夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「魔王学院の不適合者」もあとは最終話を残すのみとなりましたね。
勇者学院編もクライマックスに突入した中で再び現れた暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィアの正体がレイと判明したことに驚いたファンや視聴者も多かったことと思います。
そこで今回はレイがアヴォスを演じた理由や目的、そして能力について触れていきたいと思います。
目次
アヴォスを演じたレイの目的
まずは第11話で判明した衝撃の事実・・・レイがアヴォスを演じてきた理由や目的に迫りたいと思います。
勇者としての責務を果たすため!
あの勇者カノンからの転生者であることが判明したレイですが、彼が仮面まで被って”暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィア”を演じていた目的はこの現代の世界の中で「人間と魔族の争いを止める」ことなのです。
それは即ちアノスたち仲間を始め、全ての人間や魔族から“偽魔王”の汚名を着せられることも厭わずに勇者としての責務を果たそうとしていたのですね。
レイの詳細は以下の記事をご覧ください。
転生後も己を犠牲に・・・
勇者カノンからレイ・グランズドリィに転生したことで目的を果たそうとするものの、その方法もかなり難儀と言えるかもしれません。
先にも少しだけ触れた「人間と魔族による争いを止める」ためにはジェルガの”聖域”によって継承されてきた人間の中にある「魔族への恨み」を消さなければなりません。
そこでレイ(勇者カノン)がまず最初に行ったのが、人間や魔族の記憶にある「魔王の名前の書き換え」でした。
暴虐の魔王の名前をアノスから「アヴォス」へと変えたと同時に自らが仮面を被ることでアヴォス・ディルヘヴィアを演じます。
さらに神殿に保管されている最上位の聖剣「霊神人剣エヴァンスマナ」を抜いて我がものとした直後に3人の七魔皇老を同行させたまま、ホログラフ映像を用いて宣戦布告します。
ここまで行ってきたことにより、人間にも魔族にも「暴虐の魔王(アヴォス)が蘇った」ことを認知させると同時に戦争を起こさせることにも成功します。
しかし、レイの場合は戦争や殺戮などを望んでいるわけではありません。
ここまで回りくどく大変なことを実行してきたのは、あくまでも作戦段階でしかなく、そこまでやらないと自分の目的を果たす経緯すら作れなかったのです。
レイによる最後の作戦とは・・・
戦争に出た人間たちにアヴォス(レイ自身)を討たせることで人間の中に残されている『魔族への恨み』を消し去ろうと考えていたわけです。
二千年前にアノスと和睦を結んだ後にジェルガの部下によりアッサリ殺害されてしまうという不幸な結末を迎えてしまった勇者カノンですが、レイとして転生してきた現代でも我が身を犠牲にしようと考えていたとは・・・「健気」と一言で言い表してしまうことは簡単ですが、これではレイ自身があまりにも報われないですし、まず第一にそんな話を聞かされたアノスが黙っているはずがありません!
勇者カノンとレイのために倒れるアノス
アヴォスを演じていたレイが勇者カノンの転生者であること、そして目的を果たすための方法を聞かされたアノスですが、レイがふるう「霊神人剣エヴァンスマナ」を自分の心臓に貫かせるのです!
そして倒れたアノスがレイが脱ぎ捨てたアヴォスの仮面を被ります。
アノス「我が同胞たちよ!全軍、ディルヘイドに撤退せよ。世が再び転生するまでアゼシオンへの報復は許さぬ!生きよ、魔王が魔王が戻る、その日まで・・・」
今度はアノスの方が”アヴォス”となり、魔族への撤退および停戦命令を下します。
レイ「力を貸してくれ!僕は勇者カノンだ!」
レイが思い描いていた筋書きとは少し違ってしまったものの、アノスの芝居も含めた作戦によって彼の目的が達成されるのです。
目的を達成した後のレイの展開
暴虐の魔王アヴォスとして、そして勇者カノンの転生者であることをアノス、そして人間たちにも知られてしまってからのレイの今後にも触れていきます。
2人の前に再び現れたジェルガ
2人が停戦命令を出しても、それに従わず魔族への憎しみを更に募らせながら戦争を続行させようとする者もいました。
その人物とは学院交流会の中で魔王学院の生徒たちを卑劣な罠にはめ続けてきたディエゴでした。
そんな往生際の悪い彼もまた、レイが振り下ろした「霊神人剣エヴァンスマナ」によって朽ちたかのように思われた矢先、アノスにとってもレイ(勇者カノン)にとっても因縁深い人物であるジェルガもまた二千年の時を経て再び現れたのです!
魔王と勇者の力を合わせる時!
再び現れたジェルガもまた、レイの顔を見た途端に彼が勇者カノンの転生者であることをすぐに見抜きます。
ジェルガ「カノン、二千年前に私は言ったはずだ」
彼の中にある“魔族への恨み”はやはり消えているはずもなく「この世にあってはならない存在」とまで言い放ちます。
そんな彼に対してレイは躊躇することなく「霊神人剣エヴァンスマナ」の切っ先を向け、その隣にはエレオール、さらに2人の背後にはアイヴィスも立ちます。
そして、さらに後ろからはレイの剣に刺されて根源を失ったと思われていたアノスも立ちはだかります!
アノスの復活に対しては想定外であったものの、ジェルガは怯まずアゼシオンの民たちに呼びかけて己の力を増幅させていきますが、今度はアノスとレイが再び力を合わせます。
アノス「行くぞ、友よ。二千年前から続く憎悪の連鎖をここで断ち切る」
レイ「アゼシオンとディルヘイドに平和を!」
声かけるアノスと、それに頷くレイ・・・
魔剣大会編でのメルヘイス戦(第8話)でも力を合わせたものの、この時期にはアノスの方がまだレイの正体に確信までは持てていませんでした。
しかし、今はお互いに正体を知っている身であり、この瞬間こそが、まさに「魔王と勇者が力を合わせて戦った最初の戦い」なのではないでしょうか。
レイは偽アヴォスでしかなかった?
再び現れたジェルガを退けて戦争も何とか鎮められたと同時にエレオノールやゼシアを救うことに成功したアノスですが、彼にはまた新たな疑問が浮上してきます。
アノス「そういえば、形違いの仮面は何だったのだ?」
レイ「形違い?仮面はそれ1つしか持ってないけど・・・」
実はレイが被っていた仮面と魔剣大会編の結末に少しだけ登場したアヴォスの仮面は少しだけ形が違っていたことに気づきます。
しかし、レイの方はアノスからの”形違い”の仮面に関しては全く分からなかったようです。
それは即ち、レイが演じていたアヴォスはあくまでも“偽アヴォス”でしかなく、彼らとは全く別に“本物のアヴォス・ディルヘヴィア”が存在しているということなのです!
この勇者学院編ではそこまでの真相までは語られなかったものの、アノスもまた本物のアヴォスこそが“最後の強敵”と認識するようになります。
まとめ
今回はレイが”暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィア”を演じていた理由や目的に触れながら、その後の行動やさらに判明してしまう衝撃的な事実も紹介しました。
- レイとして転生した勇者カノンは自ら”暴虐の魔王アヴォス”と偽り演じることで人間と魔族による争いを止めることを目的に動いてきた。
- レイにとって想定外なことも起きたものの、結果として彼の目的は果たされる。
- レイが演じたアヴォスと魔剣大会編に登場したアヴォスは、あくまでも別人であることが判明。
- 本物のアヴォス・ディルヘヴィアは世界のどこかに存在しており、アノスもまた”最後の強敵”と認識する。
レイとして転生した勇者カノンが己の身を犠牲にしてまでアヴォスを演じてきたことに涙したファンも多かったことと思います。
アニメ第1期ではレイの正体が判明した勇者学院編で最終話を迎えてしまうものの、このアニメ化をキッカケにファンが増加したため、第2期の制作にもかなり期待を持てそうですよね!
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