『推しの子』は2020年4月から週刊ヤングジャンプで連載開始され、現在では少年ジャンプ+でも連載中の、人気マンガ作品です。
『かぐや様』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組んで描かれている点も大きな話題となり、2023年4月からはTVアニメも放送中です。
本記事では鏑木勝也の性格や有能さ、星野アイたちとの関係性を解説。
さらに、星野アイ殺害の黒幕(カミキヒカル)との繋がりについても考察してみます。
本作品の人物相関図は「推しの子の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
鏑木勝也(かぶらぎ まさや)とは
鏑木勝也は原作16話で初登場した大物プロデューサーです。
初登場時はインターネットテレビ局「ドットTV!」所属のプロデューサーでした。
しかし「今日あま」や「今ガチ」の撮影や放送が配信終了後からは「フリーのプロデューサー」に変わっています。
芸能界での顔の広さを仕事で活かせる有能さ
鏑木は長年にわたり芸能界でのプロデューサー業を続けていることで、役者やタレントを始め、非常に顔が広いことが特徴です。
これこそが「鏑木勝也の最大の武器」であり、本編でも自身が可能性を見出した新人たちの世話を焼きながら仕事やデビューの機会を与えてきました。
ちなみに、まだ上京したばかりの星野アイにも劇団への紹介を始め、何度も仕事の相談にも乗ってくれていたのです。
星野アイの性格、過去生い立ち、交際相手(夫)の詳細は「【推しの子】星野アイはなぜ殺された?死亡した理由や交際相手(夫)について」の記事を参照ください。
拝金主義者で五反田監督と対立することも多い
多くの新人たちをデビューさせてきた鏑木ですが、その理由はあくまでも「自分の収入源につながる役者やタレント等を見つけるため」というのが1番の理由です。
「今日あま」の撮影でアクアや有馬かな、そして鳴島メルトに対して可能性を見出し、その後の舞台やドキュメント映画にも続けて出演させています。
これは鏑木に限ったことではありませんが、自分がプロデュースを務める作品には、やはり高い実力や演技力をもつ役者たちを起用したいと思うことが当然ですからね。
また、鏑木は「大の仕事人間」である特徴もあり、アクアと五反田監督から提案された星野アイのドキュメント映画「15年の嘘」でのプロデュースも自ら買って引き受けます。
とはいえ、実際に撮影が開始した途端、お互いの思いや目標を巡り、事ある毎に五反田監督と揉める場面が増えています。
この辺は2人の性格というよりは「プロデューサーと監督の食い違い」と捉えるべきと思います。
即ち「収益を重視する鏑木」と「作品の完成度に拘る五反田監督」による食い違いというわけです。
「15年の嘘」では正式にアイ役となったルビーを始めとした出演者たちが第一に注目されるのは仕方ないことですが…
完成度の高い映画や番組作りには鏑木や五反田のような「優れたプロデュース能力や制作技術」も必要不可欠であることを忘れてはいけません。
有馬かなの性格や過去、歌や演技の能力については「【推しの子】有馬かなの過去・重曹ちゃんの理由 | 最終話でアクアと結ばれる?」の記事を参照ください。
鏑木勝也の声は声優「てらそままさきさん」が担当
鏑木勝也の声を担当している声優さんは「マウスプロモーション」に所属するてらそまめさきさんです。
てらそまさんは俳優として多くの舞台や映画、テレビドラマに出演されており、1988年に放送された
『仮面ライダーBLACK』に登場したシャドームーン役で声優デビューも果たされました。
てらそまめさきさんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- SAMRAI 7』カンベエ役
- 『ポケモン不思議のダンジョン』ジュプトル役
- 『ゴールデンカムイ』キロランケ役
- 『月とライカと吸血鬼』ヴィクトール中将役
鏑木勝也の正体 | 黒幕(カミキヒカル)との繋がりも考察
第二章での初登場から何度も登場を続けている鏑木勝也ですが、彼自身の正体や家族関係(妻や子供など)については本編でも正式に明かされていません。
そこで、鏑木勝也の正体や「カミキヒカルとの繋がり」について考察してみます。
鏑木勝也がアクアとルビーの本当の父親でない理由とは
「今日あま」の撮影で初登場した段階では、アクアから強い疑念を持たれていた鏑木でしたが…
鏑木は「星野アクアとルビーの本当の父親でないこと」がすぐに判明します。
アクアはアイの仕事用スマホのデータに彼の氏名があったため、有馬かなからの誘いに乗りながら「今日あま」でストーカー役として出演しました。
しかし、その撮影の合間に鏑木が吸ったタバコからDNAによる遺伝子鑑定した結果「自分たちの父親でない」という結果で終わっています。
その後、原作95話で斉藤壱護から「托卵」や「夫以外と子供を作った可能性」を指摘されることもありましたが…
それでもアクアと酷似したカミキヒカルが本格的に登場している現在では、彼の方が「アクアたちの本当の父親」である可能性の方が極めて高い状況ですからね。
斎藤壱護の失踪した理由や詳細については「【推しの子】斎藤壱護が失踪した理由と目的 | 年齢と誕生日・星野アイとの関係性」の記事を参照ください。
鏑木勝也がカミキヒカルと共犯でない理由とは
芸能界で顔が広い鏑木は、星野アイ殺害犯のカミキヒカルとも顔見知りである可能性が高いです。
鏑木は自身が大学時代に所属していた劇団ララライへアイを入団させますが、カミキはアイよりも先に入団していました。
原作33話でアイが劇団で恋に落ちたことまで話しながら「相手の詳細までは知らないこと」も告げています。
カミキが劇団ララライに入団していた以上、鏑木もまた、ストーカー(リョースケ君)たちと同じく「カミキヒカルと共犯だったのでは?」と考察した読者も多かったかもしれません。
しかし、そのように考えた場合、鏑木とカミキの思いによる“大きな矛盾”が生じます。
アイを殺すことを企て実行したカミキに対して、鏑木は自分や会社の収入も含めて「有望な新人を育てること」に尽力してきました。
ましてや、アイのようなトップアイドルにまで上りつめた有能すぎる存在を殺そうなどとは考えないはずです。
(仮にカミキから殺害の協力を求められていたとしても、鏑木はキッパリ断っていたと思います)
そのように考察した結果、鏑木がカミキと共犯だった可能性は極めて低いと言えますね。
とはいえ、現在ではカミキも自身の芸能事務所(青木プロダクション)を経営している立場ゆえ、芸能関係の仕事上ではお互いに見知っているはずです。
また、アイのドキュメント映画にルビーやアクアも出演させている関係で、今後の展開次第では鏑木もまた、カミキから接触される可能性も考えられます。
カミキヒカルの過去や生い立ち、死亡させた真犯人については「【推しの子】カミキヒカルの正体と過去 | 星野アクアとルビーの本当の父親である理由」の記事を参照ください。
鏑木勝也と星野アイの関係性
星野アイがトップアイドルに上りつめるためには斎藤壱護だけでなく、鏑木勝也の存在も必要不可欠だったはずです。
ここでは、鏑木勝也と星野アイの関係性について解説していきます。
星野アイのデビューやブレイクのキッカケを作った
星野アイがアイドルデビューしたキッカケは「斎藤壱護からのスカウト」でしたが、それよりも前に鏑木と出会っています。
当時のアイは田舎娘の雰囲気が強かったものの、それでも鏑木が彼女に対して劇団ララライを紹介したのには「育成次第で光る存在になれるのでは?」と見込んでいた可能性も高いと思います。
そしてアイが劇団や芸能界での活動を始めた後も、彼女からの仕事や恋愛的な相談に乗ってくれていたため、アイからも強く信頼されていたはずです。
アイ死亡後にアクアが調べた結果、アイの仕事用スマホのアドレス帳簿に「鏑木勝也の氏名や電話番号」も入っていたことから考えると、鏑木こそがアイの芸能界デビューやブレイクのキッカケを作った重要人物と言えますよね。
ドキュメント映画のプロデューサーを受けた理由とは
原作110話でアクアと五反田監督から提案された映画「15年の嘘」のプロデューサーを受けた鏑木は「僕にしかプロデュースできない」と確信を持ちながら言っていました。
このように応えていたのは決して過信などではなく、アイの成長を身近に見守りながら育成にも貢献してきたからこそ言えたのではないでしょうか?
即ち、アイのドキュメンタリー作品を作るためには鏑木のような「アイ本人の成長を間近で見てきた者の存在が必要」というわけです。
さらに真逆な言い方をすると、アイの仕事の世話を何度もしてきた鏑木以上の適任者などいなかったはずです。
鏑木勝也と星野アクアやルビーとの関係性
アイ死亡後からの鏑木は子供たち(アクアとルビー)との仕事関係でのつながりも深まっています。
そこで、それぞれの子供たちとの関係性についても解説していきます。
鏑木は星野アクアに対して可能性を見出していた
鏑木とアクアの出会いは「今日あま」最終話の撮影現場であり、その後の打ち上げの席でアクアから接近されたことが現在までの付き合いにも繋がっています。
当時はアクアとルビーが”星野アイの子供”であることまでは世間一般には公表されていなかったものの、鏑木はアクアのルックスがアイと似ていることに一瞬で気づいています。
さらにアクアが演じたストーカー役に可能性を見出していたため、交換条件つき(「今ガチ」への出演)で自分が知りうる「星野アイの過去」を教えたわけです。
ただ、ここで注目なのはアクアに可能性を見出しただけでなく、自分にも得がある交換条件までつけた上でアクアからの頼みに応じた点がポイントとなります。
収益や有望な新人発掘を重視するだけあり、まさに「抜け目がない性格」とも言えますよね。
星野アクアの性格や前世、役者としての才能や目的の詳細は「【推しの子】星野アクアがかっこいい!役者としての才能、目的や彼女は?」の記事を参照ください。
星野ルビーに対してはアイ以上の可能性を見出している?
一方、アクアの妹ルビーに対しても今ではアクアやアイと同等、または2人以上に高い可能性を見出している様子です。
「15年の嘘」で正式にアイ役を演じることに決まったルビーですが、この時点ではアクアが有馬かなを助けるために起こした”パーター記事”により、アクアとルビーが「星野アイの子供であること」が世間一般に知られた状況です。
鏑木も3人の親子関係を知った上でルビーをアイ役に認めたのにも深い理由があるはずです。
鏑木は当初は黒川あかねをアイ役の想定キャストとして提案しており、その考え方も妥当だったと思います。
髪型や髪色だけではルビーよりもあかねの方がアイに似ている上、ルビーを大きく上回る演技力もあります。
しかし、アイの実の娘で幼少期まではアイ本人と一緒に過ごしてきたルビーの方に可能性を見出した末のキャスト変更だったと思います。
そのため、ルビーに対してはかなやあかねのような高い演技力ではなく「本当になりきった上でアイを演じてほしい」と望んでいるかもしれませんし、この辺だけでは五反田監督とも共通しているのではないでしょうか。
もしも「15年の嘘」が以前の舞台(東京ブレイド)と同等かそれ以上のヒットや収益を得られた場合には、ルビーたち新生B小町へ支援や協力などをしてくれる展開にも期待できそうですね。
星野ルビーの性格や前世、かわいい魅力の詳細については「【推しの子】星野ルビーは国民的アイドルになれる?前世や兄アクアとの関係を解説」の記事を参照ください。
黒川あかねの性格や魅力、星野アクアや有馬かなとの関係性の詳細は「【推しの子】黒川あかねがかわいい!アクアと有馬かなとの関係性について解説」の記事を参照ください。
まとめ
今回は鏑木勝也の性格や有能さ、星野アイたちとの関係性を解説しました。
また、星野アイを殺害した真犯人(カミキヒカル)との繋がりについても考察してみました。
鏑木もまた、謎が多い人物のため、現時点ではまだ完全に”シロ”と言い切れないのがもどかしい所ですね。
それでも、今後もアクアやルビーの仕事を支え続けてくれる存在であり続けてほしいものです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【推しの子】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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