2020年秋の新作アニメの中でも特に注目度の高かった「ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-(新作アニメ版)」がついに放送開始されましたね!
今回はダイたちの旅立ちに一緒についてくる仲良しな友達・ゴメちゃんのキャラクター性を紹介しながら、未知数とも言える能力によって叶えてくれた”願い”と、それによって起こされた”奇跡”についても迫りたいと思います。
ゴメちゃんの能力に関しては以下の記事をご覧ください。
目次
ゴメちゃんの正体は「神の涙」
いきなりですが、まずはゴメちゃんの正体から紹介していきます。
大魔王バーンとの最終決戦の中で彼の口から、ゴメちゃんが「神の涙」であることを告げられます。
バーン「バーン「か、神の涙!そんな大それた物を持っていたのか!!」
天下の大魔王でさえ恐れを抱く「神の涙」ですが、何も知らないダイたちに対して、バーンによる説明が始まります。
バーン「コイツ(ゴメちゃん)はスライムでは無い。いや、生き物ですらないのだ。これは道具(アイテム)だ!」
「神の涙(ゴメちゃん)」を神々が造った“生きた道具(アイテム)”であると言い捨てるのです。
明かされた「神の涙」の能力
魔界では「神の涙」と呼ばれており、バーンの台詞から、その能力や効果も告げられます。
バーン「神々の力をわずかながら内に秘め、手にした者の願いを叶えて“奇跡”を起こす」
彼の説明の中にもある”願い”や”奇跡”の言葉により、これまでの戦いの中でゴメちゃんが起こしてくれた数々の“奇跡”の理由を少しずつ理解していきます。
ダイたちの願いに反応して起こしてくれた”奇跡”は、あくまでもその戦いの中で1人のキャラクター(ダイやポップ)を助けてくれただけに留まっていたものの、バーンからの話ではこれまでの歴史の中で「神の涙」の効果によって「天地魔界のバランスを幾度もなく崩された」と言うのです。
それは「力無き者が「神の涙」を持つことにより、大きな力を持つことができるためである」とされています。
そしてダイたちが「神の涙」を持っていたことでバーン自身も己の中で抱いていた疑念に対して、やっと1つの答えを見出したのです。
「竜の騎士(ダイ)」と「神の涙(ゴメちゃん)」・・・神々の遺産が両方そろっていたために、自分たち魔王軍がここまで追い詰められていたという結論に至ります。
それでもダイやレオナは反論し、例え”生きた道具”であろうと「ゴメちゃんは大切な友達」と言い放ちます。
そしてゴメちゃんを殺さない(壊さない)でほしいと懇願しますが・・・
バーン「真の力を知った今、捨ておくことなど出来んわ!」
その頼みは聞き入れられず「神の涙(ゴメちゃん)」はバーンの手の中で壊されて、ダイたちの目の前で粉々に砕け散っていくのでした・・・。
主人公ダイの詳細は以下の記事をご覧ください。
ゴメちゃんの結末と悲しい別れ
「神の涙」と恐れられたゴメちゃんは大魔王バーンの手の中で砕かれてしまいました。
しかし、この時点で終わりというわけでなく・・・この後からがゴメちゃんにとっての本当の結末となっていくのです。
ダイとゴメちゃんによる本当の会話
バーンの手で握り潰された「神の涙(ゴメちゃん)」の破片が彼の周囲に散らばります。
その場所へ走りよっていくダイですが、目の前に何故か自分が育てられて漂流した場所である「デルムリン島」の光景が広がります。
そして・・・
ゴメちゃん「そうだよ、ダイ。ボクたちが初めて出会った場所・・・思い出の島だ」
ダイの手の中で復元されたゴメちゃんが人間の言葉で話しかけてきますが、今の2人がいる場所はあくまでも“心の中”であり、現実世界のゴメちゃんがバーンによって砕かれたことに変わりはありません。
そしてバーンから受けた説明を補足するかのように、今度はゴメちゃんの方から「神の涙」についての話が始まります。
「神の涙」のさらなる真相
バーンから聞かされた事実を完全には信じ切れてなく、ゴメちゃんに聞いてみるダイですが「自分は紛れもなく『神の涙』である」と言われます。
「神の涙」とは元々は地上の力無き人間の苦しみを嘆いた神々が落とした“一粒の涙”であることが明かされます。
そして「神の涙」に心が宿っているのは、「欲深い人間たちによる願いを聞き入れないため」とされているのです。
ゴメちゃんから明かされた「ダイの願い」
ゴメちゃんとの出会いはダイがまだ幼く物心がつき始めた頃でした。
ブラスが洗濯を進めている側でダイは目の前で飛ぶ蝶々を追いかけながら遊んでいますが、その場所に生えている木の枝から“一粒の涙”の形状をした光が落ちてきたことに気づいて両手で優しく支えます。
ダイ「僕のトモダチになってよ」
そう声をかけた途端に、その“一粒の涙”がタチマチ現在のゴメちゃんの形に変わり、それがこの2人が出会った瞬間だったのです!
ゴメちゃん「キミだったんだよ、ボクをこの姿にしたのは・・・“キミの願い”だったんだ」
ダイ「じゃあ、ゴメちゃんは俺の『友達が欲しい』っていう願いをずっと叶え続けて・・・」
出会った時から長年にも渡って、ダイの友達でい続けてくれたゴメちゃんですが、この時点で「お別れ」も告げられてしまいます・・・。
ブラスの詳細は以下の記事をご覧ください。
ゴメちゃんとの悲しいお別れ・・・
ダイに対して「お別れ」を告げるゴメちゃんですが、次に自分が「神の涙」として再生するのには、この時に願いを叶え続けた年月と同じ期間が必要とされます。
ゴメちゃんがダイとの出会いから一緒にいた期間は10年以上もあり、その分だけ再生に時間もかかる上、その時にはダイやポップと共にしてきた冒険や思い出の日々による記憶も全て抹消されると言います。
泣き叫ぶダイに対して、ゴメちゃんは「最後の願い」を聞いてきます。
ダイ「心を一つに・・・世界中の人々の心を一つにできたら」
今の自分たちは”心の中”にいるものの、地上世界では「大魔宮(バーン・パレス)」から落とされた究極の兵器「ピラァ・オブ・バーン」を止めなければ、世界が滅亡させられてしまう状況に変わりはありません。
そのカウントダウンまで、あと数分しかないものの、それでも諦めずに現状を世界中の人々に知ってもらおうと考えていたのです。
ゴメちゃん「やってみるよ、最後の力で・・・。さよなら、ダイ」
お別れの言葉と同時にゴメちゃんは去っていき、ダイもまたバーンが目前にいる現実へと戻されます。
ゴメちゃんが最後に起こしてくれた奇跡
大魔宮から落とされた究極の兵器は合計6本ですが、バーン自身も単に無差別に落としたわけでなく「落として然るべき場所に落とした」と言います。
- ロモス北西
- オーザム南部
- バルジ島
- パプニカ西部
- リンガイア王国
- カール北部
この6箇所の場所の位置関係は六芒星の魔法陣を意味しており、その兵器の中に仕込まれている“黒の結晶”の破壊力も魔力により増幅していき、確実に世界を吹き飛ばすと言われます。
落とされた瞬間に大爆発を起こした⑥カール北部はダイたちが「大破邪呪文(ミナカトール)」で大魔宮に潜入した場所であり、地上に残った戦士たちも待機していた場所でもありますが、メルルの機転と能力によって全員で避難したことにより助かっていました。
しかし問題は残り5ヶ所にある“黒の結晶”を早く止めなければなりません。
大爆発を防ぐ方法はヒャド系呪文で”黒の結晶”そのものを凍らせて動作を止めるしかなく、「瞬間移動呪文(ルーラ)」を使える者たちが真っ先に飛んでいきます。
そして②オーザム南部と⑥カール北部を除いた4ヶ所を止めてくれたキャラクターは以下の通りとなります。
①ロモス北西 | フォブスター |
③バルジ島 | パプニカ三賢者のマリン |
④パプニカ西部 | パプニカ三賢者のアポロ |
⑤リンガイア王国 | ノヴァとロン・ベルク |
しかし、残るオーザム地方に行ける者がおらず、爆発までの時間も残り1分を切ってしまっている状況です。
もはや、これまでと思われた矢先に・・・
「立てよー、ダイ!届いたぜ、お前の想い」
ゴメちゃんとのお別れによって立ち尽くしたダイの心の中に1人の青年の声が聞こえてきます。
でろりん「こんな北の果てにも、ちゃんと勇者様はいるから安心しろぃ・・・ニセ者だけどなぁー!」
ダイ「か・・・叶った」
人々もほとんど寄りつかないような極寒の地であるオーザム地方ですが、ニセ勇者ご一行様がそれを利点として魔王軍による攻撃から身を隠して避難生活を続けていたのです。
そして塔の中にある“黒の結晶”も、まぞっほの唱えた「氷結呪文(ヒャド)」によって止めることに成功します。
ニセ勇者一行の詳細は以下の記事をご覧ください。
全ての“黒の結晶”を止めることに成功した瞬間、世界全体が輝きますが、それはまさに「世界が1つになった瞬間」であると同時に、別れ際のゴメちゃんに告げた「最後の願いが叶った瞬間」でもあったのです・・・。
ダイ「ゴメちゃん、さよならは言わないよ・・・。だから、またね」
ダイはゴメちゃんが最後に叶えてくれた願いを“贈り物”と称しますが、また地上に降りてきた時には今度もきっと自分の手で見つけ出すことを誓いながら、バーン戦の最終局面へと臨んでいきます。
まとめ
今回はゴメちゃんの正体や結末、そしてダイとお別れした後に叶えてくれた”最後の願い”に迫って紹介しました。
- 大魔王バーンの口から、ゴメちゃんの正体は「神の涙」であることを告げられる。
- 正体を知らされた直後、ダイたちの目の前でバーンに握り潰された。
- その後から本当のお別れを経て、最後の願いを叶えてくれた。
- 次の再生までには10年間もの年月が必要とされる。
ダイにとって初めての友達となってくれたゴメちゃんとのお別れは本当に切なすぎて涙を流したファンも多かったのではないでしょうか。
最終話でダイが迎えた結末の都合もあり、再会はかなり難しいと思いますが、それでも両者が地上世界に戻ってから再び巡り会えることを祈りたいものです。
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