「憂国のモリアーティ」は2020年秋の新作アニメとして、1クール目が放送されていた人気テレビアニメです。
そして、2021年春から放送されていた2クール目も「最後の事件編」で壮絶な結末を迎えました!
本記事では、第15話で初登場を果たしたジャック・レンフィールドのキャラクター性や強さ・役割を紹介。
記事の後半では、過去や「ウィリアムの生存」を知って喜ぶ展開についても迫ります。
目次
ジャック・レンフィールドとは?
まずは、本作品の中におけるジャック・レンフィールド(以下は「ジャック」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
本物の「ジャック・ザ・リッパー」
ジャックが実際に登場する前から、貧民街での”切り裂きジャック事件”が発生しており、ウィリアムも新聞記事でその事件を知ります。
「ホワイトチャペルの亡霊編」開始と共にモリアーティ家を訪れてきたジャック・レンフィールドこそが“本物の切り裂きジャック”こと「ジャック・ザ・リッパー」であることが判明します。
本編で初登場した現在では既に年老いているものの、若き頃には第一次アフガン戦争の中で“英軍にジャックあり”と恐れられていた凄腕の傭兵だったのです!
原作コミック版では、単行本の第7巻から登場したよ!
ジャックには2通りの”呼び方”が存在する
ウィリアム達とは既に顔馴染みであるジャックですが、まだ「MI6」に加入したばかりのボンドには、ジャックのことを全く知らないことで戸惑います。
そんな彼に対して、ルイスやモラン大佐から説明から「ジャックこそがウィリアムたちに“戦う術”を教えてくれた先生(師匠)」であったことが判明します。ウィリアム達よりも年上であるジャックは彼に対しては、親しみも込める形で「ウィル坊」と呼んでいます。
ちなみに、ウィリアム達3兄弟は「先生」と、フレッドやモラン大佐では「師匠」と、ジャックを呼ぶ時の呼び方がが少しだけ違っているのです。
これにより、ジャックへの呼び方に若干の違いがありますが、5人共ジャックから”護身術”ならびに“殺人術”を伝授してもらった点は、変わりません。
女好きな一面も
これはアニメ版の方では完全にカットされてしまいましたが、実は「大の女好き」という一面もありました!
ジャック「アイリーン・アドラーという“絶世の美女”が組織に加わったと聞いたが、何処にいるんだ?」
本当の目的は、先に紹介した「偽者の切り裂きジャック事件」ですが、ジャック自身は“女性(アイリーン)に会うこと”も楽しみにしながら、モリアーティ家を訪れていたわけです。
首をキョロキョロさせながら熱心に探しますが、この時のアイリーンは既に“ジェームズ・ボンド”として男装の姿に変わった後でした。もう少し早い時期(「大英帝国の醜聞編」の時期)に訪れていれば、まだ”絶世の美女”だった頃のアイリーンの方に会えていたかもしれないのに…ちょっと可哀想でしたね。
そんな彼に対して、ボンドの方から”自分の変化”についての説明を簡単にされますが、ジャックの方はガッカリする様子も見せないどころか「夜の訓練」などという話に切り替えてしまいます。
ジャックのこうした言動により“モラン大佐の女遊び好き”な性格も、実は「師匠譲り」であることが判明したのです。
アイリーン・アドラーやジェームズ・ボンド、セバスチャン・モラン大佐の詳細は以下の記事をご覧ください。
ジャックによる”女好きな一面”もまた、原作コミックの第7巻で見られるよ!
女性からの人気や知名度は高い
ウィリアム達とは違い、1人だけ年老いたルックスのジャックは、女性たちからの“人気”や”知名度”は高いです!
自身がウィリアム達に依頼していた”偽物の切り裂きジャック事件”が解決した後にも、全く違う内容による問題が起きてしまいます。それこそが「モリアーティ家での社交会」です。
当日は皆して”自分たちや邸宅での秘密”を隠すため、懸命に動きます。
メンバーそれぞれに役割や配置場所が振られますが、ジャックは「受付場所での出席者たちの応対」にかかります。
出席した大勢の女性客たちは、やはり若いイケメンたちに寄っていくものの、それでもジャックの顔を見た女性客たちが大いに驚くのです。
女性客「あの”ロマンスグレー”のお方は…確かロックウェル伯爵家の執事だった、レンフィールドさんね!」
貴族階級の男性たちに詳しく敏感な女性客たちの間でもジャックの顔や名前は既にご存知だったようです。
さらには、最近になってモリアーティ家に移っていた情報も何気にキャッチしていた様子。
確かに見た目だけの人気や注目度では、若いウィリアムたちには敵うべくはないものの…まだ若い彼らには持ち得ない“ダンディーなカッコ良さ”に惹かれてしまうのかもしれませんね。
このエピソードはアニメ版でカットされているので、気になった人は原作コミック第9巻を読もう!
ジャックの強さや能力とは?
ここからは、ジャックの強さや能力を紹介していきます。
過去は間違いなく”達人”だった!
第一次アフガン戦争の頃は、間違いなく達人でした!
戦時中は、敵味方を問わずに兵士たちからは「英軍にジャックあり」と恐れられては“白兵戦の達人”として知らぬ者などいなかった程です。
まだ”MI6″に加入したばかりのボンドが、ルイスやウィリアムからジャックのことで説明を受けている中、回想シーンとして“戦時中の頃のジャック”も少しだけ映されていました。
それはジャックにより倒された大勢の敵兵たちの死体が集まっている中、彼だけが余裕で立っている壮絶な光景でした。
さらにジャックが持っているナイフからは、自身で切り裂くことで倒した敵兵たちの“血”が滴り落ちているのです。
欲を言えば”倒した後”だけでなく、まだ若き日のジャックが1人で果敢に闘いながら敵兵たちを一斉に切り倒していく場面も見たかったものですが…それを見れなかったのは、少しばかり残念な気もしましたね!
切り裂きジャックとしての”威圧感”は今でも健在
戦時中で自身のナイフと”殺人術”を駆使して「ジャック・ザ・リッパー」として恐れられてきたジャックは、傭兵を引退してから現在は“執事”として働いています。執事としての期間の方が圧倒的に長い状態です。
それでもウィリアムからは、この時期に貧民街を脅かしていた”偽物の切り裂きジャック”を誘き出すために協力を求められます。この事件においては、本物(ジャック自身)の方から”犯罪卿”のウィリアムに対して「解決してほしい」と希望してきたこともあり、断りきれなかったようですね。
それでも現場(貧民街)の高い建物の屋根上から現れては、大勢の市警や住人たちの前 で“見事なパフォーマンス”も披露してくれました!
ジャック「お前らが探している悪魔…泣く子も黙る“ジャック・ザ・リッパー”とは、俺のことよ!」
この時のジャックは“銀髪ロング”のカツラを被り、“黒いロングコート”を着用した姿で現れました。
さらには、叫びながら自分のナイフを使って、左腕に抱える娼婦(実は既に”死体”)を刺し殺す行動まで見せたことで、市警や住人たちを引きつけるには、充分すぎるであろう“演技”までして見せたのです。
本来ならば、本物であるジャック自身がそのまま出てくるだけでも良かったのかもしれません。
しかし余程の戦争マニアにしか覚えられていない現在において、自身が「本物の切り裂きジャック」であることを市警や住人たちに認知してもらうには、これ位に大袈裟な姿や行動を見せる必要もあったんですよね!
加齢による”体力の衰え”には逆らえない
ウィリアムからも頼まれた形で「本物の”切り裂きジャック”」を、市警や住人たちの前で大袈裟に演じて見せたジャックでしたが、彼による“本当の難関”とは、この後からが本番となります。
それは「自身を追ってくる者たち(市警や住人)を1人も殺さずに”走りながら逃げ続けること”」でした!
さらに、微妙なペース配分を求められる形で走り続けていたため、半時間程で“疲労”を感じ始めてしまいます。
本人も自覚している通り、これは明らかに「“加齢”による“体力の衰え”」でした。
さらに彼が”切り裂きジャック”と扮して着ている「コートの重さ」も大きな負担となっていたのです。(そのコートは特別製として作られており、市警や住人たちが発砲してきた銃弾を弾く性能がある分、金属を着ているような”重さ”もありました)
モラン大佐とボンドが絶妙なコンビプレイによって、離れた位置(高い建物の上)から援護してくれるものの、1時間ほど走り続けた時にはジャック自身の体力や気力も尽きようとしてきます。そんな彼の前にフレッドが彼と同じ”銀髪ロング”のカツラを被った姿で現れます。
ここからは、フレッドが代わりに走ってくれることを告げられたため、ジャックの方も”重いコート”を渡しながら、潔く後を託します。
ジャック「ワシも歳だな…だが、1時間は稼いだぞ!」
早すぎず遅すぎない”微妙なペース配分”による逃走により、ジャック自身も「加齢による衰え」を痛感したのです。
そんな辛い状態の中でも、ウィリアムから頼まれた通りの任務を完遂してくれたジャックに対しては、心から「お疲れ様!」と言うべきですよね。
フレッドの詳細は以下の記事をご覧ください。
ジャックとウィリアム(少年期)との出会い
ジャックがウィリアム(少年期)たちと出会ったのは、彼自身が傭兵を引退して“ロックウェル伯爵家”の執事に転職した後の時期でした。
出会った場所も伯爵家でしたが、まだ少年期だった頃のウィリアム(少年期)達がモリアーティ家を放火した後の時期(第3話)、一時的に後見人である“ロックウェル伯爵家”に身を寄せた時だったのです。
第3話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。
ウィリアム(少年期)の強い”観察力”に敬服するジャック
ジャックがウィリアム(少年期)から声をかけられた形で出会ったわけですが、その時には既に“自身の過去(素性)”を知られていました。
ウィリアム(少年期)「あなたが元・英軍…アフガン帰りの“凄腕の兵士”だと言うのは、観察して分かりました!」
それだけでなく、ジャックの“二つ名”まで調べ尽くしていたのです!
ジャック「どうして、そのことを…」
ジャック自身は、このロックウェル伯爵家に執事として在住し始めてからも、自身の過去(素性)については”主”にしか教えていなかったのです。
内心では少し驚いたものの、ウィリアム(少年期)の持つ並外れた”観察力”に敬服させられたことで、ジャックの方も潔く素性を話します。
しかし、ジャックの方が”素性”を話しただけで彼らとの会話が終わるはずがありません。
ジャック自身もまた、ウィリアム(少年期)たちが「何かのお願い」をするために訪れてきたことを察していたのです。
ウィリアム(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
ウィリアム(少年期)たちから頼まれる形で”殺人術”を伝授した!
ウィリアム(少年期)たちからの“お願い”とは、「自身で身を守れるための“護身術”を教えてほしい」というものでした。
ジャックは、まだ少年である彼らから聞かされた意外な”お願い”に対して疑問を抱きます。
ジャックから見ても”モリアーティ家の火災”は災難だったものの、この”ロックウェル伯爵家”でも何不自由なく過ごせるはずです。(“モリアーティ家の火災”を起こした張本人はウィリアム達でしたが、ジャックの方はそこまで気づかなかったようです)
そんなジャックからの言い分に対して、アルバート(少年期)が返答します。
アルバート(少年期)「貴族として、ただ日々を安寧と生きるだけならば、そうでしょうね」
そこまで話してくる中、ウィリアム(少年期)とアルバート(少年期)に加えて、ルイス(少年期)の“目”を見たことで、ジャックの方もこの3人が「ただ利発そうな貴族の子供たちではないこと」を実感しました。
これにより、ジャックから望み通りに”護身術”を教えてもらうことになりますが、彼はそれ以上のものを授けてくれることになります。
ジャック「より正確に言うなら“殺人術”を…ですかな?」
ジャックの方もまた、教えるからには“自身の持ちうる全て”を叩き込むことを宣言します。
ジャック「ただし、私の教えはちと厳しいですぞ!」
ウィリアム(少年期)「望むところです!」
こうしてウィリアム(少年期)たちに、自身の持つ「殺人術」を伝授してくれたわけです。
さらに、その数年後には後になってから出会ったフレッドやモラン大佐にも伝授してくれたのです。
アルバート(少年期)やルイス(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
ウィリアム(少年期)たちが起こした”モリアーティ家の放火と火災”は、原作コミック版の第1話で描かれているよ!
ジャックがモリアーティ家を訪れた理由とは?
ジャックがモリアーティ家に訪れたのは、ボンドやルイス達がウィリアムから頼まれた”依頼”により銀行へ出かけている最中でした。
その依頼を果たしてから戻ってきた4人の中で最も驚いていたのがモラン大佐でしたが、実はジャックから数日前にウィリアムに“依頼”をしていたのです。
それこそが、「ホワイトチャペルの亡霊編」の要となる“偽物の切り裂きジャック事件”でした。
本物(ジャック)にとっては、”自分の偽物”が殺人まで犯しながら暴れ回っている事態を放っておくことなどできません。
ジャック「自分の古い二つ名を語る“殺人鬼”を“始末”してほしい」
戦争の終結と同時に引退した現在では、ジャック自身にとっても不要かつ忌まわしい“二つ名”です。
彼自身も未練など持ち合わせていないものの、それでも”偽物”のせいで「自分が貧民街の娼婦たちを殺して回っている」という感じにさせられていたのです。
ウィリアム(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
現在はモリアーティ家の”執事”に落ち着く
ウィリアムからの頼みによって、数十年ぶりに前線に出たジャックですが、彼が「MI6」メンバーとして表舞台に復帰したのは現時点では、この“偽の切り裂きジャック事件”が最初で最後となりました。
ウィリアム「さすが先生、見事な着こなしですね」
ジャック「当然だ!今や“執事”の方が本職だからな」
この事件が解決してからは、アルバートの計らいにより「モリアーティ家の“執事”」として働くことになりました。
モラン大佐だけが納得できない様子でしたが、ジャックが移住してきてくれたおかげで、これまでは執事として働き続けてきたルイスも、ウィリアム達と一緒に前線に出られるようになったのです。
ジャックが”執事”として移住した後のエピソードとして描かれた「犯人は二人編」や「最後の事件編」で、ルイスが前線や現場に出てこれたのも、彼のおかげと言っても良いでしょう。
ルイス(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
ジャックが”モリアーティ家の執事”として移住してきた様子は、原作コミックの第8巻に収録されているよ!
“執事”として邸宅の「守り役」もこなす!
モリアーティ家の”執事”として移住した後は、ジャックが前線に出てくる機会はなくなりました。
それでも”執事”として、邸宅の「守り役」を懸命にこなしてくれています。
脅迫王ミルヴァートンの策略によって、自身の”死”と引き換えに「ウィリアムこそが“犯罪卿”であること」がロンドンの住人たちにも知れ渡ってしまったことで、モリアーティ家には大勢の記者を始めとした住人たちが集まってきます!
そんな彼らを邸宅前で“一喝”することで追い払ってくれた存在こそが、ジャックでした。
ジャック「ウィリアム様は、ここ(邸宅)にはいらっしゃらない!御用のない方は、お引き取り願おう!」
怖い形相で叫んだことが効いたのか、邸宅前に殺到してきた住人たちを速攻で黙らせてしまうのでした…。
その直後に邸宅内に入る馬車を複数の市警たちが護衛してくれた面も、プラス効果となったようです。
脅迫王ミルヴァートンの詳細は以下の記事をご覧ください。
ジャックが「守り役」として、必死にウィリアムやモリアーティ家を守ってくれる姿は、原作コミックの第13巻に収録されているよ!
「最後の事件編」以降のジャックはどうなった?
ここからは、ルイスを新たな指揮官として再始動した「新生MI6」の中におけるジャックの”立ち位置”と、秘密裏にロンドンに戻ってきたシャーロックから「ウィリアムの生存」を聞かされた時の反応も紹介していきます。
ジャックは執事として働いている
「最後の事件編」で迎えた壮絶な結末により、ウィリアムとシャーロックは“行方不明”なまま、ロンドンの住人たちの間では「死んだこと」にされています。
この”2人の死”により、ロンドンの住人たちが「自分たちで、この国を良くしていこう!」と立ち上がる中、ウィリアムとアルバートが離脱した「MI6」の中でも新たな変化が起こりました。マイクロフトからの命令により、ルイスが「MI6の“新たな指揮官”」となったことで「新生MI6」として再始動したのです!
しかし、再始動した「MI6」の中に、ジャックの姿は見当たりません。
それもそのはず…ジャックだけは自身がモリアーティ家に移住してから3年後の現在も、引き続き邸宅での“執事”として働いているからなのです。
さらに、ルイス自身が”新たな指揮官”として、現場に出なくてはならない状況となったなら尚更でしょうね。
マイクロフトの詳細は以下の記事をご覧ください。
ルイスを”新たな指揮官”として動き出した新章は、ジャンプSQの2021年5月号から読めるよ!
シャーロックから「ウィリアム生存の行方」を聞かされる
ルイス達が任務のために潜入したパーティー会場の中で、標的とされていた”アデア卿”が何者かによって射殺されてしまいました!
ルイスたちはアデア卿を”射殺した犯人”が、かつて仲間として共に行動してきたモラン大佐である可能性が高いと睨みますが、確信までは持てません。そのために、ひとまず退散してはモリアーティ家の中でマイクロフトも含め、メンバー全員での話し合いが始まります。
物語の舞台がパーティー会場からモリアーティ家に移ったことで、ジャック自身もやっと新章の中で再登場を果たせました。
そんな中、3年前にウィリアムと共にテムズ川に転落して”行方不明”だった、シャーロック・ホームズが1人きりで秘密裏にロンドンに戻ってきたのです!
その場に集まっていたジャックたちは、彼の口から「自分たちの“空白”とされてきた3年間」について聞かされます。
2人は心肺停止の状態で「ビリー・ザ・キッド」という少年に発見され、アメリカ行きの船の船室内で看病されていたのです。
この時点ではシャーロックの方だけが目覚めたものの、それでも「ウィリアムがまだ生きていたこと」だけでも知ることができたわけです!
さらにビリーの蘇生法から始まり、賢明な看病のおかげで、シャーロックだけ先に目覚めた時点では「既に安定している状態」まで回復していました。ここまでの治療や看護を施した段階でウィリアム自身が目覚めるのは「本人による“生きる意志”」にかかっていたらしいです。
シャーロック・ホームズの詳細は以下の記事をご覧ください。
ウィリアムの生存・復活にジャックも喜ぶ!
テムズ川からの転落により瀕死な状態だった2人を助けたビリーは、「アメリカの司法省」で働いている青年です。
そんな彼から”助けたお礼”も兼ねる形で「”アメリカでの仕事”を手伝ってほしいと頼まれます。
彼に対して恩義を感じただけでなく、ロンドンでは”死んだこと”にされているシャーロックには、ある意味で願ったり叶ったりな展開でした。
「ウィリアムへの懸命な看護を続けること」を交換条件に出した上で、シャーロックの方だけがビリーの仕事を手伝い始めます。
そんな生活を続けて数ヶ月後…ついにウィリアムの方も意識を取り戻して、目覚めたのです!
シャーロックがビリーとの仕事のために”隠れ蓑”として生活している探偵社の屋上にあるベンチに、隣同士になりながら座ります。
こうして再び向き合った時には、ウィリアムの方からは何も言葉を発せず、会話もない状況です。
それでもウィリアムの方も身体を動かせるようになってから、数年間はシャーロックと一緒に2人で仕事をこなしていきます。
最終的には、また別れる形でシャーロックだけが単身で東アジアや北欧への旅を始めてしまいます。
そんな一人旅の中、フランスの小さな研究所で過ごしている時に「ウィリアムからの“電報”」が届きました。
その電報に書かれていた内容とは…
ウィリアム「MI6(ルイス達)に“協力”してやってほしい」
それは即ち、シャーロックの方からウィリアムからの”頼み”を聞いた上でルイス達に協力するために、ロンドンに戻ってきたことになります。
ジャック「あぁ…ウィル坊が生きている!これほど嬉しいことは、ないな」
シャーロックから「ウィリアムの“生存”と“目覚め(復活)”」を聞かされたことで、ジャックと一緒にこの場にいたフレッドやボンド、マネーペニーも驚きと同時に嬉しさを露わに出します。(ちなみに、この「ウィリアム生存」を聞かされた後に、最も大袈裟に喜んでいたのはフォン・ヘルダーでした)
この内容は、原作の第59話に掲載されています!
ジャック先生(師匠)の声は声優「内田直哉さん」が担当
ジャック先生(師匠)の声を担当している声優さんは、「大沢事務所」に所属されている、内田直哉さんです。
15歳の頃から「劇団若草」に入団し、1972年にNHKで放送されたドラマ「幻の殺意」で先に俳優デビュー。
アニメ作品のデビュー作は、1986年に放送された「青春アニメ全集」となります。
声優活動においても幅広い役柄をこなしますが、アニメ作品よりも洋画や海外ドラマの吹き替えを行うことが多かったのです。
ジャック先生(師匠)役の声優・内田直哉さんの代表作
長年にわたり声優としてのキャリアも積まれてきた内田さんですが、2021年夏の新作アニメとして放送開始される「ゲッターロボ アーク」でも、メインキャラクター・神隼人役を演じることが決定しました!
アニメ放送に先駆けて、今から原作コミックを読んでおくのも良いですね。
内田直哉さんの他代表作は、以下の通りです。
- 「逆境無頼カイジ」遠藤勇次役
- 「DRIFTERS」織田信長役
- 「どろろ」醍醐景光役
- 「ヴィンランド・サガ」アシェラッド役
まとめ
今回は「本物の“ジャック・ザ・リッパー”」として登場した、ジャック・レンフィールドのキャラクター性や過去(ウィリアムたちとの出会い等)、強さや能力を紹介しました。
また、記事の後半では原作コミック版の方で突入した新章「空き家の冒険編」での立ち位置や、シャーロックから「ウィリアムの生存と”目覚め”」を聞かされた時の反応にも迫ってみました。
同じ「MI6」のメンバーとはいえ、ウィリアム達より年上ということもあって、かなり年老いたルックスのジャックですが、彼が伝授してくれた”殺人術”があったからこそ、皆がこれまでの事件や戦闘を切り抜けてこられたんですよね!
原作での新章で「ウィリアムの生存」を聞かされたことで大いに喜ぶものの、彼と再会できる時は、まだまだ先になりそうです。それでも”新たな指揮官”となったルイスを始め、これまでと同じメンバーを“頼れる執事”として支えてあげてほしいものですね。
本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。
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