『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしましたが、2023年7月からリメイク版となる新作アニメも放送中です。
本記事では三条燕の出生や本編での活躍、実写版(映画)や旧作アニメとの違いについて解説。
また、弥彦と結婚する時期や彼との間に授かる子供についても迫ります。
本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
三条燕(さんじょう つばめ)とは
三条燕は赤べこで関原妙や明神弥彦と一緒に働いている、黒髪のおかっぱ頭が特徴的な少女です。
剣心たちと違い、剣客や喧嘩屋ではないため戦闘に直接参加することはありませんが、後の京都編や人謀編では薫や剣心を再起させるための重要な役割も担いました。
三条燕のプロフィール | 弥彦と同じ下級士族の生まれ
生年月日 | 明治元年2月 |
年齢 | 10歳→15歳(北海道編) |
星座 | 水瓶座 |
血液型 | A型 |
好きなタイプ | 優しい人 |
三条燕も弥彦と同じ下級士族の出身の少女であり、弥彦とは違う形で汚れ仕事をさせられてきました。
自分の三条家の主君である長岡家の息子(長岡幹雄)からの脅迫に怯えながら赤べこの店主宅の”鍵型”を奪うことで「強盗の補助」をさせられたのです。
自分の生まれた家や古い主従関係に囚われながら生き続けてきたため、気が優しく引っ込み思案な性格でしたが、弥彦が長岡を倒して救ってくれたこと、そして”薫と交わした約束”のおかげで少しずつ強い心を持ち始めていきます。
東京編の内容は「【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介」の記事をご覧ください。
赤べこの妙と同じく錦絵の収集が趣味
燕も妙と同じく錦絵が好きなものの、左之助に対して自分が言い出せずに悩んでいました。
それでも左之助から自分の気持ちや頼みたいことを読み取ってもらえたおかげで妙の分と一緒に買ってきてもらえます。
また、その後に神谷道場で開かれた宴会では津南本人に自分の錦絵も描いてもらえました。
燕もまた、剣心たちとの出会いがキッカケで少しずつ人脈に恵まれてきたわけですね。
相楽左之助の強さと必殺技、過去や家族、恋愛事情については「【るろうに剣心】相楽左之助の強さと必殺技・過去や家族 | 恵たちとの恋愛事情」の記事を参照ください。
強い心をもち、剣心を復活させる重要な役割を担う
弥彦たちに助けられ、長岡から解放された後からは燕も強い心をもちながら少し成長していきました。
京都編では剣心から直接”さよなら”を告げられたショックで寝込んだ薫のため、妙と一緒にお見舞いに来た中でお粥を作ってあげています。
さらに人謀編では単身で鯨波を阻止しに行った弥彦を救うため、燕もまた怖い思いを堪えながら単身で”落人群”へと入り、廃人同然と化した剣心の前で必死に助けを求めたのです。
この時の燕の勇気ある行動のおかげで「剣心の復活」および「弥彦の救出」に成功したわけです。
最終話で成長した後は赤べこの看板娘に
剣心と縁による決着がついてから5年後…
弥彦と同じく燕も15歳(明治時代では成人の扱い)に成長しました。
「赤べこの看板娘」と言われる程の人気まで得た燕ですが…
お店の売上げに貢献できるようになれた一方、ゴロツキなどに絡まれることが増えてしまったのが難点ですが”日本で5本の指に入る”と言われる程の名声を得た弥彦の睨みや強さで助けられています。
三条燕のモデルと名前の由来
燕の髪型やキャラデザのモデルは『美少女戦士セーラームーン』に登場した土星の戦士・土萌ほたる(セーラーサターン)とされています。
また、燕の氏名は和月先生の出身地(新潟県)にある“三条市”と“燕市”から取られて組み合わされたようです。
三条燕の声は声優「大野柚布子さん」が担当
新作アニメで三条燕のの声を担当している声優さんは「マウスプロモーション」に所属する大野柚布子さんです。
大野さんは上京後に入学した日本工学院専門学校の演劇科で芝居を学ばれた後に、マウスプロモーション附属俳優養成所の養成所生となりました。
テレビアニメでは2017年に放送された『天使の3P!』の五島潤役で初レギュラーを獲得されました。
大野柚布子さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『魔法少女サイト』朝霧彩役
- 『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』ジャンヌ・ダルク役
- 『継つぐもも』あざみ役
- 『結城友奈は勇者である ちゅるっと!』国土亜耶役
90年代に放送された旧作アニメでは白鳥由里さんが、宝塚での舞台では星南のぞみさんが燕役を担当されていました。
燕と弥彦が結婚する時期や子供の名前について
新作アニメから本作品に入った人にとっては「燕が弥彦と結婚する時期や年齢」も気になり始めているのではないでしょうか?
ここでは、2人が結婚する時期や授かる子供について迫ります。
燕と弥彦が結婚する時期は北海道編の最終話以降?
前作(無印版)から5年後の時代を舞台に描かれている『北海道編』でも、まだ恋人同士という関係性に留まっている2人ですが…
剣心一家や明日郎たちが北海道へ旅立ってからは弥彦からの「一緒に暮らそうか?」の一言で確実に進展はしているはずです。
ただ、弥彦が師範代となってからの神谷道場には新市や央太を始めとした多くの門下生たちがいること、さらに燕の方が由太郎や井上阿爛から言い寄られるなど何かと邪魔も多く入ってしまうことが難点です。
また、パラレルワールド的な位置づけとして、さらに5年後辺り(明治20年頃)の時代を舞台に制作されたOVA作品『星霜編』でも、まだ入籍までは果たせていませんでした。
さらに原作の方では剣客兵器との戦闘がますます激しくなっており、今後は弥彦も剣心からの協力要請を受ける形で燕を置いて北海道へ向かうはずです。
このような緊迫した落ち着かない状況ばかり続いては燕も弥彦との恋愛や結婚どころではありません。
そのため、燕が弥彦との結婚を果たせるのは早くても「剣客兵器との決着後」即ち「北海道編の最終話やそれ以降の時期」になると思われます。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【るろうに剣心 北海道編】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
燕と弥彦の子供の名前は”明神心弥”
燕が弥彦との間に授かる子供は本編や劇中でまだ一度も登場していませんが、和月先生の中では“弥彦の子供の名前”などにおける考案もあったことが、原作コミック最終巻(28巻)の中で明かされています。
弥彦と燕から生まれた子供の名前は「明神心弥(みょうじん しんや)」で、成長後は逆刃刀を賭けて緋村剣路(剣心と薫の息子)と戦う展開も考えられていたそうです。
明神弥彦の強さや奥義、燕との結婚や子供については「【るろうに剣心】明神弥彦こそ主人公? | 強さと奥義・燕との結婚や子供」の記事を参照ください。
燕は弥彦との結婚や出産後も赤べこで働き続ける可能性が高い?
弥彦との結婚や出産まで果たした後も、燕は復帰する形で再び赤べこで働き続けるのではないでしょうか?
ただ、この位の時期になると燕の年齢も20代半ば〜後半辺りにまで上がっている上、若い新人の娘たちも多く入ってきているはずです。
そのため”看板娘”の座は若い新人に託し、それ以降は妙の地位や職務を引き継ぐ形で懸命に働き続けていく可能性の方が高いですよね。
三条燕の実写版(映画)や旧作アニメとの違いについて
三条燕も原作やアニメから実写版にかけて、その展開や立ち位置を大きく変更されたキャラクターの1人です。
また、オリジナルストーリーが多かった旧作アニメでは原作では見られなかった「弥彦との恋愛関係が少しだけ深掘りされたエピソード」まで描かれていました。
実写版(映画)での燕役が交代された理由とは
燕は実写版(映画)でも登場したものの、第1作目から『最終章 The Final』にかけて、燕役を担当する女優の変更がなされていました。
1作目ではまだ女優デビューされたばかりの頃の永野芽郁さんが燕役として赤べこの店員として「剣心たちにメニューを配膳する係」として登場しました。
しかし、4作目(最終章)では柿原りんかさんが燕役を演じられました。
このようなキャスト変更には「実写映画の制作の長期化」や、ブレイクされた永野さんの出演作品の増加における「撮影スケジュールの管理が困難となっため」とされています。
旧作アニメでの弥彦との出会いや恋愛関係について
90年代に放送された旧作アニメでは「弥彦と初めて出会った場面」が追加されていました。
実は、2人が出会った場所とは職場(赤べこ)ではなく「河原で稽古中の弥彦と出会っていたこと」が判明しています。
また、京都編以降かつ島原編に入る手前の話数で「弥彦が燕に花束を贈るエピソード」が放送され、2人の恋愛関係が原作よりも深く描かれていたのです。
また、薫とも長岡の一件(番外編)よりも前の時期から「知り合い同士だった」という設定に変更されています。
さらに由太郎編の後には、恵に加えて御庭番衆の操やお増、お近とも一緒に買い物に出るなど、原作以上に人脈を広げていました。
神谷薫の強さや奥義、結婚、北海道編で迎える結末については「【るろうに剣心】神谷薫の結婚と息子・死亡説 | 強さと奥義・北海道編での結末とは」の記事を参照ください。
まとめ
今回は三条燕の出生や本編での活躍、実写版(映画)や旧作アニメとの違いについて解説しました。
モブキャラかつ剣客や喧嘩屋でない関係もあり、全編における出番は決して多かったわけではありません。
しかし、剣心が縁により落とされた”生き地獄”から這い上がるキッカケを与えたのは紛れもなく燕であり、彼女もまた本作品に欠かせない重要キャラの1人と言えます。
自分の出生や家系を始め、何気に剣心たちの戦いに巻き込まれるなど難儀も多かったからこそ、北海道編(またはそれ以降)でこそ弥彦と正式結ばれて幸せになってほしいものです。
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