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【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

2020年秋から放送中の新作アニメ「ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-(新作アニメ版)」第10話で魔王軍の軍団長がついに勢揃いしましたね!

本記事では、氷炎将軍フレイザードの正体や能力・強さを紹介。
さらに記事の後半では原作コミックや旧作アニメと新作アニメになってからの”違い”や”変更点”にも迫ります。

第10話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

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目次

氷炎将軍フレイザードとは?

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

まずは氷炎将軍フレイザードのキャラクター性から紹介していきます。

 

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氷炎魔団の軍団長

大魔王バーンが統括する魔王軍の6軍団の1つである「氷炎魔団」軍団長です。
“氷炎将軍”の異名は伊達じゃなく「氷(右半身)炎(左半身)がくっついて一体化している」という、常識では考えられない身体の持ち主です!

魔王軍6大軍団長の詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】人物相関図!魔王軍6大軍団長メンバー紹介と今後の展開
ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-に登場するキャラクター達「魔王軍6大軍団長」の人物相関図を作成しました。各登場人物・キャラクターを一覧形式でそれぞれの解説も行っています。

 

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ヒュンケルに対して嫌悪感と優越感を抱いている

自分の上司であるハドラーや大魔王バーンに対しては忠誠を誓っているものの、同じ軍団長であるヒュンケルのことは嫌っており、いつも敵意を剥き出しにしていました。

闘技場での再戦の結果、ダイに敗れたヒュンケルを嘲笑いに来ただけでなく、容赦なくトドメを刺そうとしてきます。

フレイザード「だいたい、てめぇは昔から気に入らなかったんだ!人間の分際でオレ様の手柄を横取りしようなんざ、100年早ぇんだよ!」

フレイザードは、生まれた時から人間そのものを「自分より弱く脆い生き物」としか見てなく、完全に見下していました。
しかしモンスターや竜の騎士(バラン)だけで結成されたはずの魔王軍のはずが、ヒュンケルだけは人間である上に、自分と同じ”軍団長”の座に君臨していることが気に入らなかったのです。

そうした怒りや憎悪により、本心ではヒュンケルを抹殺してやりたい気持ちで溢れていたフレイザードが、これまで実行にまで移していなかったのは、彼の”生みの親”であるハドラーの存在が大きかったのです。

 

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軍団長の中で最も栄光に狂う男

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

闘技場での再戦の結果、ヒュンケルダイに敗れたことを好機と捉えたフレイザードは、自ら出撃して自分の攻撃で死火山を噴火させ、ダイ達もろとも躊躇いなく抹殺しようとします。

フレイザードが死火山を噴火させたことにより、闘技場や地底魔城は完全に壊滅してしまい、その話題はハドラーや他の軍団長たちの間でも大きな話題となります。

フレイザード「まぁ、いいんじゃないですか!敵を道連れの相討ちなら・・・あの坊やにしちゃあ、よくやったよ!」

当事者は上手くとぼけているように演じますが、ハドラー達には完全にバレバレです・・・。

バラン「恐ろしいものだな・・・栄光に狂った男というのは・・・」

竜騎将バランさえも恐れさせる程に「栄光への執念」を持つフレイザードですが、彼の”異常なまでの執念”は生まれた時点から持ち合わせたものです。

そうした”執念”を初めて見せたのは、鬼岩城の完成と同時に6人の軍団長が初めて集まって大魔王バーンな前に謁見した時のことでした。

 

6大軍団長の頼もしい顔ぶれに満足した大魔王バーンは”褒美”と称して「暴魔のメダル」が差し出されます。
しかし、そこはさすがの大魔王様。普通に差し出してくれるはずがありません!

6人の軍団長に囲まれる中で灼熱の炎を起こして、その中に「暴魔のメダル」が入っています。
これは”大魔王への最大の忠誠心”の証でもあり、他の5人が恐れながらも何とか手を伸ばしますが、誰よりも早く手を伸ばしたフレイザードが手に入れます!

大魔王バーン「見事なり、フレイザード」

大魔王バーンからも称賛されますが、この時のフレイザードの右半身(氷の方)は炎によって跡形もなく消えていました!
この出来事からフレイザードは「魔王軍の切り込み隊長と呼ばれるようになり、彼自身にとっても「暴魔のメダル」が“栄光の象徴”にもなりました。
(本編では鎖でつなぐ形で、常に腹部に取りつけていました)

栄光や勝利のためには”自身の負傷すら厭わない性格”もまた、フレイザードのキャラクター性を語る上では欠かせない重要な要素ですね。

この「暴魔のメダル」による回想シーンは第19話で描かれました。

第19話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

https://animegaphone.jp/dq-dai-19/

 

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極めて残酷かつ全力で戦う性格

フレイザードはハドラーにも負けぬ程に“残酷な性格”の持ち主でもあります。
それを特に大きく表していたのがバルジの塔を襲撃した時の場面です。

自分に攻撃を仕掛けてきたパプニカ兵士たちを炎と氷を放って容赦なく殺害します。
更には必殺技でレオナ姫たちと一緒に倒れたマリンの顔を右半身で掴んでは平気で“大火傷”を負わせてしまいます。

アポロ「貴様!女の顔に何ということを・・・!」
フレイザード「ここは戦場だ、殺し合いをする所だぜ!」

フレイザードにとって戦場に出ている以上、男も女も関係なく「強い者は生きて、弱い者は死ぬ」というのがモットーであり、自分に楯突いてきた者は女であろうと弱者であろうと関係ありません。

フレイザード「傷つくのが嫌なら、戦場に出てくるんじゃねぇ!」

確かにフレイザードの行いはあまりにも残酷であり、決して許されることではありませんが、彼の言い分にも一理あるんですよね。

「強者が勝って弱者が負ける」というのは、戦いの中では基本的なことですし、マリンもレオナ姫を守るために自ら戦場の中で戦っていたわけですから。少し意味は違うかもしれませんが、この時のフレイザードは「今は男女平等の時代」であることを遠回しに説明していたように感じます。

そして残酷な性格の中にも「相手が自分より弱い者であっても情けなどかけず、常に全力で倒そう」という意気込みにも見えます。

 

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勝つためには手段を選ばない

フレイザードにおいて最も怖い所は、その身体から繰り出される強力な炎や氷、必殺技ではなく、「自分が勝つためには手段を選ばない性質」にあると思います。

レオナ姫を救うため、間一髪で間に合ったダイとも始めは普通に戦いますが、彼の予想を遥かに超えた強さに危機感を抱き始めます。

フレイザード「やはり、そうだ・・・伊達にクロコダインやヒュンケルを倒しちゃいねぇ!こいつぁ“アレ”の出番かもな・・・」

彼は自身の必殺技「氷炎爆花散」を島に集まっている部下たちへの“合図”として放った後に“2本の塔”が地面から生えてきます!

この”炎魔塔”と”氷魔塔”により作られた「結界陣」により、ポップが「閃熱呪文(ギラ)」すら放てなくなる上に、ダイが剣で斬りかかっても先程までとは違って身体に力が入らなくなってしまいます。
更にはマァムの”魔弾銃”も全く作動しなくなります。

マァムの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】マァムのキャラ性と多彩な能力・新旧アニメとの違いを解説
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本人から説明されますが、彼が“禁呪法”によって作り出した「結界陣」のせいで、ダイ達は“並の人間以下の弱さ”にされてしまったのです!

ダイ「汚いぞ、フレイザード!正々堂々と戦えないのか?」
フレイザード「オレは戦うのが好きじゃねぇんだ・・・勝つのが好きなんだよぉ!」

そう叫びながら大きく弱体化したダイ達に容赦なく攻撃を続けます。
こうした性質や考え方は、先に挙げた”勝利や栄光への強い執念”から繋がっているのでしょう。

主人公ダイの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】ダイ(ディーノ)の正体・名前の由来を解説
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“狡猾さ”も侮れない!

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

フレイザードが作り出した「結界陣」のため、このまま戦っていても”ダイ一行の全滅”は、もはや時間の問題です。
思いがけない形で大きな窮地に落とされた中、マァムここは”ひとまず撤退すること”ダイに提案します。

しかしレオナ姫が離れた位置で気絶して倒れている状況の中、ダイの方がマァムからの提案を速攻で否定します。
彼女が大声で話していたため、それがフレイザードにも聞こえますが、それではせっかく「結界陣」を張った意味が無くなってしまいます。

フレイザード「冗談じゃねぇ!絶対に逃げようなんて気が起こらねぇようにしてやるぜぇ!」

第15話で気絶しているレオナ姫の頭部を掴みながら“氷漬け”にしてしまいますが、これは彼なりの”人質作戦”になります。

フレイザード「どうだ、これでも逃げるのかい?お姫様を見捨てて、ズラかるなんて・・・そんなこたぁ出来ねぇだろ?勇者は辛いよなぁ!」

「結界陣」が張られた現状ならば、フレイザードの力でレオナ姫をアッサリ殺害することも出来たはずですが、敢えて殺さずにダイの怒りをわざと誘うように挑発してきます。

レオナ姫の詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】レオナ姫のキャラ性と新旧アニメとの違いを解説
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如何にして「敵を弱くさせた上で、逃げずに自分に向かってくるのか?」ということが、かなり綿密に計算されてますが、これは頭脳だけでなく“余程の狡猾さがなければ、咄嗟に実行には移せなかったでしょう。

第15話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

【アニメ】ドラゴンクエスト ダイの大冒険の15話ネタバレ感想 | 大魔導士マトリフ登場!
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フレイザードの”名悪役”としての魅力とは?

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

最後はフレイザードの”名悪役”としての魅力に対して、簡単に迫りたいと思います。

 

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本作品の中では希少な”名悪役”

本作品のベースとされているドラクエシリーズのゲームが基本的には”勧善懲悪”をテーマとして描かれているものの、この「ダイの大冒険」の中では全編にわたり、フレイザードのような大きく印象に残るタイプの”名悪役”と呼べるキャラクターはあまり登場していなかったように感じます。

彼よりも前や後に戦う他の軍団長たち(クロコダインヒュンケル、バラン)は、どちらかと言えば”敵役”タイプのキャラクターでしたからね。
軍団長たちの上に立つハドラーも、初登場したばかりの頃はかなり良い感じに”悪役ぶり”を見せてくれたものの、”超魔生物”に変化してからは”敵役”のポジションに変わりましたからね・・・。

こうした完全に“悪役”と言い切れるキャラクターが意外にも少なかった本作品の中で、フレイザードは“希少な名悪役”であると同時に、ある意味ではかなり貴重な存在だったのではないでしょうか?

このため、本作品の中で特に印象深い”悪役”を聞かれた時、終盤までしぶとく生き延びたザボエラを挙げるファンが多いと思いますが、私の中での”名悪役”は当時も現在もザボエラではなくフレイザードですね!
あとは第2話でキラーマシンに乗り込んで暴れていた賢者バロンも外せませんね。

第2話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

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賢者バロンの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

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“禁呪法”の形でハドラーの成長を解り易く表現した存在

フレイザードを語る上で、生みの親であるハドラーの存在も切り離せません!
彼がハドラーの”禁呪法”により作られた生命体であることや、後に同じハドラーから作られる「鋼の親衛隊」のことは先の項目でも触れましたが、彼らと比較することにより、ハドラー“成長具合”が解り易く表現されたように感じられます。

“名悪役ぶり”だけでなく、こうしてハドラーに貢献した面でも、やはり貴重な存在だと感じます。

ただ、”超魔生物”と化すことで完全な武人に成長したハドラーや、そこまで成長してから作られた「鋼の親衛隊」の“完全な引き立て役”にされてしまった点は少し可愛そうでしたね・・・。

 

 

フレイザードの正体

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

ここからはフレイザードの正体や出生について触れていきたいと思います。

 

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ハドラーの”禁呪法”で生み出された存在

フレイザードは魔軍司令ハドラー“禁呪法”を用いて生み出された生命体です。
それにより、ハドラーとは”上司と部下”の関係であると同時に「親子の関係」にもなります。

ハドラーがバルジ島での”ダイ達への総攻撃”を他の軍団長たちに告げた時、ザボエラから心配されますが、彼の方は完全に割り切っている様子でした。

ザボエラ「あの手柄にうるさいフレイザードが納得しますかな?」
ハドラー「あいつは“伝説の禁呪法”により、このオレが生み出した怪物・・・いわば“我が子”も同然だ。親には逆らうまい

しかし、バルジの塔で人質(レオナ姫)の監視を続けさせられるフレイザード自身は完全に納得できたわけでなく、かなり怒り狂ってましたけどね・・・。
この辺はハドラーの読みが少し甘かったかもしれないですね。

ハドラーの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

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“禁呪法”で作られた者は”生みの親”に似てしまう

これはフレイザードがダイ達に倒されてから判明した事実ですが“禁呪法”によって生み出された者の性格は、生み出した親に強く似てしまう」という大きな特徴があります。

ポップが後に出くわすことになる「鋼の親衛隊」について、マトリフ師匠に相談した時に、警戒されると同時にその特徴を説明されます。

マトリフ「無生物に生命を与える“禁呪法”ってのはな、その“作った奴の精神的な影響”がモロに出るのさ」

同じハドラーから作られた生命体でも、フレイザードと「鋼の親衛隊」では、その“精神”も大きく違っているのです!
ここで簡単に、その違いを比較してみましょう。

フレイザード ・ハドラーが大魔王バーンの配下(魔軍司令)となった時期に作られた。
・そのため、まだ魔王としての”驕り”や”栄光への執着”が強く残っており、これらの性格が強く受け継がれてしまった。
鋼の親衛隊 ・ハドラーが”超魔生物”に変化してから作られた。
・これまでにあった”驕り”などの悪い性格に代わり「正々堂々と戦う武人」としての気質や「強い精神力」が受け継がれた。

同じハドラーや”禁呪法”から生み出された生命体でも、大きく違っていることは一目瞭然ですね!
こうして見ると、フレイザードは「魔王〜魔軍司令時代のハドラーを大きく写した“分身”と言えるでしょう。

この辺りの説明は、コミック文庫版の第11巻に掲載されています。

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フレイザードの強さと能力

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

ここからは他の軍団長にはない、フレイザードならでの”強さ”や”能力”を紹介していきましょう。

 

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【フレイザードの能力①】炎と氷を同時に使いこなす

その外見により炎と氷を同時に放つことが出来る」ことがフレイザードの強さを大きく表現しています。
まだまだ半人前のダイ達にとっては、それだけでも充分に脅威でした。

やはり“氷炎将軍”の異名はまさに伊達じゃなかったと言うことですね!

 

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【フレイザードの能力②】炎と氷の呪文を吸収できる

炎と氷によって作られたフレイザードは、その2つの属性を使いこなせるだけでなく、同じ系統の呪文が効かない強みもあります。

バルジの塔でレオナ姫の前に立つアポロとマリンがそれぞれ「火炎呪文(メラゾーマ)」と「氷結呪文(ヒャダイン)」を同時に放ちますが、フレイザードはそれぞれの攻撃呪文を自身と同じ属性の手で受け止めてしまいます。

フレイザード「こいつぁ、いいや!歓迎で“ご馳走”してくれるってのか?」

さらに効かないだけでなく、同じ属性の呪文を“吸収”して自身の回復や増強にまで繋げてしまえるのです!

 

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【フレイザードの能力③】”氷の矢”を簡単に精製できる

その圧倒的な強さや能力でパプニカ兵士だけでなく、三賢者のアポロとマリンまで簡単に倒してしまったフレイザードは、残ったレオナ姫へのトドメも容赦なく刺そうとします。

フレイザード「ククク、これでパプニカも終わりだな!あんたの“死”を知れば、生き残った連中も絶望して、二度と魔王軍に逆らおうなんて気は起こさなくなるだろうぜ!」

氷側の右半身から“氷の矢”を瞬時に作り出して、それを刺そうとしますが、この時は間一髪で間に合ったダイが投げつけてきた”パプニカのナイフ”が自分に刺さってきたことで、実行に移せずに終わります。

 

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【フレイザードの能力④】魔王軍”最強の鎧”も装備可能

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

これはフレイザードだけの能力とは言えませんが、半身のみ(炎だけ)となってしまった状態で自らの炎を”暗黒闘気”と化すことで、ミストバーンがだしてきた魔影軍団“最強の鎧”一体化する形で装備してしまいます!

その”最強の鎧”の名も伊達じゃなく、とてつもない強さを見せてきます。

  1. クロコダインの怪力をも上回る”腕力”を持つ。
  2. たった一発の拳だけでヒュンケルの鎧をも簡単に打ち砕いてしまう程の”攻撃力”を誇る。
  3. ポップの攻撃呪文も簡単に跳ね返してしまう程の”防御力”を持つ。
  4. 鎧の影響で巨大化したにも関わらず、それなりに高い”素早さ”も誇る。

鎧を纏ってからは、その攻撃方法が大きく変わってしまうものの、こうして魔影軍団の鎧と一体化する形で装備できてしまうのは、フレイザードもまた生身の人間や怪物でなく「実体を持たない存在」に近かったからでしょう。

獣王クロコダインの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】獣王クロコダインのキャラ性と能力・新旧アニメとの違いを解説
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フレイザードの必殺技

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

ここからはダイ達や他の軍団長には出来ない、フレイザードならでの“必殺技”の数々を紹介しましょう。

  1. 五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)
  2. 氷炎爆花散
  3. 弾岩爆花散

 

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【必殺技①】五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)

第14話の中、アポロの「防御光幕呪文(フバーハ)」に敬意を評する形で“手品”と称して放ちます。

指1本ごとに「火炎呪文(メラゾーマ)」を作り出しては、手の平を開いてメラゾーマを一気に5発も放ってしまう驚異的な技です。

メラゾーマを一気に5発も放たれては、いくら「防御光幕呪文(フバーハ)」でも防ぎきれず、その場にいた全員が吹き飛ばされてしまいます!

レオナ姫「メラゾーマ5発を同時に打ち出すなんて・・・信じられない怪物だわ!」

あのメラ系最強呪文を一度に5発も放ってしまった時のインパクトは本当に大きなものでした!

第14話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

https://animegaphone.jp/dq-dai-14/

根本的な攻撃力や攻撃範囲においては、この後に紹介する2つの技には劣りますが・・・それでもフレイザードの強さや必殺技を聞かれた時、真っ先に思い浮かんでしまうなは、この「五指爆炎弾」だと言うファンは今でも多いのです。

ちなみにフレイザードが倒された後も、ポップが真似る形で使って得意げに自慢しますが、マトリフ師匠からはキツく注意を受けてしまいます。

これもまた“禁呪法”に近い技であり、生身の人間が使うと「寿命が縮んでしまう」と言われます。
マトリフ自身も過去に同じ経験があり、その影響で既に身体の方がボロボロに衰え始めていたのです!

同じ”禁呪法”によって生み出されたフレイザードだったからこそ、使うことを許された技と言えるでしょう。

ポップが「五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)」を真似て放つ場面はコミック文庫版の第9巻と第10巻に掲載されています。

 

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【必殺技②】氷炎爆花散

その名の通り、自身身体から“氷”と”炎”無数の石として爆発させる形で放ちます。
その攻撃範囲はとても広く、狭いバルジの塔の一室に集まっているダイ達は逃げ場もなく喰らってしまいます。

しかし、この技は攻撃であると同時に、部下たちに“炎魔塔”と”氷魔塔”を地面から生えさせて「結界陣」を張るための“合図”でもあります。

 

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【必殺技③】弾岩爆花散

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

先の「氷炎爆花散」と同じように身体を爆発させて無数の石を放つ技ですが、最も違うのは「自身の身体である“岩”を放って飛ばす」という点です。

ダイ「これ、フレイザードの身体の岩だよ」
ヒュンケル「な、なにっ?まさか・・・」
フレイザード「そのまさかだよっー!この岩の1つ1つ“オレ”なんだよおっー!」

自身でも”最終闘法”を自負するだけあり、その攻撃力も攻撃範囲も「氷炎爆花散」を遥かに超えています!
しかし、この技の本当に恐ろしい所は単なる攻撃力や範囲だけではありません。

  1. 「氷炎爆花散」と違い、飛ばす方向を自身の狙い通りに飛ばすことが可能。
  2. 力技で砕いても意味はなく、逆に飛ばせる岩の個数を増やしてしまうだけである。

こうしたメリットもあっての”最終闘法”ですが、実は同時にデメリットも存在します。
そのデメリットとは・・・

  1. 自分の身体である岩そのものを飛ばすことにより、フレイザード自身も無傷では済まなくなる。
  2. 使用後は魔力も大きく消耗するため、元の形状に戻っても回復するまでは、ほぼ完全に”岩の塊”の身体となってしまう。
  3. 使用中は身体の岩を全て飛ばしてしまうため、普段は身体の中で守られている「核(コア)」も一緒に外で飛ばす状態になってしまう。

特に大きいデメリットがやはり③であり、ヒュンケルの助けも借りてダイが放った「空裂斬」によって、生命の源である「核(コア)」を見事に斬られてしまいます!

 

新作アニメでの小さな変更点とは?

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

フレイザードもまた、ダイハドラー達と同じく、外見上において大きな変化はありませんでした。
それでも原作コミック版や旧作アニメから見えにくい進化もしていました!
そこで新作アニメになって変わった、外見やストーリー上での小さな変更点にも迫ります。

 

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新作アニメではCG描写で更にリアル感が増した!

これまでフレイザードのキャラクター性や強さなどについて触れてきましたが、彼による最も大きなインパクトが、やはりそのデザインによる“外見”だった人も多かったのではないでしょうか?

ポップ「なんだ、あいつ?炎と氷がくっついてやがる!」

ヒュンケルとの再戦が終了した直後、ダイ達の前に現れますが、彼を初めて見た時には私自身もポップと同じような衝撃を強く受けたものです!

ポップの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】ポップのキャラ性と成長過程・新旧アニメとの違いを解説
...

彼が本編の中で初登場したのは少し前の時期ですが、原作の連載の方ではちょうど巻頭カラーによる”色原稿”で描かれていた状態でした。
「氷と炎がくっついて一体化している」という、これまであり得ない常識を見事に覆してしまった外見のビジュアルには、子供ながらに大きな衝撃を受けた上、大人になった現在でも忘れられません。

そして旧作アニメから約30年程が経過してから放送開始された新作アニメの方では、その衝撃的な外見のビジュアルにもささやかな進化が遂げられます。
まずは簡単に違いを比較してみましょう。

原作・旧作アニメ 完全な手描き
新作アニメ CG描写が多く使用された

新作アニメでのフレイザードは他のキャラクター達とは少し違って、現代のテレビアニメでも当たり前のように使われている“CG描写”が多く用いられています。

既にお気づきの視聴者も多いと思いますが、新作アニメの方ではその”CG描写”により左半身(炎の方)が「緩やかにメラメラと燃えている質感」が追加されました!
これはフレイザードがドアップで映されている場面で、少し目を凝らして見るだけで気づくことが出来るはずです。

原作や旧作アニメでの手描きも美麗でしたが、フレイザードのようなビジュアルは、新作アニメのように”CG描写”を駆使する方が引き立つことを強く実感させられましたね!

 

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自分だけ”見張り役”で苛立つ場面が追加された

フレイザードがレオナ姫を氷漬けにした形で“人質”に取ったことで、ハドラーが他の軍団長たち(バランは除く)を率いて、再潜入してきたダイ達への”総攻撃”を始めます。
しかし”炎魔塔”と”氷魔塔”がそれぞれ離れた位置にあるため、ダイ達も二手に別れる形で作戦を開始しますが、それを見抜いたハドラー達も分かれて待ち伏せします。

ここで魔王軍サイドのそれぞれのポジションを簡単に見てみましょう。

ハドラーと親衛隊 炎魔塔で待ち伏せ
ザボエラとミストバーン 氷魔塔で待ち伏せ
フレイザード バルジの塔で人質(レオナ姫)の見張り役

「結界陣」を張ってダイ達を”弱体化”させる程に貢献した自分が”見張り役”にされては、フレイザードの性格上、決して納得できないことですが・・・自身の生みの親であるハドラーには逆らえませんでした。

フレイザード「どうして、オレが“見張り役”なんだよおっー!」

それでも納得しきるずに怒りを露わに出すフレイザードは一瞬、腹いせにレオナ姫を氷ごと砕いて壊してやろうと考えてしまいますが、何とか踏みとどまるのでした・・・。

 

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爆弾岩が完全にカットされた

クロコダインヒュンケルが加勢に来てくれたおかげで、バルジの塔へ向かえるようになれたダイ達3人ですが、原作や旧作アニメでは塔の前で“爆弾岩”の大群が待ち構えていました。
更には部下のフレイム達まで乗り込んでくるものの、彼らが誤って爆弾岩と接触したことで自爆させられてしまうという、少し間抜けな展開もありました。

しかし新作アニメの方では“爆弾岩”が完全にカットされて未登場で終わり、その代わりにフレイム達だけとの戦闘という形で簡潔にまとめられました。

 

フレイザードが迎えた結末と余韻

【ダイの大冒険】フレイザードの正体と能力・新旧アニメとの違いを解説

出典:あにこ便

ここからはダイ達に敗北したフレイザードの惨めな結末と、その後の展開で見られることになる”余韻”について触れていきましょう。

 

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敗北後は惨めな”最期”を迎える・・・

第20話でミストバーンから授けられた”最強の鎧”を纏っても、ダイがこの戦闘中に完成させた「アバンストラッシュ」を喰らって、今度は鎧ごとバラバラにされてしまいます!

フレイザード「てめぇ、嘘つきやがったなぁ!何が・・・”最強の鎧”だ!」

この時のフレイザードの身体は、もはや“左目”の部分しか残っていない状態です。
そんな状態でもミストバーンに対して”逆ギレ”または”八つ当たり”まで出来てしまう根性には、ある意味で感服するものの、その後に待っていたのは”あまりにも惨めな最期”でした。

第20話の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

 

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ミストバーンからの説明では、フレイザードに与えたのは紛れもなく”最強の鎧”であり、それを壊されたのはダイの「アバンストラッシュ」の威力の方が完全に勝っていたというだけです。

フレイザード「た、頼む!もう一度チャンスを・・・」

左目だけの状態にされても、往生際悪くお願いするフレイザードですが、ミストバーンから足で踏み潰されて最期を迎えるという、あまりにも“惨めな結末”でした・・・。

アバン先生の詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】アバン先生の正体と新旧アニメとの違いを解説
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ちなみにミストバーンの方も、元からフレイザードを助けるために”最強の鎧”を与えたわけではありません。
フレイザードはあくまでも「ダイの強さを確かめるための道具」としか見做されていませんでした。

ポップ「破片集めて、くらい作ってやっか?」
ヒュンケル「いらんよ・・・”あれ”が奴の“墓標”だ」

ヒュンケルが言う通り、かつて自身の”栄光への執念”で獲得した「暴魔のメダル」を囲む形で落ちている鎧の破片たち・・・それこそがフレイザードに相応しい”墓標”となりました。

 

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あの”最強の鎧”を纏って再登場?

ミストバーンにより残った”左目”の部分も完全に踏み潰された形で惨めな最期を迎えたフレイザードですが・・・実はかなり後に迎える「鬼岩城編」の中で微かな“余韻”を見せてくれます。

大魔王バーンからの命令を受けた死神キルバーンがさした”バーンの鍵”により、鬼岩城が移動を開始します。
その後もダイ達がバランやザムザとの激戦を乗り越えている間でも、所お構いなしに移動し続けた末にパプニカ王国へと侵入してしまいます。

更に上陸後にはミストバーンが直接指揮を取りながら、自分の軍団の部下モンスター達を次々と送り込みますが、ポップ達も負けずに応戦して何とか食い止めます。

しかし、その矢先に登場したのが、かつてフレイザードに与えた“最強の鎧”を纏う3体の「デッド・アーマー」たちでした!
この3体はあくまでもミストバーンから暗黒闘気を込められただけの生命体であり、フレイザード自身が蘇ったわけではありません。

それでもフレイザード戦で”最強の鎧”の強さを実際に味あわされていたポップマァムクロコダインは驚愕します。
そんな彼らの中でも、ラーハルトから受け継いだ鎧を纏って途中参戦したヒュンケルだけは至って冷静です。

ヒュンケルの詳細は以下の記事をご覧ください。

 

【ダイの大冒険】魔剣戦士ヒュンケルのキャラ性と能力・新旧アニメとの違いを解説
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デッド・アーマー達は1人だけ前に出てきたヒュンケルに向かって容赦なく襲いかかりますが・・・この時点ではもはや、短期間で“アバン流槍殺法”を習得したヒュンケルの敵にすらなりません。

デッド・アーマー達の攻撃が簡単に避けられた直後に放たれた「地雷閃」や「海鳴閃」で簡単に斬り裂かれた末、1番の必殺技である「ブラッディー・スクライド」を喰らって跡形もなく消される形で、いとも簡単に倒されてしまいました!

かつては強敵だったはずのフレイザードを感じさせてくれた”余韻”たちも、専用武器を槍に持ち替えたヒュンケルの圧倒的な強さを見せつけるためだけの“かませ犬”とされてしまいましたね・・・。

この3体の「デッド・アーマー」たちもまた、コミック文庫版の第10巻で見られます。

まとめ

今回は見た目のインパクトも大きかった氷炎将軍フレイザードのキャラクター性や正体・強さについて紹介しました。
記事の後半では最期に迎えた”惨めな結末”も紹介しながら「フレイザードの魅力」にも迫ってみました。

  1. 大魔王バーンが統括する魔王軍の6軍団の1つである「氷炎魔団」の軍団長として登場した。
  2. “氷炎将軍”の異名は伊達じゃなく「氷(右半身)と炎(左半身)がくっついて一体化している」という、常識では考えられない身体の持ち主である。
  3. 自分より弱い人間を完全に見下しており、人間でありながら自分と同じ地位にいるヒュンケルのことは以前から嫌っていた。
  4. 6大軍団長の中で最も”栄光への執念”が強い。
  5. ハドラーにも負けない程、極めて残酷な性格の持ち主でもある。
  6. 勝つためには手段を選ばず、相手(ダイ達)を弱体化させてしまう「結界陣」による”禁呪法”も躊躇いなく使ってしまう。
  7. ダイ達を逃げさせないため、レオナ姫を氷漬けの形で”人質”に取る狡猾さも併せ持つ。
  8. フレイザードの正体は、ハドラーの”禁呪法”により作り出された生命体である。
  9. “禁呪法”で作り出された生命体は、その作り主に強く似てしまい、フレイザードの場合はまだ”驕り”や”栄光への執念”が強かった頃のハドラーの性格を受け継いでしまった。
  10. 自分の身体と同じ属性となる火炎呪文や氷結呪文は効かないだけでなく、自分のエネルギーとして”吸収”まで出来てしまう。
  11. 数ある必殺技も”禁呪法”によるものであり、フレイザードだからこそ使うことを許されたものでもある。
  12. 新作アニメでは”CG描写”も加えられたため、左半身(炎の側)のリアル感が大きく増した。
  13. 必殺技の中で自身の生命線となる「核(コア)」をダイの「空裂斬」で斬られてしまう。
  14. 窮地に陥る中、ミストバーンから授けられた”最強の鎧”によって一時的な形勢逆転をするものの、ダイが完成させた「アバンストラッシュ」でバラバラに砕かれてしまう。
  15. 最終的には残った箇所(左目)を仲間であるはずのミストバーンに踏みつけられた形で”惨めな結末”を迎えた。
  16. 完全に”悪役”と言い切れるキャラクターが意外と少ない本作品の中で、フレイザードは”希少な悪役”であり、そういう意味では貴重な存在でもあった。

本作品の中ではダイポップ達”アバンの使徒”やヒュンケルのようなイケメンキャラが圧倒的な人気を誇りますが・・・フレイザードのような”本当に救いようのない悪役キャラ”も決して忘れることの出来ない存在ですよね!

本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険
出典:「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」公式ページ
   

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この記事を書いた人

アニメ・漫画を始めとしたネタバレやキャラクターの考察記事をメインに執筆しております。
ここ最近ではライトノベル関連も担当するようになり、過去に視聴していた作品のリピートをしながら人気作品の新作展開にも関心を持っています。

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