「憂国のモリアーティ」2020年春秋の新作アニメとして、1クール目が放送されていた人気テレビアニメです。
そして2021年春からは待望の第2クール目が放送中。
本記事では第8話で初登場を果たしたミス・ハドソンのキャラクター性を紹介します。
記事の後半では、アニメ2クールに入ってからの活躍ぶり(?)にも迫ります。
目次
ミス・ハドソンとは
まずは本作品の中におけるミス・ハドソン(以下は「ハドソン」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
ベーカー街の大家さん
シャーロックとワトソンが住んでいる「ベーカー街221B」の大家さんです。
茶髪を結ぶヘアスタイルと緑色の瞳が印象的な女性で、アニメ版で初登場した回(第8話)では”ピンク色のドレス”を纏って登場しました。
シャーロックやウィリアムのような”優れた推理能力”もなければ、フレッドやモラン大佐のような戦闘能力も持ち合わせてはいません。
ウィリアム(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
そう考えると”大家さん”であることを除けば、ごくごく普通の女性であると言えますね。
セバスチャン・モラン大佐の詳細は以下の記事をご覧ください。
原作コミック版では、単行本の第2巻から登場しました。
「自称・永遠の17歳」という設定
1クール目の放送を観てきた人の中には“ハドソンの実年齢”が何気に気になった人も、少なからずいたのではないでしょうか?
シャーロックとの”ルームシェア”を希望して、オーディンを受けることになったワトソンから、さりげなく聞かれた時には凄い呑みっぷりで「永遠の17歳」と誤魔化していました。
しかしシャーロックが軽く口を滑らせてことにより、それが“真っ赤な嘘”であることが、すぐに判明します。
シャーロック「いや、四捨五入すると、もう3…」
さりげなくバラそうとしてくるシャーロックを容赦なく叩きのめしたため、この場では正式な年齢は知れないままで終わってしまいます。
しかし、シャーロックが軽く漏らした”四捨五入”と”3″の数字を聞いただけで、すぐにピンと来た人も多いはずです。
ちょっとシャーロックの気分になって簡単な推理(計算にもなりますが)をしてみましょう。
この2つの言葉と数字をかけ合わせてみた結果、出てきた数字とは…
ずばり「ハドソンの実年齢は既に“20代後半”」であるということです!
私の推理が当たっているとしたら、まさに「自称・永遠の17歳」というわけですね!
シャーロック・ホームズの詳細は以下の記事をご覧ください。
シャーロックに”家賃滞納”に悩まされる日々…
ハドソンにとって最も深刻な悩みとは、やはり「シャーロックによる“家賃滞納”」となります。
せっかくの初登場場面でも、さっそく彼への催促をしますが、やはり支払ってもらえません。
ハドソン「一体いつになったら、お家賃払っていただけるんですかねぇ?」
お金がないのであれば、働くように告げる上に彼の友人であるスタンフォードに対しても、その悩みを告げながら泣き崩れてしまうのです。
ハドソン「困ってるんです…困ってるんです!本当に!」
初対面となるスタンフォードの前で、これほどまでの苦悩ぶりを見せてしまうとは…シャーロックの方がかなり長い期間分の家賃を滞納しているのでしょうね。
ミス・ハドソンは”意外な能力”を持っている!
ミス・ハドソンは、名女優すら欺くほどの名演技ができるのです。
シャーロック達とは離れて単独で”仮面舞踏会”に出席していたアドラーが帰宅したと同時に、彼らの部屋からいきなり大爆発が起こります!
驚いて入っていくと、その爆発による負傷で倒れている3人の姿を目撃します。
倒れたシャーロックから「アドラーを探し回っている連中の仕業(実は嘘です)」と伝えられ、自分だけでも逃げるように告げられます。
そして一緒に倒れていたハドソンもまた、シャーロックに続くかのように、アドラーに対して叫ぶように告げるのです!
ハドソン「シャーロックの言う通り、大切なのは”生き残ること”よ!ここは私に任せてください!さぁ、早く!」
そこまで言ってアドラーだけを逃しますが…実は、この大爆発も3人揃って倒れていたのも、シャーロックたちによる「演出」と「演技」だったのです!
全てはシャーロックが出した「アドラー自身に盗んで隠していた”機密文書”を出させるための作戦」であり、彼から協力を頼まれたハドソンも仕方なく応じて付き合っていただけでした。
ワトソンからは「名演技」と褒められますが、いくら捜査の協力とはいえ、家まで壊されたハドソンにとっては大損害でしかありません…。
ハドソン「家を壊しておいて、失敗なんて出来ないから“本気でやる”に決まっているでしょう!」
確かにハドソンにとっては、完全にシャーロックの作戦に巻き込まれた中での名演技でしたが…あの”元プリマドンナ”であるアドラーをも欺くほどの「演技力」は、かなりのものではないでしょうか。
(この時は、アドラーの方も焦りで冷静さを失っていた面もありましたが…)
しかし、この”意外な能力”のおかげでアドラーへのリベンジを果たせたことにもなりますね!
ハドソンが抱くシャーロックへの”本心”とは?
ここからはミス・ハドソンが抱く「シャーロックへの“本心”」について迫ります。
本当はシャーロックを強く心配してくれている!
“家賃の滞納”も含めて、自分をさんざん困らせてきたシャーロックのことを”子供”と言い切りますが、それは決して彼を憎んでいるわけではありません。
ハドソン「だから同居人の方は“しっかりした人”でないと困るんです!」
ワトソン「(シャーロックのことが)心配なんですね…まるで”家族”みたいだ」
ワトソンから”家族みたい”と言われますが、ハドソンの方も否定することなく黙認してしまいます。
確かにシャーロックがあまりにも掴みどころのない男である上、ハドソン自身は彼の具体的な仕事内容まで知らない状態です。
さらに”家賃の滞納”まで続けている故に自分の方から取り立ても兼ねて話しかけなければなりません。
おそらくは初登場した時にあった、シャーロックとのやり取りを何度も繰り返しているうちに”家族”のような見方に変わって、彼のことを本気で”心配”してくれるようになったのでしょう。
しかし現時点では、まだ”恋心”の域まで行っているわけでなく、あくまでも「世話のかかる弟」のように見ている印象の方が強いですね。
さらに簡単に言ってしまうと「面倒見の良いお姉さん(ハドソン)」と「世話の焼ける弟(シャーロック)」のような関係と言ったところでしょうか。
普段はシャーロックに嫌悪感を抱いている
ワトソンのオーディンも兼ねての外食中、シャーロックがトイレと称して少しだけ席を外している時に、ワトソンから「シャーロックとは、どんな男なのか?」と質問されます。
しかし大家であるハドソンにとっても「よく分からない男」と突っぱねるものの、その一方で”真逆な感想”も言い始めます。
ハドソン「その癖、たまに優しかったり、言うこと聞いてくれたり…とにかく“子供”なんです!」
ここまでは嫌悪感ばかり口にしていますが、この直後から本心が表れ始めます。
ジョン・H・ワトソンの詳細は以下の記事をご覧ください。
ミス・ハドソンが2クール目に迎える展開とは?
ここからは、ミス・ハドソンがアニメ2クール目に入ってから迎える展開に迫りたいと思います。
さらにはアニメ版の方では見事にカットされてしまった“女同士による、熾烈な(?)バトル”にも迫ってみましょう。
ハドソンもアドラーに巻き込まれる展開に!
アニメ2クール目の開始と同時に迎えた「大英帝国の醜聞編」では、1クール目以上にハードな展開が待っています!
その中でも多くのファン達から待ち焦がれてきた、新たな女性キャラ“アイリーン・アドラー”も初登場してウィリアムやシャーロックとも大きく絡んでいくわけですが…これまでは”大家さん”としての立ち位置でしかなかったハドソンも彼女たちに巻き込まれる展開となります。
捜査中にシャーロックとワトソンを“期間限定の奴隷”にしては彼らが住む「ベーカー街221B」に転がり込んできますが、同じ女性であるハドソンにとっては面白いはずがありません。
アドラー「よろしくね、ミセス・ハドソン」
ハドソン「“ミス”ですよ!ミセス・アドラー」
出会った途端、女性同士による因果関係が出来上がってしまうのです…。
アニメ版でカットされた熾烈なバトルをコミックで読める!
シャーロックが得体の知れない女性(アドラー)を連れ込んできただけでも不快感を露わに出すハドソンですが、彼女の苦難はこれだけでは終わりません。
アニメ版(第12話)では互いに火花をぶつけ合うだけで終わってしまいますが、実は原作コミック版の方では、この後にちょっとした“女同士のバトル”も展開されていました!
シャーロックから「アドラーが着るための洋服を貸してほしい」と頼まれた上、その本人は自分を”シンデレラ”に例える始末です。
ハドソン「ご自身をプリンセスに例えるなんて、随分と自信がおありなんですね!」
これがきっかけで、あまりにも思いがけない形で”女同士による熾烈な(?)バトル”が始まってしまうのです!
(しかし”勝負”と意気込んでいるのは、あくまでもハドソンの方だけですが…)
完全にブチ切れているハドソンは、自分では着られずに保管していたままの“極めて細身サイズのドレス”を持っていきます。
この時はアドラーも着られずに終わって”自身の勝利”を確信したはずですが、その結果は…
アドラー「あら、凄くかわいい!」
なんと、自分のウエストサイズでは着ることが出来なかった細身のドレスを、アドラーの方は難なく着てしまったのです!
女同士によるバトルは完全に“ハドソンの敗北”に終わってしまい、彼女自身も”自分の負け”を素直に認めますが、完全には引きざかれません。
ハドソン「ここの“大家”は私!お家賃は、いただきますから!」
それは自分が”大家”であるからこそ出せた、ハドソンなりの「最後のプライド」でした。
2クール目では、1クール目の時よりもストーリー展開のテンポがかなり速くなったため、アニメ版ではこの名勝負(?)がカットされてしまったのは少し残念でしたね…。
ハドソンとアドラーによる、熾烈な(?)バトルを見てみたい人は、原作コミックの第5巻に収録されている第19話を読んでみると良いでしょう。
まとめ
今回はシャーロックやワトソンの住む家の”大家さん”として登場したハドソンのキャラクター性を紹介しました。
記事の後半では「シャーロックに抱く想い」や「意外な能力」にも迫ってみました。
- シャーロックとワトソンが住んでいる「ベーカー街221B」の大家さんである。
- 実年齢は既に20代後半を迎えている。
- シャーロックの”家賃滞納”に悩まされている。
- 表向きではシャーロックに対する嫌悪感ばかり口に出しているものの、本心では彼のことを心から”心配”してくれている。
- 1クール目では”大家さん”の印象しかなかったものの、2クール目に入ってからはアドラーとの出会いにより、出番や見せ場も増える展開となる。
- アドラーとの”女同士のバトル”はアニメ版の方ではカットされてしまった。
- シャーロックに巻き込まれる形であるものの、アドラーをも欺く”演技力”を持っていた。
初登場の時からシャーロックのせいで”苦労人”なイメージが強かったハドソンですが、2クール目に入ってからはその苦労が更に増してしまう展開を迎えてしまうんですよね…。
それでもめげずにシャーロックとワトソンを細やかに支えてあげてほしいものです。
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