『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となりました。
また、テレビアニメ化も果たしており、2023年4月〜6月にかけて放送されたアニメ1期が世界中で大ヒットを記録しました。
さらに待望のアニメ2期も2024年7月から放送中です。
本記事ではツクヨミ(不思議子供)の正体や本名に迫りながら意外な一面も含めた性格なども解説します。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
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目次
ツクヨミ(不思議子供)とは
ツクヨミ(不思議子供)はカラスの群れに囲まれながら、アクアとルビーに接触する形で登場した謎の少女です。
原作79話でルビーに話しかける形で初登場しましたが、それ以降の展開ではアクア達と共に映画「15年の嘘」にも出演しました。
「ツクヨミ」とは映画での芸名に過ぎない
原作79話での初登場を皮切りにアクアとルビーだけの前に度々現れたツクヨミですが、この「ツクヨミ」という名前は映画に出るための「出演者名(いわゆる芸名)」に過ぎません。
本人から自分の本名やニックネームを明かさないため、読者たちからは“謎の少女”や”不思議子供”などと呼ばれるようになり、今ではそれらの呼ばれ方が定着してしまっています。
(ツクヨミの正体や本名は後の項目で迫ります)
ツクヨミ(不思議子供)の性格 | 冷静だけど乗せられやすい一面も
まだ幼い少女の見た目に反して、いつも冷静に振る舞いながら大人びた口調でアクアやルビーと話してきたツクヨミ(不思議子供)ですが、星野アイのドキュメンタリー映画「15年の嘘」が本格的に始動してから意外な一面も見せました。
それは原作128話でアクアから「子役としての映画出演を頼まれたこと」から始まります。
始めはいつもと変わらぬ冷静な口調で断るツクヨミですが、アクアから「出来ないなら出来ないって言えよ」と言われた途端、ツクヨミの方もキレた表情に豹変しながら「出来るし、なめんな」と言い返す形で強い対抗意識を燃やします。
そのため、結局はアクアの策略に簡単にかかりながら映画への出演を承諾してしまったわけです。
それでも撮影が始まってからはいつもの冷静さを取り戻しており、アイ役のルビーから「こんなの」と言われても台本に目を通しながら軽く言い返していました。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアの魅力と声優 | 役者としての才能と目的・本当の父親や彼女について」の記事を参照ください。
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子役(1人2役)として高い演技力を見せた
ツクヨミが担当した子役とは“幼少期のアクアとルビー”であり、それは即ち「1人2役」でした。
(役名では”子供A”と”子供B”とされています)
普段の冷静さとは真逆に普通の子供と同じように駄々をこねたり泣き喚いたりと、かなり自然体で演じ続けた結果、全ての場面において五反田監督からのOKを一発で得てしまいます。
その本人であるアクアとルビーからは「僕は(私は)あんなに子供っぽくなかった」と批判されるものの、五反田監督からはツクヨミの高い演技力を認められていました。
五反田監督の失踪した理由や詳細については「【推しの子】五反田泰志監督とアクアの復讐 | 星野アイの親子関係を知ってる理由」の記事を参照ください。
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ツクヨミ(不思議子供)の正体と過去 | 星野アイの転生体ではない理由
未だ明かされないままでいるツクヨミ(不思議子供)の正体を、これまでの自身で主張した言葉やアクアやルビーに対して話してきた台詞から考察してみます。
「ツクヨミ(月読命)」は神に近い存在
まずは本人の「ツクヨミ」という芸名から、その正体に迫ります。
ツクヨミを漢字で表すと「月読命(ツクヨミ)」と読むことができます。
月読命とはアマテラスやスサノオと共に「イザナギの楔から生まれた三貴神の1人」であること、そして「月を司り、夜を統べる神」として崇められていた存在です。
本作品のツクヨミも劇中でアクアやルビーに対して、自らを「神に近い存在」と主張してきましたが、それも単なる嘘やジョークで言ってきたとも思えません。
アクアとルビーの前世(ゴローとさりな)まで知っているため、少なくとも普通の人間の子供ではないことは確かです。
星野ルビーの過去や生い立ち、復讐の理由については「【推しの子】星野ルビーがアイドルを続ける理由と目的 | 前世・兄アクアや父親との関係性」の記事を参照ください。
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ツクヨミ(不思議子供)は自分が芸能の神様であることを隠している?
ツクヨミ(不思議子供)の正体を芸能の神様「アメノウズメノミコト」と考察した人も多く、実際にはその可能性もかなり高いと思います。
確かにツクヨミが初登場した宮崎県高千穂町は「アメノウズメノミコトが祀られている土地」です。
このように土地や芸能に加えて、普通の人間では知り得なかった「ゴローやアイを殺害した真犯人(カミキ)」まで知っていることも含めて、ツクヨミが完全な神様でなくても「アメノウズメノミコトに近い存在」であることが考えられます。
アクアから映画出演を頼まれた時は「芸能は私の司る所じゃない」と断言しながら断っていましたが、それはツクヨミ自身が自分のもつ能力や役割などをしっかりと理解した上で自分が芸能と縁があることを隠していたものと思われます。
ツクヨミの過去 | 生前のゴローとさりなに助けられていた
原作145話で子役を颯爽とこなす中、ツクヨミもアイ役のルビーと向き合う中で「自分の過去」が脳裏に蘇ります。
実は、ツクヨミは“カラスの姿”で過去にゴローやさりなと出会っていた上、2人に優しく助けられたことがありました。
その後も2人には気づいてもらえぬ中でさりげなくお礼を続けた上「さりなが病死した瞬間」や「ゴローが殺害された現場」まで遠くから見ていたのです。
天童寺さりなの病名や原因、ルビーやゴローとの関係性については「【推しの子】天童寺さりなはルビーの前世・病名と原因 | ゴローの死亡に気づけた理由」の記事を参照ください。
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ツクヨミが自身の能力でゴローとさりなを転生させた理由とは
カラスの姿のままゴローとさりなの死亡を見届けていたツクヨミですが、この場面から「ツクヨミこそがゴローとさりなを転生させた張本人」である可能性が、ほぼ確実となりました。
それはツクヨミ自身がアクアに言っていた通り「死者の記憶を赤子の移せる能力」をもっており、ツクヨミがその能力を駆使したことでゴローとさりなを「星野アイの子供たち」として転生させたのでしょう。
このように2人を転生させたのは「自分を助けてもらえたことへの恩返し」でだったのでしょう。
一方、ゴローも”アイの担当医”として親身になりながら懸命に働いていたのも空しく、第1話早々にカミキヒカルとリョースケ君の手で殺害されたことにより死亡しました。
ツクヨミにとってはゴローも自分がネットにかかったことで足に負わされた怪我の手当てをしてくれた恩人であり、死亡後は“大好きなアイの子供”として人生をやり直す機会を与えたつもりになっていたのでしょう。
ゴローの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】ゴローを殺した真犯人はカミキヒカル? | 死亡時の年齢・本名や過去の生い立ち」の記事を参照ください。
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ツクヨミ(不思議子供)が星野アイ転生後の姿ではない理由
原作79話で初登場したばかりの時点では、ツクヨミ(不思議子供)の正体に対して「星野アイの転生後の姿では?」と考察する人も多かったようです。
しかし、映画出演の中で描かれた過去の回想シーンにより、星野アイの転生後の姿および人間ではないことが確定的となりました。
確かにツクヨミが人間(少女)の姿でアクア達の前に現れた時期がアイ死亡から十数年も後の時期であるため、その可能性も現時点では決してゼロとは言い切れません。
しかし、ツクヨミが本当に転生後のアイであったとすると、これまでの行動に対する不自然さが生じます。
宮崎県の洞窟内でゴロー(雨宮五郎)の遺体を発見した後のルビーに対して、ゴローが夜の病院付近で殺害された時の状況について教えていました。
しかし、自分の子供たちを心の底から愛してきたアイがアクアとルビーをわざわざ危険に近づけるようなことはさせないはずです。
また、原作145話ラストでツクヨミがアクアとルビーを見ながら「君達は生意気で可愛い子供のまま」と呟く場面もありました。
しかし、ツクヨミが言う子供たちとはアクアとルビーではなく、あくまでも「ゴローとさりなのこと」を言っていたのでしょう。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
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ツクヨミ(不思議子供)の本名を考察
正体に続いて、ツクヨミ(不思議子供)の本名について考察してみます。
もしも、ツクヨミ自身が本当に芸能の神様「アメノウズメノミコト」であるなら、それこそが本名である可能性も高いです。
または映画出演において自身でつけた芸名「ツクヨミ(月読命)」こそが、不思議子供の本名と考えられます。
ツクヨミは映画撮影後もアクアとルビーを守っている?
映画での子役も難なくこなした後も、ツクヨミは間接的にアクアとルビーを遠くから守っている可能性が高いです。
黒川あかねを使ってルビーをカミキから遠ざけた?
映画撮影も大詰めを迎えた頃、雨が降る中でカミキヒカルが親切心を装いながらルビーに接近してきました。
原作147話で完全に2人きりとなる中、カミキからルビーに対して何かしらの行動を起こすタイミングで黒川あかねが割って入る形で止めながらルビーをカミキから引き離してくれましたが、この時にあかねを使ってルビー達のいる場所向かわせたのがツクヨミだった可能性もゼロとは言い切れません。
確かにあかねもカミキの存在や素性を知る1人である上、自分が殺されかけた後からは密かにカミキをつけながら独自の調査も始めているため、完全にあかねの独断で行った行動とも解釈できます。
それでも学校や撮影現場とは違う場所でルビーやカミキと落ち合うことは難しい点もあります。
このようにあかねが絶妙なタイミングでルビー達の前に現れることが出来たのには「ツクヨミが“ルビーに迫る危機”をあかねに伝えていた」とも考えられます。
カミキヒカルの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】カミキヒカルの正体と過去 | 星野アクアとルビーの本当の父親である理由」の記事を参照ください。
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黒川あかねの性格や魅力、星野アクアや有馬かなとの関係性の詳細は「【推しの子】黒川あかねがかわいい!アクアと有馬かなとの関係性について解説」の記事を参照ください。
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今後も共演者たちを使ってアクアとルビーを守り抜く?
映画への出演がキッカケでアクアやルビー以外の者たちとも交流をもったことにより、今後もツクヨミが誰かを使ってアクアとルビーを守り続ける可能性も考えられます。
原作147話ではあかねでしたが、今後の展開次第では鳴嶋メルトや不知火フリル等も上手く利用していく展開もあり得そうですよね。
鳴嶋メルトのの過去(食われた年齢など)や演技力の急成長については「【推しの子】鳴嶋メルトが食われた過去や年齢 | ゴロー役が原因で死亡する?」の記事を参照ください。
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不知火フリルと『かぐや様』の繋がり、姉(ころも)との関係性は「【推しの子】不知火フリルと『かぐや様』の繋がり | 姉(ころも)との関係・死亡しない理由について」の記事を参照ください。
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まとめ
今回はツクヨミ(不思議子供)の正体や本名に迫ってみました。
初登場時には多くの謎に包まれたままのツクヨミですが、映画への出演やストーリーが終盤に近づいてきた影響で彼女の正体や過去も少しずつ明かされ始めましたね。
アクアたちの本当の父親かつ標的でもあるカミキヒカルの行動も予測が困難であり続ける以上、ツクヨミのさりげない協力は今後も必要となるはずです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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