『東京リベンジャーズ(東リベ)』は、第2期「聖夜決戦編」のアニメ化も決定した話題のSF×不良漫画です。
特に、聖夜決戦編の中心人物となるのが、黒龍10代目総長の柴大寿です。その後の重要キャラクターである乾青宗(イヌピー)と九井一(ココ)と登場します。
そこで今回は、『東京リベンジャーズ』の柴大寿について、黒龍10代目総長を引き継ぐことになった意外な過去や、聖夜決戦後に運命が変わる現代まで、複雑な家庭環境と合わせてご紹介します。
目次
柴大寿(しばたいじゅ)とは
『東京リベンジャーズ』の黒龍10代目総長・柴大寿には、柴柚葉と柴八戒のふたりの兄弟がいます。また、東京卍會弐番隊隊長の三ツ谷の幼馴染である八戒は、東京卍會の弐番隊副隊長です。
中学生の頃、とある出来事がきっかけで弱体化していた黒龍の10代目を引き継ぎ、総長として短期間で立て直すことに成功しています。
柴大寿のプロフィール
所属 | 黒龍(10代目) |
生年月日 | 1989年12月15日 |
身長 | 198cm |
体重 | 90kg |
血液型 | B型 |
聖夜決戦当時、平成元年生の柴大寿は、平成二年生のマイキーやドラケンよりひとつ年上、さらに平成三年生のタケミチや千冬よりふたつ年上です。妹の柚葉は平成二年生で中学校三年生、弟の八戒は平成三年生で中学校二年生です。
中学生の頃は、おそらく私立中学校に通っていたようですが、その後、高校に進学して高校生活を送っているのかは不明。中学校三年生の頃、同級生のココにイヌピーを紹介され、イヌピーに指名されて黒龍10代目を引き継ぎます。
黒龍は大寿によって変わります。
特攻服(トップク)を一新して、メンバーを軍隊のように育て上げ、見た目から憧れる存在にしたのです。
さらに、ビジネスセンスに優れている大寿は、金持ち相手に黒龍の兵力を貸すことで金をもらい、黒龍の資金源としていました。
また、柴家は父子家庭ですが、父親はほとんど留守にしており、母親が他界してからは大寿が柚葉と八戒の面倒を見ていましたが…柚葉と八戒からは恐怖心を抱かれるのと同時に、殺意を向けられるようになります。
そして、ふたりの殺意が聖夜決戦の発端となるのです。
意外なことに敬虔なクリスチャンである大寿は、胴体には聖書を引用した英文字、背中には十字架をデザインした刺青を彫っています。
柴大寿のケンカの強さ
異次元の暴力で黒龍を復興させた大寿は、聖夜決戦時には、タケミチ、千冬、三ツ谷、八戒で挑んでも適わなかった、作中最強の不良のひとりであることに違いありません。
教会の長椅子を軽々とぶん投げたときには、死ぬかと思った…とタケミチが半泣きになるほどのパワーの持ち主です。
ここでは、『東京リベンジャーズ』のエピソードから、大寿の強さについて考察していきます。
黒龍9代目総長側近・乾青宗(イヌピー)にタイマンで勝利
当時、中学校三年生だったイヌピーは大寿にタイマンを挑んで敗北しています。
黒龍8代目の側近だったイヌピーは、中性的な外見に似合わず武闘派。黒川イザナからも認められるくらいには、喧嘩には強いはずです。
しかし、喧嘩慣れしているイヌピーを持ってしても、大寿を相手に手も足も出ませんでした。当時を回想したイヌピーは、「力の差は圧倒的だった」と負けを認めています。
ちなみに、このタイマンでの敗北をきっかけに、イヌピーは大寿に黒龍10代目を指名しています。
東京卍會弐番隊隊長・三ツ谷隆より強い
父子家庭で妹と弟の面倒を見ている大寿同様、母子家庭で年の離れたふたりの妹の世話をしている三ツ谷は、似たような境遇の「兄貴」同士でもあります。
聖夜決戦時に教会に駆け付けた三ツ谷は、弟分の八戒のために大寿とのタイマンに挑みます。
大柄な大寿に対して小柄な三ツ谷は、対格差をものともせず渡り合っていたものの、70%の力しか出していないという大寿に追い込まれていきます。
「三ツ谷君、頭いいし計算もできる。わかったうえで、体張ってんだよ!弟(八戒)のために!」と千冬は指摘。意地を張って立ち続けているだけで、三ツ谷自身が大寿に適わないことはよくわかっていました。
しかし、しぶとい三ツ谷に苛立った大寿の命令で、背後からイヌピーに鉄パイプで殴り付けられたため、結局勝敗はつきませんでした。
マイキーとのタイマンでは瞬殺される
聖夜決戦ではインパルスのコール音にマイキーとドラケンが駆け付け、黒龍総長と東京卍會総長のタイマンが始まります。
最初、マイキーはわざと大寿に殴られますが、起き上がるなりハイキックをかまして大寿をKOしてしまったのです。
何が起きた…?と、イヌピーとココが目で追えないほど一瞬の出来事…。
イヌピーよりも三ツ谷よりも強い大寿ですが、無敵のマイキーには適いませんでした。
柴大寿の兄弟関係
聖夜決戦の火種となった柴家の家庭環境は複雑です。
柴三兄弟の父親は留守がちのうえ母親も病気で亡くなってしまったため、長男の大寿が妹の柚葉と弟の八戒の面倒を見るようになりましたが、程なくして大寿は柚葉と八戒に暴力を振るうようになりました。
さらに、柚葉は八戒のために大寿から「二人分」殴られていますが…躾と称して大寿が八戒を殴るのも日常茶飯事だったようです。そのため、聖夜決戦では柚葉も八戒も大寿を殺害しようとします。
柚葉は稀咲にそそのかされたというのもありますが、もともと殺意はあったのでしょう。
「なんで兄弟喧嘩で殺し合うんだよ!おかしいよこんなの!」というタケミチに、「それが、ウチら兄弟の選んだ道だ」と大寿をナイフで刺した柚葉は言っています。
ただし、暴力を振るっていたものの、大寿が柚葉と八戒に愛情を持っていなかったというわけではありません。12年後、現代では殺害された八戒のために毎日教会で祈っているほどです。
また、柚葉と八戒も殺したいほど憎んでいると同時に、やはり「兄貴」である大寿を愛していました。
その後の兄弟関係は不明ですが、お互いに歩み寄ることもできたかもしれません。
柴大寿の過去・現代
聖夜決戦の過去改変により、関東事変のキーマンであるイヌピーとココだけでなく、未来の大寿の運命も大きく変わります。
ここでは、大寿の過去と現代についてまとめます。
柴大寿の過去
中学校三年生の頃、黒龍8代目の側近だったイヌピーに指名され黒龍10代目を引き継いだ大寿は、短期間で弱体化していた黒龍の立て直しに成功。
聖夜決戦の過去改変前、大寿は八戒に殺害されていました。しかし、実は、大寿を殺害したのは柚葉だったのです。
聖夜決戦の過去改変により、柚葉が大寿殺害に失敗したことで生き延びます。それ以来、妹と弟とは距離を取るために家を出て行きました。
ただし、聖夜決戦での出会いをきっかけに、三ツ谷とは親交を深めているようなので、柚葉や八戒の近況は聞いていたと思われます。
今日6月12日は三ツ谷 隆の誕生日!
聖夜決戦後からひっそりこっそり仲良い2人
兄貴肌なとことか割と気が合うんでしょーね原宿でクレープ食べてる所をパシャリ
この後服にクリームがついて大寿ガンギレ
三ツ谷爆笑(和) pic.twitter.com/eY38wsoauM
— 東京卍リベンジャーズ【公式】 (@toman_official) June 11, 2021
柴大寿の現代
血のハロウィン後、反社会組織となっていた東京卍會は、もともとの東京卍會の幹部である古参組と東京卍會に合流した黒龍組とに別れていました。黒龍組に傾倒したマイキーは古参組の粛清をしている状況です。
黒龍10代目総長である実兄を殺害した八戒が黒龍を乗っ取り、東京卍會にイヌピーとココとともに合流したことで、このような未来となりました。
しかし、聖夜決戦後の大寿は生き延びています。そのビジネスセンスで飲食店の経営者として成功しているのです。
タケミチとナオトに東京卍會の状況を説明していたとき、東京卍會のイヌピーとココに襲撃され、裏口からふたりを逃しました。その後についてはわかりませんが、おそらくイヌピーとココに殺害されたのではないかとみられます。
関東事変後の現代では詳細は不明ですが、八戒はトップモデル、柚葉はそのマネージャーと生き延びているため、大寿も生存していると思われます。
まとめ
『東京リベンジャーズ(東リベ)』の黒龍10代目総長・柴大寿は、複雑な家庭環境で柚葉や八戒とも確執があり、過去改変前の現代では実妹に殺害されていました。
しかし、家庭内暴力を振るってはいるものの、回を追うごとに大寿なりに柚葉と八戒を愛していることがわかり、やはり生きていてくれてよかったと思ったのは、柚葉と八戒だけでなく、読者もだったはずです。
三天抗争後の現代では、柚葉や八戒だけでなく、ひっそりこっそり仲良くなっていた三ツ谷との関係も気になりますね。
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