「憂国のモリアーティ」は2020年秋の新作アニメとして、1クール目が放送されていた人気テレビアニメです。
そして2021年春からは待望の第2クール目が放送中です。
本記事では第19話で初登場を果たしたアダム・ホワイトリー議員のキャラクター性や能力を紹介。
記事の後半では、彼が迎える豹変と結末・そして死亡後にもらたす展開についても迫ります。
アダム・ホワイトリー議員

出典:アニメつぶやき速報!!
まずは、本作品の中におけるアダム・ホワイトリー議員(以下は「ホワイトリー」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
民衆から高い支持を得る「白い騎士」
初登場して早々から議会の中で“平等”をテーマに熱く語り続けます。
このホワイトリー議員は”不平等が当たり前”とされてしまっている社会に対して、堂々と向き合いながら「平等な社会」を目指す数少ない議員と言えます。
ホワイトリー「“平等の実現”こそが私の使命であり、私の“夢”だからだ!」
彼のそうした熱い姿勢は民衆からも強く共感されると同時に「白い騎士」として多大な支持を得ているのです。

原作コミック版では、単行本の第9巻から登場したよ!
優しい”家族”に恵まれた生活を送る
ホワイトリー議員は自身の邸宅で一緒に暮らしている“優しい家族たち”との触れ合いにも恵まれています。
愛する“弟”であるサムだけでなく、血のつながっていない秘書(マーカス)やメイド(マギー)も、ホワイトリーにとっては”愛する家族”なのです。
ホワイトリー議員がここまで頑張ってこられたのも、こうした家族の存在が大きかったと思われます。
しかし、それは反対な言い方をしてしまうと、もしも唐突に家族を失わされた場合には、自分が頑張っていける”支え”そのものを失ってしまうことになります。
ウィリアム達からも認められる存在に!
多くの民衆たちから支持を得てきた故、新聞記事などでも取り上げられている程に有名でもあるホワイトリー議員の名は、ウィリアム達モリアーティ家の者たちにも知れ渡ります。
さらに、ウィリアムからは“大きな可能性”を見出されます。
ウィリアム「ホワイトリー次第では僕たちが必要なくとも、この国は“平等への道”を歩むことができます」
あくまでも「上手くいけば…」であることをモラン大佐から指摘されるものの、ホワイトリー自身がウィリアムから認められたことに変わりません。
そして、”ある文書”を持ってアルバートの方から接触しますが、彼からもホワイトリー自身の才覚と人間性を認められたのです。
アルバート「気持ちの良い男じゃないか!」
しかし、アルバートから渡された”文書”が原因となり、ホワイトリー自身を豹変させてしまうことになります。
それはウィリアムたちにとっても”辛い選択”を強いることになるわけですが、それはあくまでも「ホワイトリーを守るため」として行ったのです。
何故なら、ホワイトリーはモリアーティ兄弟から見込まれる以前に”メディア王”かつ”脅迫王”として恐れられているミルヴァートンからも狙われていたのです!
セバスチャン・モラン大佐の詳細は以下の記事をご覧ください。

ホワイトリー議員の能力とは?

出典:アニメつぶやき速報!!
ホワイトリー議員が持つ能力の数々を紹介していきます。
【能力①】高速すぎる”直感”と”処理能力”
ホワイトリー議員の幅広い能力は、初登場した直後から披露されました。
議会での演説が終わり、大勢の民衆たちから囲まれながら迎えの馬車に乗ろうとした直前、「爆薬が仕掛けられている」という異変に気づきます。
ホワイトリー議員が犯人を取り押さえた直後に、市警たちも駆け寄ってきますが、そんな彼らに対して「自身の“直感力”」について語り始めます。
ホワイトリー議員「私は1人1人の顔を見ると、彼らがどんなことを考えて、私のことを見ているのかが“瞬時に分かる”んだ」
これはまさにホワイトリー議員による”直感”に当たるものですが、専門家による診断では「彼自身の意識が理解できない程の情報を“高速で処理”している」とされています。
そしてホワイトリー議員から見える“顔”とは、主に以下の3パターンがあります。
- 自身に”希望”を託し、期待に溢れる顔
- 自身に”猜疑心”を持ち、訝しむ顔
- そして犯人のように、自身に”敵意”を持って殺さんとしている顔
これらの”顔”を見た時点で瞬時に”直感”できるだけでなく、それを頭の中で”高速に処理”できる人間など、そうはいないはず。
しかし、ホワイトリー議員の場合は自身の職務上、大勢の人間たちの前で話す機会が多く、そうしてきた中で自然に身についてしまった能力だったようです。
この時も彼が捕らえた男の鞄の中から“導火線”や”拳銃”が発見されたため、瞬時の“直感”が見事に的中したのです!
【能力②】高い身体能力
先に挙げた”直感”で馬車の爆発から民衆たちを守ったホワイトリー議員は、自身が“犯人”と見抜いた男へと瞬時に走って見事に取り押さえてしまいます!
いくら”直感”や”処理能力”が高くても、実際に動くことまでできなければ、犯人を捕らえることまではできません。
これらに加えた「高い身体能力」と”護身術”も組み合わせることで、犯人を捕らえることにも成功したのです。
ホワイトリー議員のようなタイプには支持してくれる民衆も多い一方、彼の意見や考えに反論して殺害まで働いてしまう者も多く存在しています。
本人もそのことは承知の上で働いているわけですが、こうした身体能力や護身術もまた、自身や民衆を守るために身につけていったものと思われます。
シャーロックやジャック先生から直々に”殺人術”まで伝授されたウィリアム達には敵うべくもありませんが、ホワイトリーの持つ身体能力や護身術も、決して侮れませんね!
シャーロック・ホームズの詳細は以下の記事をご覧ください。

【能力③】脅しや批判には屈しない「強い精神力」
ホワイトリー議員の持つ能力を語る上で、頭脳的なものや身体的なもの以上に外せないのが、やはり「強い精神力」ではないでしょうか。
民衆から多くの支持を得ている一方で、それを快く思わない連中からの”脅迫”や”批判”もまた多く受けているわけです。
そうした様子は、自宅内や演説の最中にも見られました。
並の人間であれば、これほどの脅迫や批判ばかり続けられては、精神力すらおとされようものですが、ホワイトリー議員の場合は、それらも全て受け入れられてしまう程の「強い精神力」の持ち主なのです。
逆な言い方をすれば、職務上で何度にもわたって起き続けたことで耐性ができてしまったようにも思ってしまいますね。

ホワイトリー議員をここまで強く動かしているのは、やはり愛する弟(サム)の存在が最も大きいのかも!
ホワイトリー議員は豹変後に”殺人犯”へ堕とされる

出典:アニメつぶやき速報!!
第19話の時点ではウィリアムやアルバートからも認められる程の才覚を見せたホワイトリー議員ですが、ミルヴァートンの企みによって豹変させられてしまう展開が待ち受けています。
ここでは、その豹変させられる理由と、その後の行動に触れていきたいと思います。
ミルヴァートンとの接触から惨劇が始まる!
自身が設立した公園で、アルバートから声をかけられると同時に「貴族院ぐるみの“不正の証拠”が記載された文書」を渡されます。
それを持ってホワイトリーは「貴族院との交渉」を申し出ます。
しかし、待ち合わせの場所にいたのが議員たちでなく、彼らの“代理”として来ていた脅迫王ミルヴァートンでした。
ホワイトリーの方もミルヴァートンを”代理人”として認めたと同時に、アルバートから渡された文書を渡しながら”交渉”に移ります。
この時に彼が”交渉”と称して申し出た「要求の内容」は以下の2つです。
- 自分や大切な家族たちに手を出すようなことをすれば、この”不正の証拠”が記された文書を世間に公表する
- これから自分が庶民院で通過させる「改正選挙法案」を貴族院で”否決”した場合にも文書の内容を公表する
この2つの条件さえ守られれば、他言はしないことを告げると同時に去っていきます。
ホワイトリー議員「これで良い。相手は公表を恐れて、私たちに手を出せなくなった…」
彼は、この交渉の前後に「攻撃こそ、最大の防御」と告げては勇んで、この交渉に踏み切ったわけですが…そんな彼の”攻撃”が引き金となる形で、この直後に取り返しのつかない惨劇が起きてしまうのです。
ミルヴァートンという男に対しては「脅迫」など全く通じないことを、ホワイトリーの方は全く把握できずにいたのです。
護衛の市警に弟たちを殺された
ミルヴァートンとの交渉を済ませてから、すぐに帰宅したホワイトリー議員を、あまりにも残酷な惨劇が待ち受けていました。
マギーやマーカスに加えて、最も愛する弟(サム)までナイフで刺し殺されていたのです!
ホワイトリー議員「何故だ!何故こんなことに…?」
弟の死体を抱きしめながら、悲しみの涙を流すと同時に大声で叫びます。
そんなホワイトリーの前に現れたのが、彼によって”護衛”として選抜された市警の1人・スターリッジでした。
彼だけ無事であることに不信感を抱きながら質問しますが…そんなスターリッジの左手には“多量の血が付着したナイフ”が握られています!
ホワイトリー「まさか!お前が殺ったのか?」
スターリッジ「はい…私がやりました。3人は、私が殺したのです」
この返答により、大切な家族たちを殺した犯人がスターリッジであることが、アッサリと判明します。
しかし、大切な家族たちを殺したのは自分であることを、申し訳なさそうな表情で薄情するスターリッジですが…彼も決して故意でやったわけでは、ありません。
スターリッジの手で家族を殺された理由とは?
スターリッジはホワイトリーに対して大切な家族たちを殺害したことを正直に明かしたものの、彼自身も決して好きでやったわけではありません。
このスターリッジもまた、ミルヴァートンの策略に利用されていただけでした。
しかし、この手口があまりにも卑劣だったのです。
スターリッジ「…こうしろと“脅迫”されたのです」
ミルヴァートンの手下たちによって、スターリッジの愛する妻子が誘拐されたと同時に、”人質”に取られてしまっていることを告白してきます。
こうした”脅迫”に対して、なす術もないスターリッジは妻子を無事に返してもらうため、ミルヴァートンの言いなりになるしかなかったのです。
ホワイトリー「“脅迫”だとっ?だからと言って、何か別の道もあったはずだ!」
スターリッジ「なかったんです!私には、こうする以外…家族を救う術が!」
ミルヴァートンからの”脅迫”により完全に追い詰められた末の犯行でしたが、彼からスターリッジに突きつけられ要求は、もう1つありました。
それは「3人を殺害した後、スターリッジ自身もホワイトリーの手で殺させる」というものでした。
スターリッジ「人を殺めて尚、生きながらえようとは思っておりません!どうか裁きを…」
まるで懺悔するかのように膝をついては、持っていたナイフをホワイトリーに差し出します。
そして、今度はホワイトリーの手で自身も殺害してもらうように要求されます。

いくらなんでも卑劣すぎる…。
謝罪するスターリッジをホワイトリーが殺してしまう展開に
ミルヴァートンの手によって、お互いに追い詰めてしまったホワイトリーとスターリッジ…しかしホワイトリーは、「どんな理由があろうと“殺し”が正当化されるはずなどない」と自身に強く言い聞かせます。
さらに、ホワイトリー議員にとっては、弟(サム)がいななった世界など、変える意味もないことも悟ります。
ホワイトリー「私から全てを奪った、この男を許すことはできない!」
確かに、スターリッジも妻子を誘拐された上に脅迫までされて辛い状況であるとはいえ、殺人など決して許されない行為です。
しかし、怒りに任せてこの場でスターリッジを殺害してしまっては、ホワイトリー自身も完全に後戻りできなくなります。
さらに、殺されたサム自身が”復讐”など望んでいるとも思えません。
ホワイトリー「こいつを許せと言うのか?うわぁー!」
悲しみの叫びを上げながら、差し出されたナイフを持って振り下ろしますが、この時にはまだスターリッジでなく、付近の床に強く突き刺すのです。
ホワイトリー「やはり私には、殺すことは…」
何とか理性を保って殺害までしなかったように思えたのも束の間…この直後、脳裏に弟と楽しく過ごしてきた思い出が脳裏に浮かぶと同時に、ナイフを持ち替えながら、スターリッジの首を強く刺して殺してしまったのです!
ホワイトリー「私も…ここまでだな」
自身でも取り返しのつかないことをしてしまった後に、辛うじて理性を取り戻すと同時に、いつもの穏やかな表情に変わりますが、気づいた時には既に手遅れでした。
スターリッジを自身の手で刺し殺した瞬間から、ホワイトリーは「白い騎士」から“殺人鬼”へと堕とされてしまったのです。
しかし、これこそがミルヴァートンにとっての”本当の狙い”であり、ホワイトリーは彼の描いたシナリオ通りに善から“悪”に変えられてしまったわけです。
ホワイトリー議員は壮絶な結末を迎える

出典:アニメつぶやき速報!!
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