『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となり、2023年4月からはTVアニメも放送中です。
本記事では斎藤壱護の性格や能力を始め、失踪した理由を解説。
また、公式サイトで公開された小説『45510』の内容も含める形で「年齢や誕生日」「星野アイとの関係性」についても迫ります。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
斎藤壱護(さいとう いちご)とは
斎藤壱護は小さな芸能事務所「苺プロダクション」の元・代表取締役であり、星野アイをアイドルという芸能界に引き入れた張本人でもあります。
他の中年男性(金田一敏彦や鏑木雅也)とは異なり、金髪とサングラス・チョビ髭という少し怖そうな容姿が特徴的です。
斎藤壱護の性格 | 社長や大人としての対応を見せる
社長や大人という立場もあり、斎藤壱護は見た目の怖さとは裏腹に、ゴローを始めとした初対面の人に対しては低姿勢かつ丁重な話し方で接していました。
とはいえ、アイの出産に対して始めは大反対でしたが、最終的(アイの妊娠期間が35週目に入った時)には根負けする形で泣く泣く承諾しています。
自身がアイに対して話した通り妊娠が世間にバレた時点でアイたちB小町はおろか、事務所も終わりとなってしまうため、大反対していたのは当然と言えますね。
ゴローの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】ゴローを殺した真犯人はカミキヒカル? | 死亡時の年齢・本名や過去の生い立ち」の記事を参照ください。
経営やプロデュースの手腕は高かった
斎藤壱護の経営やプロデュースの手腕は本物であり、能力の高さは後に星野ルビーからも認められています。
アイがどんなに可愛く、歌やダンスに長けていても彼女自身がメディア等に出ながらアイドル好きな男性たちの目に触れる機会がなければブレイク以前の問題です。
言い方は少し悪くなりますが、B小町というユニットを設けたのも「アイの可愛さや才能を引き立てるためのメンバーも必要」と解釈した上でのことだったかもしれません。
公式から公開された小説『45510』でもメンバーたちがアイの人気に対する“妬み”がヒシヒシと伝わる内容でしたが…
それはある意味ではアイを引き立たせるだけでなく、他メンバーたちの闘争心も高めながら彼女たちも成長させていく算段も立てていた可能性も高いですね。
また、失踪後も斉藤の高い能力を認めていたルビーから相談される度に的確なアドバイスを送っており、その結果、ルビーの仕事量が増加することに比例しながら人気も順調に高まってきました。
さらに現在ではアクアからの相談や頼みを聞く形でアイを殺した真犯人の捜索や復讐にも協力させられそうな状況に置かれています。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアがかっこいい!役者としての才能、目的や彼女は?」の記事を参照ください。
星野ルビーの性格や前世、かわいい魅力の詳細については「【推しの子】星野ルビーは国民的アイドルになれる?前世や兄アクアとの関係を解説」の記事を参照ください。
斎藤壱護の声は声優「江川央生さん」が担当
斎藤壱護の声を担当している声優さんは「青二プロダクション」に所属する江川央生さんです。
江川さんは声優以外にも俳優よナレーションとしても活躍されており、テレビアニメでは1991年に放送された『ウルトラマンキッズ』や『ゲッターロボ號』で声優デビューを果たされました。
江川央生さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『勇者司令ダグオン』黒岩激(ゲキ)役
- 『NARTO-疾風伝-』キラービー役
- 『ONE PIECE(ワンピース)』クロオビ役
- 『ハイキュー!!』島養繁心役
斎藤壱護が失踪した理由と目的は真犯人(カミキヒカル)への復讐?
星野アイが殺された後に失踪した斎藤壱護ですが、その後も成長したアクアやルビーから簡単に居場所をつき止められた上で彼らの相談に乗ってくれています。
ここでは斎藤壱護が失踪した理由や目的、そして真意に迫りたいと思います。
斎藤壱護が失踪した本当の理由と目的は真犯人(カミキ)への復讐
失踪して苺プロから離れたとはいえ、斎藤壱護はアクアやルビーから接触される形で何度にもかけて再登場しています。
失踪後は金髪や髭が伸びっぱなしという、社長だった頃とは違って少しだらしない身なりで釣りをしながら生計を立ててきましたが、原作95話でアクアに対して「失踪した理由と目的」について語りました。
斎藤壱護もアクアやルビーと同じく「星野アイを殺した真犯人を今でも許せない気持ち」でいっぱいであり「その真犯人への復讐を自分1人だけで成すために失踪した」のです。
とはいえ、自分の社長などの身分を残したまま、さらに妻(斎藤ミヤコ)と暮らし続ける中で自身の復讐や目的を達成した場合にはミヤコだけでなく、他の社員や所属アイドル、そしてアクアやルビーにも迷惑がかかることも理解しています。
そのため、斎藤壱護は社長の地位や妻(ミヤコ)をかなぐり捨ててまで敢えて“1人”になった上で復讐を決意したわけです。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
斎藤壱護がカミキヒカルの存在を知る理由
自分に接触してきたアクアに対して、斎藤壱護は真犯人や彼らの本当の父親が「上原清十郎ではないこと」を指摘していました。
(上原の死亡時期がアイ親子が新居に引っ越す前の時期だったことも明かしています)
さらに「託卵や本当の父親が犯人でない可能性」まで告げたことでアクア(ゴロー)を混乱させてしまいますが…
ここまで言い切れた理由や根拠として、斎藤壱護も真犯人や本当の父親である可能性が最も高い「カミキヒカルの名前や存在を知っているため」と思われます。
また、長年にわたり芸能プロダクションで働いてきた斎藤壱護であれば、役者や芸能関係の仕事を続ける金田一敏彦や鏑木雅也との接触があっても不思議ではありません。
アイに対しては自身がスカウトする形でアイドルデビューさせたものの、彼女が鏑木の紹介で入団していた劇団ララライに一度は訪れることもあったでしょうし、そのような状況の中でカミキヒカルや姫川大輝とも出会っていたと考えても充分に辻褄が合いますからね。
第1話でゴローの務める産婦人科で同行した時点ではアイからも「相手の男」について教えてもらえずに終わっていましたが、アイの死亡や失踪後に独自に調べ上げた上でカミキヒカルの存在を突き止めていてもおかしくはないはずです。
カミキヒカルの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】カミキヒカルの正体と過去 | 星野アクアとルビーの本当の父親である理由」の記事を参照ください。
斎藤壱護の年齢と誕生日を小説や星野アイとの関係性から考察
本作品では鏑木雅也や金田一に並ぶ程の年長者として登場した斎藤壱護ですが、アニメ放送後に公開された小説『45510』から年齢および誕生日を考察することが可能となりました。
斎藤壱護の年齢と誕生日は星野アイのスマホに隠されていた
アニメ放送後に公開された小説『45510』 は、B小町でアイと一緒に活動してきたメンバーからの視点による物語として執筆されていました。
また、小説作品名の「45510」という数字は星野アイが自分が仕事用に使っていたガラケーのパスワードに設定していた数字でもあります。
この5桁の数字はアイがB小町のメンバーたちの名前にあやかってつけたという説も多い一方で、この数字こそが「斎藤壱護の年齢と誕生日を明かす鍵」でもある説も広まっています。
つまり、5桁の数字を左から順に「年号(45)・月(5)・日(10)」と分けることも可能であり「斎藤壱護の誕生日は昭和45年5月10日」と合わせられる上「年齢は51歳」と計算することもできます。
小説『45510』で星野アイとの新たな関係性も判明
本編でも星野アイへの強い思い入れを見せてきた上、娘のように思ってきた斎藤壱護ですが「45510」でアイを相当に贔屓していたことも明かされました。
B小町がブレイクしたのもアイの存在が大きかったものの、同じメンバーたちからは妬みなどにより“アイへの嫌がらせ”もさりげなく行っていたのです。
しかし、そのような愚行を斎藤は見逃さないどころか、そのメンバーに対しては速攻で重い処分まで下していました。
このような場面や行動に対して「単なる贔屓」と解釈したファンも多かったかもしれません。
しかし、小説から10年後になって斎藤壱護がアイのことを「本当に娘のように大切に思っていたこと」も判明していきます。
それこそが原作108話で見せたアクアに対する怒りを露わに出してい場面です。
アクアも有馬かなを救うためとはいえ、何の相談もナシにパーター記事を実行したことでルビーや斎藤壱護の怒りを買ってしまいました。
彼らの衝突には心配になる一方、斎藤壱護がアクアに対して本気で怒ったことにより、アイのことを本当に大切に思っていたことが分かっただけでも貴重な場面と言えますよね。
斎藤壱護こそが星野アイの1番の理解者だった可能も高い
B小町の絶対的センターとして多くのファンたちから支持されてきた星野アイですが、そのファンたち(特に男性たち)からはあくまでもアイの容姿の可愛さに魅了されてきただけに過ぎず、彼女の本質まで理解していたわけではありません。
実際にアイ殺害のニュースが報道された時、SNSでは手の平返しのように「アイへの不評や不満」ばかりで炎上していました。
そのような状況も含めた上で考えた結果、斎藤壱護こそが「星野アイの1番の理解者だった」とも言えるはずです。
また、同じ中年男性として鏑木雅也も上京したばかりのアイの魅力や才能を見抜いた上で劇団入りを協力してくれた一方、アイの本質や本心にまでは踏み込まなかったと思います。
しかし斎藤壱護は自らスカウトしたアイの辛い過去や生い立ち(施設育ちや片親など)に対しても「個性」と受け止めた上で「嘘を吐けるのも才能」と教えながら誰よりもアイのことを理解してくれたはずです。
そしてアイの方も内心では斎藤のことを強く信頼していたからこそ、彼の誕生日と思われる5桁の数字(45510)を自分のスマホのパスワードに設定していたと考えれば辻褄も合いますね。
斎藤壱護がミヤコと復縁および再婚する可能性を考察
最後は斎藤壱護が元妻(ミヤコ)と復縁および再婚する可能性について軽く予想してみたいと思います。
しかし、斎藤自身が真犯人(カミキ)への復讐を固く決意している様子を見る限り、元妻(ミヤコ)と復縁や再婚する可能性は極めて低いと言えるでしょう。
まず、アイを失い失踪後から現在までの斎藤自身が復讐だけを目標に生き続けている状況であり、その後の人生までは考えられていない様子です。
さらに自身の手で復讐を果たした場合には、斎藤自身も刑務所行きやアイを追いかけるように“自ら死亡する”という最悪な結末も迎えかねません。
とはいえ、アクアやルビーで復讐を果たした場合でも彼ら自身の活動や人生に大きな傷や障害が生じていくことも目に見えているので、本来は3人揃って復讐を忘れた上で芸能活動や平穏な生活を送れるのが最もベストな形とも思えますが…
今の斎藤たちに言っても聞かないでしょうね。
斎藤ミヤコの失踪した理由や詳細については「【推しの子】斉藤ミヤコ社長の年齢と能力・美人度 | 再婚や復縁・死亡の可能性」の記事を参照ください。
まとめ
今回は斎藤壱護の性格や能力、アイ死亡後に失踪した理由について紹介しました。
さらに、公式サイトで公開された小説『45510』の内容も含めながら、これまで正式に公表されてこなかった「年齢や誕生日」を考察してみました。
また、小説のおかげで星野アイとの関係性について新たな発見もできた感もあり、斎藤自身がアイを殺した真犯人を許せない気持ちも分かります。
しかし、本当は復讐や目的を忘れた上で苺プロに戻り、妻(斉藤ミヤコ)を始め、アクアやルビー達と共に昔(アイがまだ生きていた頃)のように和気藹々と過ごしていける方が幸せなようにも見えますよね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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