2020年秋の新作アニメとして放送および配信中開始された「憂国のモリアーティ」ですが、今回は主人公であるウィリアム・ジェームズ・モリアーティのキャラクター性や能力を今回は少年期に絞る形で紹介しながら青年期に成長してからの展開についても迫りたいと思います。
ウィリアム(少年期)のキャラクター性

出典:アニメつぶやき速報!!
本作品の第2話「緋色の瞳」から、現代に至るまでの過去編(ウィリアムたちの少年期)に突入しました。
したがって、今回はあくまでもウィリアムの少年期に絞る形で彼のキャラクター性から紹介していきます。
孤児院のリーダー的な存在
時は19世紀末のロンドン郊外・・・産業革命による混乱と発展の中でイギリスは世界の4分の1を「大英帝国」としましたが、それにより古くから伝わる「完全階級制度」によって差別や迫害を受けるものも増加しておりました。
本作品の主人公であるウィリアム(少年期)もまた、そうした「階級制度」の犠牲者と言えるでしょう。
住める家もなく、元々は潰れた貸本屋の中で寝起きする生活を続けてきた中で病弱な弟ルイスと共に孤児院で保護されて生活しています。
ルイス(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。

生まれながらの博識を生かすことで、1週間ほどで同じ孤児院に住む子供たちのリーダー的な存在となってしまいます。
皆の助言役および相談役で小銭を稼ぐ
孤児院で保護される前までは自分の博識を生かしながら大人たちに「賭け事」や「商売道具」についてアドバイスしながら、わずかばかりな食べ物やお金をもらうことで生計を立ててきたウィリアム(少年期)ですが、この方が「盗み」や「殺人」など犯してしまうよりも遥かに安全かつ効率的であることも自身の中で理解しておりました。
ウィリアム(少年期)「困っている人たちがいて僕なんかがお役に立てるのなら、何でもしたいなって思ってるんです」
これは孤児院を訪れたモリアーティ家の長男・アルバート(少年期)から「皆の助言役および相談役」と言われた時に発した台詞ですが、その言葉に偽りはありません。
しかしウィリアム(少年期)にとっては、そうした人助けもまた、自分の目標を遂げるための行為でもあります。
ウィリアム(少年期)の目標とは「誰もが不当な差別を受けずに生きられる平和で平等な世界を創り上げる」というものですが、アルバートとの出会いによって彼の人生が大きく変わっていくと共に目標への階段を一気に登り上り始めていくのです。
アルバート(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。

ウィリアム(少年期)の能力

出典:アニメつぶやき速報!!
ここからは街や孤児院の大人たちさえも舌を巻いてしまうほどのウィリアム(少年期)による博学を始めとした能力を紹介していきます。
大人すら一目置く博識で人助け
ウィリアム(少年期)の能力を語る上で絶対に外せないのが「大人をも一目置いてしまう程の博識」でしょう。
孤児院に住み始める頃には既に「文字の読み書き」も出来る彼は同居している女の子からも本を読んでもらうように頼まれます。
しかし彼の博識による人助けはさらに範囲を広げていくかのようにシスターのガーデニングや街の男性たちへの「賭け事に対するアドバイス」まで行っていくようになるのです。
孤児院を訪れたアルバートはシスターたちから保護される前の生活においても少しだけ語っておりましたが、彼の博識は生まれつきというよりは別に自分たちが生活していた貸本屋の中にあった多くの本をひたすらに読み続けてきたことによって自然と身についたものと考える方が妥当かもしれませんね。
周囲を惹きつけるカリスマ性
ウィリアム(少年期)の特出した能力には博識とはまた別にある“カリスマ性”も見落とせません。
孤児院にある礼拝堂の中で子供たちを集めては「何をすれば理想の国に変えられるのか?」について問いながら演説します。
ウィリアム(少年期)「悪い貴族が現れた時、皆はどうするの?」
子供たち「闘う!殺す!悪い貴族はやっつけろー!」
「悪い人間を排除すれば、ここは理想の国になる」
彼は神の目の前で子供たちを集めては、正しく「悪の道」を説いておりました。
ここでポイントになるのは・・・
- 集めたのは、あくまでも同じ孤児院で過ごしている子供達だけに絞った。
- ただ単に自分が演説するだけでなく、子供たちにもさりげなく質問を投げかけて答えさせることで共感の気持ちを強めさせた。
まだ幼かったこの時期では、いくら博識で人助けをしているとはいえ、自分よりも遥かに年齢が上の大人たちを集めるのはさすがに無理だろうとウィリアム(少年期)自身も悟っていたのでしょう。
そのために同じ孤児院に保護される前までは同じような差別や被害を受けてきた子供達だけに絞れば、すぐに共感しあえて一致団結することも容易であったということです。
ウィリアム(少年期)は、この時期から既に「人を集めたり惹き寄せるような“カリスマ性”」も備えていたのでしょう。
そして、この”カリスマ性”はアルバートに導かれてモリアーティ邸で暮らし始めてからは、さらに開花していく結果となります。
ウィリアム(少年期)の完全犯罪
ここではウィリアム(少年期)の最大の転換期と言っても過言ではないモリアーティ邸で起こした“完全犯罪”の状況や、彼によって作られた“仕掛け”に迫りたいと思います。
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