『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で碇ゲンドウの計画により発動したアディショナルインパクト。
本記事ではアディショナルインパクトの内容と発動に必要な条件や材料、さらに劇中で勃発した結果について解説。
さらには同作品内で告げられていた『アナザーインパクト』についても迫ります。
本作品の人物相関図は「シン・エヴァンゲリオン劇場版の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

アディショナルインパクトとは
アディショナルインパクトとは、碇ゲンドウが自分の目的や願望のために起こした最終インパクトの名称です。
劇中でも実際に起こされており「絶望(ロンギヌス)の槍と希望(カシウス)の槍」が互いにトリガーとなり「虚構と現実が溶け合うこと」で全てを「同一の情報」に変化させることが可能です。
碇ゲンドウは、この最終インパクトを起こすことで「世界の書き換え」を行ない、自身の目的と願望を果たそうとしていました。
碇ゲンドウがアディショナルインパクトを実行した理由と目的
アディショナルインパクトを起こせば、すべての生物を”1つ”に融合させて「新たな生命体」へ進化させることが可能となります。
碇ゲンドウがこれまで数回ものインパクトを起こした挙句、最終作となった『シンエヴァ』ではこれまでを遥かに凌ぐ規模により起こましたが、これらは全てゲンドウ自身の目的と願望を果たすために必要なことでした。
即ちゲンドウの目的とは、最終インパクト後に出来上がった新たな世界の中で妻(碇ユイ)との再会を果たすこと、そして格差や争いの全くない“理想の世界”で「ユイと共に永遠に生き続けること」だったのです。
碇ゲンドウの詳細に関しては「碇ゲンドウの正体は渚カヲル? | 真の目的・旧劇と新劇場版の違いも解説」の記事を参照ください。

碇ゲンドウによる人類補完計画とは
ゲンドウは秘密結社ゼーレと共に人類補完計画を進めてきたものの、途中から彼らの間で「目指すべき結果」に“大きな食い違い”が生じました。
ゼーレにとっての補完とは「地球の完全なる浄化」であり、人間も含めた全ての生物を滅亡させた上で「新たな生命体を宿すこと」にありました。
その結果、人類を「1つの統合体に変えること」を達成させたのです。
一方、碇ゲンドウの目指していた補完とはゼーレとは大きく違っており「ゲンドウ自身が神になること」であり、それを成した上で「死別した妻(碇ユイ)との再会」を果たそうとしていたわけです。
旧劇場版では最後にして綾波レイに見限られたため、ゲンドウが計画していた補完計画は実現できずに終わりました。
しかし新劇場版の方では、ネブカドネザルの鍵を使うことによりゲンドウは本当に「神に等しい存在」へ進化したこと、そしてカヲルやシンジも使うことで『エヴァQ』のフォースに続き『シンエヴァ』でもアディショナルインパクトも引き起こせたのです。
アディショナルインパクト発動に必要な手順とは
アディショナルインパクトを発動させるためには数々の手順が必要とされていますが、まずはゼーレと共に進めてきた「人類補完計画」を完成させなければなりません。
その補完計画の完成には海と大地、さらに魂と3つもの“浄化”が必要だったのです。
ゲンドウは死海文書を元にしたゼーレの作戦に従う形で、海の浄化(セカンドインパクト)、大地の浄化(サードインパクト)、そして魂の浄化(フォースインパクト)を順番に行なっていきます。
特に新劇場版の方では浄化された海や大地が”赤”に染まる形で分かりやすく描かれていました。
アディショナルインパクト発動に必要な材料とは
ゼーレの作戦通りに3つのインパクトを起こした後も必要な材料が多くある上、更に複雑な手順も踏まなければなりません。
まず必要となるのが最終インパクトを起こすための器であり、その器にはゲンドウ自らが「人間を捨てた神」という形でなっています。
自身が器となった後もトリガーとなるエヴァ第13号機に加えて、その13号機と融合するための使徒とロンギヌスの槍、ネブカドネザルの鍵も必要となります。
その4つの後にも新たな槍の原料となる「黒き月」とNHG(4隻の戦艦)、さらには4機ものアダムスの器(エヴァオップファータイプ)も必要です。
また、アディショナルインパクトを起こすためには虚構の世界(マイナス宇宙)へ行くための「ゴルゴダオブジェクト」、さらにマイナス宇宙に存在している「エヴァンゲリオンイマジナリー」も必要不可欠となります。
ただ、イマジナリーの場合はエヴァの名を冠しているものの、これまでシンジたちが搭乗してきたエヴァシリーズとは大きく異なり、あくまでも「空想上かつ架空のエヴァ」というものでした。
アディショナルインパクト発動後の結果とは

出典:まとめチャンネル
『シンエヴァ』終盤で、ゲンドウは確かにアディショナルインパクトを実現させましたが…
自分の息子(碇シンジ)という“最大の誤算”により、ゲンドウが目指していたものとは異なる結果となりました。
ここではゲンドウの手で実際に起こされる直前の状況と、どのように違う結果となったかについて解説していきます。
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