『東京リベンジャーズ(東リベ)』は、タイトルのとおり、主人公のタケミチが現代から過去にタイムリープして、未来を変えるためにリベンジする漫画です。
過去でのできごとの結果、現代が変わっていくのが見どころのひとつです。
ですが、このタイムリープには、発動条件があるものの矛盾があったり、回収されていない伏線があったり…まだまだ謎があります。
今回は、東リベのタイムリープについて、過去改変前後の時系列、矛盾と謎について考察してみます。
単行本24巻以降のネタバレを含んでるよ!
目次
東京リベンジャーズ(東リベ)のタイムリープの仕組み
『東京リベンジャーズ(東リベ)』の「タイムリープ」は12年前の今日に戻ることができる能力です。『東京リベンジャーズ』では、タイムリープできる人間を「タイムリーパー」といっています。
また、タイムリープには「トリガー」が必要不可欠です。トリガーとなにかをすることで発動します。
現在、タイムリープできるタイムリーパーは、主人公・花垣武道(タケミチ)のみです。そして、トリガーは橘直人(ナオト)。
タケミチはナオトと握手することで、12年前の今日にタイムリープできます。過去のナオトと握手することで現代に戻れます。
さらに、トリガーにも条件があります。
過去を変えたい、未来を変えたいという願いがなければ、トリガーとしての役割を果たせないようです。
ちなみに、過去では、恋人の橘日向、相棒の松野千冬はじめ、マイキー(佐野万次郎)、ドラケン(龍宮寺堅)にも、タケミチがタイムリーパーであることが知られています。
12年前の今日にしか戻れないから、過去改変はやり直しができない一発勝負なんだよ!
過去改変前後の時系列
1回目 | 2017年7月4日- 2005年7月4日 |
2回目 | 2017年7月6日-2005年7月6日 |
3回目 | 2017年7月19日-2005年7月19日 |
4回目 | 2017年7月下旬-2005年7月下旬 |
5回目 | 2017年10月20日-2005年10月20日 |
6回目 | 2017年10月末頃-2005年10月末 |
7回目 | 2017年11月末頃-2005年11月末 |
8回目 | 2018年1月下旬-2006年1月下旬 |
9回目 | 2018年1月下旬-2018年1月下旬 |
9回目 | 2018年6月-2008年6月 |
『東京リベンジャーズ』では、2017年7月から2018年6月にかけて、タイムリープは10回確認されています。
そのうち、過去改変に大きく影響したのは、最初のタイムリープ、4回目のタイムリープ(8・3抗争)、6回目のタイムリープ(血のハロウィン)、7回目(聖夜決戦)、9回目(関東事変)です。
ここでは、これまでのタイムリープによって、過去になにがあったのか、その結果、現代はどうなったのかを時系列でまとめます。
1回目
最初のタイムリープは2017年7月4日です。
駅のホームから突き落とされ、電車にはねられたタケミチは、気が付くと2005年7月4日にタイムリープしていました。
記憶のとおり、溝中五人衆で渋谷三中学校にカチコミをしてキヨマサ(清水将貴)に返り討ちにされます。
その後、過去のナオトと出会い、タイムリープしてきたこと、12年後に起こることを話し、姉ちゃんを守ってくれ!といいました。
現代では、ホームから突き落とされたタケミチは、警視庁の刑事となったナオトによって助けられています。死ぬはずだったナオトは生きていましたが、ヒナタは死んでいます。
トリガーのナオトの記憶は過去改変後に上書きされるよ。でも、過去改変前のことも覚えてるみたい
2回目
2回目のタイムリープの目的は、暴走族だった東京卍會が犯罪組織化するきっかけになった佐野万次郎と稀咲鉄太の出会いを阻止することです。
東京卍會参番隊のキヨマサに溝中五人衆はパシリにされていましたが、タケミチはキヨマサにタイマンを挑み、「ぜってえ負けねえ」と立ち続けました。
このタイマンがきっかけでタケミチとマイキーは出会います。マイキーは「タケみっち」とあだ名をつけて友達だといったのです。
現代では、東京卍會の幹部になっていたアッくん(千堂敦)から、東京卍會の内部抗争によって2005年8月3日にドラケンが死亡していることを告げられます。
最初に会ったとき、マイキーはタケミチの顔をじっと見てから「ほんとに中学生?」といってるんだよね…これもなにかの伏線なのかな?
3回目
2005年8月3日に死亡するドラケンを助けるため、2005年7月19日にタイムリープします。
東京卍會と敵対する愛美愛主との抗争を控えていました。「どうして、東京卍會の内部抗争ではなく愛美愛主との抗争なのか…」と、タケミチは手がかりを探るため現代に戻ります。
現代では、当時の愛美愛主の総長だった長内に聞き込みをした結果、愛美愛主との抗争後、東京卍會の内部抗争が起こっており、その内部抗争によってドラケンが死亡したこと、そしてすべて何者かに仕組まれたことだったと知ります。
4回目【8・3抗争】
4回目のタイムリープの目的は、東京卍會と愛美愛主の抗争を阻止することです。2017年7月下旬から2005年7月下旬にタイムリープしています。
東京卍會と愛美愛主は阻止できず、愛美愛主の奇襲によって抗争が勃発。パーちん(林田春樹)が長内をナイフで刺して少年院に送致されたことがきっかけで、東京卍會はマイキー派とドラケン派に分裂します。
しかし、東京卍會の内部抗争は、意図せずタケミチが阻止することに成功したのです。
東京卍會の内部抗争は回避できたものの、2005年8月3日に東京卍會と愛美愛主が衝突した8・3抗争が勃発します。東京卍會の内部抗争と見せかけ、愛美愛主がドラケン殺害を目論んでいたのです。
キヨマサがドラケンをナイフで刺しますが、タケミチによってドラケン殺害を阻止しました。
現代では、ヒナタは生きていましたが、タケミチの目の前でアッくんに殺されてしまいます。
タケミチとナオトは死刑囚となっているドラケンと面会、元凶が稀咲であることを知ることになったのです。
5回目
東京卍會のトップになることを決めたタケミチは、空席となっている参番隊隊長になるため、2005年10月20日にタイムリープします。
東京卍會では参番隊隊長に元愛美愛主の稀咲が就任、さらに壱番隊隊長の場地圭介 (バジ)が東京卍會を抜け芭流覇羅に入ります。
「東京卍會にバジを連れ戻したら東京卍會から稀咲を追放すると」マイキーとの約束を取り付けたタケミチですが、バジの説得はできませんでした。
5回目のタイムリープで、「場地さんの役に立ちたい」という千冬と相棒になったタケミチは、ともに稀咲について情報収集にあたりますが、手がかりはつかめません。
現代に戻り、再度ドラケンと面会したタケミチは、東京卍會と芭流覇羅の抗争で、カズトラにバジが殺されること、マイキーがカズトラを殺すことを教えられます。
6回目 【血のハロウィン】
6回目のタイムリープの目的は、血のハロウィンでバジの死を阻止することです。
血のハロウィンでは、カズトラにナイフで刺されたバジが倒れますが、意識を取り戻すと、マイキーとカズトラの目の前で自決。
その結果、血のハロウィンでのバジの死亡は阻止できませんでしたが、マイキーがカズトラを殺害する過去は回避されたのです。
また、場地圭介の後を引き継ぎ、タケミチが壱番隊隊長になっています。
現代のタケミチは東京卍會の最高幹部になっていました。総長はマイキーですが、実権はすべて総長代理の稀咲にあるようです。
最高幹部には、元東京卍會のタケミチ、パーちん、武藤泰宏(ムーチョ)、河田ナホヤ(スマイリー)の他に、元黒龍組の柴八戒、乾青宗(イヌピー)、九井一(ココ)、さらに元芭流覇羅の半間修二が名を連ねています。
また、マイキーは姿を消し、ドラケンは死刑囚、三ツ谷は行方不明です。
幹部集会後、稀咲に拘束されたタケミチの目の前で千冬が殺害されます。カズトラに助け出されたタケミチはナオトに逮捕され、タケミチがアッくんにヒナタの殺害を指示して、ふたりとも死亡していることを告げられるのです。
タケミチが留置所に移送される前に、タケミチとナオトは握手をしてタイムリープしたよ
7回目【聖夜決戦】
7回目のタイムリープの目的は、黒龍を潰すこと、そして、タケミチとヒナタにこだわる稀咲の過去について調べることです。
タイムリープしてすぐに、弐番隊副隊長の八戒に巻き込まれ、兄の柴大寿にタケミチが叩きのめされます。
黒龍総長の柴大寿に東京卍會壱番隊隊長の花垣武道がやられたという状況となり、八戒は東京卍會を辞めざるを得なくなってしまうのです。
7回目のタイムリープでは、同じ塾の生徒だったヒナタと稀咲が知り合いであること、さらに2003年の夏、記憶にはないもののタケミチとふたりが出会っていることが判明。このとき、ヒナタはタケミチに一目惚れしていたのです。
さらに、タイムリーパーであることを、タケミチが千冬に打ち明けています。
結果的に、東京卍會が黒龍を壊滅に追い込んだ2005年12月25日の聖夜決戦では、大寿と、タケミチ、千冬、三ツ谷、途中からは八戒が対戦します。
当初はタケミチと千冬に稀咲と半間が協力していましたが、途中で裏切っています。マイキーとドラケンが駆け付け、マイキーが大寿との一騎打ちを制したのです。
聖夜決戦の結果、まず、東京卍會に黒龍がくだります。そして、東京卍會ではタケミチと千冬を裏切った稀咲が追放され、半間は離脱することになりました。
しかし、現代では「最悪な現代」となっていました。東京卍會からタケミチは離脱していましたが、マイキーによって、東京卍會の元隊長・副隊長が殺害されていたのです。
その後、マイキーがフィリピンに逃亡していることを突き止めたタケミチとナオトは、現地でマイキーと再会、ナオトがマイキーを撃ち殺しました。
8回目
8回目のタイムリープは、東京卍會のトップになることが目的です。タイムリープしたのは2018年1月下旬。
過去では、横浜の天竺が東京に乗り込み、各所で東京卍會の構成員を襲撃、宣戦布告しています。
このような状況で、タケミチは天竺の四天王・鶴蝶と再会します。鶴蝶はタケミチの幼馴染です。
この時、天竺の総長・黒川イザナを救ってほしいと頼まれています。
手がかりを求めて戻った現代で、タケミチは大寿と再会。黒龍の創設者が佐野真一郎であること、東京卍會の実権を黒川イザナが握っているということを聞き出します。
しかし、稀咲の銃弾からタケミチを庇ったナオトが撃たれ、タケミチも鶴蝶に銃で撃たれてしまいます。
死ぬ間際、ふたりは最後の握手をして、タケミチはタイムリープしたよ!
9回目 【関東事変】
タイムリープしてすぐ、タケミチはヒナタにタイムリープについて(意図せず)打ち明けてしまいます。また、このときプロポーズもします。
今回のタイムリープで、「黒龍の11代目総長になってほしい」とイヌピーに頼まれたタケミチは黒龍11代目総長に就任。
東京卍會と天竺の決戦当日である2006年2月22日、半間と稀咲によりマイキーの異母妹でドラケンの恋人のエマが殺害され、マイキーとドラケンは戦意喪失となります。
関東事変は東京卍會50人(タケミチ、千冬、溝中五人衆、八戒、アングリー、ペーやん(林良平)、他隊員など)対天竺400人という圧倒的な戦力差で幕を開けます。
東京卍會は追い込まれますが、マイキーとドラケンが駆け付けるまで、タケミチは立ち続けます。タケミチがタイムリーパーであることをヒナタから知らされたマイキーとドラケンが、戦意を取り戻したのです。
東京卍會総長・マイキーと天竺総長・イザナがタイマンを張ることになり、序盤はマイキーが押されていたものの、マイキーが形勢逆転、終盤にはイザナを追い詰めます。敗北を認められないイザナがマイキーに銃口を向けます。
最終的に、鶴蝶を庇ったイザナが銃で撃たれ倒れたことで、関東事変は幕引きとなりました。その後、ドラケンとタケミチが半間と逃走する稀咲を追いかけます。しかし、逃走中、稀咲はトラックにはねられて死亡しました。
関東事変後、東京最強の暴走族となった東京卍會は解散。「最悪な現代」は回避され、東京卍會のメンバーはしあわせになっていました。
タケミチ | レンタルビデオショップ店長 |
ドラケン | バイク屋(イヌピーと共同経営) |
千冬 | ペットショップ経営 |
三ツ谷 | ファッションデザイナー |
八戒 | トップモデル |
カズトラ | ペットショップ従業員(千冬のペットショップ) |
イヌピー | バイク屋(ドラケンと共同経営) |
パーちん | 不動産屋経営 |
ペーやん | 不動産屋従業員(パーちんの不動産屋) |
河田兄弟 | ラーメン屋経営 |
…ただひとり、マイキーを除いては。
現代のマイキーは「梵天」という巨大犯罪組織のトップになっていたのです。
タケミチはカズトラと調べ回りましたが、数ヶ月しても情報はつかめません。
12年前のタイムカプセルには、マイキーからのビデオレターがありました。タケミチ宛てのビデオレターでは、マイキーには黒い衝動があること、12年後の自分が周りを不幸にしないよう、東京卍會と決別したことが語られます。
そして、「幸せになれ!」というマイキーの笑顔で締めくくられました。
再会を果たしたものの、マイキーはタケミチを銃で撃ち、タケミチは瀕死の状態となります。その後、マイキーは飛び降り自殺を図りますが、タケミチに手をつかまれます。
そして、「たすけてくれ、タケみっち」とマイキーがいった瞬間、10年前にタイムリープしていたのです。
12年後、また会う日まで、東卍のみんなもヒナちゃんも、オレが絶対に守ってみせる!ってマイキーは言ってたのに…
10回目 【三天抗争】
タイムリープした10年前の2007年では、関東卍會、六破羅単代、梵が対立していました。
そして2008年7月14日、ドラケンの死をきっかけに、三天抗争が勃発。この三天抗争をきっかけに現代の梵天が誕生しています。
矛盾するタイムリープの謎
『東京リベンジャーズ』のタイムリープには、タイムリーパーとトリガーがいること、発動条件があることなど、ある程度は規則性がみられていますが、規則を無視した矛盾や謎がいくつかあります。
ここでは、矛盾するタイムリープの謎についてご紹介します。
1回目のタイムリープはなぜ起きたのか?
最初のタイムリープの状況は、駅のホームに突き落とされたタケミチが電車にひかれそうになったとき「気が付いたら」過去にいたというものです。
つまり、1回目のタイムリープだけ、タケミチはナオトと握手しないでタイムリープができているのです。
そもそも、この時点では、ヒナタとともにナオトも死亡しているため、そもそもトリガーが存在しないことになります。
ここで、実は、自由自在にタイムリープすることができる、実はナオト以外にトリガーがいるというふたつの仮設を立ててみたとしても、やはりむりやり感が否めません。
自由自在にタイムリープできるのであれば、タケミチがナオトと握手して過去と現代を行き来している意味がありませんし、他にトリガーがいたとしても、そもそもタケミチは誰とも握手していません。
握手以外の何かしらのアクションが発動条件となっていたとしても、駅のホームに突き落とされ電車にひかれそうになるまでに、タケミチが誰かと何かをしたというような描写もみられません。
『東京リベンジャーズ』では最初のタイムリープそのものが矛盾となっているといえそうです。
そもそも、過去改変後では駅のホームにタケミチを突き落としたのはアッくんだとわかったけど、最初のタイムリープのときにタケミチを突き落としたのは誰なんだろう?
もうひとりタイムリーパーがいる?
関東事変までに過去改変を繰り返しても、現代の状況がよくなるどころか悪くなっていることにタケミチは疑念を抱いていました。
もしかしたら、タケミチ以外にもタイムリーパーがいて、タケミチの過去改変を阻止しようとしているのではないか、だとするとタイムリーパーは稀咲しかいないと推測します。
ですが、タイムリーパーであることを前提に話していたタケミチに、「オマエまだ、オレがタイムリーパーだと思ってんのか?」と稀咲自身が否定するのです。しかし、タイムリープのことは知っているよう。
ですが…直後に稀咲はトラックにはねられて死亡したため、真相はわからないままとなってしまいました。
トリガー=マイキーで10年前にタイムリープしたのはなぜ?
関東事変後、タケミチはナオトと握手してもタイムリープができなくなりました。
ナオトや千冬の推測でしかありませんが、タイムリープするには、タイムリーパーとトリガーの「過去を変えたい」という気持ちがないといけないが、ヒナタを助けられたのでナオトは過去を変えたいとは思っていないからなのではないかとみられます。
そして、二人目のトリガーとなったのがマイキーです。
タケミチがマイキーの手をつかんでいる状態で、「たすけてくれ、タケみっち」とマイキーがいった瞬間、タケミチは10年前にタイムリープしています。
「タイムリーパーとトリガーが握手をする(手をつないでいる)」と、「タイムリーパーとトリガーの『過去を変えたい』という気持ちがある」という、タイムリープの発動条件は満たしています。
しかし、どうして12年前ではなく10年前にタイムリープしているのかという疑問点は残ります。
まとめ
『東京リベンジャーズ』のタイムリープは、ある程度の規則性はありますが、矛盾点も謎もみられます。
さらに、タイムリープについて回収されていない伏線も残っています。
特に、「オレは…」と何かをいおうとしたときトラックにはねられて死亡した稀咲が、タイムリープについて何をいおうとしていたのかは気になりますよね。
現在、三天抗争時点にタイムリープしているタケミチが、新しい発見をすることに期待しましょう。
コメント
私は、みつやくんがすきです。あなたは、だれがすきですか。