『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となり、2023年4月からはTVアニメも放送中です。
本記事では、カミキヒカルの正体や過去について解説。
さらに、カミキこそが「星野アクアとルビーの本当の父親」かつ「ゴローや星野アイを殺した真犯人」である理由や根拠について迫ります。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
カミキ ヒカルとは
カミキヒカルは原作109話から本格的に登場した男性で、星野アクアと非常に似たイケメンです。
また、109話より前の段階から「カミキヒカルこそが“アクアとルビーの本当の父親”」とされています。
カミキヒカルのプロフィール | 劇団の役者から取締役へ
誕生日 | 7月27日 |
出身地 | 神奈川県 |
身長 | 178cm |
カミキヒカルは劇団ララライに所属していた舞台役者であったものの、16歳に成長した時に”星野アイとの関係”により引退しています。
それにはゴローやアイ殺害に大きく関わっていましたが、その後は不明とされる空白期間を経て「神木プロダクション」の代表取締役の地位に立っています。
また、劇団ララライを立ち上げた時から携わっていた金田一や姫川大輝もカミキの存在を知っている一方、後から入ってきた黒川あかねはカミキとの面識がありません。
カミキヒカルの性格 | 極めて冷酷なサイコパス
ストーカー(リョースケ君)を使ってゴローやアイを殺害したカミキですが、時には自ら直接手を下す形で人殺しを実行できてしまう極めて冷酷な“サイコパス”です。
その怖さが原作109話で分かりやすく描かれており、山登りに出かけた大女優・片寄ゆらを殺害してしまいます。
しかし、自ら人殺しをした時も涼しい笑顔や表情を崩さないまま、死ぬ寸前のゆらに対して平然と話していました。
カミキヒカルの初登場は原作72話だった
カミキが自身の素顔や容姿を本格的に曝け出したのは109話でしたが…
実は原作72話の時点で初登場を果たしていました。
この回で母親(アイ)のお墓参りを済ませて立ち去る星野ルビーとすれ違った「帽子と眼鏡の男」こそがカミキヒカルだったはずです。
しかも、この男性はルビーより遅れるタイミングでアイの墓前に立ちながら「君と僕の子」と呟いた上、ルビーの顔を見ただけで「自分の娘」であると確信していました。
星野ルビーの性格や前世、かわいい魅力の詳細については「【推しの子】星野ルビーは国民的アイドルになれる?前世や兄アクアとの関係を解説」の記事を参照ください。
カミキヒカルの正体 | 星野アクアとルビーの本当の父親である理由
カミキヒカルこそが「星野アクアとルビーの本当の父親」と言える理由について解説します。
容姿が星野アクアと酷似している
真っ先に挙げられる理由とは「カミキヒカルの容姿が“星野アクアと非常に似ている”」という点です。
さらにアクアと同じ髪型や髪色もまた、アクアと酷似している要素を強めています。
また、原作96話では映画賞の授賞式の会場にも訪れており、会場内ですれ違った黒川あかねから“アクア”と人違いされていた点も見逃せません。
さらに、その後にあかねが見た16年前の映像に「アクアと容姿や顔つきが酷似した少年」が映されており、この少年(カミキヒカル)こそが「アクアとルビーの本当の父親」と言える要因です。
しかし、あかねの場合はその出来事が原因で自分の命を狙われる羽目になったため、災難としか言えませんね…。
両目にアイや双子と同じ星をもつ
カミキには星野アイやアクアと同じく「両目に星が入っている点」もまた、本当の父親と言える点です。
あかねやアクアによってカミキの名前が割り出される前の時期までは姫川大輝の父親であった”上原清十郎”がアクアとルビーの本当の父親と判断されていましたが…
上原にはなかった“両目の星”がカミキにはあります。
瞳の中の星があるか無いかという違いだけでも、どちらが本当の父親か(または可能性の高さ)と比べた場合、圧倒的にカミキヒカルの方に分が高くなります。
アクアの”役者の才能”もカミキヒカル譲りである可能性が高い
“役者としての才能”においても、上原よりカミキの方が本当の父親である可能性の高さを物語っています。
アクアは幼少期から有馬かなとの共演で、かなや五反田にも衝撃を与えた程の”特殊な演技(演じなくて良い)”を見せました。
アクアには前世(ゴロー)の記憶や知識がそのまま残されていますが、産科医だったゴローは役者としての才能や技量までは持ち合わせていませんでした。
役者としての才能の無さは上原も共通していた一方、カミキは劇団ララライに所属していた中学生の頃から運営者(金田一)からも実力を認められています。
さらにカミキには役者にとって最高の資質とされる目力(人を騙す眼)を持っていたことも金田一からも高く評価されていました。
このような目力には、観客や共演者たちに対して「嘘を真実と思わせる力」もあり、アクアもこれまでの演技で、そのような目力も発揮した上で絶妙な芝居を続けてきました。
このような「目力」という共通点から、アクアの高い演技力は「カミキの血から受け継がれた才能」と捉えるべきかもしれません。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアがかっこいい!役者としての才能、目的や彼女は?」の記事を参照ください。
カミキヒカルの正体 | 役者を経て芸能事務所の上役に変わっていた
原作109話になって本格的に姿や怖さを曝け出したため、カミキヒカルの正体の全貌までは完全には明かされていません。
しかし、原作97話であかねが集めた情報を元に「カミキヒカルの正体」および「ゴローや星野アイを殺害した真犯人」である所以について迫ります。
役者から芸能事務所の取締役となった理由とは
先の項目で少し触れましたが、カミキヒカルの正体で第一に挙げられるのが「劇団ララライに所属していた“天才役者”」であったという点です。
しかし劇団に所属していた期間は10歳〜16歳までの7年間のみとされており、退団後から9年後、25歳の時に自身で立ち上げた「神木プロダクション」という芸能事務所で現在では“代表取締役”となって活動しています。
役者から上役に上がった理由として真っ先に考えられるのが「自身の犯してきた殺害を隠蔽するため」である可能性が非常に高いです。
現にカミキがゴローやアイに続き、黒川あかねを狙った上、原作109話で登場した大女優・片寄ゆらを自身の手で殺害してしまっています。
仮にカミキが現在も俳優や役者としてTVや映画での出演を続けていた場合、両目の星などを見られた瞬間、鋭いアクアから真っ先に“本当の父親かつ真犯人”とバレてしまうことが目に見えています。
おそらく、カミキは自身が実行したい殺害を隠蔽または共犯者に擦りつけやすくするため、取締役となることで自分の身を影で動かしやすくしているのでしょう。
さらに取締役となってからは自身の本名も隠しているようであり、片寄ゆらからは「ミキさん」と呼ばれていました。
“ミキさん”が偽名から取られているものか単なる愛称かまでは現時点では不明ですが、こうして本名を隠しながら動いてきた点も「アクアやルビーに自分の正体や身元を暴かれずに済んだ要因」とも言えます。
幅広い多くの人脈や繋がりを駆使して殺人を実行する
現在では取締役という地位や富を得たカミキヒカルは幅広い人脈をもっており、そのような広い繋がりも利用した上でゴローや星野アイ殺害を実行してきました。
ただ、ゴローやアイの殺害には芸能関係者でなく、一般人(リョースケ君)を利用してきた点も大きな特徴です。
また、原作97話で黒川あかねを階段から突き落とした黒フードの男もまた、カミキからの命令や指示を受けて動いていたはずです。
さらに、34話でアクアと鏑木が話していた高級寿司店で2人の前で握っていた寿司職人もまた「カミキヒカルと繋がっている可能性が高い」と思われます。
ここまではさすがに考え過ぎな感もありますが、この寿司職人も表面上では黙々と仕事していながら2人の会話も盗み聞きしており、カミキに対して「アクアが自分(カミキ)のことを捜索していること」を密告していた線も考えられます。
斎藤壱護がアクアに対して「同じDNAだからって本当の父親とは限らない」と指摘したことと同じく、カミキの人脈や繋がりもまた「芸能関係者だけとは限らない」というわけです。
ゴローの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】ゴローを殺した真犯人はカミキヒカル? | 死亡時の年齢・本名や過去の生い立ち」の記事を参照ください。
カミキヒカルの過去や生い立ち | 星野アイとの恋愛関係について
カミキヒカルの過去や生い立ちもまた、彼自身の正体やアイたちを殺害した理由にも繋がっていくはずです。
カミキヒカルも俳優や役者の家系で生まれた可能性が高い
カミキの出生においては「神奈川県で生まれたこと」しか明かされていません。
しかし、劇団ララライの金田一の目に止まる程の演技力をもっていた点も踏まえて、カミキヒカルもまた「俳優や役者の家系で生まれた可能性が高い」と思われます。
特に父親においてはカミキやアクアに酷似したイケメン俳優であった線も強いです。
カミキと星野アイは両想いの恋愛関係だった可能性が高い
34話での高級寿司店でアクアは鏑木から「アイは劇団ララライで恋をしていたこと」を聞かされます。
鏑木が出会ったばかりの頃のアイへの印象は「田舎娘」でしかなかったものの、自身が紹介した劇団ララライで出会った役者(カミキヒカル)と恋に落ちたことにより「一気に“大人の顔”になった」と、アクアに話していました。
そのため、アイの方は紛れもなくカミキのことを愛していたはずです。
一方、問題のカミキですが…
カミキ自身も出会ったばかりの頃は「アイのことを愛していたはず」です。
しかし、恋愛する中でアイを妊娠させてしまった過ちがカミキの思想や行動を大きく狂わせてしまい、大学生(リョースケ君)を利用する形でゴローやアイを殺害してしまう行動に至らせてしまったのでしょうね…。
もしもカミキ自身がアイに対する恋愛感情を抱いていなかったのであれば、彼女のお墓参りにわざわざ訪れることもなかったはずです。
カミキヒカルがゴローや星野アイ殺害の真犯人である理由とは
カミキはリョースケ君を利用しながらゴローやアイの殺害を実行しましたが、カミキが真犯人である理由や所以、そして2人を殺害した理由についても迫ります。
カミキヒカルもゴロー殺害現場にいたことが判明
第1話で早くもリョースケ君の手で殺されて死亡したゴローですが、この時の殺人現場には「実はカミキヒカルもいたこと」も判明しています。
新生B小町のMV撮影のため、宮崎県に訪れたルビーがあかねと共に「ゴローの白骨死体」を発見後、ルビーの前に現れた謎の少女から「ゴローを殺した犯人は実は2人組だったこと」を教えられます。
少女からの証言では1人は大学生で、もう1人は“中学生位の男子”と言っており、原作96話であかねが調査した結果「アイが妊娠した当時、カミキは15歳の中学生だったこと」も判明しました。
そのため“謎の少女からの証言”と“あかねの調査結果”をかけ合わせた結果、カミキは中学生の頃に「アイを妊娠させたこと」と「リョースケ君を利用してゴローを殺害したこと」につながります。
カミキヒカルがゴローやアイの殺害に走った理由とは
第1話でゴローを殺害した真犯人をカミキとした上で「カミキがゴローを殺した理由」にも迫りたいと思います。
まずはゴローが産科医かつ”アイの担当”となったこと、そしてカミキにとってはアイの出産に貢献するゴローの存在が「邪魔でしかなかったため」に殺して、アイの出産に支障をきたせようと目論んだためと思われます。
また、カミキ自身は第1話の時点でゴローだけでなく“アイの殺害”も企立てていたはずです。
その動機としては自分が妊娠させてしまった相手(アイ)に「自分の遺伝子を継いだ子供たち(アクアとルビー)を出産されることを防ぐため」と捉えて良いでしょう。
劇団ララライでの舞台出演で高い演技力を見せてきたカミキにとって“熱愛”や”子持ち”などの情報を世間に流されてしまうことは、今後の自分の飛躍や人気において“邪魔で厄介なもの”でしかないはずです。
しかし、当時のカミキはまだ中学生という幼い年齢であった故に、病院の医師や看護師などを利用することまでは出来なかったのでしょう。
真逆な言い方をすれば、当時のカミキの年齢ではリョースケ君のようなストーカー気質で壊れた人間しか自分が都合よく取り込んで利用できる者がいなかったと捉えられます。
そのため、第1話の時点では担当医(ゴロー)だけで断念し、その4年後にアイたち親子が引っ越した先の住所を突き止めた上で再びリョースケ君を利用する形で“アイの殺害”も実行した流れになったと思われます。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
カミキにとっては”瞳の星”全てが殺害の標的となる?
原作109話で素顔を本格的に表したカミキですが、彼は同じ回で初登場した大女優・片寄ゆらを人気のない山奥で何の躊躇いもなく殺してしまいました。
アイやアクアとの血縁関係はないはずの片寄ゆらが殺された理由については、109話までの時点では語られていませんが…
最も高い可能性としては「片寄ゆらが一瞬だけ見せた“瞳の中の星”」が挙げられます。
カミキにとって、瞳や目の中の星は嫌でもアイやアクア、ルビーのことを思い出させてしまうものであり、例え自分との血縁関係がない者でも「瞳の星をもつ者を殺さずにいられない」という、強い思いや性質があるのかもしれません。
さらに瞳の星をもつ俳優や女優が、やがては自分の悪行を暴くなど「邪魔かつ危険な存在に変わるのでは?」という恐怖心も内心では抱えている可能性も考えられます。
そのため今後のストーリー展開で片寄ゆらと同じように、カミキの前で一瞬でも「瞳の中の星」を見せた者は速攻で「カミキヒカルの殺しの標的」として狙われるものと捉えた方が良いかもしれません。
黒川あかねは今後もカミキヒカルに狙われ続ける?
原作97話で名前や事務所を突き止めたあかねはリョースケ君と同様に「ナイフを隠した白い薔薇」を持ちながらカミキ抹殺に乗り出しますが、逆に先手を取られて黒いフードの男に殺されかけました。
この時はアクアに助けられたことで運良く命拾いしましたが…
あかねがこの一件だけで諦めるとも思えず、アクアからの忠告を受けながらもカミキを殺す計画や作戦を続ける可能性が高いです。
しかし、カミキもまた自身が狙って殺し損ねた標的(黒川あかね)を放っておくとも思えず、アクアと別れようと付き合い続けようと関係なしに狙い続けるはずです。
そのため原作109話までの時点では、カミキのことを探り続けてきた黒川あかねこそが「カミキヒカル最大の標的」とされていると思います。
黒川あかねの性格や魅力、星野アクアや有馬かなとの関係性の詳細は「【推しの子】黒川あかねがかわいい!アクアと有馬かなとの関係性について解説」の記事を参照ください。
星野アクアがカミキヒカルに勝つことが難しい理由とは
あかねとは違う形でカミキの存在を突き止めたアクアもまた、カミキこそが”本当の父親”であると同時に「自分が本当に挑む相手」と断定します。
しかし、カミキの並外れた頭脳や巧妙さ、さらに人殺しを何度も思わない”サイコパス的な性格”により、これまで接触してきた鏑木や姫川大輝たちを遥かに上回る難解な相手です。
また、実際にカミキへの復讐(殺害や捕縛など)を実行できた場合にも自分やルビーの今後の活動や人生に大きなマイナス点を残す結果が待ち受けています。
それはカミキがアクアとルビーの肉親であること、そして有馬かなのスキャンダル流出を防ぐために起こした「バーター記事(スキャンダルの差し替え)」が大きな災いにもなってしまっています。
有馬かなの性格や過去、歌や演技の能力については「【推しの子】有馬かなが重曹ちゃんと呼ばれる理由やアクアとの関係について解説
」の記事を参照ください。
まとめ
今回は、カミキヒカルの正体や過去について解説しました。
そのルックスや”両目の星”を始め、上原清十郎以上に「星野アクアとルビーの本当の父親」である可能性が高い理由について迫りました。
さらに、カミキこそが本当の父親であることが「ゴローや星野アイを殺した真犯人」であることにも繋がり、その辺の理由についても迫っています。
原作コミック10巻目にして父親や真犯人を突き止められたアクアと黒川あかねでしたが…
その相手が本当に肉親であるが故に、アクアやルビーにとって最も難解な相手であることは間違いないはずです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
コメント
警察を舐めすぎた内容だと思う
これまでの話でわかってきたことを警察は何も掴んでない?
そもそも殺人者が4年間も野放しだったこともありえない。
カミキヒカルのことを警察はマークしてないのか?
日本は法治国家だぞ
やば
たしかにやばい
少し頭を冷やして考えよう。アクアになりずぎているぞ。
ゴローの事件は、ルビーが発見するまで死体が見つからなかったのだから、殺人自体を警察が認識されていない。当然事件がなければ警察はマークしない。
ゴローの事件については、アイのことをしゃべりすぎてて、守秘義務違反な気がする。
15歳で子供ってやばくね?
とはいえカミキヒカルとリョースケ、姫川愛梨のつながり理由不明だからなぁ。
この作者の事だからもうワンクッションおいて足元すくいそう。
アクアとルビーの父親がカミキヒカルだとは思わなかった
ヤバい
アクアとルビーの父親カミキヒカルだったんだ…