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【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

るろうに剣心

『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしましたが、2023年7月からリメイク版となる新作アニメ(1期)も放送され、さらに続くアニメ2期(京都編)も待ち望まれています。

本記事では瀬田宗次郎の強さや過去、生い立ちに加えて映画(実写版)での違いについて解説します。
さらに、北海道編で剣心たちとの共闘を果たした中で、宗次郎が本当に「真実の答えを見つけられるのか?」についても迫ります。

本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

 

るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説
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目次

瀬田宗次郎(せた そうじろう)とは

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第15巻 和月信宏/集英社)

瀬田宗次郎は志々雄真実直属の部下・特殊部隊”十本刀”の1人であり「天剣」という字名(あざな)をもつ上、十本刀の中でも最強の座に君臨しています。

それ程に強大な強さを誇りながらも剣心にも負けない”優男”なルックスに加えて、いつもニコニコと笑顔を絶やさない表情も特徴的な青年です。

 

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瀬田宗次郎のプロフィール | 両親と死別後は親族に引き取られた

字名 天剣
生年月日 文久元年9月
年齢 16歳→21歳(北海道編)
身長 163cm
体重 51kg
血液型 AB型
出身地 相良国
使った刀 長曽根虎徹
菊一文字則宗

宗次郎は大きな米問屋の主人の子供ですが“愛人の子”であった故に両親や親戚から疎まれてきました。
さらに、その両親とも幼少期の頃に亡くしており、死別後は“父親の腹違いの兄”に引き取られて一緒に暮らし始めます。

しかし、その引き取られた義父の家では自分の両親と暮らしてきた時以上の“地獄な日々”が宗次郎に待ち受けていました…。
(宗次郎の幼少期も含めた過去については後の項目で解説します)

 

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志々雄真実から最も信頼されながら”暗殺”などの重要任務をこなしてきた

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第7巻 和月信宏/集英社)

宗次郎は志々雄真実と最も古い付き合いであるだけ、他の部下たち以上に志々雄からも最も信頼されています。
そのため、戦闘をメインに行う十本刀の1人でありながら日常時では佐渡島方治や駒形由美と一緒に“側近”として志々雄と共に行動していることが多いです。

しかし、志々雄からの命令や頼み事を受けた途端、その任務のために一旦離れながら「大久保卿の暗殺」から始まり「十本刀の召集」「煉獄出航の準備」などの重要な任務も着実にこなしてきました。
これらの重要任務を真っ先に任される点もまた、宗次郎が志々雄から高く信頼度されているためでもあります。

 

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剣心に敗北した後は志々雄と決別して北海道へ旅立った

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第17巻 和月信宏/集英社)

剣心との再戦での敗北に加えて”志々雄の死亡”まで知った宗次郎は剣心から教えられた「真実の答え」を求めて、今の剣心と同じ“流浪人”となりながら北の方へと旅立っていきました。
この旅立ちにより、宗次郎は本当の意味で志々雄だけでなく”これまでの自分の生き方”とも完全な決別を果たしたこととなります。

そのため、原作(無印版)での宗次郎は京都編エピローグの時点でいったん物語から退場したことになります。
(斎藤蒼紫、操と違って後の人謀編での再登場もありませんでした)

 

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宗次郎のその後 | 『北海道編』で再登場して剣心たちと共闘する

続編として描かれている『北海道編』の時点では宗次郎が北に向かってから5年半もの歳月が経っているため、宗次郎自身も目的地である北海道へ到着しています。
それでも結局は自分の求める”答え”を見いだせないまま好きな茶菓子のために茶屋に通う日々を送ってきた中で、自分の前に現れた元・新撰組の永倉新八との手合わせを行う中、かつては自分と同じ十本刀として一緒に戦ってきた安慈和尚との再会も果たします。

今の北海道が「剣客兵器が起こしている実検戦闘」により崩壊の危機を迎えていることを聞かされた宗次郎もまた、再び刀を持って剣心たちとの共闘に応じます。
ちなみに、宗次郎は未だ見つけられずにいる“答え”「剣心との共闘で見つけられるのでは?」という可能性にも賭けています。

ただ、初対面の永倉から頼まれた時には深く悩んでいたにも関わらず、安慈和尚からの頼みには速攻で応じてしまった点もまた、宗次郎らしい一面でしたね。

 

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時と状況次第では宗次郎の笑顔が災いすることも?

イケメンな容姿な上にいつもニコニコと笑顔を絶やさない点もまた宗次郎のキャラ人気や魅力の1つではありますが、その笑顔が時と状況次第では「災いの元」になってしまうこともあります。

それが北海道編16話での「三島栄次との再会」の時でした。
三島は自分の故郷である新月村を志々雄たちに侵略された犠牲者の1人であり、志々雄や由美と共に侵攻してきた宗次郎の顔も深く脳裏に残っていました。

しかし宗次郎の方はその時(前作の時点で)は栄次のことなど視界にすら入っていなかったため、面識がない者と思い込んでいます。
この時も宗次郎はいつもの笑顔で栄次に対する自己紹介と軽く頭を下げながらの平謝りで済ませていたために栄次の怒りや憎しみを更に増幅させてしまいました。
それでも宗次郎の頭を床に強く叩きつけながら自身も一緒に土下座までしてくれた安慈のおかげで、この場はひとまず落ちつかせることができたのです。

 

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瀬田宗次郎の元ネタやモデルは新撰組の沖田総司

宗次郎の元ネタやモデルとされた人物とは新撰組一番隊組長の沖田総司であり、キャラ名も沖田総司の幼名である“沖田宗次郎”が由来とされています。
また、剣心との再戦で使用した愛刀“菊一文字則宗”もまた、沖田総司の愛刀とされています。

このようにあまりにも似すぎた名前や共通点により、京都編を少年ジャンプ本誌で連載されていた時期は宗次郎の出生や過去そのものまで「沖田総司との深い関係性があるのでは?」と深読みした読者も多かったそうです。
しかし、実際にはあくまでも元ネタやモデルとされただけに過ぎず、出生などにおける深い関係性までは考えられていなかったようです。

瀬田宗次郎のキャラ設定や誕生秘話については、原作(無印版)コミックの9巻に収録されています。

 

宗次郎も安慈と同じく読切版の頃から登場していた

本編での宗次郎は京都編(正確には、その序章となる斎藤編)での初登場となりましたが、実は宗次郎も安慈と同じく読切作品『るろうに』の時点から登場していました。

読切作品の頃は「西脇(本編での武田観柳)の手下たちの1人」という設定で安慈と一緒に登場していましたが、本作品では宗次郎や安慈には台詞が全く無かった上、デザイン面における顔つきなども本編とは少し異なっていました。

宗次郎や安慈もさりげなく登場していた読切作品『るろうに』は、原作3巻に収録されています。

武田観柳の能力と北海道編での再登場、実写版については「【るろうに剣心】武田観柳の能力・北海道編で再登場した理由 | 実写映画や舞台(宝塚)が与えた影響」の記事を参照ください。

 

【るろうに剣心】武田観柳の能力・北海道編で再登場した理由 | 実写映画や舞台(宝塚)が与えた影響
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瀬田宗次郎の声は声優「山下大輝さん」が担当

新作アニメで瀬田宗次郎の声を担当している声優さんは「アーツビジョン」に所属する山下大輝さんです。

山下さんはミューズ音楽院の卒業と同時に入所した日本ナレーション演技研究所で学びながらバンダイナムコゲームスで運営されていた配信コンテンツ『バナフェス!タウン』にて声優の卵として出演されていました。
テレビアニメでは2012年に放送された『リトルバスターズ!』の生徒B役声優デビューを果たしました。

山下大輝さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。

  1. 『弱虫ペダル』小野田坂道役
  2. 『ダイヤのA』瀬戸拓馬役
  3. 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ナランチャ役
  4. 『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久役
アメリア
アメリア

90年代に放送された旧作アニメでは日高のり子さんが、2000年代に公開された実写映画では神木隆之介さんが宗次郎役を担当されていました。

 

宗次郎の過去と生い立ち | 感情欠落の真相や理念について

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第16巻 和月信宏/集英社)

宗次郎は幼少期に両親と死別させられた後から”父親の腹違いの兄”に引き取られましたが、その家で義父や義兄たちからの暴行などによる虐待を受け続けるという、まさに地獄のような日々を送らされてきました。
そういう意味では剣心以上に壮絶な幼少期を送らされてきた宗次郎ですが…
後に自分の主となる“志々雄真実との出会い”が原因で大きな人生の転機を迎えます。

ここでは宗次郎の過去や生い立ちを辿りながら本編で見せた感情欠落が形成された原因と真相」“弱肉強食”の理念」についても迫ります。

緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名や結婚、十字傷や不殺の理由は「緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名・結婚 | 十字傷や不殺の理由」の記事を参照ください。

 

緋村剣心(人斬り抜刀斎)の過去と本名・結婚 | 十字傷や不殺の理由
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作り笑いによる”笑顔”は自己防衛のために形成された

宗次郎が京都編で見せてきた感情欠落は生まれつきのものでなく自分の身を守るために無意識のうちに形成されたもの」であることが”宗次郎の過去編”で明かされました。

宗次郎も義父の家に移住して義理の家族からの暴力や虐待を受け始めたばかりの頃は怒ったり泣いたりしながら反抗していたようです。
しかし、そのような反抗心を見せることで義父たちの癇に障って余計に凶暴になりながら自分への暴行などが更にエスカレートする事態に陥っていました。

そのため、逆に「作り笑いによる笑顔」を見せることで「義父たちを呆れさせながらその場での虐待を終わらせる方法」に変えながら自分の身を守り続けてきたわけです。
そして宗次郎自身もそのような防衛策を続けるうちに笑いたくない時でも「無意識のうちに笑顔になってしまう状態」まで形成されていました。
そのような防衛策は出会ったばかりの志々雄にも通用しており、この場でも無意識から出た笑顔に呆れられたことで志々雄からも斬り殺されずに命拾いしています。

 

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志々雄から譲られた脇差で”弱肉強食”の理念を抱き始めた

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第16巻 和月信宏/集英社)

出会った志々雄を米倉の中に匿いながら笑顔による防衛策で自分の身を守る生活を続ける宗次郎ですが志々雄のもつ絶大な強さに対する“憧れ”も抱き始めます。
そんな中で追い討ちをかけるように、宗次郎自身が義理の家族から虐待され続ける決定的な理由を志々雄から教えられます。
宗次郎自身は「自分がこの家の生まれでないから虐待されて仕方ない」と割り切っていましたが、志々雄からは速攻で否定されながら“弱肉強食”の理念を叩きつけられたのです。
確かに宗次郎の考えも完全に間違いというわけではありませんが、当時の宗次郎が志々雄や剣心並に強ければ義理の家族から虐待されずに済んでいた可能性も高かったわけです。

志々雄から教えられた弱肉強食の理念とは「強ければ生き、弱ければ死ぬ」というものであると同時に、宗次郎がどんなに作り笑い等で取り繕っても「この真実からは逃れられないこと」です。
その直後に政府の反逆者(志々雄のこと)を匿っていたことでの怒りを買って義父たちから本気で殺されそうになった瞬間、宗次郎の脳裏に志々雄から叩きつけられた“真実”が蘇ると同時に、彼から宿代代わりとして譲られていた脇差義父たちを皆殺しにしたのです。

義父たちを斬殺した時にも”弱肉強食”の理念を呟いた宗次郎でしたが…
それこそが成長後の宗次郎を動かしてきた「唯一の真実」にもなっていました。
その理念や真実に基づいて生きてきたため、宗次郎も剣心との再戦を行う前までは強い者勝者が正しい」という、志々雄と同じ思考で生きてきたのです。

 

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宗次郎の感情欠落の真相について

再戦の中で「宗次郎の感情欠落の真相」も剣心から見抜かれており、宗次郎は感情を完全に欠落させたわけでなく「自分でも無意識のうちに心の奥底に押し込めていただけ」に過ぎませんでした。

幼少期に志々雄から譲られた脇差で義父たちを斬殺した直後も雨にうたれながら笑顔でいた宗次郎でしたが、本心では泣いていたのです。
このような相反する表情(笑顔)と本心(泣く)に自分の思考がついていけなくなった結果、剣心たちの前で精神崩壊を起こしてしまったわけです。

 

宗次郎の強さと能力・必殺技について

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第15巻 和月信宏/集英社)

十本刀の中でも最強の座に君臨していた宗次郎の強さは「天剣(天賦の剣才)」「感情欠落」「縮地」の三要素から成り立っていました。

志々雄は宗次郎の突出した3つの強さや能力について、方治に対して”毛利の三本矢”に例えて解説していましたが、この三要素がある限り宗次郎は「決して折れない(負けない)」とまで言わせています。
1人ごとが異能に優れた猛者たちで集められた十本刀の中でも、宗次郎はまさに志々雄自身が見出して作り上げた「最強の修羅」でもあったのです。

 

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初戦では「天剣での抜刀術」で剣心の逆刃刀をも折った

宗次郎のもつ強さの1つである「天剣」とは“天賦の剣才”という由来から取られており、天衣無縫に剣を振るう自己流の剣技と言われています。
そのため、剣心(抜刀斎)や斎藤と違って決まった流派や型式を持たないからこそ、宗次郎だけがもつ剣才と上手い具合にかみ合ってもいたのでしょう。

ちなみに幼少期の宗次郎が斬殺した義父たちの中に”剣術に長けた長男”もいましたが、当時の宗次郎は剣術の修行を全く始めていませんでした。
それにも関わらず、脇差1本で義兄も含めた6人をアッサリ斬り殺せたのも志々雄から焚きつけられた真実がキッカケかつ絶望的な状況の中で宗次郎自身が生まれもっていた剣才瞬時に発揮したためとも考えられます。

また、本編(京都編)で”天剣の強さや恐ろしさ”が初めて披露されたのが新月村での「剣心との抜刀術のうち合い」です。
この時期の剣心は過去に比古師匠と喧嘩別れしたことが原因で飛天御剣流の修行を完了していなかったために”流浪人の今では本来の強さ”を引き出せていない…
つまりは幕末期での人斬り抜刀斎の頃より弱体化していた状態でした。
それでも、新月村での抜刀術のうち合いだけで宗次郎は剣心の逆刃刀(影打の方)を折ってしまったのです。

宗次郎の方も志々雄から渡されて使った名刀”長曽根虎徹”に多数のヒビなどを入れられており、2人のうち合いを見ていた斎藤からはお互いの戦闘続行不能による“引き分け”と判定された結果で終わりましたが…
宗次郎の長曽根虎徹の方は完全に折られていたわけでないため、斎藤から止められても退かずに戦い続けていた場合には宗次郎が剣心を完全に敗北させていた可能性も高かったわけですね。

 

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「感情欠落」で剣心の先読みも通用しない

宗次郎の2つ目の強みである「感情欠落」とは喜怒哀楽の中の”楽”だけの感情を心の底に封じ込めている影響で、喜怒にまつわる”殺気”や”闘気”を持ち合わせないために対戦相手からも「それらの気を読まれなくなる」という特性をもちます。
このような特性により「相手の”気”を読んで”その行動の先”を読むこと出来なくなる」というわけです。

少し難しい理論に思われるかもしれませんが、そのような類の気を持たない宗次郎には、剣心から放たれた”強い剣気”も通用しないため牽制なども全くされなかったわけです。
それらの特性をもつ宗次郎は”先読み”を十八番とする飛天御剣流を使う剣心にとっては斎藤や志々雄よりも戦いにくい相手でもあったわけです。

また、宗次郎の感情欠落は同じ新月村でのアジトに来た斎藤の動きを止めることにも役立ちました。
斎藤は剣心とは違い、如何なる手段を用いてでも志々雄を仕留めるつもりでおり、アジト内で剣心と向き合いながら雄弁に語る志々雄に対して攻撃(または不意打ち)する機会を伺っていましたが…
その志々雄のすぐ側に先読みが通用しない者(宗次郎)がいたために、その機会を失わせることで「志々雄が攻撃される事態」密かに防いでいたことになります。

斎藤一の強さと必殺技、奥さんとの夫婦関係や北海道編での結末については「【るろうに剣心】斎藤一の強さと牙突 | 奥さんとの関係性・北海道編で死亡する?」の記事を参照ください。

 

【るろうに剣心】斎藤一の強さと牙突 | 奥さんとの関係性・北海道編で死亡する?
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「縮地」の速さで剣心の背後まで取り、新撰組とも互角に戦える

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第15巻 和月信宏/集英社)

宗次郎が駆使する「縮地」という移動術は「目にも写らぬ速さ」を誇っており、その速さは剣心が使う”神速”をも超えていました。
しかも宗次郎の場合は感情欠落による”動きを先読みできない特性”も追加されていたために、剣心からも「余計に速く感じる」まで評されていました。

また、宗次郎は自身の縮地の速さを「段階的に変えることも可能」であり、剣心との再戦で最初に使った“三歩手前”の時点で観戦中の左之助の目からは剣心の神速よりも速く見えていました。
ちなみに大久保卿暗殺の任務をこなした時も、この三歩手前の速さと脚力だけで大久保卿を乗せた馬車の移動速度に追いついていたのです。

三歩手前より少し速さを上げた“二歩手前”の速さで剣心の神速を完全に超えながら、着実に剣心を追いつめていました。
さらには、剣心が放つ九頭龍閃を紙一重で避けた上、背後まで取りながら剣心の背中を斬りさいたのです。

さらに速さを上げた“一歩手前”では空間移動も加えたことでの縦横無尽な高速移動により、完全に剣心を包囲しながら移動すら出来ない状態にさせてしまいました。
空間移動により完全包囲された時の剣心は、完全に防御に回される状況とされたのです。

そして「本気の縮地」では、一歩手前までに描かれてきた“地面(畳など)や壁を踏み砕く描写”が一切無くなり、まさに「本当に消えたような速さ」となります。
そんな”消えたような速さ”を見せられた左之助からも「マジで見えねぇ!」と叫ばせる程に驚かせていました。
(ちなみに本気の縮地は自分の必殺技である”瞬天殺”と同時に初披露する結果となりました)

また、宗次郎の縮地による速さは剣心だけでなく『北海道編』で出会った元・新撰組の永倉とも互角に渡り合えています。
永倉との手合わせによる戦闘では、二歩手前の速さの剣をも永倉の剣に絡め取られる形で止められてしまいましたが…
その直後に安慈から止められず、一歩手前の速さや”瞬天殺”まで使っていた場合には宗次郎が永倉に致命傷を与えて勝利していた可能性も充分にあり得ました。

相楽左之助の強さと必殺技、過去や家族、恋愛事情については「【るろうに剣心】相楽左之助の強さと必殺技・過去や家族 | 恵たちとの恋愛事情」の記事を参照ください。

 

【るろうに剣心】相楽左之助の強さと必殺技・過去や家族 | 恵たちとの恋愛事情
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感情を持った途端に動きを先読みされてしまう

宗次郎の超人的な強さと速さはこれまでに挙げてきた三要素が揃っているからこそ発揮できていたわけですが、これら3つのうち、どれかを折られて(失わされて)しまった場合には宗次郎自身の強さや速さにも“大きな隙”が生じてしまいます。

剣心との再戦で自分から取った一時的な休憩時間(草鞋交換のための)の中で幼少期での辛い過去(義父たちからの虐待や自分が行った斬殺)を振り返ったことが災いし、顔では笑い続けながらも心の中では「剣心への苛立ちの感情」を抱き始めたために「感情欠落」の要素が徐々に失わされ始めていたのです。
さらに縮地の一歩手前で追い詰める剣心に対しても「あの時(幼少期)守ってくれなかった」と告げながら、自身の疑問怒りをさりげなくぶつけ始めます。

しかし、そのように感情を抱いたことが原因で剣心からも宗次郎自身の動き“先読み”され始めてしまったわけです。

 

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「瞬天殺」はまさに敵を瞬殺できる必殺技

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心 第16巻 和月信宏/集英社)

瞬天殺(しゅんてんさつ)」とは宗次郎が自身で唯一技名をつけた必殺技であり“本気の縮地による超神速での突進から抜刀術に繋ぐ連続技”です。
この必殺技を喰らった相手は痛みを感じる間もなく「一瞬で死ねることになる」という意味合いから”瞬天殺”という技名につながったようです。

さらに本気の縮地による超神速も加えた影響「先読みしても絶対に回避不可能とまで告げられた剣心の方も「自身の神速から奥義”天翔龍閃”につなげる戦法」で自ら宗次郎へと突進していきました。

お互いの連続技などにおける戦法により、総合的な速さが”ほぼ互角”の状態で最後の打ち合いに挑みますが「技の破壊力」「剣心が右足よりも更に早く左足で踏み出したこと」により宗次郎の方が剣心の奥義にうち負けたため、再戦では”宗次郎の敗北“という結果で終わり決着がついたのです。

 

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宗次郎は剣術以外にも頭脳や洞察力にも長けている

宗次郎の強さは天剣や縮地から成り立っていますが、戦闘以外の能力の高さも一級品です。
特に剣心や蒼紫にも負けない“頭脳明晰さ”斎藤にも劣らないであろう“洞察力”は、甲鉄艦(煉獄)を出航させるための準備にも大いに役立っています。

志々雄が「甲鉄艦(煉獄)での東京への出航」を実行する上で“京都大火”という表面的な計画も立てていましたが、自分の命令で召集した十本刀の中には”盲剣の宇水”もいる影響で、彼から自分たちの計画を見破られる可能性もありました。
そこで宗次郎が行なった対策とは出航準備を隠した上での無断外出を行い、お土産として購入してきた“八ツ橋の蓋の裏”出航準備が完了した旨を書き置いた文章を志々雄と方治に読ませて報告するというものでした。
(それでも宇水からは何気に勘づかれてはいましたが…)

また、口の上手さを活かした勧誘能力も高く、京都に到着した蒼紫を自分たちのアジトに同行させた上に“剣心の居場所”を知るために自分の仲間(葵屋の翁たち)への襲撃を提案しながら、蒼紫を修羅道へと堕ちかけさせたこともありました。

宗次郎が志々雄から最も信頼されてきた理由も単に天剣や縮地による強さだけではなく、このような高い頭脳や洞察力も持った上で戦闘以外の任務も迅速かつ的確にこなしてきたためとも考えられます。

四乃森蒼紫の強さと必殺技、北海道編での再登場については「【るろうに剣心】四乃森蒼紫の小太刀と必殺技 | 実写版で死亡した?・北海道編での再登場について」の記事を参照ください。

 

【るろうに剣心】四乃森蒼紫の小太刀と必殺技 | 実写版で死亡した?・北海道編での再登場について
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宗次郎が北海道編で”真実の答え”を見つけられる可能性について

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心-北海道編- 第9巻 和月信宏/集英社)

『北海道編』で再登場した宗次郎が剣客兵器との戦いに応じたのには北海道の人々を救いたいという気持ち以上に、剣心たちとの共闘の中で「”真実の答え”を見つけられる可能性」に賭けたい思いが強かったためです。

果たして、宗次郎が剣心たちとの共闘の中で自分の目的を果たせるのか否か?
ここでは、その可能性について考察してみます。

 

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剣客兵器との戦いだけでは”答え”を見つけられない?

剣客兵器との戦闘の中で自分がまだ見つけられていない”答え”を探そうと考える宗次郎ですが…
おそらく剣心たちとの共闘だけで見つけられる可能性極めて低いと思われます。

前作での再戦後に剣心から教えられた通り、真実の答えは勝負や戦いでなく「己の今後の人生の中から見出すべき」であり、自ら挑んだ”凍座白也との戦いでの決着”だけで答えを定めては、それこそ志々雄に従って生きてきた時に逆戻りにもなりかねません。
また、そのように教えた剣心でさえも”自分の答え”を見出すために10年以上という長い年月がかかりました。
決して年数だけの問題でないものの、宗次郎の方は剣心との再戦からまだ5年半しか経過していません。

それでも剣心たちとの共闘が全く無意味とも言い切れず『北海道編』での共闘の中で“何かしらのキッカケ”だけは掴めるはずです。

 

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宗次郎が答えを見出すためにも親しい存在が必要?

宗次郎が己の人生の中で”真実の答え”を見つけるためには剣心たちと同様に「自分と身近かつ親しい存在」必要と思われます。
しかし、宗次郎の場合はそこが最大の難儀かつ問題点とも考えられます。

剣心や縁の場合はオイボレ(縁と巴の父親)のように、自分の側につきながら「自分の背中を軽く押してくれる者」がいました。
しかし、2人と違って宗次郎は5年半も1人きりで過ごしてきた上、剣客兵器との戦闘が終結した後には張や安慈に加えて、剣心一家とも再び別れて“1人きりの生活”逆戻りとなってしまいます。

そうなっては、仮に剣心たちとの共闘の中で何かのキッカケを掴めたとしても、その意味まで失いかねません。
かといって、北海道に滞在したままでは宗次郎がオイボレと出会うことも難しいですし…
しかし「宗次郎と一緒に答えを探してくれそうな人物」も、実は『北海道編』の中で既に再登場しています。

北海道編の全巻ネタバレの詳細は「【るろうに剣心 北海道編】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。

 

【るろうに剣心 北海道編】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?
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宗次郎と一緒に”答え”を見つけてくれる人物とは三島栄次?

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

(るろうに剣心-北海道編- 第4巻 和月信宏/集英社)

剣客兵器との戦闘が終結した後から宗次郎と一緒に答えを探してくれそうな人物とは、彼よりも早い時期から再登場を果たした「三島栄次」となる可能性が高いとも考えられます。

かなり意外な予想に感じた人も多いと思いますが、宗次郎と三島には違う立場や境遇でありながらも「志々雄真実」という大きな共通点があります。
さらに、この2人における過去や生い立ちに加えて“志々雄との関係性”まで完全に真逆であるからこそ、戦いではなく今後の長い人生の中で少しずつ解り合えていけるのではないでしょうか?

もちろん現時点(北海道56話まで)での宗次郎は栄次から強く恨まれたままであり、かなり気まずい関係ですが…
それでも宗次郎の方から栄次に対して、志々雄から教えられた”弱肉強食”の理念を唱えながら「一緒に答えを探しましょう」とまで呼びかけています。

そのため、今後は思いがけぬ形で”宗次郎と栄次の共闘や協力プレイ”などが展開されることで、栄次からの「宗次郎たちへの見方や感情」が変化する出来事に恵まれれば、栄次とも新たな交流や関係性を築いていけそうとも考えられます。

 

瀬田宗次郎の実写版(映画)での違いについて

【るろうに剣心】瀬田宗次郎の過去と生い立ち・強さとその後 | 映画(実写版)での違い

出典:PR TIMES

宗次郎もまた、神木隆之介さんが演じる形で実写版(映画)にも登場したキャラクターの1人であると同時に「原作との違いや変更点」も複数にわたります。
ここでは、その実写版(映画)での違いについて紹介します。

 

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実写版(映画)での宗次郎には薫を拉致する場面が追加された

『北海道編』では剣心や彼の息子(剣路)を通じて神谷薫とも出会っていますが、原作での京都編では全く出会わず面識もないままで終わっていました。

しかし、映画2作目として公開された『京都大火編』では、ストーリー後半の中で操(土屋太鳳さん)や弥彦(大八木凱斗さん)たちと共に志々雄が起こした京都破壊計画を防ごうと尽力していた神谷薫(武井咲さん)に宗次郎(神木隆之介さん)が接触してくる場面が追加されました。
さらに、いきなり木刀の一閃で気絶させた上で拉致した後、甲鉄艦(煉獄)に単身で乗り込んできた剣心(佐藤健さん)の前で方治(滝藤賢一さん)が人質に取るという、原作や旧作アニメでは見られなかった展開へと変更されました。

また”剣心との戦い”にも変更点があり「新月村での初戦から縮地を使って戦ったこと」に加えて、再戦の場所も原作とは違って甲鉄艦(煉獄)の甲板上で行われました。
しかし、実写版(『伝説の最期編』)では再戦後に剣心と和解までは果たせず、自分が精神崩壊しながら苦しむ場面までで宗次郎の出番が終わりました。

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実写版(映画)では人謀編での再登場を果たした

宗次郎の実写版(映画)における最大の変更点とは、人謀編のストーリーとして制作および公開された4作目『FINAL』での再登場を果たした点です。

原作の人謀編では全く再登場を果たせぬまま終わった宗次郎でしたが、実写版(映画)の方では「黒星から雇われた用心棒」という立ち位置で再び剣心の前に現れました。
しかし、この場では共闘する形で縁や薫の居場所へ急ぐ剣心の助けとなってくれたのです。

このような大きな変更点には前作では時間や尺の関係で描ききれなかった“宗次郎の決着や結末”を描きたかったためと考えられます。
さらに『FINAL』が上映された2021年の時点で『北海道編』本編のストーリーも宗次郎たちが再登場および剣心との共闘を始めたところまで進行していたためとも思われます。

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まとめ

今回は瀬田宗次郎の強さと能力、過去や生い立ちについて解説しました。
幼少期に送られた”過酷な過去や家族関係”という、ある意味では剣心や縁以上に過酷な人生を送らされてきた宗次郎だからこそ「感情欠落」という難解かつ奥深いテーマやキャラ設定まで付加されたのかもしれませんね。

北海道編でこそ、宗次郎自身が本当に「真実の答え」に辿り着けることも臨みたいですが…
それは剣心との共闘だけでなく、その後の長い人生の中で地道に見つけていくべきとも思われますね。

   

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この記事を書いた人

アニメ・漫画を始めとしたネタバレやキャラクターの考察記事をメインに執筆しております。
ここ最近ではライトノベル関連も担当するようになり、過去に視聴していた作品のリピートをしながら人気作品の新作展開にも関心を持っています。

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るろうに剣心
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