『文豪ストレイドッグス』は、朝霧カフカ原作の漫画です。
太宰治や芥川龍之介などの文豪をモデルにした能力バトルものであり、小説版やアニメ化もされています。
2022年12月の時点でシリーズ累計発行部数は1200万部を突破しており、非常に人気のある作品です。
この『文スト』は作中に「武装探偵社」「ポートマフィア」「組織(ギルド)」「天人五衰」などの組織に分かれています。
そして、それぞれに異能力を持った文豪モチーフのキャラクターが所属しています。
この記事では、登場人物たちが保有する異能力を紹介・解説していきます。
なお、『文スト』登場キャラクターの人物相関図は以下の記事で紹介しているため、そちらもご覧ください!

『文スト』武装探偵社|異能力
武装探偵社は、一般的な探偵の仕事である浮気調査や迷子捜査とは異なる荒事の依頼を取り扱う組織です。
常に危険と隣り合わせの仕事が多いため、社員のほとんどが身体能力に秀でています。
また、主力となる社員はほとんどが異能を有する異能力者です。
中島敦『月下獣』
中島敦の『月下獣』は、巨大な白虎に変身できる異能を保有しています。
月の光を浴びたり、感情が昂ったりすると大柄な白虎へと変身。
白虎の肉体は銃弾すらも通らないほど頑丈であり、目にもとまらぬ速さで動くことも可能です。
変身した後の白虎は異能を切り裂く爪を持ち、実質的な異能無効化ができます。
それに加えて、身体の一部が欠損しても尋常ではない速度で回復します。
欠点としては、完全に変身すると力をコントロールすることが不可能になって暴走してしまいます。
武装探偵社に入ってからは福沢諭吉の異能力によって徐々に力を制御できるようになっていきました。
前衛で戦うことに向いた異能であるため、作中では後衛型の異能を保有する芥川龍之介と組んで戦ったことがあります。
初めてタッグを組んだとき、芥川が持つ『羅生門』の「叢」を中島敦の爪に纏わせ、破壊力を何倍にも増強した技を披露していました。
また、【月下獣羅生門・黒虎絶爪(こっこぜっそう)】はゴンチャロフと戦ったときに披露した大技で非常に強力です。
中島敦の詳しい強さや過去、父親との関係については以下の記事で紹介しています。

また、正義感に溢れる主人公らしい中島敦の名言や名ゼリフはこちらで紹介しています!

太宰治『人間失格』
太宰治の『人間失格』は、直接触れることでどんな異能も無効化できる異能を保有しています。
「私の無効化に例外はない」と本人が言うくらい、太宰に異能力の攻撃は通用しません。
ちなみに、太宰が触れているものにも異能力無効化の能力を付与できます。
すでに発動している異能以外にも、異能者が発動する前に相手を触ることで発動させなくできます。
この異能無効化の能力は常時発動しており、自分にとって得な異能の効果も消してしまうのが欠点です。
与謝野晶子の異能で治療してもらおうとしても、常時発動ということで回復の恩恵も受けられません。
ですが、異能力を相手に戦うのであればこれほど心強い異能もないと言っていいでしょう。
太宰治の強さや異能力の詳細・声優情報については以下の記事で紹介しています。

国木田独歩『独歩吟客』
国木田独歩の『独歩吟客』は、手帳に書いた言葉の物体を具現化する異能。
具現化できる物は鉄線銃から懐中電灯と幅広く、非常に応用性が高いです。
ちなみに、手帳に直接描き込まなくても発動できます。
例えば、切り離したページからでも道具の具現化が可能です。
それ以外にも、離れた場所から発動することもできるため、利便性にも優れています。
作中では、国木田が遠くにいる谷崎に手帳の1ページを渡し、谷崎の意思で物体の実体化を行っていました。
高い汎用性がある一方で、手帳を奪われると異能が使えないというリスクや文字を書く時間が必要になるなど、欠点も存在します。
また、「手帳よりも面積が小さいもの」や「国木田が直接見たことある物」の条件を満たす必要があります。
国木田独歩の強さや性格・声優情報については以下の記事で紹介しています。

谷崎潤一郎『細雪』
谷崎潤一郎の『細雪』は周囲に雪を降らせ、その空間内をスクリーンに変えるという異能です。
空間内をスクリーンに変化させることで、自分自身の身体と背景を同化させたり、幻影を見せて相手をかく乱したりできます。
この異能に直接的な攻撃力はありませんが、相当な実力者でも生み出した幻を見破ることは困難です。
黒蜥蜴の長である広津からは、暗殺に向いている異能だと評価されていました。
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