『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしましたが、2023年7月からリメイク版となる新作アニメも放送中です。
本記事では武田観柳の出生や能力について紹介。
また、北海道編での再登場時の活躍に大きな影響を与えた実写版(映画や宝塚)についても解説します。
本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

武田観柳(たけだ かんりゅう)とは
武田観柳は東京で手広く商売を続けて事業を拡大してきた青年実業家ですが、それはあくまでも表向きの話です。
その裏では新型阿片「蜘蛛之巣」を大量に生産し、密売により多くの犠牲者たちを出しながら莫大な利益を得てきた悪徳商人です。
武田観柳のプロフィール | 貧しい家の生まれから実業家に成り上がった
生年月日 | 嘉永元年9月 |
年齢 | 29歳(無印版)→34歳(北海道編) |
身長 | 169cm |
体重 | 60kg |
血液型 | A型 |
本編で初登場した時点で実業家として成功していた観柳は高級スーツを纏っていた上、50人程の私兵団に加えて四乃森蒼紫率いる“隠密御庭番衆”まで自分の配下および用心棒に引き入れていました。
そのため、前作の時点では「一種の勝ち組」という部類に入るタイプのキャラクターに見えて た読者も多かったはずです。
(ただ、蒼紫たちの場合はあくまでも”闘いの場”を求めるために観柳と契約しただけでした)
しかし、北海道編で再登場した時に観柳も実は剣心と同じく「貧しい家の生まれ」であり、家族揃って惨めかつ悲惨な極貧生活を強いられていたことが判明しました。
ちなみに、このような“観柳の出生”における設定は舞台(宝塚)での登場において後付けされたものであり、その設定を北海道編に逆輸入されたものとされています。
四乃森蒼紫の強さと必殺技、北海道編での再登場については「【るろうに剣心】四乃森蒼紫の小太刀と必殺技 | 実写版で死亡した?・北海道編での再登場について」の記事を参照ください。

観柳が高荷恵を追い続けたのは新型阿片のため
前作では初登場した時点から自分が雇う手下たちを使って、逃げ続ける高荷恵を追わせていました。
このように執拗に恵を追っていたのは、彼女に「新型阿片の製造を続けさせるため」です。
そんな中で観柳自身も恐る伝説の人斬り(剣心)も絡んできたため、恵を拷問にかけながら「新型阿片の作り方を吐かせる」という手法に方向転換しています。
しかし、そのような策も実現されぬまま剣心からの一閃で倒され、後から駆けつけてきた警官たちに捕縛されました。
捕縛後は十本刀の安慈と同じく北海道にある”樺戸集治監”へ収容されて、5年間もの囚人生活を送ります。
そのような囚人生活の中、剣客兵器が起こした実検戦闘で集治監そのものが崩壊する中、他の囚人と一緒に脱獄しました。
高荷恵の過去と出生、恋愛事情や北海道編での再登場については「【るろうに剣心】高荷恵の過去と出生 | 左之助たちとの恋愛関係・北海道編での再登場について」の記事を参照ください。

北海道で剣心と再会 | 剣客兵器と組んで雅桐刀を販売する
脱獄後は剣客兵器と手を組み、一緒に逃げてきた脱獄犯たちを指揮しながら「雅桐刀の販売」を始めています。
この時は「雅桐倫具(がとう りんぐ)」という偽名で活動していましたが、明日郎たち3人との出会いが災いして「剣心や左之助との望まぬ再会」まで果たしてしまいました。
この時点で観柳が広めた”雅桐刀”が小樽の住人たちほぼ全員に行き渡っていたなどの理由で左之助から軽く懲らしめられますが…
同行していた井上阿爛の才能を認めた上で、彼を勝手に“弟子入り”させています。
北海道編で恵や蒼紫と再会する可能性もある?
斎藤や左之助、宗次郎たち十本刀に次いで北海道編での再登場を果たした観柳ですが、剣客兵器の本多雨読を倒した後、逃げるように剣心たちの前から撤退していきました。
そのため、普通であれば北海道編での観柳の出番はこの時点で終わりと考えるのが普通かもしれませんが…
前作で観柳にとって深い因縁をもつ恵や蒼紫もまた、剣心からの協力要請を受けたことで北海道へ向かっているはずです。
商才に優れる一方で運にはイマイチ恵まれていない観柳ゆえ、自分が再び逃げ続ける中で“恵や蒼紫との再会”も運悪く果たして可能性もゼロとは言えないですよね。
武田観柳のモデルも新撰組・隊士
少し意外に感じられるかもしれませんが、武田観柳のキャラクター性もまた、斎藤や左之助と同じく“新撰組・隊士”がモデルとされています。
(新撰組ファンの人達からすれば、観柳の氏名だけですぐに気づいた人も多いと思いますが…)
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