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エヴァンゲリオンの使徒アダムの正体・目的 | エヴァやリリスとの関係性について

エヴァンゲリオン

エヴァシリーズで重要な役割や位置づけとされてきた「アダム」。

アダムもまたTV版・旧劇・新劇場版、それぞれで立ち位置が大きく変化していきましたが、その辺りも把握しておくと更に面白くなります。

本記事では、使徒アダムの正体や目的を紹介。
さらにエヴァや第2使徒リリスとの関係性にも迫っていきます。

本作品の人物相関図は「シン・エヴァンゲリオン劇場版の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説
「ニアサード・インパクト」後のエヴァシリーズに登場するキャラクター達の人物相関図を作成しました。各登場人物・キャラクターを一覧形式でそれぞれの解説も行っています。

 

使徒アダムとは | 使徒を生み出した神そのもの

エヴァンゲリオンの使徒アダムの正体・目的 | エヴァやリリスとの関係性について

(新世紀エヴァンゲリオン第10巻 カラー・GAINAX・貞本義行/カドカワコミックエース)

アダムとは、まだ人類が存在しなかった地球に落ちてきた“白き月”から生まれてきた存在です。

地球上に初めて誕生した生命体であり、このアダムこそが『エヴァンゲリオン』という壮大な物語の始まりでもあったわけですね。

 

使徒アダムの正体や目的

ここでは使徒の正体や目的について解説していきます。

 

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アダムの正体は使徒を生み出した神そのもの

さっそく結論に入りますが、エヴァ本編で襲来してきた第3〜17の使徒たちはアダムから生み出されていたため、まさにアダムこそが「使徒を生み出したそのもの」だったのです。

旧作では碇ゲンドウを始めとした人類からも“最初の使徒”と呼ばれては「第1使徒」とされました。

劇中ではハッキリした姿までは見られなかったものの、TV版のOP映像や21話(ビデオフォーマット版)で少しだけ登場していた「光の巨人」こそがアダムだったのです。

 

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生命の実を宿す不老不死の存在 | 使徒にも受け継がれた

アダムの体内には“生命の実”が宿されています。

この生命の実は「寿命を持たず死なないとされている上、その特質はアダムから生まれた使徒たちにも受け継がれていました。

使徒の場合、この生命の実を受け継いだことで「S2機関」という永久動力源が備えられており、これを破壊されない限り、死ぬことはありません。

第3使徒サキエルを始めとした、ほとんどの使徒には胴体の中央にある“コア”と呼ばれる赤い球体があり、その中にS2機関を宿していました。
このことはネルフ側も把握しており、エヴァで戦闘するシンジたちに「コアを狙うこと」を教えてきたのも、そのためでした。

 

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使徒がサードインパクトで人類の滅亡を目的とした理由とは

劇中で加持やミサトから語られていた通り、使徒の目的とはサードインパクトを起こすことで人類を滅亡させること」でした。

TV版の放送時には「なぜ人類の滅亡を計ったのか?」という疑問も多く挙げられてきましたが、その理由が24話で登場した渚カヲルからシンジへ告げられたこの星(地球)で生き残れる生命体1つだけという台詞で判明しています。

本来、1つの星で残れる月は”1つだけ”とされていたにも関わらず、月および全く異なる種族の生命体が2つも生息してしまうこと自体がイレギュラーな事態とされていたわけですね。

ヒト(人類)から見れば、完全に人間離れした姿の使徒が恐ろしく見えてしまうものの、その気持ちは使徒にとっても同じだったのです。
さらに、先に地球に降りて自分たちだけの星を築き上げた後に別の種族が大量に生み出されたならば、使徒から見れば人類こそが「自分たちの星(地球)を脅かす存在」にも見えていたはずであり、このまま野放しにしていては「自分たちが人類から地球を奪われるかもしれない」危惧するのも当たり前な話なんですよね。

そのため、使徒はネルフ本部の地下で補完されているアダム(実際はリリスだった)との接触を果たすことでサードインパクトを起こそうとしていたのです。
この方法で人類を滅亡させた後に、再び使徒だけの世界を作ろうと考えていたわけです。

渚カヲルの詳細に関しては「渚カヲルの正体は使徒?ゲンドウ?目的やTV・旧劇と新劇の違いも解説」の記事を参照ください。

 

渚カヲルの正体は使徒?ゲンドウ?目的やTV・旧劇と新劇の違いも解説
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使徒アダムとエヴァやリリスとの関係について

エヴァンゲリオンの使徒アダムの正体・目的 | エヴァやリリスとの関係性について

(新世紀エヴァンゲリオン第10巻 カラー・GAINAX・貞本義行/カドカワコミックエース)

最初の生命体として地球に降り立ったアダムは、エヴァやリリス、さらにリリン(人類)とも深い関係性で結ばれていました。

 

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アダムとリリスの違い

地球の南極に落ちた白き月からアダムが誕生した後、箱根(後の第三新東京市)には黒き月も落ちてきます。
その黒き月から生まれたのが第2使徒リリスであり、劇中でネルフ地下に保管されていた“白い巨人”だったのです。

さらに、アダムから使徒が生み出されたのに対し、リリスからはリリン(人類)が誕生しました。

それぞれ違う神から生まれた使徒とリリン(人類)において、姿や形だけでなく「授かった能力」も違っています。
アダムから生まれた使徒には「生命の実」を、そしてリリスから生まれたリリン(人類)には「知恵の実」を与えられていたのです。

 

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ファーストインパクトもアダムや使徒でなくリリスにより起こされた

セカンドインパクトより遥か昔に起こされたファーストインパクトですが、これはアダムや使徒でなく、リリスのいる黒き月が原因でした。

リリスのいる黒き月と地球による衝突で起きた大爆発こそが”ジャイアントインパクト”とも呼ばれるファーストインパクトの真相です。

 

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エヴァシリーズはアダムからコピーして作られた

テレビ版21話の過去シーンで、チルドレン達の搭乗するエヴァシリーズがアダムからコピーして作られたこと」が判明しました。
このエヴァ建造を”E計画”とされながら、ゲンドウと赤木ナオコが主体となって極秘裏に進められた結果、プロトタイプとなるエヴァ零号機が完成したのです。

しかし、すべてのエヴァシリーズというわけでなく、シンジが搭乗したエヴァ初号機だけリリスからコピーされていました。

碇シンジの詳細に関しては「【エヴァ】碇シンジのTV・旧劇と新劇場版の違い | レイやカヲルとの関係」の記事を参照ください。

 

【エヴァ】碇シンジのTV・旧劇と新劇場版の違い | レイやカヲルとの関係についても解説
碇シンジの詳細、TV・旧劇と新劇場版の違いを詳しくまとめています。そして、気になるレイやカヲルとの関係も解説

 

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リリン(人類)もまた18番目の使徒だった

旧劇場版(Air)の中でミサトからシンジに告げられた事実としてヒト(人類)もまた、本来は存在するはずのない18番目の使徒”であったこと」が明かされました。

ファーストインパクトによる大爆発で原初の海にリリスの体液が流れ出し、ここから生まれた僅かな生命が進化を遂げた結果「リリン(人類)」が誕生したのです。

特に旧作のリリスの胴体下部からは“人間の足”の形状が無数に広がっており、この形状からもリリン(人類)がリリスから生み出されたことを説明してくれています。

 

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アダム(使徒)とリリン(人類)による生き残りを賭けた戦い

アダムから生まれた使徒が自分たちだけの星(地球)を取り戻そうと奮闘しますが、リリスから生まれたリリン(人類)もすんなり納得して自殺してくれるわけではありません。

それでも1つの星(地球)で生き続けられる生命体1つだけとされています。

つまり『エヴァ』の本質とはアダム(使徒)とリリン(人類)による生き残りを賭けた戦いでもあったのです。

 

地下の巨人はアダム?リリス?

テレビ版15話ラスト場面でミサトが加持から見せられた地下の巨人を”アダム”と紹介されていましたが、テレビ版24話でカヲルの口からリリスであったことが判明しました。

しかし新劇場版では地下の巨人がリリスであることを、始めの段階からミサトを始めとしたネルフ職員たちからも認知されています。

 

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旧作でリリスと偽られたのはゲンドウによる策略が大きい

旧作では終盤までリリスを”アダム”であると偽られてきました。
これには碇ゲンドウ自身の目的を遂げるために偽り続けられたためであり、一種のカモフラージュをかけたいためだったのでしょう。

カヲルが気づくまでの段階で地下の巨人をリリスと認識できていたのは、おそらくゲンドウと冬月、そしてリツコくらいだったはずです。

 

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使徒がリリスをアダムと勘違いした理由

ネルフ本部の地下・ターミナルドグマで十字架に磔にされていた上半身のみの巨人はアダムでなく、実は第2使徒リリスであったこともカヲルから告げられます。

しかし、これまでの使徒は何の疑いも持たずにネルフ本部のある第三新東京市に襲来し続けていました。
さらに、カヲルでさえも始めはリリスを自分たちの目標である”アダム”と信じ切っており、自身から目前に迫った瞬間になって、やっとアダムではなかったことに気づいては驚きます。

これにはゲンドウの発案で「アダムを胎児状で復元したこと」と、ゲンドウ自らが大事に所持し続けた末に自らの体内にアダムを取り込んだこと」が大きく関係していると思います。

ここまで隠すようなことをされては、使徒の方からすれば魂を抜かれていながらも“個体”として存在していたリリスの方が解りやすかったのかもしれませんよね。

 

TV版・漫画版と新劇場版の違い

『エヴァ』の世界において最初の生命体となったアダムですが、このアダムにおいてもTV版や漫画版と新劇場版で、その立ち位置や設定が大きく変えられていました。

 

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旧作では胎児状で復元された

旧作ではファーストインパクトの大爆発で長い眠りについたアダムや使徒を卵状に変えて封じようと行動を起こした結果、セカンドインパクトが起きました。

それでも光の巨人だったアダムが死ぬことはなく、ゲンドウにより極秘裏に復元する計画が進められていました。

そしてテレビ版8話で加持から運ばせる形で胎児状に復元したアダムをゲンドウが手に入れます。
しかし新劇場版では、加持に運ばせたのがアダムから「ネブカドネザルの鍵」に変更されていましたが、これが単にアダムの代わりだったわけではありません。

加持リョウジの詳細に関しては「加持リョウジは誰に殺された?TV・旧劇と新劇の違いやミサトとの関係・息子について」の記事を参照ください。

 

加持リョウジは誰に殺された?TV・旧劇と新劇の違いやミサトとの関係・息子について
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ゲンドウに取り込まれることで神に近い存在にさせた

テレビ版では8話から長い話数にかけて音沙汰なしの状態が続いていましたが、24話(ビデオフォーマット版)で既にゲンドウにより取り込まれていたことが判明しました。

さらに漫画版では、この24話エピソードよりも前の時期、ゲンドウが自らアダムを飲み込んで取り込む場面も追加されています。

このアダムを取り込んだ後のゲンドウは生身の状態A.T.フィールドを展開させることで、ネルフ本部に侵入してきた戦自たちからの銃弾すら無効化してしまいました。

一見はチート級な能力に見えますが、生まれながら知恵の実を宿した人類(ゲンドウ)が使徒のもつ生命の実まで取り込むことで、相対する両方の実を自身の身に取り込んだわけです。

この相対する両方の実を宿せたことで、ゲンドウはまさに“神に近い存在”にまでなっていたのです。

 

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新劇場版では”アダムス”という4体の神に変更された

旧作ではアダム1体によりセカンドインパクトを起こされたのに対し、新劇場版では「アダムス」という4体の神によって起こされた説に変更されました。

この元ネタは「最初の男性であるアダムが複数いた説」から来ており、デザイン上の元ネタが”ウルトラ4兄弟”と言われています。

さらに『エヴァQ』からは「アダムスの器」という新たな専門用語まで出されており、第12の使徒に乗っ取られたエヴァMark.09が、その位置づけとされていました。

このアダムスを”アダムの子孫たち”と考察したファンも多く、その可能性も決してゼロとは言い切れません。
しかし『シンエヴァ』での冬月の台詞から、4体のアダムスとはゲンドウにより作られた「人工的なリリスの再現」だったと思われます。

さらに『エヴァ序』ラスト場面の白き月でカヲルの前にいた巨人こそが、アダムだったのではないでしょうか?
外見はリリスと同じ姿のスーツで隠されていたものの、こうする形でゼーレやゲンドウにより隠されていた可能性も高かったように感じられます。

 

まとめ

今回はアダムの正体や目的、そしてエヴァやリリスとの関係性について紹介しました。

『エヴァ』という作品では、綾波レイアスカなど、魅力高い女性キャラクターばかりに人気や注目が集まりやすい印象が強かったものの、本作品の世界ではアダムやリリスの存在なしでは彼女たちが生まれることもなかったはずです。

本来は最後に少しだけ触れた”アダムス”についても色々と考察してみたいところでしたが、アダムやリリス以上に複雑かつ謎多き存在であることは目に見えていますよね。

   

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この記事を書いた人

アニメ・漫画を始めとしたネタバレやキャラクターの考察記事をメインに執筆しております。
ここ最近ではライトノベル関連も担当するようになり、過去に視聴していた作品のリピートをしながら人気作品の新作展開にも関心を持っています。

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