『血界戦線』は内藤泰弘先生により第1部(無印)と第2部『血界戦線 Back 2 Back』が連載されていた大人気漫画作品です。
さらに第三部となる『血界戦線 Beat 3 Peat』も2022年の秋からジャンプSQ.RISEで連載開始されます。
テレビアニメ化も果たしており、アニメ1期が2015年に、アニメ2期『血界戦線 ＆ BEYOND』が放送されました。
本記事では、ザップの性格や強さと能力、名言を紹介。
さらに小説版のみに登場した娘(バレリー)との関係性や10年後の未来にも迫ります。
本作品の第二部『血界戦線 Back 2 Back』の全巻ネタバレの詳細は「【血界戦線 Back 2 Back】原作の全巻ネタバレ解説 | 最終話の結末も紹介」の記事を参照ください。
目次
ザップ・レンフロとは
出典：アニメつぶやき速報!!
ザップは超常秘密結社ライブラに所属する青年で、クラウス達と共に”血界の眷族(ブラッド・ブリード)”と戦い続けています。
銀髪と褐色肌が特徴的なイケメンで高い戦闘能力を誇る一方、性格や私生活においてはあまりにも問題が多すぎます。
ザップのプロフィール
| 年齢 | 24歳 |
| 誕生日 | 11月25日 |
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 64kg |
| 血液型 | B型 |
| 愛車(バイク) | ランブレッタ(スクーター) |
| 好きなもの | 女、酒、喫煙、ギャンブル |
ザップの出生や家族構成までは明かされていません。
しかし過去に出会った師匠から斗流血法を学んでおり、地獄のような修行の日々を送っていました。
ザップの声は声優「中井和哉さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
ザップの声を担当している声優さんは「青二プロダクション座」に所属している中井和哉さんです。
中井さんは公務員として働きながら青二塾で演技を学ばれた後、1995年に放送されたテレビアニメ『空想世界ガリバーボーイ』第33話で声優デビューを果たされました。
中井和哉さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ONE PIECE(ワンピース)』ロロノア・ゾロ役
- 『炎炎ノ消防隊』秋樽桜備役
- 『あひるの空』千葉真一役
- 『出会って5秒でバトル』霧崎円役
ザップの性格 | クズだけど好漢な一面もある
(血界戦線 第8巻 内藤泰弘/集英社)
日頃から上品で紳士的なクラウスとは真逆に、ザップの性格や私生活には“クズ”と言われても反論できない程に問題が多いです。
しかし、時おり見せる兄貴肌で頼れる一面との大きなギャップが多くのファンたちから支持され続けている要因にもなっています。
私生活は女とお金にだらしない”クズ”
私生活ではとにかくお金や女性関係にだらしない性格です。
ライブラで働いているにも関わらず、毎月の給料はギャンブルにのめり込むことでわずか25分ほどで尽きてしまい、借金まみれです。
そのため、街で見かけた女性たちから貰う小遣いが生活資金となっており、そのような女性たちの自宅に泊まり込むことで住む場所も確保しています。
まさにヒモとホームレスをかけ合わせたような生活を送り続けており、スティーブンからは「度し難いクズ」とまで言われる始末です。
実は仲間想いで頼れる兄貴肌な一面もある
私生活ではクズさ加減ばかりが目立つザップですが、その一方で頼れる兄貴肌な一面も併せ持っています。
ライブラでの任務や戦闘中では仲間たちのことを強く気にかける上、レオナルドからの質問にも丁寧に教えてくれています。
さらに「鰓呼吸ブルース編」では弟弟子のツェッドが呼吸器(エアギルス)を奪われたことに対して誰よりも怒って、レオやチェインが止めるのも聞かず真っ先に乗り込んでしまいました。
また、ギルベルトが仲間たちには内緒でフィリップの奪われた脳を取り返しに行くことを一早く察知しては、彼の車に乗り込んでは極秘の奪還任務にも付き合ってくれたのです。
ライブラでは言葉遣いにも気をつけている
レオやツェッドなど自分たちよりも目下の仲間たちには暴言や悪戯も平気で行う上、チェイン皇とは会う度に口喧嘩が絶えない程に犬猿の仲です。
しかし、ギルベルトやエイブラムスなど自分よりも目上の者たちに対しては、しっかりと敬語で話しています。
私生活がだらしない問題はあるものの、それでもライブラの中ではザップなりに自分の立場や地位をわきまえていることが分かりますね。
最大の弱点および天敵は師匠
(血界戦線 第5巻 内藤泰弘/集英社)
普段からレオやチェインたちへの暴言も絶えず、常に強気で振る舞うザップにも師匠(裸獣汁外衛賤厳)という最大の弱点および天敵がいました。
ザップ自身の能力を買われて一番弟子と見込まれながらも地獄のような特訓ばかりを強いられた過去はザップにとっては大きなトラウマとなっており、陰で悪口ばかり言う一方で実力では勝てないことも理解しているため、本心では嫌悪感よりも恐怖心の方が大きく上回っているのです。
ザップの必殺技(斗流血法)による強さと能力
出典： BiBi
ザップは自身の体内に宿る発火性の血液を刃や系状に硬質化させた炎属性の「斗流血法・カグヅチ」で戦います。
ただ、自身の能力を使いたい時には出血する必要があり、葉巻で喫煙するために持ち歩いているジッポーライターに針がついているのも、如何なる場所や状況で敵と出くわしても即座に戦えるようにするためです。
自身の血液を刃に変えて敵を切り裂く
ザップの主な戦法は自身の血液を刃の形状に変える必殺技で、敵や眷族を切り裂く攻撃になります。
血液を太刀の形状に変えた「刃身ノ壱・焔丸」では人外や眷族を始め、神に近い存在を切り裂くことも可能です。
さらに「刃身ノ四・紅蓮骨喰」ではザップ自身の身の丈もある巨大な大剣に変化させ、峰部分を発火させながら振ることで絶大な攻撃力を発揮します。
しかしザップも単に切り裂くだけでなく、小説版だけのオリジナルストーリーの中では「刃身の六・紅天突」という射撃に特化した技も使っており、数百にもおよぶ”血刃の雨”を降らせることで複数の敵たちを間接攻撃で倒すことも可能です。
ただ、どの技も絶大な威力を誇るものの、純粋な攻撃力や破壊力においてはクラウスの使う「ブレングリード流血闘術」には一歩劣る印象です。
クラウスの必殺技や能力、過去に関しては、「【血界戦線】クラウスの必殺技と能力・名言 | 過去と強さの関係性も解説」の記事を参照ください。
攻撃よりも仲間の補助や救出の方で天才的な能力を発揮することが多い
ザップは攻撃よりも仲間の補助や救出の方で天才的な能力を発揮することの方が多いです。
その天才ぶりでよく見られるのがツェッドと一緒に「紅絡新婦」という技で自分たちの血液を大きな網の形状に変えて、ビル等から落ちて落下した仲間たちを地上へ落とさないように受け止める形で助けています。
この技は「刃身ノ弐・空斬糸」を彼らなりに応用して編み出したものと思われますが、本来は敵を捕縛するための技とされています。
しかしザップはレオナルドが攫われた上に自分が重傷を負わされて動けない状態とされた時でも、自分の体内の血液を紐状に延ばし続ける形でレオが拉致された異界車両を仲間たちが追跡できるように仕向けていたのです。
普通では思いつかない方法で仲間の救出に貢献した時には、いつもはクズ呼ばわりしているスティーブンをも驚かせては「神業」や「天才」とまで言わせました。
解放された外法の力「刃身の獣」の強さが絶大
(血界戦線 Back 2 Back第9巻 内藤泰弘/集英社)
ザップの斗流血法で最大の強さを見せたのが、やはり「災蟲競売編」で師匠により解放された外法の力「刃身の獣」になります。
この能力をツェッドと一緒に解放された瞬間、鎧の形状に変わった血液を身体に纏い、両手と背中から生えた2本の腕を用いることで“四刀流”が可能になる上、ザップ自身の強さも桁違いに上がります。
この解放された形態での戦闘力は絶大であり、高位の眷族かつクラウスからも「最強」とまで認められる程の強さを誇るタイクーンブラザーズをも一度は一瞬で倒したのです。
しかし外法の力を長時間にわたって使い続けた場合には体内の血液が膨張しながら、自身の肉体が耐えきれずに破裂して死亡してしまう危険性も高く、ザップ達が師匠から解放してもらえた時も、あくまでも3分間だけという時間制限つきによるものでした。
原作コミック第三部でザップに求められる新たな力とは？
最終的にはクラウス達と共にタイクーンブラザーズを倒すことに成功しましたが、次の第三部(B3P)からはザップ自身も大きなパワーアップが必要になると思われます。
「刃身の獣」を安易に使えない以上、外法の力を解放せずとも同じ位の強さを得られるまでに鍛え続けながら、新たな必殺技を編み出す必要もあるのではないでしょうか？
しかし生真面目なツェッドとは違い、プライベート時にはひたすら遊び呆けているザップの性格上、強くなることよりも修行や鍛錬に励むことの方が無理難題である点が大きな問題ですね…。
ザップの娘(バレリー)と10年後の未来
(血界戦線-オンリー・ア・ペイパームーン-内藤泰弘/集英社)
小説作品『オンリー・ア・ペイパームーン』では「ザップの娘(子供)」を自称する少女・バレリーが登場しました。
しかしバレリーが未来から時空を超えて現れたのには、ザップを巡る陰謀や復讐が大きく関わっていたのです。
バレリーの本当の父親はアシュリー
バレリーはザップと同じ銀髪と褐色肌のため、初見では本当にザップの娘と信じ込んでいた人も多かったかもしれません。
しかし、バレリーとザップには血のつながりもなく、ザップの実の娘でないことがストーリー前半で明かされています。
さらにバレリーの本当の父親とは、ザップが「いい女だった」と称したアシュリーという人物でした。
バレリーが10年後の未来から送り込まれた理由とは
バレリーが10年後の未来から現代のザップとレオの前に送り込まれた理由とは、未来の時代でザップにより組織を壊滅された男の恨みや復讐によって起こされたものです。
組織を壊滅された男の行動は逆恨みでしかありませんが、ザップへの強い復讐心が強まった挙句に“時の超越者”と契約を結んだことでバレリーを送り込み、10年間の中で起きる「ザップが最強の牙狩りになる事件」をなくそうと企んでいました。
ザップは10年後に「最強の牙狩り」になるはずだった
小説版ではザップがやがて魔術師ギッドロの呪詛を喰らうことで、まるで別人に変わったかのように修行に励む人生を送り続けるとされています。
そのような修行の中で自身の斗流血法を極限にまで極めた結果「最強の牙狩り」にまで上がりつめたそうです。
このような未来が分かればコミック第三部からも安心と思いたいところですが、それはあくまでも「ザップがバレリーと出会わずに生き続けた場合」の話です。
しかし、本来は出会うはずのなかったバレリーと出会ったことによって時空の歪みなどが生じた影響などもあり、人類や眷族が気づかない程度に歴史が変わってしまった可能性も高いですよね。
もしもバレリーとの出会いが原因で今後の歴史が変わっていたとしたら…
ザップが修行に励む展開が完全に無くなるとまでは言わずとも、その時期がかなり遅くなってしまう可能性もあり得ます。
その場合、ザップが最強の牙狩りになれるのは10年後どころか20年後以降などに延ばされてしまっているかもしれませんよね。
ザップのかっこいい名言を紹介
(血界戦線 Back 2 Back第4巻 内藤泰弘/集英社)
クズさとかっこいい魅力を合わせもつザップが本編で発した名言を厳選して紹介します。
【名言①】「立ち止まるな、クソ餓鬼…俺を舐めてっと、承知しねぇぞ」
本編の中で初めて戦闘シーンを披露した時に発した名言であり、この戦闘では初めてレオナルドと共闘したバトルでもありました。
出会ったばかりの頃はレオのことを完全に見下していたザップでしたが、決して逃げるこたなく立ち止まったレオナルドのことを見直すと同時に見込んだことが見え隠れしていましたね。
【名言②】「マジ何言ってんだ？お前…俺たちは斗流だぞ？」
次元怪盗ヴェネーノが奪おうと切り裂いた金庫および巨大な人外に飲み込まれ閉じ込められた状況の中でツェッドに発した名言です。
金庫と巨獣の両方に閉じ込められて危機を迎えた中でも「自分たちは斗流だから脱出くらい可能」と自信に満ちた表情が頼もしく、兄弟子としての威厳を見せていましたね。
【名言③】「お前に渡すプレゼントはお前の事考えながら選びてえ」
コミック第二部(B2B)の4巻でトレイシーに発した名言です。
トレイシーから奪われたプレゼント(ネックレス)は別の彼女用に用意していた物であることを正直に話しながらも、トレイシーへのプレゼントもしっかり用意する意思も見せていたところにザップの男らしさを感じられます。
ただ、この時点でザップがトレイシーとだけ恋人同士であったなら花丸をつけて誉めたいところでしたが…
やはり、ザップの女癖の悪さはなかなか直らないようですね。
まとめ
今回はザップの性格や強さと能力、名言を紹介しながら、娘(バレリー)との関係性や10年後の未来にも迫ってみました。
お金や女性関係にだらしない一方で、頼れる兄貴肌な一面も併せ持っているからこそ、いきなり自分の元に現れたバレリーに対しても良い父親代わりとなれたのでしょうね。
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