2020年秋の新作アニメ「ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-(新作アニメ版)」第6話で初登場を果たしたマァムのキャラクター性を紹介しながら微妙に異なる”原作コミック版や旧作アニメからの変更点”についても迫っていきたいと思います。
第6話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。
目次
マァムのキャラクター性
まずはマァムのキャラクター性から紹介していきます。
ダイたちと同じ”アバンの使徒”
デルムリン島から旅立ったダイとポップの前に現れたマァムもまた“アバンのしるし”を身につけており、第6話の中で彼らと同じ“アバンの使徒”であることが判明します!
主人公ダイの詳細は以下の記事をご覧ください。
アバンの仲間を両親に持つサラブレッド!
マァムが強い理由には“アバンの使徒”であるだけでなく、勇者時代のアバンと共に戦ってきた仲間たちを両親に持つことも挙げられます。
母親 | レイラ(僧侶) |
父親 | ロカ(戦士) |
僧侶である母親(レイラ)と戦士だった父親(ロカ)の間に誕生したマァムは僧侶としての“回復呪文”と戦士としての“力”を併せ持つサラブレッドと言えるでしょう。
アバン先生の詳細は以下の記事をご覧ください。
強さと優しさを併せ持つ”聖母”
ダイやポップの前に登場したばかりの時は“男勝り”な強い口調や性格ばかりが目立っていたマァムですが、自分にとってのアバン先生との思い出話を始めた時から“優しさ”も見せるようになります。
それはアバン自身も彼女を修行させていた頃から理解しており、それは卒業の時に”アバンのしるし”と一緒に「魔弾銃」を授けた時も同じです。
マァム「私はただ、父さんと母さんみたいに、村の人達を守ってあげられる人になりたいと思って・・・それだけなんです!」
アバン先生「あなたは本当に“優しい人”ですね。でもね、愛や優しさだけでは必ずしも人を守れないこともあるのです」
その時に「正義なき力が無力」であると同時に「力なき正義もまた無力」であることを教えられたのです。
そしてマァムの優しさは同じ”アバンの使徒”でありながら敵として現れたヒュンケルにも伝わります。
マァム「きっといつか、あなたに返す時がやってくる・・・そんな気がしたの」
ヒュンケル「この優しさ、この温かい温もり・・・まるで“聖母”だ」
出会った時に自ら捨ててしまったヒュンケルの”アバンのしるし”を気づかぬ間に拾ってくれていた上に、自分の育ての父親(バルトス)のことで抱いてきた誤解も解くアイテムまで持ってきてくれたマァムの行動や姿は、彼だけでなく誰から見ても“聖母”であったと言えるでしょう。
マァムの転職も含めた多彩な能力
登場時から多彩な能力でダイたちの頼れる仲間として戦っていくマァムですが、それと同時に本作品の中で「転職」を実行したキャラクターでもあります。
ここからは、その「転職」も含めての能力的な面にも触れていきたいと思います。
“僧侶戦士”として回復と戦闘を両立させた
先にも少しだけ触れた両親の優れた能力を両方とも受け継いだ故に「ベホイミ」までの回復呪文は自分で使える上、武力でも男顔負けの強さを発揮してくれます。
さらにアバン先生から授かった「魔弾銃」を使用することで自分では唱えらない“攻撃呪文”や“補助呪文”も使えるようになるのです。
攻撃・回復・補助・・・全てをこなせるものの「力」ではダイやヒュンケルには及ばず、回復呪文でも上位の「ベホマ」まで習得できているレオナ姫には敵いません。
レオナ姫の詳細は以下の記事をご覧ください。
登場時からフレイザード編までの“僧侶戦士”だった頃は目立つような飛び抜けた能力には恵まれず、どちらかと言うと「器用貧乏」な立ち位置でもありました。
父親譲りの”力”で「武闘家」への転職を決意!
フレイザードによって氷漬けにされてしまったレオナ姫を救うために「魔弾銃」まで失ってしまってからは、本格的に自身の中でも追い詰められてしまぃす。
そんな中でマトリフからの悪戯により「父親譲りの力」に気づきます。
マァム「私・・・“武闘家”になろうかなって思ってるの!」
ゲーム版のドラクエシリーズではお馴染みの「転職」システム(初めて搭載されたのは「ドラクエⅢ」でした)ですが、まさか本作品でも取り入れた時には連載を読んでいた当時は本当に驚かされたものです!
しかも本作品では、それをヒロインの立ち位置であるマァムが実行してしまうのですから・・・今にして思うと「ダイの出生」や「ポップのメガンテ」にも負けない程に強い衝撃を受けさせられたかもしれません。
“武闘家”に転職してから本領発揮!
ゲーム版のドラクエシリーズでも「転職」システムは多くのユーザーから支持されてきた楽しいシステムでしたが、やり方を間違うと強かったはずのキャラクターが一気に弱くなってしまうような”失敗”も多くありました。
(この辺はユーザー自身が「どれだけ計画性を持って自分のキャラを上手く転職させられるのか」にもよりますが・・・)
しかし本作品でのマァムの転職は「見事に大成功した」と言えるのではないでしょうか。
父親譲りの“力”と“武術”が見事に噛み合い、その辺の男やモンスター達など素手で一捻り出来てしまえるほどの強さを身につけて再登場するのです!
マァムの再登場はバラン戦も何とか乗り越えた後に開催された「ロモス武術大会」であり、ダイとポップも新しい剣を求めるために訪れた時に再会を果たします。
しかし、この武術大会が実は魔王軍による罠であり、ザボエラの息子であるザムザの企みによってマァムも含めた出場選手たちも“超魔生物の実験材料“として捕われてしまいます。
魔王軍6大軍団長の詳細は以下の記事をご覧ください。
武器でも魔法でもビクともしない”生きた檻”の中でブロキーナ老師から伝授された「閃華裂光拳」により見事に壊して脱出できただけでなく、超魔生物と化したザムザに対しても大ダメージを与えて大活躍してくれるのです!
ザムザ「バカな?俺の”生体牢獄が・・・?」
マァム「皆を・・・放してもらうわ!」
ちなみに大ダメージを負って倒れているチウに「回復呪文(ベホイミ)」をかける場面もありますが、転職しても前の職業で習得した呪文は忘れることなく、そのまま使えます。
この時点では“強大な攻撃力”に加えて前職業で培ってきた“回復呪文”の両方を持った「最強の武闘家」と言っても過言ではないでしょう。
マァムの真の強さは「武闘家に転職した後」から本格的に発揮されていくのです!
新作アニメでの小さな変更点
マァムの場合もポップやハドラーと同じく、外見上の変化はありませんでした。
それでも原作コミック版や旧作アニメから新作アニメで登場してからの小さな変更点が微妙に見られたため、その辺りにも迫りたいと思います。
魔軍司令ハドラーの詳細は以下の記事をご覧ください。
サービスシーンが控えめな描写に・・・
原作コミック版や旧作アニメの頃から本作品を追い続けてきた世代のファンにとって、「マァム」と聞くと真っ先にポップやマトリフ絡みのサービスシーンが浮かんでしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし新作アニメの方では、そうした部分の描写がかなり“控え目かつマイルドな描写”に落ち着いておりました。
この辺りに関しては、ある意味で本編のストーリー展開の速さ以上に賛否両論が強く出されている印象も強いのですが・・・地上波チャンネルの上に午前中の時間帯での放送ですから、その辺は仕方ないのでしょうね。
村の中で運ぶ物が変化!
“魔の森”で獣王クロコダインをひとまず退けた後、マァムは自分の故郷であるネイル村へとダイたちを招きます。
その時にダイとポップが彼女や村人たちに対して”アバン先生の死”を話せずにいた状況も同じであり夕食の準備中で歩いている中、ダイと長老の会が聞こえたことで“アバンの先生の死”を知って強い衝撃を受けてしまう展開も同じです。
獣王クロコダインの詳細は以下の記事をご覧ください。
しかし、ここの場面でマァムの“運んでいた物”が微妙に違っていたのです。
原作と旧作アニメ | 火を起こすための”薪” |
新作アニメ | 夕食の献立として使われるのであろう”2匹の魚” |
あくまでも微妙な変更点でしかありませんが、ダイやポップに自分の”アバン先生の思い出”を話した直後に告げた「夕食の支度」を新規の視聴者に対しても解りやすく表現するための変更点だったのかもしれませんね。
アバン先生の死に涙を流す
ダイと長老の会話をたまたま聞いたことによって“アバン先生の死”を知ったマァムですが、原作コミック版や旧作アニメの方でも強い衝撃を受けたことで部屋に引きこもってしまいます。
それでも考え込むばかりで、この時に涙を流すことはありませんでした。
しかし新作アニメの方では部屋に引きこもってから自分に授けられた魔弾銃の箱を抱え込みながら涙を流す描写に変更されておりました。
まとめ
今回はダイたちと同じ”アバンの使徒”として登場し、転職も兼ねた多彩な能力で心強い仲間となってくれるマァムのキャラクター性や能力を紹介しながら新作アニメによる小さな変更点にも迫ってみました。
- 勇者アバンの仲間たちの両親から誕生した僧侶戦士。
- マァムもまた、ダイたちと同じ”アバンの使徒”であり卒業時に授けられた「魔弾銃」を使うことで自分では唱えられない攻撃呪文や補助呪文も放てるようになれる。
- 男勝りな”強さ”と”聖母”のような優しさを併せ持つ。
- 僧侶戦士までの頃は「魔弾銃」も使うことで多彩な能力で戦えたものの「器用貧乏」な印象も大きく残ってしまう。
- “武闘家”に転職してからが、マァムの真の強さが発揮されていく展開となる。
新作アニメの方では旧作の頃には見られずに終わってしまった”武闘家に変わってからの強大な強さ”を見せてくれることに期待したいものです!
本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。
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