2020年秋の新作アニメとして放送および配信中開始された「憂国のモリアーティ」ですが、今回は主人公であるルイス・ジェームズ・モリアーティのキャラクター性や能力を今回は少年期に絞る形で紹介しながら青年期に成長してからの展開についても迫りたいと思います。
ルイス(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
目次
ルイス(少年期)のキャラクター性
本作品の第2話「緋色の瞳」から、現代に至るまでの過去編(ルイスたちの少年期)に突入しました。
したがって、今回はあくまでもルイスの少年期に絞る形で彼のキャラクター性から紹介していきます。
ウィリアムの実弟
ウィリアムの実弟であるルイス(少年期)もまた、産業革命による混乱と発展の中で「大英帝国」へと進化したイギリスの中で進められてきた「完全階級制度」により差別や迫害を受けてきた犠牲者です。
孤児院で保護されるまでも兄に支えられながら、潰れた貸本屋の中で寝起きする生活を続けておりました。
ウィリアム(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
生まれつき病弱な体質
ルイス(少年期)もまた、兄であるウィリアム(少年期)にも負けない程のイケメンであるものの、決定的に違う面もあります。
それは「生まれながらにして“病弱”な体質である」ということです。
物心つく頃から住む家にも恵まれなかったルイス(少年期)の場合は1日を生き延びていくためのお金や食べ物を入手するだけでもやっとの生活が続き、後に孤児院に保護されたものの、多くの子供達を抱えている中ではシスター達も満足に診察を受けさせてあげることも出来なかったものと思います。
そしてアルバート(少年期)から誘われて兄と一緒にモリアーティ家へ移住してからも執事やメイドにこき使われる生活が1年ほど続きます。
第2話の中でも兄が帰宅してきた時には執事からの命令に従って病気で辛い状態に耐えながら玄関掃除を我慢しながら行っていたのです。
アルバート(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
ルイス(少年期)の能力
ここからは街や孤児院の大人たちさえも舌を巻いてしまうほどの博識を誇るウィリアム(少年期)を兄に持つ、ルイス(少年期)の能力にも少しだけ触れてみたいと思います。
兄には及ばぬものの博識である
ルイス(少年期)の方もまた、兄と同じく孤児院に保護されて住み始めた時点で「文字の読み書き」は既に修得しておりました。
彼もまた、病弱な身でありながらも貸本屋で寝起きしていた頃までは置かれたままの多くの本を読みながら兄と一緒に勉強してきたものと思われます。
兄には一歩及ばないながらも、ルイス(少年期)の方もこの頃からかなりの“博識”であったのでしょう。
兄への強い忠誠心!
貸本屋や孤児院の時だけでなく、モリアーティ邸に移り住んでからも病弱な体質に変わりないルイス(少年期)でしたが、そんな自分をいつも親身になって一緒に過ごしてきてくれた兄に対する信頼感や忠誠心は相当なものです。
アルバート(少年期)から「自分と同じ魂を持つ人間」と認められた兄がモリアーティ公爵家の養子に勧められた状況の中でも2人きりではなく、ルイス(少年期)もいつの間にかアルバート(少年期)の背後におり、刃物を持って構えていたのです!
この行動においては、アルバート(少年期)のことをまだ完全には信じ切れていなかったウィリアム(少年期)から前もって指示されたものと思う人の方が多いのかもしれませんが、病弱な弟である自分をいつも支えてくれている大切な兄を守るために自分の意志で起こした行動と解釈することも可能なのではないでしょうか。
兄にも匹敵する洞察力?
“博識”や”カリスマ性”においては兄に大きく譲ってしまうルイス(少年期)ですが、これらの点とは違う“洞察力”においては決して負けていないようにも思われます。
孤児院にいた自分たちを救ってくれたアルバート(少年期)には感謝しているものの、そのことに対する疑問も抱き始めます。
ルイス(少年期)「貴族の義務だからでしょうか?僕の病への同情からでしょうか?」
兄に対しては自分たちを「拾ってくれた理由」を問うように話しますが、ルイス(少年期)の中にある本当の疑問や着眼点はそこではありません。
ルイス(少年期)の中では「アルバート(少年期)が自分たちから受ける“正当な報酬”とは何なのか?」ということであり、執事やメイドたちからこき使われている間も考え始めていたのです。
完全犯罪中に起こした衝撃的な行動!
ここではルイス(少年期)にとっても最大の転換点となった、兄たちによる“完全犯罪”の中で起こした行動を紹介していきます。
自分たちを嫌う義母と義弟や邸宅の者たちが寝静まった夜中に「盗みの濡れ衣」を着させようと動き始めていた時、その2人の前に姿を現したのは、あくまでもルイス(少年期)以外の2人でした。
そして自分たちにとっても邪魔な義母と義弟を手にかけたのもウィリアム(少年期)とアルバート(少年期)でした。
ここまでの準備段階の中では何もしていなかった印象の方が強く残りやすいルイス(少年期)ですが、全焼したモリアーティ邸から外へ出る直前、驚くべき行動を起こすのです!
3人一緒に外へ出るはずが、その直前になってルイス(少年期)は焼け落ちた木材を持つと同時に火で燃えている部分を自分の右頬に当て始めます!
彼のそんな行動を見た2人は、もちろん驚きますが、こうした衝撃的な行動もルイス(少年期)自身による考えがあってのことなのです。
ルイス(少年期)「兄さんの望む結果を100%出すには、こうした方がいい!」
それは自分が火災による怪我を負うことで大人たちからの疑念を大きく下げることになると同時に、これまで自分を病から救ってくれた兄たちへの「報酬」の形でもありました。
ルイス、成長後の展開
ここからは少年期での”完全犯罪”を成功させて、青年期に成長してからのルイスが迎える展開にも少しだけ触れてみたいと思います。
青年期では眼鏡イケメンに変化!
兄が企てた”完全犯罪”が成功したことによって、その後も生き延びて成長を遂げますが、兄弟ゆえに青年期になってからはルックスがますます兄と似てきてしまいます。
しかし外見だけの面でウィリアムやアルバートと決定的に違うのはルイスだけが眼鏡をかけるようになる点でしょう。
兄弟だから顔が似てしまうことは当たり前ではありますが、まるで「ウィリアムが眼鏡をかけた姿」のようにも見えてしまいますよね・・・。
アルバートの役割を受け継ぐ形でのサポート役に!
ウィリアムやアルバートにもそれぞれに自分の役割があるように、ルイスにもまた大きな役割をこなしながら兄の目標のために動いていきます。
青年期ではアルバートの役割を継ぐ形で、モリアーティ家での「領地の管理」や「屋敷の執務」を主に担当するようになるのです。
ルイス(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は主人公ウィリアムの実弟であるルイスのキャラクター性や能力を少年期に絞る形で紹介していきました。
- 幼い頃から実の兄であるウィリアムと一緒に生活してきた。
- 兄とは大きく違い”病弱な体質”である。
- 常に自分のことを大切にしてくれる兄に対し、強い信頼感と忠誠心を抱いている。
- “博識”や”カリスマ性”においては兄に一歩譲るものの、周囲の人々や環境に対する疑問から始まる”洞察力”は決して負けてはいない。
- 成長後は主にモリアーティ家での「領地の管理」や「屋敷の執務」を担当するようになり、アルバートとはまた異なる形でウィリアムをサポートしていくこととなる。
兄であるウィリアムと”瓜二つ”と言っても過言ではないルイスですが、この兄弟における役割や立ち位置は大きく異なっていますよね。
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