2020年秋の新作アニメ注目タイトルである「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」(略称は「キミ戦」)もいよいよ後半戦に突入です!
今回は第7話ラスト場面から登場したサリンジャーのキャラクター性やミラベア女王との壮絶な過去を紹介しながらや恐るべき能力や今後の展開にも迫りたいと思います。
第7話の詳細は以下の記事をご覧ください。
目次
サリンジャーのキャラクター性を紹介
まずはサリンジャーのキャラクター性から紹介していきます。
星霊使いからも恐れられている最悪の”魔人”
「超越」の二つ名を持つサリンジャーは星霊使いであるながらも、かつては「ネビュリス皇庁」に反旗を翻して先代ネビュリス7世の星霊を奪おうとした最悪の”魔人”です。
アリスリーゼからも「最悪の”魔人”」と呼ばれ、燐にさえも「ヤバイ存在」であるとまで言わせる程の星霊使いです。
現在ではその罪状によって星霊使いの罪人を収監する「オーレルガン監獄塔」で監禁されていますが、そのような事実を信じられないような力強く美麗な青年の姿を保っております。
アリスリーゼの詳細は以下の記事をご覧ください。
己の強さに絶対の自信を持つ!
30年間もの監禁生活からは想像できないような若々しさを保つサリンジャーですが、性格の方も“傲慢”と言っても過言でない程に猛々しく、己の強さに対して絶対の自信を持っております。
サリンジャー「気高きは血筋に非ず!理念に宿る」
その絶対的な自信は彼自身の”理”ともされておりますが、第8話で自分の前に立ちはだかってきた燐に対してもその傲慢さを露わに出してきます。
サリンジャー「寂しいな・・・てっきり拍手喝采でのお迎えかと思ったら、こんな小娘1人の出迎えか!」
燐「いち星霊使いの身でありながら、女王の星霊をも奪い取ろうとした蛮行・・・万死に値する!貴様は再び監獄行きだ!」
燐・ヴィスポーズの方も負けず、彼の罪状に対しての怒りと共に激を飛ばしますが・・・彼女との戦いでサリンジャーの中にある絶対的な自信が過信などではないことが証明される戦況となるのです。
監禁からの解放と目的
帝国側の最高戦力とされている「使徒聖」の第5席に君臨し、防衛機構の司令部特別客員を務めている(現在ではイスカたちN07部隊の直属の上司として指揮も取っております)瑠酒・イン・エンパイアによる手引きと提案により脱獄したサリンジャーは「ミラベア女王の捕獲」を使命として動き始めます。
瑠酒「”超越のサリンジャー”、あなたの力をお貸しください」
サリンジャー「狙いはミラベアか!」
始めは瑠酒からの提案や願いに乗り気にすらなっていませんでしたが「ミラベア女王」の名前を聞かされた途端に目の色を変えます。
この2人には過去に深い因縁があったのです!
しかし、この「ミラベア捕獲」はあくまでも自分を解放してくれた瑠酒から与えられた任務にしか過ぎません。
彼の目的(目標とも言いますが)とは「自身が王をも“超越”する存在」になることであり、自身の持つ「水鏡」能力を“第3段階”にまで進化させることにあるのです!
サリンジャーの壮絶な過去
ここからはミラベア女王との関係を中心にサリンジャーの壮絶な過去にも触れてみたいと思います。
ミラベアとの出会いと交戦
サリンジャーが30年前に先代ネビュリス7世の星霊を奪おうとして襲撃したことは第8話の中でのアリスリーゼと燐による会話で明かされておりますが、現女王であるミラベアとの方に深い因縁関係を持っていたのです。
第8話の詳細は以下の記事をご覧ください。
この時、彼は先代女王の星霊を奪っただけでは飽き足らず「静寂な風」の二つ名を持っていた若かりし頃のイザベラ女王の星霊をも奪おうとします。
しかし当時の彼女はゾア家当主であるグロウリィからも「戦闘機械(オートマタ)」と評価されるほどに強大な強さと能力を持っており、サリンジャーの方は挑むものの、一蹴で倒されてしまっておりました・・・。
本人もミラベアのことを歯牙にかけたことなどない意思を主張していたこととは裏腹に、実際には彼女のことを「ミラ」という愛称で呼んでおりました。
さらに惨敗させられながらも戦場でなく日常の場で会う機会を得て素のミラベアを知ったことで無自覚でありながらも異性として惹かれてしまっていたのです。
しかしヒュドラ家の無謀を知ったことでミラベアを助けるために動き始めてからが“皮肉な運命”の始まりでした。
ミラベア女王の詳細は以下の記事をご覧ください。
“女王襲撃”の罪は実は濡れ衣だった?
王宮に向かった時、先代女王を襲った後のヒュドラ家の刺客と交戦した後に間が悪いところで駆けつけてきたミラベアも来てしまい「女王襲撃の犯人」とされて「オーレルガン監獄塔」に監禁されてしまったのです。
そうした経緯を見るとサリンジャーの方にも罪や過失がないとは言い切れないのですが、彼の場合はあくまでも“濡れ衣”を着せられていただけによる監禁ということになりますね。
こうした誤解を弁明する機会が全くなかったわけではないものの、それは彼自身の気立てが許せず、そのまま「大罪人」として仕立て上げられてしまいました。
その結果が現代の状況であり、アリスリーゼや燐たち「ネビュリス皇庁」の魔女たちにも“間違った事実”がそのまま伝わってきてしまったということですね。
サリンジャーの星霊能力
ここからはアリスリーゼや燐すらも”最悪の魔人”と恐れられているサリンジャーの星霊能力に迫りたいと思います。
「水鏡」による星霊能力の恐怖
30年ぶりの外(と言っても監禁されていた「オーレルガン監獄塔」の側ですが・・・)で最初の対戦相手となった燐からは“風の星霊”と捉えられますが、それはあくまでも先代女王から”奪った”ことによる一部でしかありません。
サリンジャーは燐が自分の星霊として出してきたゴーレムをまるで乗っ取るかのように、そして“自分の能力として”使っては彼女の方に跳ね返していました。
燐「貴様!王家から奪った星霊を・・・」
二度目の激を飛ばすものの、彼女から出た台詞の通り「対戦相手の星霊能力を奪うと同時に“自分の能力として”放つこと」こそがサリンジャーの「水鏡」能力なのです。
そして“星霊使いとしての強さ“も桁違いであるということは対戦相手(この時は燐)と同じ星霊であっても彼の放つ時の方が攻撃力も遥かに上であるということです。
燐の詳細は以下の記事をご覧ください。
「水鏡」による星霊能力の真髄とは?
1人で複数の事象(属性)を使いこなせてしまえる星霊使いとして、第3話でイスカやアリスリーゼの前に現れたと同時に襲撃してきた始祖ネビュリスの存在がまだ記憶に新しい人も多いかもしれません。
第3話の詳細は以下の記事をご覧ください。
しかし同じ”複数の事象(属性)を使いこなせる星霊使い”であってもサリンジャーの「水鏡」は始祖ネビュリスとは全くもって別物となります。
始祖ネビュリスの詳細は以下の記事をご覧ください。
サリンジャーの「水鏡」は敵の能力を“奪う”ところから始まりますが、奪った能力を放つだけでは「王をも超越する」目標には到底辿りつけません。
そこまでは、まだ第1段階に過ぎないことが告げられます。
第1段階 | 星霊を2つに分裂させて奪い取る。 |
第2段階 | 分裂させたことによって欠けた星霊同士を”統合”する。 |
第2段階までのことを行ってこそが、サリンジャーの「水鏡」能力の真髄であることが明かされます!
そして、ただ単に“統合”させるだけではなく、この組み合わせにも重大な秘密が隠されておりました。
彼自身はこの組み合わせのことを“揚棄”という言い方をしております。
サリンジャーによる”揚棄”の組み合わせ
- 火と水
- 土と風
- 陰と陽
こうした対立し合う2つの概念(属性)を、より高い次元に引き上げながら”統合”するのです!
燐が「土」の星霊使いであることが分かってから、相反する「風」の星霊を放ったのも、このためだったということですね。
(ちなみに彼は可能に対して放った魔法を「轟歌」と呼んでおります)
その内容や効果もこれまでの氷(アリスリーゼ)や雷(シャノロッテ)のようにハッキリと分かりやすく描かれたものとは異なる故に、完全に理解できるようになるまでは時間もかかるかもしれない「水鏡」能力ですが、本人にとって目指すべきは先にも少しだけ触れた“第3段階”にあるのです。
「水鏡」能力の“第3段階”とは・・・
「人と星霊の融合」とされています。
そして、これを実現できた暁には自身が「星霊使いの次元を“超越”することが出来る」とまで告げてきます。
「超越」の二つ名は伊達じゃない!
燐へのトドメの一撃としてもう一度「轟歌」を放ちますが、間一髪で間に合ったイスカの“星剣”によって断ち切られます。
そんな彼に対しては“真髄”の1つとされている「火と氷の星階唄」を放つのです。
あまりにも強大な爆発によってイスカをもアッサリ倒したかのように見えましたが、彼は2本の”星剣”の能力を上手く駆使することで2つの事象をかき消しておりました。
サリンジャー「狂っている!死に触れるこさえ躊躇わないとは・・・」
イスカ「躊躇う理由がない!」
そんなイスカを「戦闘狂」と呼びながら、今度は秘奥として「雷と響の星階唄」を放ちますが・・・
燐「斬れ!奴の“星痕”は両掌にある!」
この時に燐から助言を受けただけでなく、ようやく辿り着いたアリスリーゼによる「大氷禍」も放たれたことにより、サリンジャーが放った雷が凍らされます。
サリンジャー「雷を凍らせた?」
イスカ「お前の負けだ!」
自身の雷を凍らされたことで驚く隙を突かれた瞬間、イスカの“星剣”により、両掌にある“星痕”を斬り裂かれたサリンジャーは不敵な高笑いを響かせながら、そのまま落ちていくのです・・・。
1人の使徒聖(イスカ)と2人の星霊使い(燐とアリスリーゼ)による3人の連携プレイによって敗れたサリンジャーですが・・・ある意味で始祖ネビュリスを超えていたようでもあり、二つ名の「超越」も決して伊達ではなかったということですね!
イスカの詳細は以下の記事をご覧ください。
サリンジャーが迎える今後の展開を考察
最後はサリンジャーが迎える今後の展開にも考察してみたいと思います。
第9話での戦闘中、イスカたちによる見事な連携プレイの前に敗北するものの、あんなにも強大な能力や強さを誇っていたサリンジャーがこのまま朽ち果ててしまったとも思えないんですよね・・・。
さらに自分を解放してくれた瑠酒から「ミラベア女王」の名を聞かされたことで彼女に対しての好意が強い執念(執着とも取れますが・・・)により、そう簡単に諦めて死を迎えるとも考えにくいですからね。
第9話の詳細は以下の記事をご覧ください。
今後も帝国側による「皇庁襲撃」作戦が展開されていきますが、そうした中で機会を伺いながら再び現れる可能性の方が大きいのではないでしょうか。
「帝国」やN07部隊メンバーに関しては以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は「超越」の二つ名を持つサリンジャーのキャラ性や壮絶な過去を紹介しながら、彼の持つ「水鏡」能力の恐ろしさにも迫ってみました。
- 30年前の「先代女王への襲撃」や当時のミラベア女王との出会いや誤解が原因で”大罪人”として仕立て上げられたことにより「オーレルガン監獄塔」で監禁されていた。
- 30年間にもわたり誤解による監禁生活を強いられてもミラベア女王への好意や執着心は忘れられないままだった。
- 素の性格は傲慢かつ自信家であり、瑠酒によって解放された後からも性格は当時から変わっていない。
- 「超越」の二つ名を持ち、自身の持つ「水鏡」能力を第3段階へ到達させることで「王をも”超越”する」ことを目的としている。
- イスカ達の見事な連携プレイの前に敗れるものの、今後も再登場する可能性は高いと思われる。
始祖ネビュリスにも負けない程に強大な強さと能力を持つ”超越”のサリンジャーも壮絶かつ悲しい過去を背負ってきた魔人ではありますが、帝国側にとっても皇庁側にとっても脅威かつ危険な存在であることに変わりはないんですよね・・・。
本作品のアニメ動画や見逃し配信は以下の記事をご覧ください。
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