2020年秋の新作アニメとして放送されていた「無能なナナ」も、とうとう最終話(第13話)を迎えました。
そこで今回はアニメ第1期のラスボスとして登場する形となった鶴見川レンタロウのキャラクター性や能力を紹介すると共に、柊ナナと小野寺キョウヤによる協同作戦の前に敗れた後に迎えることとなる”本当の結末”についても迫りたいと思います。
最終話(第13話)の詳細は以下の記事をご覧ください。
鶴見川レンタロウとは?
まずは鶴見川レンタロウ(以下は「レンタロウ」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
飯島モグオの子分の1人
本編の初期から飯島モグオの子分3人のうちの1人としてちょくちょく登場していたレンタロウですが、石井リュウジ殺害がキッカケとなり、第11話の中でやっと本名と能力が明かされました。
飯島モグオ子分3人の詳細は以下の記事をご覧ください。
ちなみに公式サイトの方では他の子分たちと同じく「子分C」と表記されてきましたが、本名と能力が明かされた後から最終話が放送された時期の中でもその表記が修正されないまま終わってしまったのは少し可哀想でしたね・・・。
石井リュウジ殺害の真犯人だった!
自分たちへの”合同コンパ”を企画してつないでくれた石井リュウジのことを心から慕っていたはずのレンタロウですが、自身が能力を悪用して繰り返してきた野良犬や野良猫を中心とした“小動物への殺害”を注意されたことが引き金となって彼の殺害に走ってしまいます。
リュウジ「ワシを刺したんは鶴見川や・・・」
被害者となった石井リュウジの恋人であると同時に“第一発見者”となってしまった空野フウコが自分を刺してきた”真犯人”の名前を告げられたのです。
レンタロウは“嘘の頼みごと”をする形で石井リュウジを夜遅い時刻に人気のない場所に呼び出しては背後から不意を突いてナイフで背中を刺していたのです!
石井リュウジの詳細は以下の記事をご覧ください。
犬飼ミチルを次の標的に選んだ理由とは?
石井リュウジを相手にして、とうとう“人間の殺害”にも手を染め始めてしまったレンタロウは同じくクラスメイトである犬飼ミチルを次の標的に選んでは人気のない場所に呼び出してはナイフで襲いかかります!
レンタロウ「始めは犬猫だったんです、綺麗ですから・・・皆が綺麗で可愛いって言うもの“汚してみたくなる”じゃないですか」
彼はそうした自分勝手な思想だけで”自分より弱い生き物”ばかりを狙って殺害を繰り返してきたことが判明します。
やがては犬飼ミチルが自身の「治癒能力」で自分が痛めつけたはずの子猫が元気になって歩いている姿を発見し、彼女が治したのだろうと気づいておりました。
レンタロウ「そういえば、犬飼さんも綺麗だなって。でも皆が綺麗って言うことを馬鹿にしたり、踏みにじってみたりすると“自分に個性”が感じられるんです。“表現”している感じがするんです!」
この時のレンタロウは能力を使って“幽体”の状態で犬飼ミチルを襲いますが、暗闇の中であることも手伝って彼女の方からはレンタロウの姿すら見えておりません。
そして自身の犯してきた犯行を“個性”などという一言で済ませておりますが、そうして続けてきた殺害もレンタロウにとってはあくまでも“自分の個性のための表現“を感じるためだけのものだったのです。
柊ナナへの不信感も抱いていた
“見えない敵”から必死に逃げ続ける犬飼ミチルを庇うように助ける柊ナナの前で、ついに“幽体離脱”している状態のレンタロウの姿が現れます。
柊ナナの詳細は以下の記事をご覧ください。
この時の彼はいつも学校や寮の中で見せていた少し弱気な表情とはまるで正反対な”強気かつ凶悪さに満ち溢れた表情”に変わっており、それはまさに「凶悪な殺人鬼」と言えるような顔立ちだったのです!
柊ナナからは石井リュウジ殺害の真犯人であることも見破られた上にそのことを大声で告げられますが、レンタロウの方も負けじと自身がこれまでに隠してきた本心を語り始めます。
レンタロウ「どうでもいいですけど、心読めるのにどうして何も言わないんだろうって・・・“薄汚いもの”を感じていたんですよね!」
実は柊ナナが転入してきた頃から“彼女への不信感“を少なからず感じていたことが判明します。
そうした本音を言えずにきたのは、自分の親分である飯島モグオが柊ナナへの好意と同時に絶大な信頼感を持っていたためだったのでしょう。
飯島モグオの詳細は以下の記事をご覧ください。
鶴見川レンタロウの能力と性能
ここからは鶴見川レンタロウが使う”幽体離脱”の能力と性能について紹介します。
“幽体”の状態でも物を持つことが可能!
レンタロウが“幽体離脱”の能力を持っていることは第11話での小野寺キョウヤからの事情聴取の中で明かされました。
しかし本当に注目すべき点は”幽体離脱”できることよりも”幽体”という実体のない状態でも「物に触れたり持つことが出来る」という性能の方にあるのではないでしょうか。
第11話の詳細は以下の記事をご覧ください。
元々、胃腸が弱い体質のレンタロウは事情聴取の途中でトイレを我慢できなくなったために自分の能力を使って”幽体”の状態で近くのトイレに入っては用を足します。
この時に「トイレタンクの蛇口を捻って流す行為」も行っていたのです。
本来の常識においては「実体のない”幽霊”や”映像”の類は自分が他人から触れられることがないと同時に自身も物に触れることが出来ない」とされているのが通例でありますが、レンタロウの能力はそうした常識をも見事に打ち破ってしまっていたということですね!
“幽体”の状態で移動できる範囲は?
実体から離れて”幽体”の状態だけで移動できる有効範囲(距離など)に関してはレンタロウ自身の口から明かされたわけではありませんが、これまでの犯行の手口や内容を振り返ってみることで何となくつかめるのではないでしょうか。
①石井リュウジの背中を刺した時 | 夜遅い時刻に人気のない場所(寮の近くの森)に呼び出して実行したが、この時の実体は飯島モグオや同じ子分たちと一緒にいた。 |
②犬飼ミチルを呼び出して犯行に及んだ時 | 学校や寮から離れた海辺近くの森に呼び出したが、この時の実体は学校のトイレ内に隠れていた。 |
①の時は比較的近距離での犯行でしたが、②の方では実体を隠している場所(学校のトイレ)からかなり遠い場所まで“幽体”のみで移動していたことが解るかと思います。
こうして見ると高梨カオリの”瞬間移動”と同じように「島の中だけの範囲内であれば端から端まで移動可能だった」と考えて良いと思います。
高梨カオリの詳細は以下の記事をご覧ください。
暗闇の中では”幽体”が見えにくくなる
動物たち相手の時には日中でも自身の能力を使って平気で殺害を繰り返しておりました。
第12話で、その現場を橘ジンから見つかり、軽く警告も受けますが本人は何の返事もしないまま逃げ去っていきます。
第12話の詳細は以下の記事をご覧ください。
しかし先に挙げた石井リュウジや犬飼ミチルといった“自分と同じ人間”を標的に選んだ時には、わざわざ人気のない場所に呼び出すなどの前準備をしてからの実行となりました。
さらに呼び出した時刻が“夜遅い時刻”の暗闇の中でもあったのです。
これはレンタロウ自身が「暗闇の中では自分の”幽体”を相手から見えなく(正式には”見えにくく”)出来ること」で自分の犯行をやり易くさせると同時に人気のない場所で実行することによりクラスメイトたちから見つからないようにするために練られた入念な策略でもあったのです!
これによって石井リュウジの方はレンタロウが自分の背後に迫っていることにも気づかぬまま、ナイフで背中を刺されてしまいました。
犬飼ミチルの方も始めは暗闇の中で”幽体”そのものが見えない中で斬りつけられたため「見えない恐怖」から必死に走って逃げるものの、最終的には廃屋の場所まで追い詰められてしまいます。
この直後にトドメを刺されそうになったところを駆けつけた柊ナナが庇うことで身代わりとなりますが・・・もしも彼女がそうして守ってくれていなかったら犬飼ミチルは間違いなく、レンタロウのナイフによって殺害されていたことでしょう。
犬飼ミチルの詳細は以下の記事をご覧ください。
鶴見川レンタロウが迎える本当の結末
ここからは鶴見川レンタロウがアニメ最終話の後に迎えることとなる“本当の結末”について迫りたいと思います。
実体を捕らえられた直後に逃げ出してしまう
自身の実体を誰もいなくなった学校のトイレの中に隠していた形で周到な準備までした上で犬飼ミチルの殺害計画を実行に移したレンタロウでしたが、柊ナナとは別行動を取っていた小野寺キョウヤに見つかると同時に実体の方の首を絞められることにより”幽体”の方も戻さざるを得なくなります。
小野寺キョウヤの詳細は以下の記事をご覧ください。
それによって”幽体”の方から重傷を負わされていた柊ナナも殺害されずに助かりますが、アニメ版の最終話の中でのレンタロウの出番はここで終わってしまいます。
しかし原作コミック版の方では、この直後からも悪あがきを続けるかのように行動を続けていました。
トイレの中で実体の方の首を絞められたことで苦しむものの”幽体”を戻してから隙を突いて逃げていきます。
その直後に小野寺キョウヤにも気づかれないように学校に潜入していた空野フウコの「大気」を操る能力でまたすぐに捕まりますが、この時にも結局は逃げ出してしまったのです・・・。
空野フウコの詳細は以下の記事をご覧ください。
最後は橘ジンによって最期を迎える結末となる
小野寺キョウヤや空野フウコからは何とか逃げ出せたレンタロウですが、自身の犯行がバレてしまった以上は学校や寮に戻ることなど出来るはずもありません。
これからどうやって生きていけば良いのかすら分からなくなったことで憂さ晴らしのように再び小動物たちの殺害を続けるレンタロウの前に橘ジンが再び現れます。
彼から2度目の注意を受けますが、レンタロウの方は聞く耳すら持ちません。
レンタロウ「俺は“表現”しているんだ!普通のヤツにはできねぇ“表現”を!」
ジン「では、“私の表現”も見てもらおうか」
そうした会話を交わした後、彼の手によって葬られたレンタロウが1人きりで倒れていたのです・・・。
(アニメ最終話がコミックス第4巻までの物語で終了したため、ここまでに書いたレンタロウの”本当の結末”を今すぐ見たいという方には続きとなる第5巻を読んでみることをお勧めします)
橘ジンの詳細は以下の記事をご覧ください。
“本当の結末”がアニメでも描かれる可能性を考察
先の項目で鶴見川レンタロウが迎えることとなる”本当の結末”について書きましたが、せっかくなのでそこまでの場面が「今後にアニメ版の方でも描かれる時が来るのか否か?」についても簡単に考察してみたいと思います。
今後のアニメ続投は、やはり第2期の実現にかかっている!
これが実現されるためには、やはり「アニメ第2期の制作および放送」にかかっています!
しかし第1期の最終話の放送が終了した後にも第2期の発表がされないまま終わってしまいました。
それにより大勢のファンたちからは第2期の放送を希望する声が早くも上がってきておりますが、制作側の方も色々な事情を抱えさせられていることも忘れてはなりません。
アニメ第2期の制作には関連商品の売上が重要となってくる!
制作側にとってもアニメ制作は趣味や娯楽などでなく、あくまでも”ビジネス”として行っており「無能なナナ」も例外ではありません。
そして続編となる第2期を制作するためには多額な”制作費用”が必要となりますが、これを稼ぐためには原作コミックや円盤を始めとした関連商品の売り上げによる収益が最も重要となってくるのです。
(以前までは都内を始めとして開催される有料イベントへの入場者数による利益も重要視されてましたが、2020年現在では新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な事態により、こうしたイベント関係も思い通りに開催できなくなってしまっているのが大きな痛手となっております)
本作品もアニメ化によって作品そのものへの知名度は大きく広がったものの、発売開始されたばかりのBlu-ray第1巻の売上は現状ではあまり芳しいとは言えない状況です。
これはあくまでも私の視点から見た印象でしかありませんが、Amazonの中で同じ時期に放送された他のアニメ作品の円盤には購入者や予約済みのユーザーによる評価コメントがつけられている中で本作品の円盤に対してはそうしたコメント自体がつけられていないのが現状です。
売れ筋ランキングも決して良い方とも言えず、これは作品自体は好きでも円盤の購入までは考えていないファンの方が圧倒的に多いと見て良いでしょう。
しかし配信サイトの方では海外も含めて、それなりに多い再生回数をうち出しており、本作品のアニメ版の収益は関連商品よりも配信サイトの中での人気の方で補われているようにも思えます。
ここまでの現状を見た限りでは今すぐに第2期の制作および放送は少し難しいように感じられます。
それでも「今すぐ物語の続きを見たい!」という人は原作コミックの方を購入して読んでいく方が懸命な判断なのかもしれませんね・・・。
まとめ
今回は飯島モグオの子分であると同時に凶悪な殺人鬼でもあったことが判明した鶴見川レンタロウのキャラクター性や能力を紹介しながら、アニメ最終話の後の展開で迎えることとなる”本当の結末”についても迫ってみました。
- 普段の学校や寮の中では飯島モグオの子分として一緒に行動してきたが、その正体は「恐ろしく凶悪な殺人鬼」であった。
- これまでは小動物のみに絞っての殺害を続けていたが、信頼していたはずの石井リュウジから注意を受けたことが引き金となり、彼の殺害を実行に移してしまう。
- 次の標的に犬飼ミチルを選び、トドメを刺そうとした瞬間に現れた柊ナナから自分の本性を暴かれてしまう。
- “幽体”の状態でも物を持つことが可能であり、その性能も悪用する形でナイフを使いながら殺害を繰り返していた。
- アニメ最終話の時点では実体を小野寺キョウヤに見つかる場面で終わってしまうが、原作コミック版のほうではその後にも逃げ続けた結果、橘ジンの能力の前で命を落とすことで”本当の結末”を迎えることになる。
これまでに飯島モグオの子分として、あくまでも”チョイ役”として登場してきた鶴見川レンタロウですが「殺人鬼」であったと同時に、アニメ版の方ではラスボスの位置付けになってしまうとは・・・ある意味で本作品の中では、あのキャラクターに次いで”大きく化けたキャラクター”だったのかもしれませんよね。
本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。
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