『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしましたが、2023年1月からリメイク版となる新作アニメも放送中です。
本記事では緋村剣心の死因(梅毒)と理由について解説。
さらに「北海道編」で迎える結末についても予想および考察してみます。
本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
緋村剣心(ひむら けんしん)とは
緋村剣心および人斬り抜刀斎は本作品の主人公で、赤い髪と左頬の十字傷が特徴的な優男です。
緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名や結婚、十字傷や不殺の理由は「緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名・結婚 | 十字傷や不殺の理由」の記事を参照ください。
緋村剣心のプロフィール | 性格や言葉遣い・流派
生年月日 | 嘉永2年6月30日 |
年齢 | 28歳(本当は30代) |
身長 | 158cm |
体重 | 48kg |
血液型 | AB型 |
星座 | 双子座 |
出身地 | 関西地方 |
特技 | 剣術、家事全般、口八丁 |
緋村剣心は自身が携える逆刃刀で”不殺(ころさず)”を誓いながら戦う流浪人として登場しました。
(剣心のモデルは”幕末四大人斬り”の1人・河上彦斎と言われています)
語尾に「ござる」とつける話し方も特徴的で、普段は温厚で優しい性格です。
しかし、人の命や人生を理不尽に奪う者たちに対しては激しい怒りを見せながら「飛天御剣流」の剣で容赦なく倒します。
とはいえ、どんなに怒りが頂点に達した場合でも”不殺の誓い”は守っており、武田観柳を始めとした外道相手でも自分の剣で人の命を奪うことはありませんでした。
本作品の人物相関図は「【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介」の記事をご覧ください。
緋村剣心(人斬り抜刀斎)が原作(無印版)で迎えた結末とは
流れ着いた東京で出会った薫や弥彦、佐之助たちと生活する中でも「日本の命運を賭けた志々雄一派との戦い」や「過去や償いを賭けた雪代縁との決闘」も仲間たちの協力も得ながら乗り越えた剣心…
しかし、これまでの激闘や奥義・天翔龍閃を始めとした飛天御剣流の習得と多用による反動で剣心の身体は少しずつ蝕まれていきました。
そして5年後(最終話)の時代では薫と結婚して一人息子(緋村剣路)にも恵まれた一方、剣心自身の身体は更に蝕まれていたことで「飛天の剣を振るえない身体」となっていました。
そして、愛刀として使い続けてきた逆刃刀・真打も元服(成人)を迎えた明神弥彦に授けたのです。
緋村剣心の声は声優「斎藤壮馬さん」が担当
新作アニメで緋村剣心の声を担当している声優さんは「81プロデュース」に所属する斎藤壮馬さんです。
斎藤さんは大学での勉強をひと段落つけた後から声優としての仕事を本格的に始めました。
TVアニメでは2011年に放送された『戦国☆パラダイス-極-』で声優デビューされ、2014年に放送された『ハイキュー!!』の山口忠役で注目を集めました。
斎藤壮馬さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『アカメが斬る!』タツミ役
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ヤマギ役
- 『憂国のモリアーティ』ウィリアム役
- 『Engage Kiss』緒方シュウ役
90年代のドラマCDでは緒方恵さん、OVAも含む旧作アニメでは涼風真世さんが剣心役を担当されていました。
緋村剣心の死因と死亡時期(年齢) | 梅毒にかかった理由
原作(無印版)では妻(薫)や息子(剣路)と共に幸せな結末を迎えた剣心でしたが…
最終話から数年後の時代を舞台に制作されたOVA『星霜編』では、原作とは真逆に「剣心自身の死亡」という悲劇的な結末を迎えました。
ここでは、剣心の死因とその”梅毒にかかった理由”について解説します。
剣心が梅毒に感染した理由は人助けによるもの
身体が蝕まれていたものの、原作ではまだ五体満足で動ける状態の剣心でしたが…
数年後の『星霜編』では「梅毒にかかっていた状態」でした。
梅毒にかかった理由について詳細までは明かされていないものの、逆刃刀や飛天御剣流を使えない身体にされた後も剣心は日本全国を回りながら弱い者や困っている人々を救うために動いていました。
そんな中で出会った怪我人の手当てをする中、剣心の体内にも「その怪我人の梅毒の菌が侵入してしまったこと」が原因と言われています。
それなら、そのまま自宅(神谷道場)に戻って安静に休むべきなのですが…
剣心の妻・薫自身も自ら望んで剣心と接触しながら「梅毒にかかってしまったこと」が、あまりにも皮肉ですよね。
そもそも、剣心も薫も親となったわけですから、自身の生き様や目標よりも子供(剣路)のことを真っ先に見て考えるべきなのに…
両親がこれでは剣路が歪んだ末に、自宅から出て行ってしまった気持ちも分かりますよね。
(ちなみに剣路は京都の比古師匠の下で修行の日々を送っています)
緋村剣心の死亡時期(年齢)
剣心が死亡した時期(年齢)は、原作1話の時代(明治11年)から年月の経過を数えた結果、40代と思われます。
原作1話で薫と出会った時点で28歳(本当は30代を迎えている可能性も高かった)という設定となり、5年後(最終話)では30代前半〜半ば辺りになっています。
それから未来の時代(星霜編)では息子の剣路も10代に成長しており、剣路の成長度合い(年数)から見て、若く見積もっても剣心は40代を迎えていたはずです。
緋村剣心の死亡はアニメオリジナルとしての結末
『星霜編』のOVAが発売されたばかりの当時(2000年)は、あまりにも悲劇的な内容や結末によって多くのファンたちを絶望させてしまったそうです。
しかし、この作品はあくまでもアニメ版としてのオリジナルストーリーと結末です。
また、本作品のストーリーや結末には原作者(和月先生)は一切関わっておらず、先生自身も『星霜編』を初めて視聴した時には大きなショックを受けたそうです。
そのような状況による影響も大きかったため『星霜編』の内容や結末、さらに”剣心の梅毒”も含め、これらは全て“パラレルワールド的”な扱いとされました。
そのため、ゲーム作品でよくある”ルート分岐の1つ”と考えながら見直せば『星霜編』もまた「1つの結末や可能性」と割り切れるのではないでしょうか。
緋村剣心が北海道編で迎える結末とは
最後は正当な続編として連載開始された『北海道編』で剣心が迎えるであろう結末について、簡単に予想および考察してみます。
剣心は北海道編でも死亡しない可能性が高い理由
剣心が死亡しない可能性が高いと思える決定的な理由とは、やはり和月先生が「『るろ剣』にはハッピーエンドをモットーとしている」という点が挙げられます。
そのようなモットーにより、本来は人謀編で本当に死亡する予定とされていた薫も死なずに(実は人形だったという結果)生き続けられました。
そのような方針は同じ『るろ剣』である以上、続編でも変わらないはずです。
もしも凍座白也を始めとした剣客兵器との決戦の末に剣心を死亡させてしまえば、北海道や日本を救えてもハッピーエンドという結果や結末には繋がらないと思われます。
北海道編の最終話で剣心は戦えない身体となる?
死亡する可能性が低い一方、北海道編が最終話を迎える時、剣心は“ほぼ戦えない身体”にされている可能性は高いです。
幕末期から人謀編での戦闘による身体への負担は少しずつ…
しかし確実に溜まってきていることが、北海道編の劇中で何度も表れています。
特に九頭龍閃を使った後の反動が大きく、3話で行なった弥彦との決闘を始め、17から21話までに繰り広げた凍座白也との“尋問”のための手合わせ中でも九頭龍閃の3連発という大盤振る舞いをした結果「数時間ほど寝たきりな状態」となってしまいました。
これらの展開や結果は、前作(人謀編の後)の終盤で高荷恵から最も心配されていたことです。
そんな状態で志々雄一派をも超える剣客兵器という大部隊を相手に戦い続けていけば、剣心の身体への負担が更に大きくかかり続けてしまうことは目に見えています。
それでも先に解説した”ハッピーエンド”との関係性により死亡は免れる一方、凍座白也を始めとした剣客兵器を全て倒した後の剣心は戦いや剣術はおろか「五体満足で動くこともできない身体」となっている可能性も高いと考えられますね。
剣心の思いは新たな世代に受け継がれる
本来は前作の最終話で弥彦に逆刃刀を授けた時点で、剣心は新たな世代の者たちに剣や日本の平和を託していました。
それでも北海道編では再び前線に立って斎藤や佐之助たちと共に剣客兵器と戦わざるを得ない状況となりましたが…
剣客兵器を倒した後こそが「本当に新たな世代に託す時」なのかもしれません。
5年前(前作の最終話)での弥彦や由太郎、剣路に加えて北海道編からは長谷川明日郎や井上阿爛、久保田旭という個性派揃いなメンバーも加わっています。
弥彦に再び逆刃刀を託した上、北海道での剣心の戦いを見てきた明日郎たちもまた、それぞれが違う形で「剣心の意思や願い」を受け継いでいくことでしょう。
まとめ
今回は緋村剣心の死因となった梅毒や、その理由(感染経路)、さらに死亡や病気自体があくまでもパラレルワールド的なものであることについて解説しました。
さらに続編として連載中の「北海道編」で迎える結末についても予想および考察してみました。
北海道編も続けて読んできているファンの人達の中には「剣客兵器との死闘で剣心が死亡してしまうのでは?」と心配されている方も多いかもしれません。
確かに心配になってしまうものの…
それでも薫や弥彦を始め、大勢の人達を救い皆の希望となってくれた剣心が最後まで生きていなければ、本作品のモットーとされている“ハッピーエンド”にはなり得ないはずです。
コメント