『ハイキュー！！』には影山をはじめとした凄腕のセッターが多く登場します。
セッターはバレーに置いて「司令塔」のような存在であり、コート内での監督とも呼ばれています。
この記事では、その重要なポジションを担うキャラクターたちを紹介し、最強セッターをランキング形式で解説していきます。
セッターとは
バレーボールにおけるセッターの役割
セッターはスパイカーが打ちやすいボールをセットする役割を担っています。
スパイカーごとの得意な位置にボールをセットする高度な技術が必要となるポジションです。
サーブレシーブからセッターにボールが返る少しの時間で相手ブロッカーの動きを読み、どのスパイカーにトスを上げるか判断します。
セッターがどのスパイカーにボールをトスするかで得点できるか大きく異なるため、試合の司令塔として重要なポジションだと分かります。
セッターに求められる能力
正確なトス
セッターとしてもっとも求められるのが、狙った位置へ正確にトスを上げる能力です。
トスの種類としてオーバーハンドトス、バックトス、ジャンプトスなどがあり、相手の動きを見てどういうトスを上げるかを考えなくてはなりません。
トスの長さも調節する必要があり、判断能力や器用さも必要です。
リーダーシップ
セッターはコート内において司令塔的立ち位置にいます。
チームメンバーの精神的・身体的なコンディションを把握しておく必要があります。
特に、スパイカーの調子を見て疲れていないか、ミスをして気落ちしていないかと気遣い、チームを盛り上げて引っ張っていくことが求められます。
冷静さ
セッターは攻めの要というポジションなので、試合中は誰よりも冷静でなくてはなりません。
焦ってしまっては、アタッカーがスパイクを打ちづらくなってしまい、正確なトスができなくなります。
試合を組み立てる必要があるため、セッターは冷静さを求められます。
セッター組の一覧
烏野高校
影山飛雄
出典：Twitter
『ハイキュー！！』で初めて登場するセッターが、天才的な技量を持つ影山飛雄です。
トスの技術だけなら作中でもトップクラスであり、針の穴に糸を通すような精密さのあるトスを上げられます。
サーブやブロックの腕も持ち合わせており、全体的に高水準な選手です。
しかし、勝利や完璧なトスにこだわるあまり周囲の人間が打てないようなトスを上げてしまい、「コート上の王様」と揶揄されていました。
烏野に入学すると、身体能力がずば抜けている日向翔陽と出会い、影山は変わり始めます。
他のチームメイトと力を合わせるようになり、スパイカーにとって打ちやすいトスを上げられるようになります。
影山飛雄の得意技や試合での活躍については以下の記事で紹介しています。
菅原孝支
出典：Twitter
菅原孝支は烏野高校3年生のセッターです。
影山とは対照的に、セッターとしては標準的な実力を持ちます。
秀でた技量はありませんが、同じ烏野の3年生の澤村や東峰とのコンビネーションが得意です。
また、影山と比べてコミュニケーション能力が高く、スパイカーにとって打ちやすいトスを上げることが得意です。
ムードメイカーでもあり、試合を冷静に進められる司令塔的なポジションにいます。
影山に劣ることを自覚しながらも、宮侑や影山は菅原の実力を評価しており、時として完璧なトスを上げることができます。
菅原孝支の名言や他の登場人物との関係性については以下の記事で紹介しています。
音駒高校
孤爪研磨
出典：Twitter
孤爪研磨は音駒高校の2年生です。
猫のように鋭い目と金髪に染めたプリンのような髪が特徴で、性格は内向的。
研磨は音駒にとっての脳であり心臓です。
鋭い観察眼を持ち、相手の動きを予測して対処を行うセッターとして必要な能力を身に付けています。
日向翔陽とは仲が良いですが、彼のようにバレーが好きというわけではなく「友達が困るから」という理由で続けています。
体力と体格は他のセッターに劣る部分はあるかもしれません。
しかし、科爪研磨はそれを補うほどの頭脳や相手を自分の戦略に誘う作戦など、他校にはない特徴を持つ強さがあります。
孤爪研磨の性格や卒業後の進路については以下の記事で紹介しています。
手白球彦
手白球彦は音駒高校の1年生です。
初登場は『ハイキュー』漫画36巻の「ゴミ捨て場の決戦」。
猫又監督から「球彦いける？」と聞かれた際、球彦は「いえ、準備不足だと思います」と正直に述べていました。
球彦は監督から「それを言える度胸と冷静さがお前の武器だ」と激励され、試合に臨みます。
詳細な実力は描写が少ないためわかりませんが、1年生で試合を任されているためセッターとしての力は十分にあると思われます。
また、セッターにして『天井サーブ』が得意であり、烏野はこのサーブに惑わされていました。
初公式試合の後、球彦は「置いてけぼりでした」と話していましたが、東峰のスパイクを取れるくらいにはブロックの実力も備えています。
青葉城西高校
及川徹
出典：Twitter
及川徹は青葉城西高校の3年生で、影山飛雄とは同じ北川第一中学校出身。
中学時代からセッターとして優れた技術を持っていましたが、牛島若利や影山飛雄といった本物の天才を目の当たりにしたことでコンプレックスを抱くようになります。
ですが、親友・岩泉一の激励によって立ち直り、中学の大会でベストセッター賞を獲得しました。
過去の劣等感から血のにじむような努力を重ねているため、実力は作中でもトップクラス。
スパイカーの性格や個性に合わせた完璧なトスを上げることができます。
加えて、ムードメイカー的存在でリーダーシップがあるため、セッターとして理想的な存在だと言えるでしょう。
矢巾秀
出典：Twitter
矢巾秀は控えのセッターであり、青葉城西高校の2年生です。
烏野と練習試合をする際、及川の代わりにセッターとして試合に出ました。
最初のころは烏野に対して美人の女子マネがいると認識しているなどチャラい感じで描写されていた矢巾。
実際には及川をセッターとして誰よりも尊敬しておりチームの協調性を重んじる性格です。
また、試合に対して熱い思いを持っています。
問題を起こした京谷が復帰した試合において、京谷は最初独りよがりなプレイをしていました。
そんな中、矢巾は「先輩たちの最後の試合だから泥を塗ることは許さない」と伝えます。
言うことを聞かなかった京谷は、この言葉を聞き協力し合うようになりました。
このように、矢巾はセッターとして必要なチームをまとめる力があります。
明確な実力については明確に描かれていないためわかりません。
しかし、青葉城西は選手層が厚く、及川の代わりを務めるセッターであるため実力は申し分ないと思われます。
伊達工業高校
茂庭要
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茂庭要は伊達工業の3年生であり主将です。
普段は温厚な性格で縁の下の力持ち。
チームメイトに二口と鎌先がおり、かなりの苦労人基質です。
その分、チームの統率力が優れていて、試合中もチームが冷静になるようアドバイスしたり鼓舞したりしています。
また、日向と影山の『変人速攻』が日向にしか打てないとすぐに見破るなど、分析力も長けています。
このように、茂庭はチームの雰囲気を整え、冷静に相手の戦い方を分析することを得意とするセッターです。
黄金川貫至
出典：Twitter
黄金川貫至は伊達工業の1年生です。
191.5cmと高身長であり、伊達工業が掲げる『鉄壁』というスローガンに似合うセッターです。
バレーの技術はまだ未熟で、日向より下手だと言われたことがあります。
熱血な性格が災いしてから回ってしまうことも多々ありました。
しかし、高身長で身体能力が高いため強烈なツーアタックを身に付けたりとポテンシャルが非常に高い選手だと言えます。
白鳥沢学園高校
白布賢二郎
出典：Twitter
白布賢二郎は白鳥沢学園の2年生にして正セッターを務めています。
白鳥沢学園はスポーツ推薦があり、強い選手がたくさん集まってくる強豪校です。
ですが、白布は一般入試で入学し、努力で正セッターまで昇り詰めました。
冷静沈着な性格で、スパイカーにとって100%実力を発揮できるトスを上げることができます。
ときどき試合中に苛立つようすを見せるなど短気な一面がありますが、スパイカーの技術を引き出すトスを上げられるため、まさに白鳥沢らしいセッターです。
瀬見英太
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瀬見英太は白鳥沢学園の3年生です。
正セッターが白布なのは、瀬見が主張の強いプレイスタイルだからです。
彼は自身の力でブロックを振り切り、点を決めたいと考えています。
これは白鳥沢の目指すプレイスタイルとは異なります。
セッターとして試合に立つことはほとんどありませんが、ピンチサーバーとして試合に出場しています。
烏野と試合をした際にはノータッチエースを決めるなど、実力としては本物です。
その他の高校
宮侑
出典：Twitter
宮侑は稲荷崎高校の2年生です。
高校生No.1セッターと称されるほどの実力を誇り、特定の選手しか参加できないユースに選ばれました。
日向＆影山ペアの『変人速攻』をマネできる唯一のセッターであり、ジャンプフローターとスパイクサーブの二刀流です。
スパイカーが打ちやすいようにトスを上げるセットアップの技術。
さらには、中総体とインターハイでベストサーバーを獲得した実力を兼ね備えています。
お調子者な性格で高圧的な部分がありますが、スパイカーに対しては誰よりも真摯に向き合います。
そのため、研磨からセッターの鑑だと称賛されるほど。
全体的に高水準であり、かなり万能な選手だと言えます。
赤葦京治
出典：Twitter
赤葦京治は梟谷学園2年生であり、副主将を務めています。
エース・木兎とは異なり、赤葦は冷静で真面目な性格です。
試合中は常に頭を働かせ、木兎の調子にぴったり合うトスを上げたり、変人速攻にすぐ対応するなど、強豪校のセッターらしい強さを持っています。
なお、影山や宮侑のようなトップレベルの選手には及ばないことを自覚しており、ネガティブに考えてしまうことがあります。
しかし、木兎や監督の助言により冷静さを取り戻し、落ち着いてプレイするようになりました。
夏瀬伊吹
夏瀬伊吹は扇南高校の1年生セッターです。
チームの中でもっとも真面目そうな見た目をしています。
1年生でレギュラーであるため、将来性のある選手だと思われます。
芳賀良治
芳賀良治は、常波高校2年のセッターです。
常波高校は万年一回戦負けの弱小チームだと言われており、部員はよく弱音を吐いています。
インターハイ予選で烏野と試合をした際、烏野高校であれば勝てそうと言うほどお調子者な性格です。
弱小ながらも頑張る池尻の背中を見て、弱いなりに戦おうと奮起しました。
古牧譲
古牧譲は角川学園の2年生で主将を務めています。
常に敬語で話す口調が特徴で、『ハイキュー』の中では珍しい眼鏡キャラです。
登場回数は少ないですが、見た目の良さからファンが多いです。
二岐丈春
二岐丈春は条善寺高校の2年生です。
条善寺らしい自由奔放なプレイスタイルが特徴で、取れなさそうなボールも足でトスすることがあります。
また、セッターでありながらスパイクを討ちに行くなど、型にとらわれない強さがあります。
花山一雅
花山一雅は和久谷南高校の3年生です。
高校生らしからぬ見た目と髭であり、小学生の妹と歩いていると父親に見間違われるエピソードの持ち主。
『粘りの和久南』と呼ばれる和久谷南は守備と連係に優れ、花山もセッターとしてチームを支えています。
越後栄
越後栄は椿原学園の3年生で主将を務めています。
セッターとしての実力は並みくらいですが、チームメイトのモチベーションを上げることが得意です。
烏野にビビッていた部員たちに発破をかけるなど、『青葉城西にとっての及川』のように、椿原学園の精神的支柱の役割を担っています。
最強セッターランキングTOP5
1位：影山飛雄
『ハイキュー』の最強セッターTOP5で第1位にランクインしたのは影山飛雄です。
「コート上の王様」と呼ばれるほど独裁的なプレイで恐れられていましたが、その実力は本物。
スパイカーが打ちやすい位置にボールをセットする技術はまさに天才です。
また、日向との唯一無二な技「変人速攻」や「止まるトス」など、他の選手ではマネできない技を持ち合わせています。
さらにはサーブの技術だけでなくスパイクの左右の打ち分けといったセッター以外の能力も高水準です。
当初はチームとのコミュニケーションに難がありましたが、物語が進むにつれてそれは改善されて仲間を信頼するようになります。
影山は高校1年生の時点で天才であり、プロまで成長したため1位になりました。
2位：宮侑
第2位は稲荷崎高校の宮侑です。
影山飛雄と同様に、全日本ユースの候補選手にも選ばれました。
『高校生No.1セッター』と称されており、烏野と試合を行った際には「変人速攻」を一目でマネするほど高い技術力を持ちます。
オーバーハンドでトスを上げることにこだわりを持ち、どんなボールも丁寧にオーバーでトスします。
体勢が崩れていてもボールをトスできる正確さが強みです。
また、強烈なジャンプサーブとジャンプフローターサーブを使う二刀流であり、セッターながら『ベストサーバー賞』を二度も受賞した経験があります。
影山飛雄とはほぼ同格の実力ですが、宮侑は2位となりました。
3位：及川徹
第3位にランクインしたのは青葉城西高校の及川徹です。
及川は影山飛雄の先輩にあたる人物であり、観察力と洞察力に優れています。
作中では『どんな相手でも100%の力を引き出すセッター』と呼ばれています。
チームメイトの調子を一人ずつ観察し、気配りを忘れない姿はセッターとして非常に優秀です。
トスにおいても機械のような精密さを持ち、「セッターとしては負けない」と自負しています。
牛島若利からも認められる実力があるため、セッターとしての能力は3位となりました。
4位：赤葦京治
第4位にランクインしたのは、梟谷学園の赤葦京治。
赤葦が特に優れているのはトスを上げる技術と洞察力です。
本人は影山や宮侑に劣っていると考えていますが、その実力は本物です。
梟谷のエース・木兎は調子に左右されやすい分、スパイカーとしての腕はかなりのもの。
そのエースを日々支え、練習通りの100%を引き出せるトスを毎回上げることができます。
また、赤葦は烏野の『変人速攻』の本質を一瞬で見抜いており、洞察力があります。
これらのことから、チームメイトを支えるコミュニケーション能力や仲間の力を引き出すトス、相手の戦略を見破る洞察力を持ち合わせていることがわかります。
5位：瀬見英太
第5位にランクインしたのは、白鳥沢学園の瀬見英太。
瀬見は白鳥沢の正セッターではありません。
それは、彼の自己主張が強いからです。
白鳥沢学園は圧倒的なエースを引き立たせるセッターを欲していました。
そのため、我の強い瀬見ではなく白布がセッターに選ばれました。
ただし、後輩からは実力的に瀬見の方が高いと言われています。
ジャンプサーブでノータッチエースを決められるほど技術力があり、さらにはブロックを振り切るセットアップを得意とするなど、セッターらしい強さも持っています。
まとめ
この記事では、『ハイキュー』で登場するセッター組を紹介してきました。
セッターの最強ランキングは以下の通りです。
第1位：影山飛雄
第2位：宮侑
第3位：及川徹
第4位：赤葦京治
第5位：瀬見英太
ここではセッターのみを紹介しましたが、『ハイキュー』には他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
ぜひ本編を読んでみてください！
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