『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となりました。
また、テレビアニメ化も果たしており、2023年4月〜6月にかけて放送されたアニメ1期が世界中で大ヒットを記録しました。
さらに待望のアニメ2期も2024年7月から放送中です。
さらには実写化も決定しており、ドラマシリーズが2024年11月28日から放送開始される上、映画も同年12月20日から公開されます。
本記事ではニノ(新野冬子)こそが”星野アイ殺害”の真の黒幕である理由について迫ります。
また、現役アイドルとしてアイと一緒に活動していた頃などの過去についても紹介します。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
新野冬子(にいの ふゆこ)とは
ニノこと“新野冬子”は、かつて星野アイと同じB小町のメンバーとして活動していたアイドルです。
“ニノ”とはあくまでもB小町でのメンバー名であり「新野冬子」こそが本名となります。
星野アイ死亡後はB小町解散と共に芸能やアイドル活動も引退していましたが、映画「15年の嘘」の撮影現場を訪れた形で姿を現しました。
ニノ(新野冬子)はB小町のセンターとして活躍していた
ニノ(新野冬子)はかつて”B小町のセンター”として活躍していた女性であり、メンバーとしても“1番の人気”を誇っていました。
しかし、斎藤壱護からのスカウトを受けた星野アイが加入したと同時に、ファンたちの目はアイの可愛らしい容姿に釘づけとなります。
そのためにニノ(新野冬子)は“自分の人気”も”センターの座”もアイに奪われてしまったのです。
そのため、アイ加入後からのニノ(新野冬子)はNo.2という地位に降格したものの、アイ加入後のB小町は殆どアイ1人の人気だけで保っていたようなものでした。
アニメ1期OP「アイドル」の歌詞にあった「私達はハナからオマケです」などのフレーズもニノ(新野冬子)たちの内心や言い分を表現していたものと考えられます。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
映画でのニノ(新野冬子)役は有馬かなが担当した
星野アイのドキュメンタリーとして制作された映画「15年の嘘」では、アイと一緒に活動していたメンバーとしてニノ(新野冬子)も登場しましたが、映画の中では有馬かながニノ役を担当しました。
(もう1人のメンバーとして登場した高峯役は黒川あかねが演じています)
その時の撮影現場に引退した後のニノ(この時点での年齢は30代前半程と思われる)が過去の自分を演じる有馬かなの前で「星野アイへ抱き続ける“重すぎる感情”」を見せたことにより彼女を震撼させたのです。
有馬かなの性格や過去、歌や演技の能力については「【推しの子】有馬かなの過去・重曹ちゃんの理由 | 最終話でアクアと結ばれる?」の記事を参照ください。
裏でカミキヒカルとの協力関係も結んでいた
原作132話ラストで、ニノ(新野冬子)が「カミキヒカルとの協力関係」を結んでいたことが判明しました。
この回で撮影現場の見学から帰宅中のニノ(新野冬子)がスマホでカミキと通話していたのです。
この時には”ルビーが演じるアイに対する感想や評価”を話しながら、自分の知るアイは「唯一無二の存在」と言っていました。
星野ルビーの過去や生い立ち、復讐の理由については「【推しの子】星野ルビーがアイドルを続ける理由と目的 | 前世・兄アクアや父親との関係性」の記事を参照ください。
深い洞察力もニノ(新野冬子)を精神を狂わせた?
アイには及ばないながらも現役だった頃はニノ(新野冬子)のダンスや歌唱力も相当に高かったものと思われます。
しかし、ニノ(新野冬子)が最も高くもつ能力とは“洞察力”だったのではないでしょうか?
アクアと(恋人同士としては)別れた後の黒川あかねがカミキのことを独自に調べ続けていることを瞬時に察知していたことを始め、ニノ(新野冬子)の常人離れした洞察力は決して侮れません。
しかし、あかねの優れたトレース能力にまで気づいている可能性は低い上、原作155話の時点でアクアとあかねから「ニノ(新野冬子)こそが“真の黒幕”であること」まで察知されています。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアの魅力と声優 | 役者としての才能と目的・本当の父親や彼女について」の記事を参照ください。
黒川あかねの性格や魅力、星野アクアや有馬かなとの関係性の詳細は「【推しの子】黒川あかねがかわいい!アクアと有馬かなとの関係性について解説」の記事を参照ください。
ニノ(新野冬子)の過去 | 星野アイに抱いた嫉妬心と信奉
本編でのニノ(新野冬子)の出番は決して多いとは言えないものの、小説作品『一番星のスピカ』ではアイと共に活動しながら過ごしていた頃の過去まで明かされました。
強い嫉妬心から”アイへの集団苛め”を続けていた
ニノ(新野冬子)は自分からファンや”センターの座”を奪われた強い嫉妬心から同じメンバーたちとも共犯させる形で「星野アイへの集団苛め」を続けていました。
現実世界でもアイドルグループ内での酷い苛めは珍しい話ではありませんが、ニノ(新野冬子)のやってきた苛め内容もかなり酷いものでした。
とはいえ、本人に直接暴力を振るうなど堂々としたものではなく、アイの衣装を本人のいないところで破るなど”器物破損”が中心でした。
それでもされた側のアイからやり返されたり自分たちの上司(斎藤壱護社長)に密告されたりすることもなく、持ち前の笑顔で接してこられたことが「ニノ(新野冬子)の激しい怒りや嫉妬心」に更に火をつけたのかのように、苛め内容をさらにエスカレートさせてしまうことになったのです。
斎藤壱護の失踪した理由や詳細については「【推しの子】斎藤壱護が失踪した理由と目的 | 年齢と誕生日・星野アイとの関係性」の記事を参照ください。
本心ではアイの高い実力を認めていた故の信奉
ニノ(新野冬子)は強い嫉妬心と共に「アイへの強い信奉」も併せもっており、このような“対極する感情”を抱き続けてきました。
自分の地位やファンを奪ったことを許せないものの、自分を遥かに上回るアイの実力を内心では素直に認めていたというわけです。
しかし、このような対極的な感情を捨てられずに抱き続けた結果、ニノ(新野冬子)自身の精神を大きく狂わせてしまったものとも考えられます。
その狂った精神がやがて「カミキと協力しながらアイ殺害」という取り返しのつかない結果を招いてしまったと思うと、あまりにもやるせないですよね。
ニノ(新野冬子)とカミキヒカルの協力関係について
アクアやルビーの本当の父親の上、星野アイ殺害の真犯人であるカミキヒカルとの協力関係まで結んでいたニノ(新野冬子)…
ここでは、ニノ(新野冬子)とカミキヒカルによる協力関係が締結された時期や、そのような関係性が続いてきた理由について迫ります。
ニノ(新野冬子)がアイの情報をカミキに流していた?
アイは妊娠を理由にカミキへの一方的な別れ話を切り出した上で宮崎県高千穂市にある大病院でアクアとルビーを出産後に都内へ戻りB小町へ復帰していました。
宮崎県での大病院にまでアイを追った末にゴロー殺害に及んだのは”カミキとリョースケ君の2人”であり、その事実は原作79話でルビーの前に現れたツクヨミ(不思議子供)から語られています。
このようにツクヨミが目撃した現場から考えると、ニノ(新野冬子)がカミキと出会って協力関係を結んだ時期は「アイが復帰した後」だったと考えられます。
アイと同じグループで活動している時はアイの言動を監視することも出来るため、どんな些細な情報でも随時カミキに流していたとしてもおかしくありません。
アイの方から自分の子供たち(アクアとルビー)の話をメンバーにしていなくても、ニノ(新野冬子)だけはカミキの方から「アイには既に子供がいること」を知らされていた可能性も高いですね。
ゴローの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】ゴローを殺した真犯人はカミキヒカル? | 死亡時の年齢・本名や過去の生い立ち」の記事を参照ください。
ツクヨミ(不思議子供)の正体や本名、過去などについては「【推しの子】ツクヨミ(不思議子供)の正体や本名 | 星野アイ転生後の姿ではない?」の記事を参照ください。
アイ死亡後もカミキと協力してきた理由はアイへの執着心?
原作1巻(アニメでは1話)の時点でカミキとリョースケ君による”アイ殺害”を実行されたにも関わらず、アイ死亡後もニノ(新野冬子)とカミキによる協力関係は続いていました。
このようにニノ(新野冬子)がカミキとの協力関係を続けてきたのは彼女自身に残っている「アイへの執着心」だったと考えられます。
映画撮影でルビーの演技を否定していた上、原作155話で見せた行動で充分に納得できてしまいます。
カミキが失墜した後もニノ(新野冬子)はゴミ袋だらけのボロ部屋で自分たちが活動していた頃の“初代B小町のポスター”を眺めながら持ち歌である「サインはB」を聴き続けていました。
しかも、その貼られたポスターはアイと自分(ニノ)以外のメンバー達の顔が塗りつぶされていたのです。
おそらくニノ(新野冬子)にとってはアイ死亡後も”アイへの嫉妬や信奉”という強い執着心が13年後の現在でも強く残り続けており、本人にとっては自ら亡霊扱いしているアイが「今でも自分に取り憑きながら一緒にいる」などの感情も強く残り続けているのでしょう。
ニノ(新野冬子)こそが星野アイ殺害事件の真の黒幕である理由
これまではカミキがアイ殺害の黒幕とされてきましたが、原作155話でカミキが失脚した後のアクアの台詞によって「ニノ(新野冬子)こそが“真の黒幕”」であることが判明しました。
ここでは、ニノ(新野冬子)が真の黒幕である理由について迫ります。
ニノ(新野冬子)はカミキと違い”アイ殺害”を目的としていた
アイ殺害の真犯人は紛れもなくカミキヒカルですが、彼が犯行に及んだ動機は「アイの嘘(愛や優しさ)」を見抜けなかった誤解から生じたものであり、本心では「殺すつもりはなかった」とアクアの前で証言しています。
しかし、アイと別れさせられた後にニノ(新野冬子)と出会ったことで、ニノの方からカミキに対して犯行を仄めかしていた可能性も充分にあり得ます。
もしも、このような考察が当たっていた場合にもニノ(新野冬子)こそが「アイ殺害の“真の黒幕”」という立ち位置となるわけです。
カミキヒカルの正体や過去、星野アイ殺害の真犯人である理由については「【推しの子】カミキヒカルの正体は転生者? | 過去や最終話までに死亡する可能性」の記事を参照ください。
ニノ(新野冬子)は斎藤ミヤコとも繋がっている可能性が高い?
ニノ(新野冬子)はカミキだけでなく、斎藤ミヤコとも繋がっていた(または今でも繋がっている)可能性も考えられます。
アイが復帰した時期のミヤコの主な仕事は”アクアとルビーのベビーシッター”で自宅内で過ごすことが多かったものの、初登場したばかりの頃はそのような役回りにされたことへの不満をアクア達だけの前で出していました。
しかも、溜まり続けてきた不満が爆発した時には一部の人間しか知り得ない事実(アイが二児の母親となっていたこと)を週刊誌に売り飛ばそうとまでした始末です。
それでも表向きでは”アイや苺プロのマネージャー”という地位にいたため、ニノ(新野冬子)を始めとしたB小町のメンバーともスケジュール等のやり取りをしていたとしても不思議ではありません。
そしてアイ死亡後から自ら志願する形で”アクアとルビーの義母”になった理由も実は「ニノ(新野冬子)やカミキから密かに命じられていたため」とも考えられないでしょうか?
夫(斎藤壱護)失踪後からはミヤコが社長の座を引き継いで苺プロを保たせてきたのも、ミヤコ自身の高い能力だけでなく「カミキ達からの資金援助」などもあったからと捉える方が妥当にすら感じられます。
つまり、カミキからミヤコにアクア達の義母を務めさせながら彼らの成長や行動(アクアの役者活動やルビーのアイドルデビュー等)を報告させ、カミキもそれらの情報をニノ(新野冬子)に流していたとも推測できます。
斎藤ミヤコの失踪した理由や詳細については「【推しの子】斉藤ミヤコ社長の年齢と能力・美人度 | 再婚や復縁・死亡の可能性」の記事を参照ください。
まとめ
今回はニノ(新野冬子)こそが”星野アイ殺害”の真の黒幕である理由について、カミキヒカルや斎藤ミヤコとの関係性も含めながら紹介しました。
ニノ(新野冬子)もまた、かつては必死に努力を続けてきた末に手に入れたであろう”B小町のセンター”という地位を途中から加入してきたアイに奪われてしまったことで本編で見せてきた狂気や犯行に及んでしまったため、彼女の辛い気持ちも一概に否定することはできません。
それでも殺害やグループ内での集団苛めは決して許される行為ではなく、ニノ(新野冬子)もまたカミキと一緒に自首した上で“罪の償い”をしていかなければならない事実も変わらないはずです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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