヅに突っ込んでいきます。
自分の義眼で一時的に威嚇しながら戦うものの、Dr.カミモヅが繰り出す刃状の腕により切り裂かれます。
全身が傷だらけになりながらも、レオナルドは得意の頭突きをDr.カミモヅに何度も喰らわせたことにより、Dr.カミモヅの義眼を破壊することに成功しました。
レオナルドの危機をクラウス達が救う
頭突きを何度も喰らわせたことでDr.カミモヅの義眼を破壊したレオナルドですが、この時点で力尽きながら意識も失っていきます。
自分の義眼を破壊されたことで怒るDr.カミモヅが本気でレオナルドとミシェーラを殺そうと攻撃を繰り出しますが、その瞬間…
2人の背後に来たクラウスの強烈な拳がDr.カミモヅを吹っ飛ばします。
そして、まだしぶとく生き続けるDr.カミモヅに対して、ライブラ総員で自分たちの必殺技を一気に放つことで完全に倒しました。
実はレオナルドがDr.カミモヅからの命令でスマホを捨てる寸前、クラウスに対して「10-33」という暗号めいたメッセージを送っていたのです。
そのメッセージの意味に気づくことに時間がかかったものの、クラウスがライブラのメンバー全員を引き連れる形でレオナルドやミシェーラのいる部屋まで駆けつけてくれたわけです。
まとめ
今回は『血界戦線』全巻のストーリーを最終話や結末も含めてネタバレしながら紹介してみました。
こちらの第一部(無印)はアニメ1期と2期でほとんどのエピソードがアニメ化されたものの、次元怪盗ヴェネーノ登場回を始め、まだアニメ化されていないエピソードも複数あります。
2022年秋から連載開始される第三部『血界戦線 Beat 3 Peat』に備えて第二部(B2B)と一緒に読み直すことで、また新たな発見にも出会えるはずです。
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