2020年秋の新作アニメとして放送および配信中開始された「憂国のモリアーティ」ですが、今回はアルバート・ジェームズ・モリアーティのキャラクター性や能力を今回は少年期に絞る形で紹介しながら青年期に成長してからの展開についても迫りたいと思います。
目次
アルバート(少年期)のキャラクター性
本作品の第2話「緋色の瞳」から、現代に至るまでの過去編(アルバートたちの少年期)に突入しました。
したがって、今回はあくまでもアルバートの少年期に絞る形で彼のキャラクター性から紹介していきます。
モリアーティ伯爵家の長男
時は19世紀末のロンドン郊外・・・産業革命による混乱と発展の中でイギリスは世界の4分の1を「大英帝国」としましたが、それにより古くから伝わる「完全階級制度」により生まれてきた“格”と“血”でのみ一生涯の人生が決まってしまう時代でした。
しかしアルバート(少年期)は貴族階級であるモリアーティ家の長男として誕生し、これまで何不自由なく暮らしてこれたのです。
家族と階級制度への嫌悪感
モリアーティ家の長男として生を受けたことにより、あまりにも恵まれ過ぎているように見えるアルバート(少年期)ですが、そんな彼の中にも1つの疑問が出てきます。
アルバート(少年期)「どうしてこの家は、この世界はこんなにも正確に歪んでいるのだろう・・・汚くて気持ち悪い」
優しい性格で恵まれない子供たちが生活する孤児院にもこまめに通う優しい性格ゆえに、自分よりも階級が下の者たちを見下して嘲笑ばかりしている家族に対する嫌悪感も抱き始めます。
そして、こうした思いはやがて今の「完全階級制度」を変えたいという目標へと変わり始めていくのです。
ウィリアム兄弟を養子に迎え入れた人物
いつものように孤児院に向かうアルバート(少年期)ですが、新たに保護されて住むようになったウィリアム(少年期)との出会いによって彼の人生が大きく変わり始めていくことになります。
ウィリアム(少年期)が持ち前の“博識”と“カリスマ性”を駆使することで同じ孤児院の子供たちを集めては「何をすれば理想の国に変えられるのか?」について問いながら演説します。
その演説内容を偶然聞いてしまったアルバート(少年期)も思わず感心した後に問いかけます。
アルバート(少年期)「貴族を敵に回すということは、この国に喧嘩を売るということだよ?戦えるの?この大英帝国と・・・」
ウィリアム(少年期)「そのつもりです」
ウィリアム(少年期)に対して「自分と同じ魂を持つ人間」と見たアルバート(少年期)は自分の地位も財産も、そして命をも・・・彼の目標に必要な物を全て譲る程の強い覚悟を決めた末にモリアーティ家の養子になることを勧めます。
アルバート(少年期)「見せてほしいんだ、僕にも・・・君の理想とする“美しい世界”を」
アルバート(少年期)もこの時点でウィリアム(少年期)の底知れぬ可能性を見出していたのでしょう。
ウィリアム(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
アルバート(少年期)の能力
ここからはモリアーティ家の長男こそが持ち得るアルバート(少年期)ならではの能力を紹介していきます。
貴族ならではの絶対的な権力!
モリアーティ家の長男であるアルバート(少年期)の能力と言えば、やはり貴族階級ならではの“絶対的な権力”でしょう!
彼からの誘いによってモリアーティ家に養子として住み始めたウィリアム(少年期)ですが、やはり実の息子でないため、邸内の執事やメイド達からは見下されながら、いいようにこき使われてしまっているのです。
街中では「皆の良き相談役」として慕われているウィリアム(少年期)もモリアーティ邸へ帰宅してからは馬車で帰ってきたり、アルバート(少年期)からのお下がりとはいえ高級な衣装を着用しているだけでも叱られてしまいます。
そうした状況の中でアルバート(少年期)が介入して「自分の意思でさせた」旨を説明することによって完全ではないものの、家族以外の者たちであれば黙らせることも可能なのです。
アルバート(少年期)の権力が通用しない相手とは?
それでも母親や実弟が相手となると、その権力の効果は全くと言って良いほどに価値を無くしてしまいます。
この2人は実の家族であること、そして当時はアルバート(少年期)がまだ大人の年齢に成長しきれていないために全く聞いてくれず、ウィリアム(少年期)たちへの虐待や迫害か続くどころかエスカレートしていくばかりです。
自分で養子になることを誘って移住させておきながらも完全には2人を助けきれてはいないものの、そうした生活が1年ほど続いた末にウィリアム(少年期)による“完全犯罪”が実行されます。
完全犯罪への援助
ここではウィリアム(少年期)やルイス(少年期)もひっくるめる形で、アルバート(少年期)自身の最大の転換期となるモリアーティ邸で起こされる“完全犯罪”の中で起こした行動を紹介していきます。
ウィリアム(少年期)たちを嫌う義母と義弟が邸宅の者たちが寝静まった夜中に、彼らを追い出すため「盗みの濡れ衣」を着させようと動き始めている最中に”完全犯罪”としての計画が実行に移されます。
ウィリアム(少年期)による「ロウソクへの仕掛け」が済んだ後、彼と一緒に母親たちの前に姿を現します。
次の手順としてウィリアム(少年期)が実弟を手にかける中、アルバート(少年期)の方は自分の着用していたネクタイを外して母親の首をキツく絞め続けます。
そしてモリアーティ邸が本格的全焼し始めたタイミングを見計らう形で駆けつけてきた消防士や街の人たちの前に現れます。
大人たちから自分達の名前を聞かれると、まずは自分の本名を答えてウィリアム(少年期)を実弟の名前で紹介すると共にルイス(少年期)の存在を”養子”であることを説明することで「モリアーティ家は3人兄弟」であることを納得させるのです。
アルバート、成長後の展開
ここからは少年期での”完全犯罪”を成功させウィリアムと共に迎えていくアルバートの成長後の展開にも少しだけ触れてみたいと思います。
ウィリアム(少年期)による”完全犯罪”が成功してからはアルバート自身がモリアーティ家の爵位を受け継ぎます。
そして普段は陸軍に所属して働きながら、ウィリアムが実行していく「目標に向けての計画」にも大いに協力してくれる“良き兄貴”という立ち位置で活躍していくこととなります。
まとめ
今回はモリアーティ伯爵家の長男であるアルバート・ジェームズ・モリアーティのキャラクター性や能力を少年期に絞る形で紹介していくと共に、成長後の展開にも少しだけ迫ってみました。
- 貴族階級であるモリアーティ家の長男として生まれた。
- 自分も”貴族”でありながら家族や階級制度に対して嫌悪感を抱き始める。
- 子供たちのために、こまめに通っている孤児院でのウィリアム(少年期)との出会いにより、彼の人生も大きく変わっていく。
- 「自分と同じ魂を持つ人間」と見たウィリアム(少年期)をモリアーティ家の養子として招き入れた。
- 自分たちの目標を果たすための第一歩として、ウィリアム(少年期)の”完全犯罪”に協力する。
- 爵位を継いだ現在(青年期)では陸軍に所属する傍らでウィリアムの計画を援助してくれるようになる。
アルバート(少年期)もまた、貴族である故の絶対的な権力を駆使することでウィリアム(少年期)とは全く異なる形での能力を持ち合わせております。
事実上、2人の良き兄となったアルバートによる援助もまた、自分たちの目標を果たすためには必要不可欠なものと言えるでしょう。
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