『ブルーロック』は原作「金城宗幸」、作画「ノ村優介」の漫画です。
2021年の5月には
第45回講談社漫画賞を受賞しており、2023年には累計発行部数が2800万部を突破するなど、非常に人気を博しています。
普通のスポーツ漫画ではなく、各地から集められたストライカーたちが日本代表の座を賭けて試合をします。
デスゲーム的要素が組み込まれているため、手に汗握る展開が多いです。
この記事では、『ブルーロック』のあらすじを紹介していきます。
ネタバレを含むためご注意ください!
ブルーロックとは
ブルーロック(青い監獄)の目的
作中に登場する『ブルーロック(青い監獄)』は、W杯優勝を目指して世界一強いストライカーを育成するための施設です。
本編の開始時点では、各地から300人の高校生FWが集められています。
そこでは能力が可視化されていて、順位が決められています。
なお、その順位はトレーニングや選考などの結果で上下していました。
入寮テストネタバレ
入寮テスト「オニごっこ」
『ブルーロック』では絵心甚八によってさまざまな選考が行われています。
最初のテストは「オニごっこ」です。
ルールは以下の通り。
- ボールに当たった人がオニ
- テスト終了時オニの人だけ脱落する
- 制限時間は136秒
- ハンド禁止
【ネタバレ】入寮テスト
入寮テストがはじまり、寮で同じ部屋になった12人と競う主人公の潔世一。
最初のオニは五十嵐栗夢でした。
潔世一を盾にする彼の戦略によって、潔はオニになってしまいます。
このブルーロック(青い監獄)には全国から選りすぐりの高校生が集められているため、潔は他の誰にもボールを当てられないでいました。
残り60秒となり、脱落の危機に陥る潔世一。
そんなとき、五十嵐が蜂楽とぶつかって転倒していました。
確実にボールを当てるなら目の前の彼だ。
テストを通過するため、五十嵐にボールをぶつけようとします。
ここで、潔は思い直します。
「俺は……世界一になりに来てんだよ」
彼は12人の中でもっとも強い吉良涼介へ狙いを変更しました。
一番強いであろう吉良を狙った潔に興味を持った蜂楽廻はそれに協力。
残り2秒のタイミングで蜂楽のボールをボレーシュートで吉良に当て、オニは吉良に。
そうしてタイムアップまでオニだった吉良の脱落が決定。
この部屋では11人となり、他の部屋でもプレイヤーが一人ずつ脱落していきます。
その後、蜂楽廻などのチームメンバーと親しくなりました。
この入寮テストでは、主人公・潔の「世界一になる」という強い決意が感じられます。
そのためにも、目の前の楽な勝利ではなく、部屋でもっとも強い奴を狙う姿が非常に熱い展開でした!
絶対に吉良を倒す覚悟を見せたことで、同じ部屋の蜂楽廻も個性的なキャラクターであり、早くもブルーロックの魅力が詰まったテストでした。
一次選考ネタバレ
一次選考「総当たりグループマッチ」
一次選考の総当たりグループマッチは、以下のようなルールで行われました。
- VからZまでの5チームによる総当たり戦
- 勝利数上位の2チームだけ選考を通過できる
- 勝ち点が下位の3チームは脱落
- ただし、脱落したチームの中で最多得点者はひとりだけ通過
つまり、チームが勝てばそのまま選考に残れますが、下位のチームになると得点を獲得した人しか勝ち残れません。
チーム数は25であり、総人数275名が総当たり戦で激突します。
【ネタバレ】一次選考
一次選考が始まり、潔世一はチームZになりました。
チームメイトは入寮テストで生き残った11人。
このチームは暫定順位が余所よりも低いため、不利な立場にありました。
チームX戦
チームXとの試合が開始した直後、チームメイトの雷市が味方のボールを奪い単独で攻め込んでいきました。
そのまま得点しようとしましたが、あっという間にボールを奪われてしまいます。
馬狼照英がボールを受け取ると、彼は潔たちの横をすり抜けてシュート。
早くも1点を取られました。
馬狼のチームは彼を中心としたまとまりを見せていましたが、潔のチームZはバラバラのまま。
ここで、潔は蜂楽からまずは1点を狙おうと提案されます。
潔が一矢報いようと敵陣のゴール前まで来たところ、馬狼に行く手を阻まれます。
そんなとき、『ゴールの匂い』を感じ取った潔はチームメイトの國神錬介にパスを出しました。
そのパスによって1点を勝ち取りましたが、チームZは惨敗。
試合後、話し合いが行われて個人の武器を生かして勝とうとします。
このとき、潔は自分の武器がわかりませんでした。
言葉に詰まっていた潔は、ゴールを決めた國神から『ゴールの匂い』を感じ取れるのが武器なのではとアドバイスを受け、それを武器に戦おうと自信を持ちました。
チームY戦
チームYとの試合に向けて、チームZは10分ごとにFWを入れ替えようとします。
試合開始後、うまいこと作戦が機能していましたが、得点にはつながりませんでした。
さらにはボールを奪われた途端に相手のエース・大川が動き出して先制点を決められてしまいます。
ですが、それで終わる潔ではありません。
我牙丸にボールを集めることでゴールを決め、なんとか1対1にまで追いつきます。
ここで、潔世一は『ゴールの匂い』を生かし、二子一揮がチームYをうまく操っているとわかります。
そうして残り時間がわずかになったところで、二子からエースの大川へボールが渡ろうとしました。
そこへ潔が飛び出してボールを奪い、蜂楽へパス。
チームZのメンバーが一気に攻め上がり、最後は潔がボールを受け取ってボレーシュートを決めました。
こうして2対1でチームZが勝利。
試合後、DFに徹していた千切から『空間認識能力』があるとアドバイスされ、さらにその能力も生かそうと考えます。
チームW戦
連係が取れるようになったチームZは、次のチームW戦において、久遠が前半だけで3点を獲得。
このまま勝てるかと思いきや、チームWの鰐間によって流れが変わってしまいます。
瞬く間に1点、さらにもう1点と取り返され、久遠のミスによって3対3になりました。
潔は久遠に対して「裏切っているのか?」と尋ねると、彼は「その通りだ」と答えました。
実は、久遠はチームWにチームZの情報と勝ち点3を譲り、3点取らせてもらう約束を交わしていたのです。
そうしてさらに1点を取られて得点は3対4に。
潔は不利な状況でも勝つために奮闘を続けます。
その姿に影響された千切は、過去に怪我をしたトラウマを乗り越えて潔とともに戦います。
千切は久遠にも隠していた武器がありました。
それは誰も追いつけないほどの俊足です。
彼の足の速さを生かしたことで同点まで追いつきました。
こうして試合は終了し、5チーム中で3位となります。潔が勝ち残れるかは最後の試合にかかっていました。
チームV戦
次の対戦相手であるチームVは5チーム中最強であり、これまで全勝していました。
ここで勝たなければ脱落してしまうという状況で試合が始まります。
チームVは御影玲王、凪誠士郎、剣城斬鉄の3人が突出した実力を持っており、非常に攻撃的なサッカーが繰り広げられました。
潔たちは試合開始後すぐに得点を決められてしまい、0対3に。
戦意を失いつつあったチームZでしたが、蜂楽だけは諦めていませんでした。
彼はこの状況を楽しんでおり、蜂楽の武器であるドリブルを生かしてひとりで1点をもぎ取ります。
その姿を見た潔たちは士気が上がり、國神もゴールを決めて前半戦を2対3で終えました。
後半戦になると膠着状態が続き、互いに得点できません。
その中で潔は空間認識能力を生かして覚醒するきっかけを掴みかけていました。
ここで先に覚醒した千切は、持ち前のスピードを武器に3点目のゴールを決めます。
こうして点が並んだ両チーム。
チームVも負けじと反撃を開始し、ふたたび点を取られてしまいます。
3対4で負けている状況、潔は一瞬の隙を突いてコートのサイドから攻めていきます。
放ったシュートは弾かれたものの、國神が4点目となるシュートを決めました。
チームVの凪は激しい反撃に転じましたが、久遠が決死のプレイでレッドカードを貰いつつ凪の動きを封じます。
その後、潔のボレーシュートによって5点目を獲得し、5対4でチームZの勝利となりました。
こうして勝ち残ったのはチームZとチームV。
下位3チームそれぞれの中で、得点を多く獲得した馬狼、二子、鰐間が次の選考に進みました。
二次選考ネタバレ
二次選考「奪敵決戦(ライバルリー・バトル)」
二次選考は5つのステージに分かれており、クリアした者だけが次のステージに進めるというルールです。
1stステージは個人戦であり、2ndからはチームで試合形式のバトルとなります。
1stステージのルールは以下の通りです。
- 90分でホログラムのゴールキーパーから100本のゴールを奪う課題
- 100回ゴールを決めると2stステージへ進める
また、2nd~5thのステージでは以下のようなルールになります。
- 2ndステージで3人1組となり、3rdステージから試合形式でバトル
- 3rdステージでは5点先取の試合が行われる
- 勝利したチームは敗者チームから1人を引き抜き4thステージへ進む
- 4対4の試合で勝ったチームが5thステージに進出
- 負けて2ndステージに落ち、そこで敗北して最後の1人になると脱落
要するに、先に5点を取ったチームが勝ち残る試合です。
勝利するとチームの人数は3人から4人となります。
そうして4対4で勝利すると5thステージへ進み、選考がクリアできます。
負けたチームから1人を引き抜く特殊なルールのもと、潔たちは競い合います。
潔世一は蜂楽&凪と組む
1stステージをクリアした潔は、まずチームZで共闘した蜂楽を仲間に引き込みます。
その後、千切か國神をチームメイトにしようとしますが、ここで凪がチームに入ると言ってきました。
彼は潔と組んだ方が面白いと考えていたのです。
こうして3人組になった潔たちは、3rdステージへと進出します。
潔たちが最初に対戦したチームは暫定のランキングが1位の糸師凛(いとし りん)、2位の蟻生十兵衛(ありゅう じゅうべえ)、3位の時光青志(ときみつ あおし)の3人組でした。
潔はチームで連係することで先制点を取りますが、糸師は拍子抜けしたようになり、キックオフと同時にゴールへ直接ボールを蹴ります。
そうして一瞬でゴールネットを揺らし、1点を奪われました。
その後はなんとか点を取り返すも、2対5で潔は圧倒的な実力差を前に敗北。
蜂楽を引き抜かれて2ndステージに逆戻りしてしまいます。
潔は馬狼を仲間にして成長する
ここで、潔と凪は馬狼&成早のチームと対戦。
互角の戦いを繰り広げていきます。
スコアは4対4の接戦となっており、このとき潔は成早の特技を模倣しました。
それによって潔は相手チームの死角を攻め、凪からのパスに合わせたダイレクトシュートを放ちます。
潔と凪の2人が勝利し、馬狼を引き抜いて3rdステージへ進出し、成早が脱落します。
次に対戦するチームはかつてチームメイトだった千切と國神、そして玲王の3人でした。
潔は馬狼と協力しようとしますが、馬狼がひとりで戦っているため苦戦します。
連続で2点を奪われた後、凪と連係して1点を取り返しますが、この試合で勝つためには馬狼との連携が不可欠だと考えます。
ここで、潔は馬狼と協力するのではなく、利用してやろうとしました。
その結果、馬狼を囮に使って凪と連係し得点を獲得。
馬狼は屈辱感を覚えて絶望します。
それでも復活を遂げて神がかり的なゴリブルを見せてシュート。
5対4で潔たちは勝利しました。
その後、千切を仲間に引き入れて4thステージへと駒を進めます。
ふたたび糸師凛に挑む
4thステージまで来た潔は、蜂楽を取り戻すために糸師凛のチームに勝負を挑みます。
このときの潔チームは最初のころとは別格であり、糸師たちと激しい点の取り合いをします。
潔チームでは千切や馬狼たちが得点を獲得し、また糸師たちのチームも得点を奪って3対4になりました。
そこで、潔はダイレクトシュートを打つふりをしてヒールシュートを放ちました。
この作戦が功を奏して糸師を出し抜き、同点となりました。
あと1点入れた方が勝てる状況になり、潔はダイレクトシュートをゴールへ突き刺そうとボールを蹴ります。
そのとき、糸師はゴールさせまいと顔面でブロックしました。
弾かれたボールが蜂楽へと飛び、潔が防ごうとします。
潔は放たれたボールを防いだものの、フリーになった糸師のシュートで5点目を奪われ、試合終了。
敗北してしまいました。
ここで、潔は糸師たちのチームに引き抜かれたことで二次選考を突破することになりました。
2ndステージに落ちた國神は敗者復活戦に挑む
馬狼を取られた國神&玲王は、士道龍聖&五十嵐栗夢のチームと対戦。
士道の超人的な実力に敗北してしまい、玲王が引き抜かれます。
ひとりになった國神は脱落してしまいますが、敗者復活戦に進めるとわかり、敗者復活戦への扉に足を踏み入れました。
三次選考ネタバレ
三次選考
三次選考には「一次ノルマ世界選抜戦」と「二次ノルマ適性試験」があります。
ここでは、そのふたつについて解説していきます。
一次ノルマ世界選抜戦
これは、世界で戦う選抜メンバーとブル―ロック側の選抜メンバーが5対5で戦うルールです。
5点先取した方が勝利します。
また、このノルマは脱落者が出ず、試合の勝ち負けがすべてではありません。
選抜メンバーからの評価が重要になってきます。
二次ノルマ適性試験
二次ノルマ適性試験では、世界選抜戦の活躍によって順位付けされたメンバーの上位6位を中心に三次選考のチームを形成します。
その上位6位は、以下の6名です。
- 糸師凛
- 士道龍聖
- 烏旅人
- 乙夜影汰
- 雪宮剣優
- 凪誠士郎
このメンバーから糸師&士道のチームA、烏&乙夜のチームB、雪宮&凪のチームCに分かれ、残った人がそれぞれチームを選んでいきます。
そして、ランダムで3人がチームに加入し、5対5の試合を行うというルールです。
三次選考・一戦目
潔世一は糸師凛のいるチームAを選びます。
そうしてチームAは糸師&士道に加えて、潔と七星、氷織がランダムで選ばれた。
チームBには烏&乙夜と千切、志熊、皿斑の3人が選ばれた。
こうしてチームAとBが対決します。
試合開始後、トップ6に入っている糸師や烏が圧倒的な実力を発揮し、交互に点を入れていきます。
潔は自分の実力を生かせずにいましたが、試合の最後でチャンスを掴むきっかけを得ます。
このとき、仲間の氷織から「考えるよりも先に反射で動け」というアドバイスを受けました。
それによって流れがチームAに来ます。
得点が4-4で同点になった状況下で、潔は思考する前に反射で動き、糸師たちすら出し抜いてシュートがゴールネットを揺らして勝利しました。
ついにU-20日本代表戦のスターティングメンバ―が発表される
三次選考を経て選抜されたメンバーは以下の通りです。
糸師凛を中心とする『超攻撃的布陣』に決定しました。
名前 | ポジション |
糸師凛 | CF・主将 |
我牙丸吟 | GK |
蟻生十兵衛 | CB |
二子一揮 | CB |
千切豹馬 | RSB |
蜂楽廻 | LSB |
烏旅人 | DMF |
乙夜影汰 | RWG |
雪宮剣優 | LWG |
凪誠士郎 | OMF |
潔世一 | OMF |
さらに、ベンチ入りメンバーとして、以下のメンバーがいます。
雷市陣吾 | 御影玲王 | 馬狼照英 | 時光青志 |
黒名蘭世 | 氷織羊 | 清羅刃 | 七星虹郎 |
柊零次 | 石狩幸雄 | 剣城斬鉄 | 五十嵐栗夢 |
U-20日本代表戦ネタバレ
U-20日本代表戦・試合当日
当初は日本代表の方が圧勝するのではと思われていました。
ですが、ブル―ロック側の選抜メンバーはその予想をいい意味で裏切りました。
最初に結果を紹介します。
ブル―ロック | 得点 | U-20日本代表 |
0-1 | 糸師冴 | |
凪誠士郎 | 1-1 | |
糸師凛 | 2-1 | |
2-2 | 士道龍聖 | |
2-3 | 士道龍聖 | |
馬狼照英 | 3-3 | |
潔世一 | 4-3 |
前半戦において、まずU-20の糸師冴が先制点を獲得しました。
しかし、ブル―ロックのメンバーも負けずに攻め込んだことで、凪誠士郎と糸師凛が点を取り返します。
さらには後半戦、士道龍聖がU-20日本代表として試合に出場し、連続で得点しました。
ふたたび苦境に立たされたブル―ロック側でしたが、馬狼照英のシュートで追加点を得ました。
状況は3-3となり、どちらかが勝ってもおかしくない場面です。
残り時間もわずかになり、ブル―ロックと日本代表のメンバーが激しくボールの奪い合いをします。
糸師凛と冴が競り合い、ボールが弾かれた瞬間。
潔が颯爽とその場へ駆けつけ、ゴールへダイレクトシュートを放ちました。
これによってブル―ロックのチームが勝利し、プロジェクトが成功したと言えるようになります。
まとめ
この記事では、『ブルーロック』のあらすじをネタバレ有りで紹介してきました。
『ブルーロック』には複数の選考があり、以下のようなものがあります。
- 入寮テスト
- 一次選考
- 二次選考
- 三次選考
これを超えてU-20日本代表と戦い、さらには「新英雄大戦」が始まっていきます。
主人公の潔世一はこれらの選考を乗り越えていき、非常に魅力的で強い選手へと成長していきます。
初期の自信なさげな高校生が、U-20日本代表戦の勝利インタビューで「俺が日本をU-20W杯で優勝させます」と言い切る様はとても格好良かったです!
本編には、ここで語りきれない面白い場面が他にもあるため、ぜひ『ブルーロック』を読んでみてください。
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