『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしましたが、2023年7月からリメイク版となる新作アニメも放送中です。
本記事では相楽左之助の過去や家族も含めた人生を始め、強さや必殺技について解説。
また、佐之助における恋愛事情や実写映画での評価についても紹介していきます。
本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
相楽左之助(さがら さのすけ)とは
(るろうに剣心 第13巻 和月信宏/集英社)
相楽左之助は、長身で服の背中に「惡一文字」を背負っている喧嘩屋の青年です。
喧嘩っ早く荒々しい性格ですが、弱い者イジメなどを嫌う、正義感溢れる熱血漢でもあります。
相楽左之助のプロフィール | 信州の農家で長男として生まれた
| 生年月日 | 万延元年2月 |
| 年齢 | 19歳→24歳(北海道編) |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 71kg |
| 血液型 | B型 |
| 星座 | 魚座 |
| 出身地 | 信濃(長野県) |
| 特技 | 喧嘩、長距離走 |
新作アニメでは左之助の誕生日が「7月30日」に変更されました。
左之助は信濃の大根農家で長男として生まれましたが、幼少期の頃に出会った赤報隊に憧れて家出同然で入隊して準隊士となりました。
また、同年代の月岡津南(本名は克洋)も入隊しており、お互いに意気投合しながら相楽総長を尊敬してきた仲でもあります。
喧嘩屋稼業をやめて剣心たちの仲間に
自身の過去やある理由で赤報隊が解散した後からは「喧嘩屋“斬左”」という二つ名で喧嘩に明け暮れる日々を送っていました。
そんな生活を送る中、”赤べこ”で剣心と出会ったことと脱獄してきた比留間兄弟からの依頼により、剣心と戦います。
(左之助の過去については後の項目で説明します)
その闘いの果てに愛用してきた”斬馬刀”を折られて敗北した後は剣心たちの仲間となり、御庭番衆や志々雄一派と共に戦っていきます。
斎藤からは”弱い”や”足手まとい”などとあしらわれますが、剣心からは左之助自身の強さを充分に理解されると共に信頼されており「剣心にとっての唯一の親友」という立ち位置にまで成長しました。
しかし、喧嘩屋稼業をやめたことで文無しとなったため、しょっちゅう神谷道場に出入りしながらタダ飯にありついてくる点では薫を困らせていました。
神谷薫の強さや奥義、結婚、北海道編で迎える結末については「【るろうに剣心】神谷薫の結婚と息子・死亡説 | 強さと奥義・北海道編での結末とは」の記事を参照ください。
世界へ旅立つキッカケや原因を作ったのは左之助自身？
前作(無印版)では最終章となった人謀編で剣心と縁による決着がついた後から1人きりで世界へと旅立ったため、剣心たちと一時的に別れます。
(そのため、最終話にも登場していません)
剣心からも「左之助は東京程度の器には収まらない男」や「必ずもっと広い世界へ突き進む」と見込まれて通り、前作の終盤で本当に1人きりで世界へと旅立っていきました。
しかし、その直接の原因は左之助自身で作ってしまっています。
一度戻った故郷で明治政府の高官(谷)をボコボコに懲らしめたことで指名手配されため、警官たちから“追われる身”とされてしまったのです。
そのような騒ぎから逃げるためも含めた上での1人旅でしたが…
英国(イギリス)や倫敦(ロンドン)での貧困層やアメリカ西部の先住民など、日本人以上に苦しむ人々を目の当たりに見てきたのです。
北海道編で再び剣心の1番頼れる相棒として戦う
(るろうに剣心-北海道編- 第2巻 和月信宏/集英社)
5年後の時代を舞台に描かれている続編『北海道編』では、帰国した左之助も北海道まで追いかけた末に函館で再会したと同時に、剣心たちの危機を救ってくれました。
(再登場時は髭を伸ばしっぱなしの姿だったため、親友の剣心からも始めは気づいてもらえませんでした)
逆刃刀で髭を剃り前作と同じ容姿に戻ってから、そのまま同行しながら「再び剣心の1番頼れる相棒かつ親友」として、再会した薫や斎藤、さらに張や案慈たち十本刀の面々と共に剣格兵器との激戦を繰り広げています。
OVA『星霜編』でも原作と違う形で剣心を助けてくれた
パラレルワールド的な位置づけや結末として制作されたOVA『星霜編』でも、原作とは少し違う形で再会した剣心を助けてくれました。
この作品も前作(無印版)から後の時期を舞台に描かれており、左之助は病気(梅毒)にかかって倒れている剣心を滞在していたモンゴルで発見し、看病しながら日本へ帰れるように送ってくれたのです。
それでも剣心は最終的に死亡する結末を迎えましたが、もしも左之助の助けを得られなかった場合には劇中のように妻(薫)と寄り添いながら最期を迎えることができませんでしたからね…。
緋村剣心(人斬り抜刀斎)の死因や死亡時の年齢、北海道編で迎える結末については「緋村剣心(人斬り抜刀斎)の死因・梅毒にかかった理由 | 北海道編で迎える結末とは？」の記事を参照ください。
相楽左之助のモデルは新撰組隊士
剣心や斎藤一と同じく、左之助もまた“歴史上で実在した人物”をモデルとされています。
左之助の名前や性格は新撰組十番隊組長・原田左之助から取られており「大の戦好き」や「荒々しく非常に短期な性格」が、そのまま相楽左之助にも投影されています。
さらに「情にもろい一面」や「目下の者たちへの面倒見の良さ」も大きく受け継いでおり、本編で見せた弥彦や弟(央太)への接し方から見ても分かると思います。
雷十太編で出会った由太郎からは嫌われ続けてきたものの、彼に対して行った行動(猿轡にしたこと等)があまりにも酷かったため、仕方ないですよね…。
相楽左之助の声は声優「八代拓さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
新作アニメで相楽左之助の声を担当している声優さんは「ヴィムス」に所属する八代拓さんです。
八代さんは高校高校生の頃に視聴した『新世紀エヴァンゲリオン』を視聴したことがキッカケで声優業を意識し始めたそうです。
そして2013年に放送された『銀の訛』で声優デビューし、2016年に放送された『タイガーマスクW』の東ナオト(タイガーマスク)役で初主演を果たされました。
八代拓さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『アイカツスターズ!』結城すばる役
- 『アイドルマスター SideM』柏木翼役
- 『ガンダムビルドダイバーズ』シバ役
- 『ポケットモンスター』フリード役
90年代のドラマCDでは関智一さん、OVAも含む旧作アニメでは上田祐司さんが左之助役を担当されていました。
左之助の過去と家族構成 | 明治政府を憎み喧嘩屋となった理由
(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)
左之助もまた、剣心たちとは違う形による「辛く悲しい過去」を背負っています。
左之助が明治政府を憎む理由は恩師(相楽総三)を殺されたため
前作(無印版)で初登場した時点から、左之助は「明治政府への恨みや憎しみ」をもっており、その思いを剣心や安慈和尚にもハッキリ伝えていました。
それ程までに左之助が明治政府を恨む理由…
それは「自分の恩師(相楽総三)を維新政府に殺されたため」です。
しかし左之助が本当に許せなかったのは政府以上に、大切な存在(相楽総長)を守れなかった「弱い自分自身」でした。
相楽総長が斬首により処刑された直後の光景を少年期の左之助も間近で見ており、悲しみと悔しさで大粒の涙を流していました。
(“弱い自分への怒り”においては明神弥彦とも共通していますね)
明神弥彦の強さや奥義、燕との結婚や子供については「【るろうに剣心】明神弥彦こそ主人公？ | 強さと奥義・燕との結婚や子供」の記事を参照ください。
相楽総長が処刑されて死亡された理由とは
相楽総三率いる「赤報隊一番隊」は四民平等の実現のために活動していましたが、彼らが提唱した「年貢半減令」を政府から疎まれて邪魔と見做されてしまいました。
その末、相楽総三を始めとした赤報隊は政府の策略によって“ニセ官軍”の汚名を着せられた末、一番隊を率いた相楽総三が真っ先に処刑されてされてしまったわけです。
維新政府の方も鳥羽伏見の戦いが終わり新時代を迎えたばかりの時期に”年貢半減令”など実現できる余裕もない事情もありましたが…
それでも、あまりにも卑怯かつ卑劣なやり方で恩師を殺されたため、まだ少年だった左之助が怒る気持ちも分かりますよね。
相楽左之助の”惡一文字”も相楽総長との死別が原因
(るろうに剣心 第1巻 和月信宏/集英社)
左之助の上着の背中に記されていた「惡一文字」も、過去に体験した“相楽総長との死別”がキッカケで背負ってきたものです。
剣心の”人斬り抜刀斎だった過去”と同じく、左之助にとっても赤報隊や相楽総長は「永遠に忘れられない過去」であり“自分や明治政府への戒め”としても背負い続けています。
(ちなみに左之助がいつも装着している”赤いハチマキ”もまた、相楽総長への名残によるものです)
ちなみに前作(無印版)の終盤で左之助が世界へ旅立ってからは、弥彦が剣心の心や逆刃刀と同時に、左之助の「惡一文字」も受け継いでいます。
緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名や結婚、十字傷や不殺の理由は「緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名・結婚 | 十字傷や不殺の理由」の記事を参照ください。
相楽左之助の家族構成 | 本当の苗字は”東谷”
左之助は恩師と同じ「相楽」という苗字を選んで「相楽左之助」と名乗っていますが、人謀編の中で10年ぶりに帰郷した時に再会した左之助の家族は「東谷」という苗字をもっていました。
この時期に再会した家族とは、父親(東谷上下ェ門)・妹(東谷右喜)・弟(東谷央太)の3人です。
(左之助を産んだ母親・菜々芽は左之助の家出や央太を出産した後に他界しています)
また、央太は成長後に神谷道場へ入門しており、北海道編では門下生として新市たちと一緒に剣術修行に励む日々を送っています。
もしも左之助が赤報隊に入隊せず、信州の実家で暮らし続けてきた場合には父親たちと同じ苗字を名乗って「東谷左之助」という氏名で本編に登場していたことになりますね。
左之助の家族は、人謀編の中で描かれた「男の背中編」で登場しました。
左之助の強さと必殺技 | 二重の極みが強力
(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)
喧嘩屋として生きてきた左之助は剣心や斎藤と違い、拳打や蹴り等による「徒手空拳」で戦ってきました。
さらに京都編で出会った安慈和尚から伝授された「二重の極み」という必殺技で劇的なパワーアップも果たしました。
超重兵器(斬馬刀)をも軽々と振り回せる怪力
左之助の強さの1つに、斬馬刀のような超重兵器を軽々と振り回せる程の“怪力”が挙げられます。
しかも、超重兵器を持った状態でも高スピードで相手の目前にまで接近できる程の速さも見逃せません。
ちなみに「喧嘩屋”斬左”」の二つ名にも斬馬刀が関わっており「斬馬刀の左之助」から略して「斬左」と名乗っていました。
“二重の極み”であらゆるものを粉砕する
(るろうに剣心 第9巻 和月信宏/集英社)
左之助の必殺技が、京都へ向かう途中の山奥で出会った安慈和尚から伝授された「二重の極み」です。
「二重の極み」とは拳による第一撃から第二撃を刹那の瞬間(75分の1秒)で打ち込むことで、岩などの対象物を粉々に打ち砕ける“破壊の極意”とまで呼ばれる技です。
左之助は”二重の極み”を1週間で習得し、京都へ到着後に再会した斎藤の前で使い”収監所の木製の牢”を軽々と粉砕しました。
さらに剣心と再会後に向かった志々雄たちが乗る甲鉄艦(煉獄)の前でも海上に向けて放ちながら、回転式機関砲(ガトリングガン)の銃弾を防いだ上、津南から譲り受けた炸裂弾で煉獄を破損させたことにより、志々雄たちの東京への出航を見事に防いだのです。
左之助は明治という太平の世では”喧嘩一番”と言われる程の強さを誇ってましたが、剣心(抜刀斎)や斎藤など幕末で戦ってきた猛者たちには及びませんでした。
それでも”二重の極み”を上手く使いこなしていくことにより、それまで”足手まとい”としか見ていなかった斎藤からも正式に「戦力」と認められたのです。
二重の極みの弱点は右手にかかる負担が大きいこと
まさに”破壊の極意”と呼ぶに相応しく、絶大な威力で対象物を粉砕できる二重の極みにも「多用した後にかかる身体への負担が大きい」という致命的な弱点もあります。
ましてや両腕と両足、身体のあらゆる部位で使える安慈と違い、左之助が二重の極みを放てるのは「右手だけ」です。
京都編での安慈戦や志々雄戦では右手だけで使い続けたため、その右手だけが剣心の身体以上の重傷を負い、数ヶ月にもわたる治療を必要とされました。
しかし右手が完治しないまま、人謀編での「雪代縁と復讐の同志たち」との決闘が神谷道場で始まります。
その決闘の中で左之助は戌亥番神と戦い、彼が装着する“真・無敵鉄甲”を二重の極みで粉砕した上に番神の両腕にも深手を負わせることができましたが…
その代償として左之助自身の右手も出血多量や骨への破損など尋常ならぬ重症を負ってしまったのです。
二重の極みを超えた”三重の極み”で安慈に勝つ
(るろうに剣心 第13巻 和月信宏/集英社)
左之助は志々雄の配下である”十本刀の1人”だった安慈と戦闘しますが、その最中で二重の極みを更に強化させた「三重の極み」を放つことで、見事に勝利しました。
三重の極みとは「二重の極みの上に五本の指を一気に弾くことで“更にもう1つの衝撃”を重ねて放つ技」です。
安慈の悲しい過去を聞かされた後から繰り広げた殴り合いの末に”三重の極み”を放って暴走する安慈の心を止めた上、彼自身の間違いを認めらさせたのです。
“極み外し”と威力の調整も可能に
二重の極みにも実は「極み外し」という“外し技”もあり、左之助は安慈戦の中で実際に外されたことで知りました。
しかし、左之助は安慈が使っていた”極み外し”を実戦の中で一度見ただけで見様見真似で使いこなしてしまったのです。
さらに、その後も男の背中編で繰り広げた不動沢一味との戦闘中に、二重の極みの“威力を調整しながら放つ方法”も閃きながらマスターしてしまいました。
右手に左手を添えながら二重の極みを放つことで、本流より威力が劣る上に連打もできない分「右手にかかる負担を大幅に抑えられる」というメリットもあります。
しかし威力が劣るとはいえ、左之助は即興で編み出した方法だけで不動沢を倒してしまいました。
その後の四神対決で繰り広げた白虎戦でも、その方法だけで浜辺の砂ごと白虎を吹き飛ばせていたため、並程度の相手ならこれだけでも充分な威力と言えますね。
北海道編での戦闘で更なる応用技も披露
(るろうに剣心-北海道編- 第5巻 和月信宏/集英社)
左手も使った威力や負担の調整も可能になったとはいえ、あくまでも右手メインで二重の極みを放つ戦法は北海道編でも変わっていません。
そのため、一見は前作の終盤からあまり大きなパワーアップはしていないように見られがちですが…
剣客兵器・斧號の旋野冨鷹が放つ戦斧と打ち合う中「瞬時に正拳から昇拳に切り替える戦法」で、旋野冨鷹が放つ戦斧を粉砕させることに成功しました。
戦斧の中に仕込まれていた槍までは壊せず、右手の甲から手首を切り裂かれたものの、切り替えの早い左之助らしい戦法と言えますね。
更にその後には、函館・五稜郭での土居潜具羅との戦いで安慈和尚と共闘しながら「2人同時による二重の極み」を放っています。
天性の打たれ強さも左之助の強み
左之助の強さは怪力や二重の極みなどの攻撃面だけでなく「天性の打たれ強さ」という防御面も含まれています。
赤べこで出会うなり喧嘩することになった自由民権運動の壮士が仕込んでいた”寸鉄仕込んでの拳”を始め、何人の力士たちの顔を潰してきたと言われる不動沢が放つ”鬼倒し(張り手)”をマトモに喰らっても傷1つ負いません。
さらに観柳編で戦った御庭番衆の式尉の強烈な頭突きを喰らって出血多量にされても倒れませんでした。
斎藤からは「天性の打たれ強さに溺れ過ぎている」と厳しく指摘されたこともありますが、その打たれ強さも左之助が喧嘩屋稼業を重ねる中で得た“強み”であることに変わりなく、安慈や戌亥番神などの強者相手との激戦で最後まで倒れぬまま勝利できた要因とも言えます。
東京編での佐之助の戦いやストーリー・ネタバレは「【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介」の記事をご覧ください。
左之助の恋愛事情 | 高荷恵との関係性や小夜との死別
(るろうに剣心 第28巻 和月信宏/集英社)
漢気溢れる喧嘩屋な左之助も年頃の男性…
恋愛話の1つや2つあっても、おかしいことではありません。
ここでは、高荷恵などの女性キャラたちと織りなした「左之助の恋愛事情」について解説します。
高荷恵とは前作(無印版)の時点で恋愛的な関係に進展していた
左之助が本編中に最も恋愛的な関係性として進展した女性キャラといえば、薫や操ではなく“高荷恵”です。
左之助が恵が作らされてきた”新型阿片”によって友人を失ったこともあり、出会ったばかりの恵とは極めて険悪なムードでした。
しかし、御庭番衆と戦う中で小国先生から「恵の生い立ちや悲しい過去」を聞かされたことがキッカケで少しずつ和解し、二重の極みで重傷化した右手を恵に無料で診てもらえる関係性となりました。
左之助自身が何度も右手を負傷してくるため、恵からは「世話のかかる弟」のように見られてきましたが…
それでも前作の終盤で剣心たちの元から旅立つ恵から「ちゃんと診てあげるから」と優しく言われていました。
表面上では口喧嘩も絶えない2人でしたが”右手の診療”を続ける度に「友人以上恋人未満」な関係性にまでは進展していたはずです。
北海道編以降も高荷恵と結婚する可能性は低い？
剣心の身体の異変に気づいた左之助が薫に対して呼び出す提案をしたため、恵もいずれは北海道へ駆けつけてくるはずです。
その時には5年ぶりに左之助の右手も診てくれるとは思いますが…
剣客兵器との戦いが終わって一件落着した後も「左之助と高荷恵と結ばれて結婚する可能性は極めて低い」と思われます。
左之助の性格を始め、世界中で苦しむ人々を見てきた影響により、結婚よりも剣心とはまた違う形で「弱い人々を救う道」を優先的に考えて行動し始める確率の方が圧倒的に高いと思います。
さらに言うと”1日ごとの食い扶持”を確保することの方が左之助にとっての最優先事項とも言えますからね…。
『島原編』ではマグダリア小夜(さよ)との恋愛模様も描かれた
出典：RENOTE
旧作アニメのオリジナルストーリーとして放送された『島原編』では、そのシリーズだけに登場したヒロイン・マグダリア小夜との”恋愛模様”も描かれました。
小夜は本シリーズの宿敵として登場した“天草翔吾の妹“ですが、京都で従者のロレンゾ庄三と共に警官たちに絡まれたところをた左之助から救われたのです。
さらに左之助は警官から奪われた”大切なメダリオ”も奪い返してくれていましたが…
そのメダリオを返そうとした左之助に「無礼者！」と平手打ちしてしまいます。
あまりにも気まずい出会い方をした2人ですが、長崎県の島原で再会後は少しずつ和解しながらお互いに惹かれ合う中で、小夜が不治の病である“結核”を患っていることも判明します。
小夜の病状が悪化する中でも彼女をおぶりながら走る左之助でしたが、真の黒幕が傀王であることを天草翔吾に報せに行く中で小夜は左之助の胸の中で死亡しました。
小夜の死亡を目の当たりにした左之助は大粒の涙を流しながら悲しみますが、この2人の死別は追憶編での「剣心(抜刀斎)と巴の悲しい死別」とも共通していたように思えます。
新作アニメでは『島原編』までリメイクされる可能性が低いため、左之助と小夜の恋愛模様を見たい人は旧作アニメの島原編が描かれた67話〜76話を視聴することをお勧めします。
実写映画での左之助が「ひどい」と言われた理由とは
出典：PR TIMES
『るろ剣』は2012年から2021年にかけて実写映画化も果たしており、合計5作品が制作および公開されました。
しかし映画での左之助に対する「ひどい」という声も多かったそうです。
それには2作目(京都大火編)における「左之助の扱われ方に対する批判」が大きな原因だったと思われます。
1作目では青木崇高さん演じる左之助が原作にも負けない漢らしさや豪快な演技で高評価を得ました。
その一方で次の2作目(京都大火編)では、新たに登場した藤原竜也さん演じる志々雄を筆頭に張や宗次郎、蒼紫に大きくスポットが当てられたため「左之助の出番を減らされた上に見せ場も殆どない内容」に終わってしまったために「ひどい」と言われたのではないでしょうか？
確かに京都大火編では蒼紫(伊勢谷友介さん)との戦闘で左之助の方が「完全なやられ役」にされてしまったこと、更に原作やアニメと違って「左之助が道中で”二重の極み”を習得しないまま京都に辿り着いてしまったこと」に対しても、原作ファンたちから不満の意見が多かったようです。
確かにそういう意味では、2作目は原作ファンや左之助推しの人達にとっては辛い内容だったかもしれません。
それでも次の3作目(伝説の最期編)では、煉獄の中で繰り広げた安慈和尚との激戦で二重の極みを使わずとも勝利したため「左之助の存在感を取り戻すこと」には充分に成功していたはずです。
まとめ
今回は相楽左之助の過去や家族も含めた上での人生を始め、強さや必殺技について解説しました。
年齢や経験ゆえ、剣心や斎藤など幕末期から戦ってきた歴戦の勇士たちには敵わないものの、それでも「剣心の一番頼れる相棒」として非常に頼れる漢であることに変わりありません。
また、左之助においては少し意外に感じるであろう”恋愛事情”についても迫ってみました。
高荷恵との関係性も見ながら、北海道編で結ばれるか否かについて予想や考察してみることも楽しいかもしれませんね。
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