『文スト』の太宰治は頭脳明晰な美青年として登場しますが、自殺・心中を望む独特なキャラクターです。
そのため、奇抜なセリフ多く、その中でもかっこいいセリフがよりよく見えるギャップが大きいキャラクターでもあります。
今回はそんな太宰治の名言・名セリフやかっこいい台詞回しをご紹介します。
単行本21巻までのネタバレを含むからアニメ派の方気を付けてね♪
目次
太宰治の名言・名セリフ
太宰治は基本的にかっこよく、頭がいいので気取った伏線のようなセリフも多いです。
コミカルなセリフからシリアスなセリフまで、名言の一部をご紹介していきます。
矢っ張り死ぬなら心中に限る!
太宰は登場してからずっと自殺にこだわっていますが、ついに心中にシフトした瞬間です。
15歳や16歳の頃は死にたがりのような表現がされていましたが、心中に夢を見るようになります。
きっかけとなった樋口一葉がおもわず悪寒を感じるほどの自分勝手な言い分が、太宰らしいですね。
太宰「やあ敦君仕事中?おつかれさま」
敦「ま…また入水自殺ですか?」
太宰「うふふ 独り自殺なんてもう古いよ敦君」
敦「え?」
太宰「前回の美人さんの件で実感したよ。矢っ張り死ぬなら心中に限る。独りこの世を去る淋しさのなんと虚しいことだろう!」
『私の所為で組織を追われる中也』ってのも素敵だったのに
太宰と中也がお互いに嫌がらせを考え、実行したシーンです。
鏡花によってポートマフィアにとらわれた太宰のもとにやってきた、元相棒の中也は嫌がらせをするつもりが、嫌がらせを受ける立場になる逆転劇が魅力的なシーンです。
アニメの太宰の「まーだーかーなー」は最高に腹立たしいので必見です。
太宰「決定より前に私を勝手に私刑にかけたら独断行動で背信問題になる。罷免か最悪処刑だ。」
中也「そして…俺が諸々の柵を振り切って形振り構わず手前を殺したとしても…手前は死ねて喜ぶだけ?」
太宰「ってことでやりたきゃどうぞ、ほら早く まーだーかーなー」
太宰「なんだやめるの?『私の所為で組織を追われる中也』ってのも素敵だったのに」
中也「糞……」
余程 私と雌雄を決したいらしい
太宰は中也と同じくらい犬が嫌いですが、犬を翻弄するために毎日ドックフードを持ち歩いているようです。
6巻ではギルドによって事務員が襲われていると情報をもらっているはずですが、この余裕は太宰らしいですね。
太宰「こんな僻地で再び君と見えるとは……」
太宰「余程 私と雌雄を決したいらしい」
犬「ハッ ハッ ワンワン」
太宰「おっと!威勢がいいね だが無駄だよ こちらには切り札がある 見給え」
太宰「欲しいかい?欲しいよねぇ」
太宰「これが格の違いだよ 私の勝ちだ」
太宰「これに懲りたら 街中で私に吠えるのは慎む事だ」
けど次は封印などしない 心臓を刳り貫く
太宰本当に嫌っているのは中也ですが、太宰が強い言葉を使って敵意を表すのはQが初めてではないでしょうか?
森鴎外によって裏をかかれた形となった太宰は、敦や事務員の二人がQによって襲撃されてしまいます。
助けに来た太宰と、汽車で逃走するQとの会話シーンです。
Q「太宰さん新しい友達ずいぶんこわれやすいんだね」
Q「けどいいんだ 太宰さんを壊す楽しみがのこっているもの☆」
太宰「それはおめでとう」
Q「僕を閉じ込めたお礼にいっぱい苦しめて壊してあげるね」
太宰「善く覚えているよ 君1人を封印する為に大勢死んだ」
太宰「けど次は封印しない 心臓を刳り貫く」
Q「ふふふ また遊ぼうね太宰さん」
自分を憐れむな 自分を憐れめば人生は終わりなき悪夢だよ
太宰は芥川と敦の師匠のような役目を担っています。
しかし、圧倒的に敦に対する態度のほうが優しく、直接的な導きが多いです。
Qの攻撃により混乱する敦を落ち着かせるためとはいえ、敦に攻撃を与えるのは珍しいでしょう。
太宰「行くよ敦君 立つんだ」
敦「駄目だ… 僕は駄目だ… 僕は居ちゃいけなかったんだ…」
太宰「敦君」
太宰「君から過去を取り上げる権利は私にはない だが偶には先輩らしい助言をしよう」
太宰「自分を憐れむな 自分を憐れめば人生は終わりなき悪夢だよ」
敦「……」
太宰「さあ そろそろ反撃といこう こちらも手札を切るよ」
私も貴方と組むなど反対です
太宰が前職を公開し、全員に元ポートマフィアであると知れわたります。
森首領と太宰が初めて話すシーンを待ち望んでいた方多いのではないでしょうか?森首領のことを太宰がどう考えているのかがわかるシーンですね。
太宰が珍しく警戒心を強めている場面でもあります。
森「ではまた太宰君 君が幹部に戻る勧誘話は未だに生きているからね」
太宰「まさか 抑も私をマフィアから追放したのは貴方でしょう」
森「君は自らの意思でやめたのではなかったかね?」
太宰「森さんは懼れたのでしょう? いつか私が首領の座を狙って貴方の喉笛を掻き切るのではと」
太宰「嘗て貴方が先代にしたように 鬼は他者のうちに鬼を見る 私も貴方と組むなど反対です」
中也 私の作戦立案が間違ってた事は?
中也は太宰と元相棒です。
相棒ならではの信頼と実績がみられるシーンです。にっかりとわらう太宰の表情は相棒相手ではなければ見ることはできないでしょう。
中也「愉快な冗談だなァ オイ いのうじゃねぇならありゃ何だ?」
太宰「仕方ない 懐かしの遣り方でいこう」
太宰「作戦暗号『恥と蟇蛙』は?」
中也「はァ? ここは『れんじの外に雨』か『造花の嘘』だろうが」
太宰「中也 私の作戦立案が間違ってた事は?」
中也「糞…! 人遣いの荒い奴だぜ!」
”元殺し屋に善人になる資格はない”…君は本気でそう思っているのか?
元殺し屋で、親友でもあった織田作之助を思い出させるシーンは、太宰の中でも地雷といってもいいほどのものでしょう。
織田作との関係性をほのめかす、大切なセリフですね。
太宰「探偵社には入社試験があり 君はそれを未だに通過していない」
太宰「探偵社員として見知らぬ人でも助ける心と強さを持っているかを試す試験だ」
鏡花「…私にはきっとその試験は…」
太宰「気に入らないな ”元殺し屋に善人になる資格がない”…君は本気でそう思っているのか?」
私ならそうするからさ
天才的な頭脳を持つ太宰が、自分と同等の思考能力を持つと認めるほどの相手が、ドストエフスキーです。
ドストエフスキーと一緒にいない限り、自分ならどうするか?と太宰が考えて動くことなどなかったのではないでしょうか?
初めて対等な敵と出会った、記念すべきセリフですね。
太宰「社長に盛った毒の正体を教えて貰おうか 君の目的は知っている」
太宰「『本』を得る為に横浜の異能者を根絶やしにする必要がある けど君たちは《鼠》には組合のように街ごと焼き払う兵力がない」
太宰「だから暗殺で探偵社とマフィア頭を落そうとした 何故そう思うのです?」
太宰「私ならそうするからさ」
ドストエフスキー「似た者同士というわけですか いいでしょう 私が盛った毒は「共喰い」の異能です」
ドストエフスキー「二組織を潰すのは私ではありません 貴方方です」
まとめ
『文スト』の太宰の名言・名セリフをまとめてみました。
太宰はかっこいいキャラクターですし、小説では登場シーンもかなり多いキャラクターであるため、名言に溢れています。
今回はは単行本の一部からセリフを抜き出しているため、網羅はできていませんし、小説の中のセリフは入れていないので、「太宰の名言はこっちでしょう!」という意見もあるかと思われます。
その際は、ぜひコメントで教えていただければ幸いです♪
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