『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビで週刊少年サンデー で連載中の漫画作品です。
2021年マンガ大賞を受賞して「泣けるファンタジー作品と呼ばれて話題となりました。
本記事では、アイゼンの性格や強さを紹介。
さらにシュタルクとの師弟関係についても迫ります。
本作品の人物相関図は「葬送のフリーレンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

アイゼンとは
アイゼンは、かつての勇者パーティーの一員としてフリーレン達と共に魔王を倒した、ドワーフ族の戦士です。
アイゼンのプロフィール
年齢 | 不明 |
種族 | ドワーフ |
職業 | 戦士 |
好きなもの | 戦士、葡萄、頑張る者 |
エルフ程でなくても長命なドワーフ族のため、魔王討伐した後の本編の時代でも生き続けている上、フリーレンと30年ぶりの再会も果たしています。
アイゼンの性格 | 優しい心の持ち主で仲間たちとのつながりも大切にしている
アイゼンはとても優しい心の持ち主であり、勇者パーティーの一員として冒険していた頃には“大きめのハンバーグ”まで作っては、仲間たちを労ってくれたこともあります。
さらに魔王討伐により仲間達と離れ離れとなった後にも、ハイターとは文通という手段で連絡を取り合っていたことも明かされます。
(アイゼンが初対面の時点でフェルンを知っていたのもハイターからの手紙で教えられていたためです)
さらに再会したフリーレンに対して「魂の眠る地(オレオール)」について教えてくれましたが、これもアイゼン自身が「フリーレンがヒンメルの魂と再会できること」を強く願っているためです。
仲間たちへの労いや交流を欠かさないアイゼンは、勇者パーティーの前衛だけでなく“縁の下の力持ち”のような重要な役割もこなしていたことも分かりますよね。
ただ「目上の人間に対しても敬語で話せない」という短所も併せ持っており、旅立ちの日では王様に対してもタメ口で話したことが原因で、ヒンメルと一緒に処刑されかけたこともありました…。
ハイターについては『【葬送のフリーレン】ハイターについて解説 | 酒好きの僧侶?』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。

アイゼンの強さと頑強さ | 意外な能力はハンバーグ作り
ここではアイゼンの強さ、そしてドワーフ族ならでの“頑強さ”について紹介します。
高齢になっても絶大な腕力を誇る
勇者パーティーの一員として戦っていた頃のアイゼンは斧を専用武器として戦っていたものの、本編の時代では高齢のために戦いや冒険からは身を引いた生活を送っています。
更にフリーレンから新たな旅の目的地である”エンデ”までの冒険に誘われても高齢を理由に断っていましたが、それでも7話で30年ぶりの再会を果たした時には、フリーレンやフェルンの前で大岩を持ち上げていました。
これ程の腕力が残っているならまだまだ現役で戦えそうに見えますが、斧を振れる腕力までは残っていないと本人の口から語られています。
非常に頑強な肉体の持ち主でもある
アイゼンの強さは、攻撃力以上に防御面が飛び抜けている点も見逃せません。
ドワーフ族の特性として“非常に頑強な肉体”の持ち主でもあり、猛毒の矢を受けたり高い場所から飛び降りたりしただけでは傷やダメージを受けません。
あまりにも常人離れした頑強さでハイターからドン引きされることもありましたが、パーティーの前衛役としてアイゼン以上に頼れる存在はいなかったはずです。
ちなみに、アイゼンとは日本語訳で「鉄」の意味を持ちますが、これらの鉄壁な防御力や頑強さが名前の由来とされたように感じます。
意外な能力とはハンバーグ作りにも長けていること
アイゼンは見た目の印象からは想像できないような意外な能力も持っており、それは「ハンバーグ作りが得意」である点です。
アイゼンの故郷では頑張った者たちを“戦士”と称えながらしながら、ハンバーグを作って労う風習がありました。
勇者パーティーで冒険していた頃にもフリーレンたちにハンバーグを作ってくれていた回想シーンが26話でもありましたが…
アイゼンの作るハンバーグは普通の人間では食べきれない程の大きさを誇ります。
具体的な味までは明かされなかったものの、アイゼン自身がハンバーグ作りに長けていることは紛れもない事実です。
アイゼンとシュタルクの師弟関係 | 喧嘩別れした理由
アイゼンは自分が新たな旅に出られない代わりに、かつて弟子として育ててきたシュタルクのことを紹介します。
アイゼンとシュタルクによる師弟関係は、フリーレンとフランメにおけるものとはまた少し違うものだったことが判明しました。
アイゼンがシュタルクを弟子に取った理由とは
アイゼンがシュタルクを弟子に取った理由として「アイゼン自身がシュタルクに共感したため」と考えられます。
故郷(戦士の村)から出てきたシュタルクと出会った時、彼から出てきた理由を聞いた途端「自分と同じだ」とフリーレンに話していました。
シュタルク自身が本当は家族や村人を見捨てて逃げ出したわけでなく、優しい兄(シュトルツ)が魔物たちを食い止めている間にシュタルクを逃げさせてくれたことが本当の理由でした。
アイゼン自身が、その本当の理由まで理解しているか否かまでは不明ですが、故郷から逃げ出してきたシュタルクのことを“臆病者”と言いながらも弟子に取ったのには、自分と同じ過ちをさせたくないためと考えていた点が最も大きかったように感じます。
喧嘩別れした理由はアイゼンがシュタルクを恐れて殴ったため
11話でのフリーレンとの会話で、アイゼンとシュタルクが喧嘩別れしていたことも聞かされました。
この2人が喧嘩別れした理由とは意外にもアイゼンの方に原因があり「アイゼンの方がシュタルクの強さや才能を恐れて殴ってしまったため」でした。
自身で育ててきたシュタルクの強さや成長が怖くなったアイゼンが、反射的にシュタルクを殴ってしまったことを話していましたが、別れた後は「可哀想なことをした」と強く反省しています。
そして反省しながらも、自分の弟子(シュタルク)が「とんでもない戦士になる」と伝えながら、フリーレンの新たな旅の仲間として強く勧めていたのです。
アイゼンの教えがシュタルクを勝利に導いた
喧嘩別れする前までの段階で、アイゼンはシュタルクに対して、自身の全てを叩き込んだこともフリーレンに話していました。
それは即ち「アイゼンからの修行はほぼ完了している」と捉えることもでき、アイゼンの教えがシュタルクを勝利に導いてきたことも事実です。
11話でフリーレンに促されるまま向き合う紅鏡竜を恐れながら、師匠(アイゼン)も怖かったと気づき「必要なものは“覚悟”だけ」と学んだことが活かされたかのように斧一撃で倒しました。
さらに20話でのリーニエ戦でも、師匠から教わっていた「何度でも立ち上がること」や「最後まで立っていた者が勝つこと」という教えのおかげで諦めずに倒せたのです。
これらの戦闘を見ていると、シュタルクもアイゼンからの教えをしっかりと受け止めていたことが分かりますが…
それは喧嘩別れを経てお互いに距離を置いたからこそ、アイゼンの教えが弟子(シュタルク)にやっと理解してもらえたわけですね。
シュタルクの真の強さや過去は『【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

まとめ
今回はアイゼンの強さや性格、そして意外な能力について紹介しました。
さらに、自身で弟子に取って育ててきたシュタルクとの関係性についても迫ってみました。
ドワーフという種族や見た目により、一見は少し怖そうな印象を抱いたファンや読者も多かったと思いますが、実は誰よりも優しい上に気が利くタイプだったんですよね。
弟子のシュタルクと喧嘩別れした時は辛かったでしょうが、それもあったからこそ、シュタルクもアイゼンの教えに向き合いながら戦ってきたことで、これまでの戦闘を勝ち抜けました。
さらにアイゼンにとっても、シュタルクをフリーレンの新たなパーティーに入れてもらえたことで、肩の荷が1つは降りたはずです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【葬送のフリーレン】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。

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