2020年秋の新作アニメ注目タイトルである「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」(略称は「キミ戦」)もとうとう最終話を迎えます!
そこで今回は第10話から初登場を果たしたイリーティア・ルゥ・ネビュリス9世のキャラクター性や星霊能力を紹介しながら、今後の展開にも迫りたいと思います。
第10話の詳細は以下の記事をご覧ください。
イリーティア・ルゥ・ネビュリス9世とは
まずはイリーティア・ルゥ・ネビュリス9世(以下は「イリーティア」と表記します0のキャラクター性から紹介していきます。
「ネビュリス皇庁」の第一王女
「ネビュリス皇庁」の第一王女であると同時に3姉妹の長女として生まれてきたイリーティアはアリスリーゼやシスベルの姉にあたるキャラクターです。
アリスリーゼをも凌ぐ抜群なスタイルを誇る美女
自分の妹であると同時に本作品のメインヒロインであるアリスリーゼをも凌ぐ程に抜群な美貌とスタイルの持ち主であることに加えて、「ネビュリス皇庁」の中でも大人の気品と色香を漂わせる“絶世の美女”として広く知られております。
確かに美貌やスタイルだけでなく”大人の女性としての色香”に関してはアリスリーゼやシスベルには年齢的にまだ持ち得ることの出来ないものですからね・・・。
アリスリーゼの詳細は以下の記事をご覧ください。
イリーティアが弱いと言われる理由
基本的には明るく社交的な性格であり、ルゥ家以外の家系との関係も良好であるイリーティアは遠征に出ることも多く、交渉ごとも円満かつスムーズにこなしています。
本来であれば“次期女王の最有力候補”の座に君臨しておりましたが自身の持つ“星霊能力の弱さ”によって、その候補から外されてしまいます。
明るさの裏に隠された強い”劣等感”
さらに周囲からも星霊能力の強さに関して母親であるミラベア女王や2人の妹と比べられてしまうことに対して強いコンプレックスを持つようになります。
ミラベア女王の詳細は以下の記事をご覧ください。
第10話の初登場および仮面卿オンとの会談を始めとした人と接する時にはあくまでも”明るい性格”を見せながら話すものの、その裏側では決して家族や他人には話せないような「強い劣等感」を抱いているのです。
イリーティアの星霊とその他の能力
ここからはイリーティア・ルゥ・ネビュリス9世が使用する星霊および彼女が持つ他の能力について紹介していきます。
「声」能力で過去の出来事を再現可能!
イリーティアは「声」の星霊を宿しており「自分が過去に聞いた者の声を再現できる」のですが、あくまでも“声マネ”のような能力でしかないため、完全に戦闘向きとは呼べません。
さらにはシスベルの持つ「灯」能力と違って「過去の出来事を映像化する」ことも出来ないため、証拠能力としても役立つことはありません。
それにより家臣たちからも「役立たぬ星霊」という厳しい評価もされてしまっておりますが、今後の展開で「ネビュリス皇庁」にある”女王の間”が爆発してしまった瞬間に「仮面卿オンの声を真似ることで、その疑惑の視線をゾア家に向けさせる」ことに成功します。
確かに戦闘にも情報収集にも不向きであると同時に使い所が難しい能力ではありますが、他の家系の状況や関係に変化を与えたい場合に思いがけぬ形で役立つこともあるのです。
星霊能力の弱さは”知略”と”謀略”でカバー!
星霊能力が母親や妹たちよりも弱いイリーティアですが、だからと言ってそのまま何もしてないわけではありません。
星霊能力が弱い分は持ち前の頭脳を駆使して出せる“知略”と“謀略”で補っているのです!
その効果は絶大であり、これまでは星霊能力の弱さ故に相手にすらされていなかったグロウリィさえも唸らせるだけでなく、イスカからは「八大使徒」と同等と思わせてしまいます。
さらに「ネビュリス皇庁」の者たちからも「強い星霊以外の“全てを持つ”」とまで言われるようになります。
イスカの詳細は以下の記事をご覧ください。
こうして見ると「声」による星霊はあくまでも”オマケ”的な立ち位置であり、本人が持ち合わせている”知略”と”謀略”こそがイリーティアの持つ能力の真骨頂であると言えるのではないでしょうか!
その証拠として初登場したばかりの頃は仮面卿オンと会見する形で星霊よりも先に”知略”と”謀略”を駆使してはシスベルの監視に向かわせていたわけですからね・・・。
イリーティアは裏切り者?正体と本当の目的
母親や妹たちよりもかなり遅い時期から登場した故に、イリーティア自身のキャラクター性をなかなか上手く掴めていない視聴者もまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで、ここからは彼女の”本心”と”本当の目的”について迫りたいと思います。
仮面卿オンに妹の監視役を託した理由
ルゥ家以外の家系との関係も良好であることを生かして(いや、ここは「逆手に取って」と捉えた方が良いかもしれません)遠征から帰還すると同時に、早々にゾア家の仮面卿オンの元に訪れたイリーティアが彼に対して「皇庁の裏切り者」についての議論および相談をもちかけます。
その時に「帝国と接点を持とうとしている者たち」として妹たちの名前を上げてきます。
本来であれば自分の可愛い妹たちの過ちを正すのが姉としての役目であることはイリーティア自身も理解はしております。
イリーティア「けれど、私にはあの子たちに“情”があります。いざという時に正しい判断ができないかもしれません」
そこまで聞かせることで仮面卿オンを遠征に出ているシスベルの“監視役”を押し付けることに成功するのです。
これはある意味で本作品の中における一種の”頭脳戦”だったように感じます。
シスベルの詳細は以下の記事をご覧ください。
アニメ版の方では仮面卿オンがアッサリと引き受けてくれただけで流れてしまったものの、コミック版(第5巻)の方ではイリーティアから監視役を頼まれた時、それを引き受けた場合の“自分たちゾア家へのメリット“を数秒間の中で考える描写が解りやすく描かれておりました。
彼らにとってもアリスリーゼとシスベルという大きな存在が消えることはゾア家にとっても望ましいことであることを判断した上で引き受けたのです。
仮面卿オンの詳細は以下の記事をご覧ください。
第9話まで(サリンジャー戦)までの星剣や星霊をぶつけ合って派手に戦うバトルも最高ですが、本作品では勢力が「帝国」と「ネビュリス皇庁」の2つにハッキリ分けられている中でもゾア家を始めとした複数の家系同士による外交関係も決して外せません。
時には第11話のイリーティアのように明晰すぎる頭脳を駆使しなければ乗り越えられない時もあることを視聴者に対しても解らせてくれたように感じますね。
第9話の詳細は以下の記事をご覧ください。
サリンジャーの詳細は以下の記事をご覧ください。
イリーティアが抱く”真の目的”
イリーティアさんの描写をそこで切るのは若干もどかしさを感じつつも、ここまでの話では一番収まりが良いし、先の展開を知っているとフフフ…という感じ
— ふるふる (@T_rutoshi_Ruguz) December 23, 2020
星霊とは異なるイリーティアの本当の凄さを実感できたものの、彼女がアニメ版で登場しているのは(第11話までの時点では)先に挙げた仮面卿オンとの会見のみであり、これだけでイリーティアの本心や目的を見抜くことは至難の技・・・というより、ほぼ不可能と言えるでしょう。
そんなイリーティアの本心は「今ある状態の皇庁を根本から壊したい」という、普段から見せているような大人の笑顔からはとても想像できない程の“憎悪感”に満ち溢れているのです!
ネビュリス家の第一王女でありながらも”次期女王候補”の座から外されたことへのコンプレックスは今後も増していく一方である上、皇庁が「星霊使いの楽園」などと称していながら”星霊の強弱だけで全て決まってしまう”というやり方に対しても「差別しているだけ」と否定します。
ここまでの時点でイリーティアにとっては皇庁は決して”楽園”などではありません。
そのため、今後は自分の国であることを分かっていながらも「ネビュリス皇庁」そのものの“破壊”を目指すことになるのです!
第11話の詳細は以下の記事をご覧ください。
イリーティアが迎える今後の展開
「あなたは本物のイリーティアですか」
これ3つくらい意味があって#キミ戦— 細音啓@『キミ戦』アニメ続編決定。最新12巻10/20です! (@sazanek) December 23, 2020
先に挙げた「ネビュリス皇庁」そのものの”破壊”を目指すことになるイリーティアの、あまりにも想像を絶するかのような今後の展開に迫りたいと思います。
被検体Eとなって神星変異(変身能力)を習得
“破壊”という壮大すぎる目的のため、今後はイリーティアも妹たちにも負けない程、本格的に動き始めていきます。
自身の目的を果たすための最初の行動があまりにも意外であり、自ら臨んで帝国の“被検体”となります。
「帝国」やN07部隊メンバーに関しては以下の記事をご覧ください。
その実験内容とは「エルザの棺」と呼ばれる中で「被検体E」として”大星災”の移植や投薬となります。
この結果、“神星変異”と呼ばれる「変身能力」を身につけたのです。
新たに身につけた「変身能力」によって得られた強さとは、大きく分けて以下の2つになります。
- 驚異的な「再生能力」
- ゾア家の当主であるグロウリィさえも拘束してしまうほどの「強大な力」
これだけでも以前までの「声」だけによる弱い印象の強かったイリーティアが一気に”強者”へと化けていくことになります。
さらに、その後に起きた「大星災の侵食」によって更なる変化を始めますが、それさえも「心地いい」と感じながら受けていれてしまいます・・・。
変化の果てには”始祖”や”天帝”とすら並ぶ存在に?
こうした人体実験のにより得られた「変身能力」で一気に強者へと変わるイリーティアですが彼女の変化は、まだまだここまでで終わるわけではありません。
この変化により“大星災”との適合率が異常に高いことが判明した上に、濃度51%もの”大星災”を投与された後でも自我を保ち続けます。
そして、この時点で”始祖ネビュリス“や”天帝ユンメルゲンとすら並ぶ「人と星霊の適合」においての“完全適合者”とまでなってしまうのです!
始祖ネビュリスの詳細は以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は「ネビュリス皇庁」の第一王女であると同時にアリスリーゼやシスベルの姉であるイリーティアのキャラクター性や能力を紹介しながら、彼女自身の”真の目的”や今後の展開にも迫ってみました。
- 「ネビュリス皇庁」の第一王女であり、妹たちが帝国との接点を持とうとしている(既に持ち始めてしまっているわけですが・・・)ことに気づき、心配し始めている。
- アリスリーゼすら超える程の美貌とスタイルの持ち主である上、他の社交性の良さも相まって他の家系との関係も良好である。
- しかし本心では自分の「声」による星霊能力が母親や妹たちよりも弱いことや、それによって”次期女王候補”から外されてしまったことに対する強いコンプレックスを抱くようになる。
- そんなイリーティアの真の目的とは「今ある皇庁を根本的に壊す」ことである。
- 自身の目的のために受けた人体実験により「声」とは別に「変身能力」を身につけたことがキッカケで一気に始祖や天帝にも並ぶ程の”強者”へと変わってしまう。
母親や妹たちよりも初登場できた時期があまりにも遅かったため、アニメ第一期の時点ではイリーティアの人体実験による”変化”までは、おそらく見られずに終わってしまうと思われます。
どうしても彼女の存在や今後の展開が気になる人は原作ラノベやコミック版を堪能しながら本作品のアニメ第二期の制作や放送を祈り続けましょう。
本作品のアニメ動画や見逃し配信は以下の記事をご覧ください。
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