『無職転生』は2021年1月から3月まで第1クールが、同年10月から12月まで第2クールが放送されていた人気テレビアニメ作品です。
さらに、アニメ2期の制作も発表されました。
本記事では、クリフの性格を始め、魔法や発明能力・死亡説を紹介。
さらに、結婚相手や授かる子供についても迫ります。
第1クールおよび第2クールの人物相関図は「無職転生の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説
」の記事をご覧ください。
クリフ・グリモルとは
クリフはミリス神聖国出身の”自称・天才魔術師”です。
短髪ストレートかつ、前髪で目元を隠している少年です。
見た目では大きなインパクトに欠けるものの、魔術を始めとして、非常に優秀な能力の持ち主です。
ルーデウスとはアニメ2期から突入する”学園編”で出会いますが、ラノア魔法大学にはクリフの方が先に入学していたため、ルーデウスからはフィッツと同じように「先輩」と呼ばれます。
クリフのプロフィール
別名 | 賢者の卵 |
種族 | 人族(人間) |
年齢 | 16歳(ルーデウスと出会った時) |
出身地 | ミリス神聖国ミリシオン |
宗教 | ミリス教 |
職業 | 天才魔術師(自称) |
クリフは人族と小人族のクォーターであり、ミリス教徒です。
両親とはミリス教団の権力争いに巻き込まれたことで死別したため、5歳までの頃は孤児院で育てられました。
その後は権力争いに勝利した祖父(ハリー)が孤児院から引き取ってくれましたが、祖父との生活も長くは続きません。
数年後に再び教団内での権力争いが激化した中、祖父がクリフを守るために、ラノア魔法大学へと留学させたのです。
単身で留学させられたばかりのクリフは成績優秀な一方で誰とも打ち解けず、学園内でも1人で過ごすことが多かったようです。
しかし、後から入学してきたルーデウスと打ち解けてからは、彼やザノバとも深い友情関係を築いていきます。
ルーデウスの強さや能力・未来の結婚相手に関する詳細は「【無職転生】ルーデウス(幼年期)の強さと魔術能力・未来の結婚相手たちも紹介」の記事を参照ください。
クリフの性格|短所が長所に変わる時もある
クリフは自信家で空気が読めない性格です。
さらに“喧嘩っ早い”という短所もありますが、これには「困った人を見過ごせない」という強い正義感から出ているものです。
ラノア魔法大学でもエリナリーゼの悪い噂で盛り上がっている数人もの上級生たちを止めようと、単身で喧嘩をふっかけたのです。
魔術能力とは真逆に武力や腕力は低いため、普通の喧嘩で勝てるはずもなく返り討ちに遭いますが、この時の行動と窮地でルーデウスに助けてもらえたことが、やがて想い人(エリナリーゼ)と結ばれるキッカケにもなりました。
そう考えると、確かにクリフは困った性格の持ち主である一方、その短所が時には長所に変わる時もあるわけですね。
また、ミリス神聖国の出身で異性との出会いに恵まれてこなかったためかもしれませんが…
何気に“惚れっぽい一面”もありますよね。
(エリスやエリナリーゼに対しては、クリフの方から一方的に一目惚れしたわけですからね)
アニメではエリスとの出会い(番外編)で初登場した
クリフが本編で初登場したのは”学園編”であり、アニメでの登場は本来ならば、2期になるはずでした。
しかし、アニメ円盤(1期の4巻)に特典映像(TV未放送分)として収録される「エリスのゴブリン討伐(番外編)」エピソードにより、2期よりも先駆けて初登場を果たしました。
(クリフによるエリスとの出会いや恋愛については、後の項目で説明します)
クリフの声は声優「逢坂良太さん」が担当
クリフの声を担当している声優さんは「EARLY WING」に所属している逢坂良太さんです。
高校に入学した日に、ふと”声優になりたい”という気持ちになり、卒業後に友人たちと一緒に上京して演技の基礎を学ばれたそうです。
テレビアニメでは、2012年4月に放送された「つり球」の真田ユキ役で初主演を果たされました。
逢坂良太さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『恋と嘘』根島由佳吏役
- 『ようこそ実力主義者の教室へ』平田洋介役
- 『東京リベンジャーズ』橘直人役
- 『鬼滅の刃 遊郭編』妓夫太郎役
クリフの魔術能力と発明について
ここでは、クリフの魔術における能力と、ザノバとの協力によって作り上げた発明品、さらにはエリナリーゼのために始めた”呪いの研究”の成果について紹介します。
幼少期から魔術の才能を開花させていた
「自称・天才魔術師」のクリフですが、その自信は決して過信とも言いきれません。
祖父(ハリー)による英才教育のおかげで、生まれ持っていた才能を幼少期の頃から開花させてきました。
攻撃魔術 | 風・水・火・土(上級)、神撃魔術(上級) |
攻撃以外の魔術 | 治癒・解毒(上級)、結界魔術(中級) |
攻撃・回復系ともに上級に達しており、魔術における能力や才能は本物だったはずです。
クリフが放つ強力な攻撃魔術は、コミック版の番外編でも見られます。
ザノバとの協力で優れた発明品を作り上げた
クリフはやがて、ラノア魔法大学で友達となったザノバに協力する形で、ルーデウスのために役立つ魔装具を発明していきます。
それこそが「ザリフの義手」と「魔法鎧」です。
どちらも優れた性能を発揮しており、ルーデウスにとって必要不可欠な魔装具となりました。
ザノバの能力やクリフとの協力で作り出した発明品の詳細は「【無職転生】ザノバの正体・強さと能力 | 結婚や死亡についても紹介」の記事を参照ください。
呪いの研究の成果で魔道具も作り上げた
ザノバと作り上げた発明品とは別に、エリナリーゼのために“呪いの研究”も始めます。
その成果として作られたのが「オムツ型の魔道具」であり、この魔道具について書き上げた研究レポートが、卒業時には「歴史に残る研究成果」とまで褒められたのです。
クリフの魔眼「識別眼」の能力と眼帯の理由
クリフもまた、ルーデウスと同じくキシリカから魔眼を授かります。
(魔大陸で出会ったキシリカを食べ物で助けたお礼として与えられた点も、ルーデウスと共通していますね)
クリフに授けられた魔眼とは「識別眼」で、この魔眼を使って物体を見ることにより、その物体の詳細を知ることができます。
一見は画期的な能力をもつ魔眼ですが、見れる物体はあくまでも“キシリカの知識の範囲内”に限定されています。
さらにキシリカ自身が間違って覚えている知識も、そのまま反映されてしまっているため、意外と使い所に悩まされる魔眼でもあります。
それでもクリフは、この識別眼を上手く利用することで、スペルド族の村で蔓延していた疫病の原因を見抜いたのです。
その後には、ソーカス草を煎じて飲ませることでルイジェルドを始めとしたスペルド族を救うことに成功しました。
ちなみに識別眼を使う場合にも「魔力の制御」が必要とされていますが、クリフ自身が制御までは上手くできないため、眼帯をつけるようになったのです。
魔眼による理由で眼帯を装着した点は、ギレーヌと共通していますね。
キシリカの正体や魔眼の種類に関する詳細は「【無職転生】キシリカの正体・魔眼の能力 | 声優・フィアンセも紹介」の記事を参照ください。
クリフの恋愛と結婚・子供を紹介
クリフによる”エリスへの恋”の結果と、実際に結ばれる結婚相手と授かる子供について紹介していきます。
エリスへの恋は実らずに終わる
クリフがエリスと出会ったのは、まだ12歳の頃でした。
ちなみに、ミリス神聖国で再会したルーデウスとパウロが大喧嘩した日(アニメ16話)でもあったのです。
教団には内緒で冒険者ギルドへ行って登録の手続きを済ませたものの、自分より上クラスの冒険者から殴られそうになったところをエリスが助けてくれました。
エリスの美しさに一目惚れしたクリフは、強引についていきながら自分の上級魔術を見せつけますが、相手にすらしてもらえません。
その時にエリスの口から「ルーデウスはもっと凄い」と告げられたことが原因で、クリフだけが一方的にルーデウスをライバル視するようになったのです。
それでもめげずに「結婚してほしい」とプロポーズしますが、エリスからは速攻で「絶対に嫌よ」と断れたまま、クリフの初恋は終わりました…。
クリフには可哀想ですが、エリスにとっての異性とはルーデウスしか見えていないため、この2人は出会う前からの時点で、縁も脈もなかったわけですね。
エリスの強さや結婚・ルーデウスとの間に授かる子供に関しては、「【無職転生】エリスの強さと能力・転移後の展開を紹介【結婚後の子供たちについても】」の記事を参照ください。
ラノア魔法大学で出会うエリナリーゼと結婚する
エリスと失恋した後にラノア魔法大学へ留学したクリフですが、そこで自分の結婚相手となるエリナリーゼと出会いました。
エリナリーゼに対してもクリフが一目惚れしてしまったため、ルーデウスに対して「紹介してほしい」と懇願します。
始めはエリナリーゼから自分にかけられている“定期的に性交しないと死ぬ呪い”のことも聞かされた上でキッパリ振られます。
しかし、この時はクリフも諦めず「僕が呪いを治してみせる」と告げながら情熱的な告白とプロポーズをしたことにより、エリナリーゼからも感激されたことで恋人同士として付き合うようになりました。
その後から、エリナリーゼのために呪いの研究を始めますが、その矢先にエリナリーゼの方がルーデウスと共に”ゼニス救出”のため、ベガリット大陸の迷宮へ向かったことにより、一時的に離れ離れとなります。
それでもナナホシ(七星静)の協力のおかげでルーデウス達が”転移魔法”を使えるようになれていたため、クリフとエリナリーゼが離れていた期間は、わずか4ヶ月ほどでした。
そしてエリナリーゼが帰還してきた後、シャリーアにある聖ミリス教会で結婚式を挙げてから、大学の近くにあるアパートを借りて、一緒に暮らし始めたのです。
エリナリーゼの強さ、呪いや結婚の詳細は「【無職転生】エリナリーゼの強さはS級?呪いと結婚についても解説」の記事を参照ください。
クリフとエリナリーゼが恋人同士として結ばれる場面は、コミック版の64話でも見られます。
エリナリーゼとの間に1人の子供(クライブ)を授かる
めでたく結婚できたクリフは、その幸せな結婚生活を始めてから2年後、エリナリーゼとの間に「クライブ」という名の子供を授かります。
クライブは成長後、ミリス教団の神父となります。
さらに、ルーデウスとシルフィエットの間から生まれた第一子・ルーシーと結婚しました。
ルーシーを始め、シルフィエット(フィッツ)がルーデウスとの間に授かる子供たちの詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
クリフの死亡説|元凶はヒトガミだった
クリフにも他のキャラクター達と同じく“死亡する時間軸”が存在しました。
さらに、その元凶も他キャラクター達のケースと同じヒトガミだったのです。
クリフが死亡した時間軸もヒトガミの仕業だった
クリフが死亡した時間軸も「ルーデウスが魔石病にかかったネズミを外に出してしまったこと」が関係しています。
この出来事はルーデウスと関係者たちの抹殺を企てたヒトガミによって起こされた悪事でしたが、この時間軸ではルーデウスも簡単に騙されてネズミを出してしまったため、当時妊娠中だったロキシーに魔石病をうつしてしまったのです。
ロキシーを治療するため、ルーデウスはミリス教団の大聖堂に忍び込んで“神級の解毒魔術の本”を盗み出そうとしますが失敗に終わります。
さらに、この侵入にはクリフも協力しており、ルーデウスが起こした不法侵入や窃盗による罪状を許してもらえず、クリフだけが殺されて死亡したのです。
何とか逃げ切れたルーデウスも急いでラノア王国に戻りますが、帰還した時にはロキシーだけでなくお腹の赤ちゃんまで死亡していました。
ヒトガミの正体や目的・能力の詳細は「【無職転生】ヒトガミの正体や目的・能力を解説 | 倒す方法はある?死亡する?」の記事を参照ください。
本編の時間軸では老デウスのおかげで死亡せずに生き延びる
先に挙げた「クリフの死亡説」は、あくまでも1つの時間軸にしか過ぎません。
本編の時間軸では、そんな最悪な過去を生かされてきた老デウスがルーデウスに対して、その件を前もって忠告してくれたおかげで、最悪な結果を免れます。
それによって、クリフがルーデウスと一緒に大聖堂に忍び込むこともしなかったため、最後まで死亡することなく生き延びます。
まとめ
今回はクリフの性格や魔術を始めとした能力を紹介しながら、アニメ番外編の物語として制作された過去(エリスとの出会い)にも迫ってみました。
エリスとはあまりにも短い一方的な恋で終わったものの、その後には自分から好きになった女性(エリナリーゼ)と結ばれたわけですから、根本的な恋愛や結婚運には恵まれていますよね。
クリフ自身が人族である影響もあり、本作品の中では地味なタイプに部類するかもしれません。
それでも学園編でルーデウスと出会ってからは、ザノバやナナホシにも負けぬ程、大きな存在感に満ちたメインキャラへと昇格していきます。
さらに、後にザノバに協力する形で作り上げた発明品がルーデウスの助けになった上、エリナリーゼのために始めた研究の成果もまた、非常に大きな功績を出しました。
そう考えてみると、クリフもまた本作品には決して欠かせない重要なキャラクターの1人と言えますね。
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