『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となり、2023年4月からはTVアニメも放送中です。
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推しの子のマンガを買うなら今がお得(横にスクロール)↓本記事では、星野ルビーの前世であるさりなが患っていた難病を紹介すると共に、その原因を両親との関係性も交えながら考察。
さらに、さりなが「星野ルビー」として転生できた理由に迫りながら77話で「ゴローの死亡」に気づけた要因についても解説します。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
天童寺さりな(てんどうじ さりな)とは
天童寺さりなは「星野ルビーの前世」として登場した少女であり、ゴロー(アクアの前世)が勤めていた宮崎県の総合病院で入院していました。
長い闘病生活を頑張ってきたことも空しく、まだ12歳という若さで死亡しましたが、その4年後に「星野アイの子供」としてアクアと一緒に生まれる形で転生を果たしたのです。
星野ルビーの性格や前世、かわいい魅力の詳細については「【推しの子】星野ルビーは国民的アイドルになれる?前世や兄アクアとの関係を解説」の記事を参照ください。
さりなは星野アイを推しながら闘病生活を頑張っていた
さりなは第1話で初登場した時点から難病を抱えた状態でゴローの勤める病院に入院しており、長い闘病生活を送らされてきました。
そのため学校に通えないどころか、人生の殆どを病院で過ごさなければならない辛い生活や境遇に置かれたさりなの心を支え続けてくれていたのが「星野アイへの憧れ」です。
さりなは自分と同い年で人気アイドルユニット”B小町”の絶対的センターとして活躍していた星野アイのライブ動画をいつも観ながら、画面越しでアイから元気を分けてもらっていました。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
さりなはゴローへの告白も叶わぬまま死亡した
さりなは自分が入院する病院の医師ゴローに好意を抱いており、この2人は“アイの大ファン”という共通点で意気投合していました。
そのような共通点によって接していく中、さりなの方から勇気を出して「ゴローへの告白」まで実行しましたが…
お互いの年齢差という壁もあり、ゴローから上手く避けられる形でお断りされました。
それでも「さりなが16歳になったら考える」と言ってもらえたことも空しく、さりなの方が16歳を迎えられぬまま難病に勝てず死亡しました。
天童寺さりなの声は声優「高柳知葉さん」が担当
さりなの声を担当している声優さんは「ラクーンドッグ」に所属する高柳知葉さんです。
高柳さんはラジオで聴いてきた大原さやかさんへの憧れを抱きながら声優への道を志したそうです。
TVアニメでは、2014年に放送された『失われた未来を求めて』や『信長協奏曲』で声優デビューを果たされました。
高柳さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『恋する小惑星』木ノ幡みら役
- 『ひなろじ』藤崎梨乃役
- 『まちカドまぞく』陽夏木ミカン役
- 『ポーション頼みで生き延びます!』フランセット役
さりなが患っていた難病と原因とは
第1話の中でさりながかかっていた病名を元に、その難病の恐ろしさや原因、さらに両親が自分の娘(さりな)が死ぬ寸前にも会いに来なかった理由についても考察してみます。
さりなは難病で”運動麻痺”や”感覚障害”にかかっていた
本編では、さりなが患っていた病名が「退形成性星細胞腫(たいけいせいせいせいさいぼうしゅ)」であることが本人の死亡後に判明しています。
この病気にかかると「運動麻痺による脱力」や「感覚障害の痺れ」を始め、人によっては「失語症」や「視野障害」にまでかかるケースもあります。
さりなが主に患っていた病状は前者2つ(運動麻痺と感覚障害)であり、病室などでダンスの練習に励みながらも倒れてばかりで上手くいかなったことも、これらの症状が原因だったはずです。
さりなが難病にかかった原因は両親や家庭内のストレス?
本編ではさりなが難病にかかり入院生活を始めた正式な時期や年齢までは語られていないものの、難病の原因となった可能性として「自分の両親や辛い家庭環境」が最も高いと思われます。
さりなの難病は脳内に多く存在する“星細胞”が癌細胞化して発生するものです。
その細胞が活性化する原因としてストレスや過労、さらに乱れた食生活により起きる活性酸素が挙げられます。
また、年齢に関係なく「精神的なストレスが強いほど発生率も高くなること」まで立証されています。
原作118話ラストで初登場した母親・天童寺まりなが広告代理店に勤務しており、その激務な日々に追われていたため、さりなは「幼少期から母親(まりな)や父親から構ってもらえていなかった可能性が高い」とも考えられます。
スマホを始め、さりなの欲しい星野アイグッズやB小町のDVDなどを何不自由なく買い与えてもらっていたものの、それでもさりなにとっては「欲しい物を買い与えてもらえていただけ」に過ぎなかったのかもしれません。
さりなは難病が原因で母親(天童寺まりな)に捨てられた
さりなが入院中および死に際になっても母親である天童寺まりながお見舞いなどで面会に来てくれることは一切ありませんでした。
そのため、さりなの死亡を看取ってくれたのは担当医として親身に接してきたゴローだけだったのです。
さらに原作119話で再会したアクア(ゴロー)に対する行動や台詞により「さりなは母親(まりな)から愛されていなかったこと」まで判明しました。
さりなが地方(宮崎県)の病院に入院させられた理由
さりなが遠い地方(宮崎県)の病院へ入院させられた理由とは「厄介払いされた」と同時に「難病が原因で捨てられたため」と思われます。
さらに入院中にお見舞いに来なかったことに加えて、死に際でも駆けつけてこなかったことが何よりの証拠と言えるでしょう。
また、母親(まりな)の方がさりなと一緒にゴローと出会った時も、娘(さりな)を入院させるにも関わらず満面な笑顔でしたからね。
もしも、さりなが母親(まりな)から本当に愛されていたならば、激務な広告店勤務でも会いに行ける近場(都内)の病院に入院させていたでしょうし、入院させる時にも笑顔で担当医(ゴロー)と向き合うことなど出来なかったはずです。
さりなも母親(天童寺まりな)から捨てられたことを自覚していた?
先の項目で解説した入院も合わせて、さりなが捨てられた理由とは「さりな自身の難病」のためです。
さりなの方も全てとまでは言えずとも「自分の難病のせいで両親に迷惑をかけていること」や「難病のせいで両親から捨てられたこと」を自覚かつ理解していたものと思われます。
宮崎県の病院での入院生活が始まったばかりの日に、さりなも母親(まりな)と共にゴローと出会っています。
しかし、さりなの方は笑顔のまりなとは真逆に“辛そうで深刻な表情”でしたからね。
さらに、まりながアクアに対して自分の家族写真を見せながら「子供なんて健康でいてくれれば何でも良いのよ」と話しています。
一見は、自分の子供に対して求め過ぎない良心的な母親と言えます。
しかし、それは真逆に言い換えると「難病や不健康な子供は要らない」という言い方と同じになるわけです。
しかも、さりなを捨てたまりなが言った場合には「選別意識」として言っているようにしか見えず、さりなは明らかに「不要な子供」としか思われていなかったのでしょう。
最悪なケースとしては、さりなもまだ入院生活が始まる前(自宅で暮らしていた頃)には、周囲や他所には分からない形で、自分(さりな)の難病が原因で父親や母親(まりな)から責められてきた可能性も高いです。
天童寺まりながクズな母親とされる理由、家族写真や娘(さりな)との関係性については「【推しの子】天童寺まりながクズな母親と言われる理由 | 家族写真や娘(さりな)を捨てた真相」の記事を参照ください。
さりなが転生やアイドルを願ったのも母親(まりな)のため?
第1話の回想シーンで、さりなは側にいてくれるゴローに対して「転生やアイドルになりたい」と願う言動をしていました。
それは、大好きな星野アイから強い影響を受けたさりな自身のもつ憧れだけでなく、自分もアイドルなどで注目される人間になって「母親(まりな)や父親から認めてもらいたい」という願望も含まれていたのではないでしょうか?
原作119話での回想シーンの中、七夕の時期にさりなが短冊に書いた“願い事”の1つに「両親の健康を願う内容」も飾られていたのです。
確かに両親の健康に関する願い事に加えて、さりな自身も「アイドル(アイ)の子供」として転生できた上に、自身も有馬かなやMEMちょと共にアイドル活動を始めることができたため、さりなの願い事は何気に叶ってきていることが分かります。
さりなが星野ルビーとして転生できた理由とは
さりなはゴローと違い、自身の死亡から4年もの歳月を経た後に「星野ルビーとしての転生」を果たしました。
ここでは、ルビーの前世にさりなが選ばれた理由について簡単に考察してみたいと思います。
さりなの強い思いがルビーへの転生を果たした可能性が高い
ゴローがアクアとして転生したことと同様に、さりなもまた「星野アイの子供」として転生し、転生後からは「星野ルビー」として新たな人生をスタートさせました。
このような展開においては偶然として片付け切ることもできず、その理由を深く考えた読者も多かったはずです。
さりなは親しくなった自分の担当医(ゴロー)に対して、自分が抱いてきたアイに対する憧れと同時に「芸能人の子供に生まれていたら」という理想も語っていました。
ゴローからは「退院してからアイドルになればいい」と軽く返されますが、前世ではその夢や理想も叶わぬまま最期を迎えたわけです。
単に「漫画作品の設定だから」と片付けるのは簡単ですが…
さりなの強い夢や理想が強く影響したことにより、まだアイのお腹の中にいたルビーの体内に「さりなの記憶と強い思いが宿されたため」と考えた方が本人にとっても読者にとっても救われるはずですよね。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアがかっこいい!役者としての才能、目的や彼女は?」の記事を参照ください。
星野ルビーとして転生後から、さりなの本当の人生が始まった
アクア(ゴロー)と同じように、ルビーにも生まれた時点から「前世(さりな)の記憶」が完全に残されていた上、まだ赤ちゃんの段階から人間の言葉も話せていました。
前世の記憶や意思を残したまま転生後は、母親(アイ)や事務所の社長(斎藤壱護)のいない場所や時間帯ではアイが出演するテレビ番組を追いながら欠かさず観始めます。
そのような生活や“母親(アイ)との死別”を乗り越えた結果、さりなも「星野ルビー」として有馬かなやMEMちょと共に新生B小町を結成した上でアイドル活動をスタートさせました。
ルビーとなったさりながアイドル活動を始めたのには、もちろん“前世で叶えられなかった夢”を果たすと同時に、母親(アイ)が実現できずに終わった「東京ドームでのライブを自分たちで実現させるため」でもあります。
転生後は母親の夢や無念も背負った形でアイドルを目指し始めたさりなですが…
「星野ルビーとして転生した後からが“さりなの本当の人生”の始まり」と捉えるべきでしょう。
有馬かなの性格や過去、歌や演技の能力については「【推しの子】有馬かなが重曹ちゃんと呼ばれる理由やアクアとの関係について解説
」の記事を参照ください。
今後は母親(天童寺まりな)との再会が原因で完全に闇落ちする?
新生B小町としてアイドルデビューできたさりな(ルビー)ですが、決して幸せなことばかりではありません。
宮崎県のMV撮影の中、あかねと共に遺体を発見したことで「大好きだったゴロー先生の死亡」や「母親(アイ)やゴローを殺した真犯人」について、謎の少女(不思議子供)から聞かされたことを皮切りに“闇落ち”を始めてしまいます。
さらに追い討ちをかけるように、アクアが有馬かなを救うために勝手に起こした”パーター記事”が原因で「兄(アクア)からも裏切られた」と強く思い込んでしまいます。
それでも映画「15年の嘘」で主演(星野アイ)に決まったため、精神を何とかギリギリまで保ちながら稽古に励みますが、その稽古中にさりな(ルビー)がかなに対して自分がもつ“親に対する思想”を告げます。
さりなにとって「親は子供を愛するもの」であり、まるで前世で自分を愛さなかった(と思われる)天童寺まりなのことを「親なんかじゃない」と言っているようにも捉えられます。
明らかに情緒不安定かつ闇落ちの前触れを見せ始めた中、前世の母親(まりな)との願わぬ再会をさせられることで、さりな(ルビー)自身が本当の意味で“闇落ち”してしまう可能性も高いです。
さりなやルビーが本編で負ってきた心の傷が大き過ぎたため、本当に闇落ちしてしまった場合にはアクア(ゴロー)以上に過激な行動や復讐に走ってしまう恐れも大きいわけです。
さりなが転生後にゴローの死亡に気づけた理由とは
前世の記憶と同じく、自身が前世で抱き続けてきた”ゴローへの好意”も思い出と共に残しているものの、ゴローよりも早く死亡していたため、ゴローがカミキヒカルとリョースケ君の手で殺される形で「死亡していたこと」までは知らぬまま転生後の人生を生きてきました。
しかし、新生B小町のMV撮影のために訪れた宮崎県の高千穂にて、16年間も放置され続けた「ゴローの白骨死体」を発見してしまいます。
そして、自身が黒川あかねと共に発見した遺体をゴローと確信できたことにも大きな要因が3つありました。
1つは「遺体がゴローと同じ白衣を着ていたこと」であり、2つ目は「遺体の所持していたクレジットカードが”ゴローの名義(本名)”」であった点です。
そして3つ目こそが決定打となり「白骨死体に自分が死に際に譲った“星野アイのグッズ”が身につけられていたこと」で、さりな自身もそのアイのプレートが「前世の自分がゴローに譲ったもの」であることを確信しました。
ゴローの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】ゴローを殺した真犯人はカミキヒカル? | 死亡時の年齢・本名や過去の生い立ち」の記事を参照ください。
まとめ
今回はさりなが患っていた難病について解説しながら、その原因についても迫りました。
また、さりなが「星野ルビー」として転生できた理由を考えると共に「ゴローの死亡」に気づけた要因についても解説してみました。
長い闘病生活や両親との関係性など、あまりにも重いものばかり背負わされたまま死亡したさりなですが「憧れのアイドル(星野アイ)の存在」と「大好きな担当医(ゴロー)との交流」という生き甲斐があったからこそ、自殺などに走らず短い人生を最期まで全うできたはずです。
しかし星野ルビーとして転生できたとはいえ、その人生も決して安定したわけではありませんが、今後はゴローやアイの仇討ちよりも、新生B小町としてのアイドル活動の方を更に励む形で頑張ってほしいものです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
コメント
アクアとルビーマジ天使
宮城県じゃなくて宮崎県です。