『わたしの幸せな結婚』は、顎木あくみにより作品です。
小説版の他に漫画版も出版されており、累計発行部数は700万部を突破しています。
朗読劇や映画化もされており、2023年の7月からテレビアニメ版が放送されました。
この作品は美世と清霞の恋模様だけではなく、異能の要素が含まれています。
それにより普通の恋愛作品では味わえないものがあります。
本記事では、『わたしの幸せな結婚』に登場する異能について解説していきます。
ちなみに、『わたしの幸せな結婚』漫画全巻ネタバレについては以下の記事で紹介しています。

【わたしの幸せな結婚】異能とは?
異能とは異形を倒す力のこと
はじめに、『わたしの幸せな結婚』の設定を紹介します。
- 異形:妖、鬼といった存在
- 異能:妖や鬼などの異形を倒せる力
異能は平和を守るために必要な力であり、異形を倒すのに不可欠です。
その異能には風や火を操るものや、テレパシーのようなものまであります。
異能を保有している家系
異能を保持している家系は以下の通りです。
家系 | 異能 |
久堂家 | 火・氷・雷を操る |
斎森家 | 風・結界術・見鬼の才 |
辰石家 | 念動力・解術・火 |
薄刃家 | 人心に干渉する力 |
帝 | 天啓など未来予知 |
このように異能は家系で受け継いでいきます。
また、異能を持つ者同士で政略結婚することで、強力な異能を持つ子供が生まれてくる場合もあるそうです。
一方で美世のように異能を持たず生まれてくる場合もあります。
そうしたときには冷遇されてしまうこともあります。
ちなみに、清霞の部下である五道は異能を持つ家系ではありません。
そのことから、上記の家系以外にも異能を持って生まれてくることがあります。
【わたしの幸せな結婚】異能の種類を一覧で解説
久堂清霞
久堂清霞は久堂家の当主であり、軍人です。
そんな彼は以下に示す複数の異能を使えます。
- 雷
- 火
- 氷または水
雷
久堂清霞のメインとなる異能は雷です。
清霞が使用する雷の力は帝国内でも随一であり、彼に匹敵する者は誰もいないと言われています。
その雷は斎森家に連れ戻された美世を助けるために使用されました。
清霞は雷で斎森家の門を破壊し、粉々にしました。
また、辰石当主にも使って一瞬で無力化するなど、非常に強力な異能です。
火
清霞は火を操る異能も持ち合わせています。
美世がお風呂を沸かすシーンで使用していました。
そのとき、清霞は「異能を使って沸かす仕組みになっている。私以外が使うのは難しい」と発言。
こうしたセリフから清霞は火を操作する力を持っているとわかります。
氷・水
清霞は雷や火だけでなく、氷系の異能を持っていると考えられます。
実写映画では、美世を救出した際に香耶が追ってきました。
その香耶に対して、美世は清霞の婚約者に相応しいのは自分だと言い張るシーン。
そこで、清霞は雨を氷にして香耶に向けて放つ描写がありました。
このことから、彼には氷あるいは水を操る異能があるとわかります。
斎森美世
斎森美世は異能を持つ家系で生まれますが、異能を持たずに生まれました。
しかし、後に特別な異能を持っていることが判明しました。
その異能とは「夢見の力」です。
これは人の夢に入り込んで精神操作を行うというもの。
「夢見の力」は薄刃家の女性にしか受け継がれないとされており、珍しく強力な異能です。
実は、美世の実母である澄美はこの異能を斎森家が悪用しないよう美世の力を封じていました。
要するに、娘を守るために異能が無いと見せかけていたわけですね。
美世は頻繁に悪夢を見るようになるのですが、これは澄美が亡くなって封印の力が弱まったからだとされています。
そして、斎森家に植えてあった桜の木に触ったことで封印が完全に消え、異能を使えるようになりました。
斎森家(香耶・真一)
斎森家の人間は「風を操る異能」を持ちます。
清霞が斎森家に入ってきたとき、香耶の父親・真一は風を操り清霞と戦っていました。
そのため、香耶も同じ風を操る異能を使えるのでしょう。
ただし、清霞の発言からそこまで強力な異能ではないそうです。
薄刃家
薄刃家は異能の中でもっとも危険とされている「人心に干渉できる異能」を持ちます。
その異能でできることは以下の通り。
- 相手の自我を喪失させて操る
- 人の記憶の操作
- 夢に入り込む
- 幻覚を見せる
- 思考を読む
この異能を使用することで、容易に人を操ることができます。
そのため薄刃家の異能を危険視する声が多くあります。
薄刃家もそのことを理解しているため、表に出ることはなくひっそりと暮らしていました。
薄刃澄美
薄刃澄美は美世の実母であり、テレパシーの異能を持ちます。
作中ではすでに死亡していますが、亡くなったあとも美世にテレパシーを送っています。
鶴木新
鶴木新は薄刃家の人間ですが、鶴木という偽名を使用しています。
作中において、鶴木新は美世が倒れかけるときに異能を発動しました。
新は美世を支えていましたが、会話を少ししたあとすぐに姿を消失させました。
これは鶴木新が幻覚を見せていたためです。
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