『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点や2023年4月〜6月にかけて放送されたアニメ1期も大きな話題となり、アニメ2期も発表されました。
本記事では五反田泰志監督と星野アイやアクアとの関係性について解説。
また、アクアと共に立ち上げた映画「15年の嘘」を制作する本当の理由や目的についても迫ります。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
五反田泰志(ごたんだ たいし)とは
五反田泰志は映画監督を職業としており、星野アイのドラマ出演がキッカケで彼女の子供たち(アクアとルビー)とも出会いました。
アイ死亡後は“アクアの師匠”となり演技の指導を中心として、まるで父親代わりのように支えてくれています。
五反田泰志のプロフィール | こどおじでも勝ち組な理由とは
五反田はアイやアクアたちよりも年上であり、初登場した原作5話(アニメ版では1話)の時点で30歳を迎えています。
そのため、アイ死亡から10年以上も経過した第二章「芸能界編」の時期では既に40代半ばの年齢です。
しかし既婚歴はなく、都内の実家マンションで母親との2人暮らしをしながら働いているため、現代でいう“こどおじ”の部類に入ります。
40代で未婚かつ実家暮らしにより、一見は負け組(または弱者男性)などと思われがちですが「都内の実家で暮らせているだけで充分に“勝ち組”」と言えるでしょう。
さらに食事もいつも母親が作ってくれており、アクアがバイトに来た時には彼の分の食事まで作ってくれています。
(かなが来訪した時には彼女の分も余裕で作ってくれました)
このように住居や食事におけるスポンサー(母親)にも恵まれているからこそ、五反田監督も映画作りに没頭し続けられているわけです。
監督やこどおじ故に、鏑木Pや天童寺まりなとの衝突も?
監督という職業やポジションだけあり、五反田監督の映画やドラマ作りへの熱量は半端ありません。
しかし、その強い熱意が時には仇となってしまうこともあります。
アクアと共に立ち上げた映画「15年の嘘」の主演に星野ルビーを推薦したことから“鏑木Pとの衝突”が起こります。
「作品の質」を第一優先する五反田監督とは反対に「収益や採算」などを最優先とする鏑木Pからも強く攻められます。
また、五反田監督は自分が納得できないことへの不満が顔に出やすい性質も強く、それを鏑木Pからも速攻で見抜かれた上でお説教されたわけです。
さらにルビーを主演に決定した上で映画制作を始動させた中で、鏑木Pと契約を交わした広告代理店で務める天童寺まりなとも出会います。
原作119話での顔合わせ(飲み会)では五反田を監督の方が呑まれたことで、あまり大した話はできずに終わりましたが…
まりながルビーの前世(さりな)の母親であり、そのことをアクア(ゴロー)も知ったことが問題です。
今後の映画制作や予算などの状況次第ではアクアや鏑木Pも交えた中で“天童寺まりなとの衝突”を起こしてしまう可能性もあり得ますね。
鏑木勝也の性格や正体、星野アイやアクアとの関係性は「【推しの子】鏑木勝也の正体・黒幕(カミキ)との繋がり | 星野アイやアクアとの関係性」の記事を参照ください。
天童寺まりながクズな母親とされる理由、家族写真や娘(さりな)との関係性については「【推しの子】天童寺まりながクズな母親と言われる理由 | 家族写真や娘(さりな)を捨てた真相」の記事を参照ください。
意外と役者殺しな一面もある?
長年にわたり監督の職業を続けてきた故、自分が制作してきた映画やドラマに出演した女優や役者のことはしっかり覚えているようです。
しかし、その記憶力の良さも仇となり、10年ぶりに再会した有馬かなへのさりげない一言で“絶大的な精神的ダメージ”を与えてしまっています。
それでも五反田自身は全く気づいていないようです。
有馬かなの性格や過去、歌や演技の能力については「【推しの子】有馬かなの過去・重曹ちゃんの理由 | 最終話でアクアと結ばれる?」の記事を参照ください。
五反田泰志の声は声優「加瀬康之さん」が担当
五反田泰志監督の声を担当している声優さんは「大沢事務所」に所属する加瀬康之さんです。
加瀬さんは東京アナウンス学院の放送声優科を卒業後、主に洋画などの吹き替えをメインに活躍されてきました。
テレビアニメでは1995年に放送された『闘魔鬼神伝ONI』や『バーチャファイター』でデビューを果たされました。
加瀬康之さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『NARUTO-ナルト-疾風伝』カンクロウ役
- 『イナズマイレブン』染岡竜吾役
- 『たまごっち!』スペイシーっち役
- 『ゴールデンカムイ』関谷輪一郎役
五反田監督は星野アクアの師匠でアイたちの父親代わり
星野アクアが役者を続けてきたのは「母親(アイ)殺害の真犯人を見つけるための手段」に過ぎません。
アクアにそのような手段をもたせた人物こそが五反田監督です。
さらに、アイ死亡後にはアクアを弟子に取ることで”役者の指導”をするなど“師匠かつ父親代わり“という存在となります。
五反田監督が星野アクアを役者の世界へ引き入れた
五反田監督がアクアと出会ったのは「アイのドラマ出演」がキッカケであり、出会った場所もその撮影現場でした。
この時期のアクアはまだ4歳でしたが、流暢に話すアクアに対して五反田監督が驚きながら「早熟ベイビー」と呼ぶようになります。
アクアが流暢に話せるのは前世(ゴロー)での記憶や知識がそのまま残っているためですが、五反田の方はアクアやルビーが転生者であるなど知る由もありません。
それでもアクアの博識や流暢さを気に入り、彼も子役として自分の撮影するドラマへ出演させました。
この子役デビューをキッカケに、成長後のアクアも「今日あま」や「東京ブレイド」に出演する展開となったのです。
そのようにアクアを役者や演技の世界へ引き入れた人物こそが五反田監督だったわけですね。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアの魅力と声優 | 役者としての才能と目的・本当の父親や彼女について」の記事を参照ください。
アクアの師匠かつ雇い主となって支える
五反田もアイの葬儀に参列しており、そんな中でアクアから”弟子入り”を提案かつ希望されます。
五反田の方もまだ幼い年齢のうちに母親(アイ)を亡くしたアクアを不憫に思いながら、彼の提案や希望を受けた上で「アクアとの師弟関係」が結ばれました。
五反田は弟子入りしたアクアに対して“演技”や“撮影技術”などを教えてきており、五反田の方から熱心に指導する様子も描かれています。
あくまでもアイやアクア、ルビーの父親代わり
アイ死亡後のアクアとかなり親密な関係性を築いた五反田であり、原作110話ではアイの目の前で「アクアの方から五反田監督の膝の上で眠ること」もありました。
そんな様子を見たアイからも「父親だと思っているのかも」とまで言われていますが、五反田はあくまでも“父親代わり”に過ぎず、それ以上の関係性に発展することはありません。
また、映画「15年の嘘」でルビーを主演(アイ役)に推したのも、成長後のルビーにアイそっくりの容姿などに可能性を見出しただけに過ぎません。
アクアとルビーの本当の父親はやはりカミキヒカルである可能性の方が濃厚であり、アイ親子にとって五反田は斎藤壱護に近い「お父さん代わり」というポジションとなるわけですね。
斎藤壱護の失踪した理由や詳細については「【推しの子】斎藤壱護が失踪した理由と目的 | 年齢と誕生日・星野アイとの関係性」の記事を参照ください。
五反田監督も真犯人や星野アイの親子関係を知ってる理由
アクアとの出会いや彼を弟子りさせたことがキッカケで、五反田もまた「アイ殺害の真犯人」や「アイとアクア達の親子関係」を知るようになります。
ここでは、五反田も真犯人やアクア達の親子関係を知ることとなった理由に迫ります。
星野アイからDVDを託されたことでアクア達との親子関係を確信
五反田がアイやアクアと出会ったのは原作5話での撮影現場ですが、この初対面の時点ではアクアたちを「マネージャー(斎藤ミヤコ)の子供たち」として偽りの紹介をされていました。
そして、アイ死亡後にアイとアクア達の親子関係を知ったように思われてきましたが…
実はアイがまだ生きていた頃の時点で、アイの方から知らされていたのです。
原作112話での回想シーンで、五反田がアイから「未来に向けたビデオレター」のDVDを託されています。
しかも、アイの口から「アクアとルビーに渡してほしい」とまで告げました。
この時点で五反田もアイたちの本当の親子関係を知らされることとなったわけです。
自分が子持ちであることを斎藤壱護から厳しく言われ続けていたにも関わらず、苺プロの人間でない五反田に知らされたことになります。
それは五反田もまた、斎藤夫妻と同じ位にアイから強く信頼されていたためと捉えられます。
斎藤ミヤコの失踪した理由や詳細については「【推しの子】斉藤ミヤコ社長の年齢と能力・美人度 | 再婚や復縁・死亡の可能性」の記事を参照ください。
黒川あかねやアクアを通じて真犯人(カミキヒカル)の存在を知る
星野アイ殺害の真犯人がアクアたちの本当の父親であるカミキヒカルであり、そのカミキの名前や存在を最初に突き止めたのは黒川あかねでした。
そのあかねからアクアへ、そのアクアと共に映画制作を進めてきた五反田もまた、カミキの存在を知らされることとなります。
現時点(コミック12巻まで)で五反田がカミキの名前などを話す場面はないものの、アクアの映画作りにおける目的を知る以上、五反田もアクアから聞かされているはずです。
黒川あかねの性格や魅力、星野アクアや有馬かなとの関係性の詳細は「【推しの子】黒川あかねがかわいい!アクアと有馬かなとの関係性について解説」の記事を参照ください。
五反田監督も映画「15年の嘘」で真犯人(カミキ)への復讐を果たす?
第九章「映画編」でアクアと共に「15年の嘘」という映画の撮影を始めた五反田ですが、これはアクアがカミキへの復讐を果たすための作品とされています。
カミキを許せない思いは五反田も同じはずですが、アクアと五反田の考える”復讐”には“大きな違い”もあるはずです。
「15年の嘘」はアイたちB小町のドキュメンタリー映画
まずは「15年の嘘」の作品内容について、簡単に触れておきます。
この映画はアイたちが所属していた頃の「旧B小町のドキュメンタリーをリバイバルした作品」として台本が書かれています。
そして、この作品の創始者はアクアでなく、実は五反田の方でもあります。
原作110話での回想シーンで、アイから「本物の私を撮ってください」と頼まれていました。
結果的に、アイが生きていた頃のうちに撮影や制作を始めることは叶わなかったものの、娘のルビーを主演(アイ役)にさせる形で、ついに始動しました。
星野ルビーの過去や生い立ち、復讐の理由については「【推しの子】星野ルビーがアイドルを続ける理由と目的 | 前世・兄アクアや父親との関係性」の記事を参照ください。
星野アイの映画制作でアクアと共に復讐するため
原作5話の冒頭でインタビューを受ける五反田が「15年の嘘」について解説していましたが、先の項目で解説した通り、映画というメディアを介して「アイの真実や本当の姿」を大衆に知らしめることになるでしょう。
しかし、五反田とアクアにとって映画制作における本当の目的は「真犯人(カミキ)を社会的に殺すこと」であり、そこまで実行することこそが五反田とアクアにとって「本当の成功」となるはずです。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
同じ復讐や映画制作でもアクアとの違いもある?
同じカミキへの復讐でも“アクアの目的”と”五反田の目的”にはかなり大きな違いも込められていると思われます。
アクアが真犯人(カミキ)への復讐のためだけに役者や演技の世界へ入り映画制作にまで踏み出しましたが、そんな彼の姿を10年以上も見てきた五反田は内心で強く心配しているはずです。
また、五反田はアクアの独特な演技力を高く買っており、本当は復讐などではなく「役者として成功して幸せになってほしい」と強く願い続けているのではないでしょうか?
そこで五反田が映画作りを進める本当の理由や目的に迫ってみます。
映画そのものは今後の展開で完成および上映までされることまでは確定していますが「実際に上映した後の結果や展開」までは明かされてなく、可能性なども含めてまだまだ未知数と言えます。
しかし、五反田は映画でアクアに“犯人役”をさせることで「復讐の空しさや無意味さ」を彼に身を持って実感させることで「アクアの復讐を止めたい」と思っている可能性もあり得ます。
このようにアクアにさえも知らせていない目的や計画の実行は「復讐後のアクアの破滅や闇落ちを防ぐこと」にもつながるはずです。
カミキヒカルの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】カミキヒカルの正体と過去 | 星野アクアとルビーの本当の父親である理由」の記事を参照ください。
まとめ
今回は五反田泰志監督と星野アイやアクアとの関係性について解説しました。
ストーリー初期の頃と違い、現在では五反田もドラマ撮影以外でも”アイとの関係性”を築いていたことを知ることが出来ただけでも、かなり貴重なのではないでしょうか?
そのため、五反田にとってもアイは娘でアクアとルビーは孫のように見えているのかもしれませんね。
また、アクアと共に立ち上げた映画「15年の嘘」で、未だ明かされていない「星野アイの謎や真実」の判明に加えて、復讐に燃えるアクアをどのように止めてくれるのか…
アクアの破滅を防ぐためには、もはや五反田の存在や手腕こそが最も必要とされているはずです。
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