『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビで週刊少年サンデー で連載中の漫画作品です。
2021年マンガ大賞を受賞して「泣けるファンタジー作品と呼ばれて話題となりました。
本記事では、フェルンの魔法能力が「フリーレンより上か否か?」について考察してみます。
さらに同じパーティーの仲間であるシュタルクとの関係性も紹介していきます。
本作品の人物相関図は「葬送のフリーレンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

フェルンとは

(葬送のフリーレン第1巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
フェルンは「フリーレンの弟子」として、一緒に冒険している魔法使いの少女です。
フェルンのプロフィール
年齢 | 9歳→17歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 魔法使い |
好物 | 甘いもの |
幼女期に南側諸国の戦災孤児とされてしまったフェルンは、その絶望感から飛び降り自殺を図った瞬間、勇者パーティーのハイターに助けられて一命を取り留めました。
それからはハイターを師匠に持ちながら「1人で生きていける力」を身につけるため、ひたすら魔法の修行に明け暮れる日々を送ってきたのです。
そして9歳に成長した時、ハイターを訪ねてきたフリーレンと出会い、彼女に魔法の教えを請います。
その結果、若干15歳の若さで一人前の魔法使いにまで成長したのです。
その直後に自分を育ててくれたハイターと死別した後から、フリーレンと共に旅立ちました。
ハイターの優しい性格やフェルンを助けた理由については『【葬送のフリーレン】ハイターについて解説 | 酒好きの僧侶?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

フェルンの性格|読者からお母さんと呼ばれる理由とは
フェルンは基本的に生真面目な性格であり、ファンや読者たちから“お母さん”と呼ばれている理由も、その性格や日頃の行動にあります。
その理由とは、自分とは正反対にズボラな性質(朝早く起きられないなど)をもつフリーレンの世話や保護者役を買って出てくれている場面が、まるで“フリーレンの母親のような存在”に見えてしまうのです。
このような描写は日常シーンだけでなく、冒険中でもよく見られるようになりました。
魔法試験編では48話で宝箱の罠(ミミック)にまんまと嵌ってしまったフリーレンを、フェルンが必死に引っ張りながら助けようとしてくれていましたからね。
さらに、フェルン自身も「まるで“お母さん”のようなことをしていること」に気づいてしまっています。
フェルンの能力・魔法・強さ|フリーレンを超えられない決定的な理由とは

(葬送のフリーレン第1巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
フェルンの魔法使いとしての能力や強さは、フリーレンからも“一人前”と認められています。
さらに57話では、その高い魔法能力を買われたことで、面接官を務めるゼーリエからも自分の弟子になるようにスカウトまでされたのです。
フリーレンより強い?
フェルンはファンや読者たちからも「フリーレンより強いのでは?」とまで思わせてしまう程の強さや魔法能力を誇ります。
その根拠として真っ先に挙げられるのが「フリーレンよりも早いスピードで魔法を放てる“速射技術”」だと思います。
このスピードを活かして次々と攻撃魔法を発動できる能力は単に敵を倒すだけでなく、抑え込む形で敵の動きを封じることにも役立っています。
さらには、大量の攻撃魔法を一度に操る技術や超長距離射撃も可能なため、フェルンの強さや戦闘能力は極めて高いです。
このような卓越した技術を活かす戦法により、リュグナー(22話)やエーレ(41話)など、手強い相手との戦闘でも勝利をおさめてきました。
さらに極めつけとして魔法試験中(二次試験)で繰り広げられた“フリーレンの複製体”との戦闘にも勝利したことです。
この戦闘ではフリーレン(本物)とのコンビプレイとして戦う形で勝利しましたが、フェルンが放った魔法も複製体に対して致命傷を負わせていました。
今後も更なる成長を遂げながら、やがては「フリーレンをも超える魔法使いになれる可能性」は極めて高いと思います。
将来的には複製体だけでなく、本物のフリーレンと1対1で戦っても勝てる程の実力に成長しているはず…と言いたいところですが、残念ながら「フェルンは生きているうちにフリーレンを超えることは不可能」なのです。
これには2人の種族による”寿命の違い”があります。
極めて寿命が長いエルフ(フリーレン)と寿命が短い人間(フェルン)とでは、生きられる時間に大きな差があり、この生きている期間内で修行できる時間や戦闘経験にも大きく響いてくるわけです。
そのことはフェルンもフリーレンから指摘されていましたが、もしもフェルンがフリーレンと同じエルフとして生まれていたならば、その才能を伸ばす期間や年数にも大いに恵まれる形で、フリーレンをも超えられていたはずです。
それでも人間の中だけで限定すれば「世界最強の魔法使いになれる可能性は高い」と思います。
フリーレンはフェルンの能力を見抜いていた?
フリーレンはフェルンが放つ魔法を初めて見た時点で、フェルン自身のもつ優れていた魔法能力を見抜いていたと思われます。
フリーレンはハイターとの会話で、常人ならば10年もかかる道をフェルンはわずか4年で超えてしまっていることを告げていましたからね。
これだけでフェルンの魔法能力の高さをフリーレンからも認められていることが分かります。
そしてフリーレンとの修行で才能を開花させた後には史上最年少で三級魔法使いの試験にトップの成績で合格しました。
それ以降もフェルンの才能も含めての成長は留まるところを知りません。
それ以降はゼンゼやゼーリエなど、フリーレン以外の大魔法使いからもフェルンの優秀さを認められていきます。
一級魔法試験の試験官も務めたゼンゼからも優秀と驚かれた上、大魔法使いゼーリエからも「魔力の揺らぎ」を見破ったことで弟子にスカウトまでされた末に、合格してしまったのです。
魔族にとって天敵?

(葬送のフリーレン第3巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
フェルンの強みは先に挙げた速射技術等とは別に「魔族にとって天敵」とされる攻撃をこなせる点も含まれています。
それこそが魔族を殺せる強力な攻撃魔法「ゾルトラーク」を使えることです。
しかし、ゾルトラークとは元々は「人間を殺す魔法」として人々を恐れさせていた魔法でした。
それを人間たちによる研究の結果「魔族を殺せる魔法」に変化させられたものの、威力が大いに下がってしまいます。
そこからフリーレンの協力や尽力により“強力な攻撃魔法”へと上昇させることに成功したのです。
フェルンがフリーレンから教えられたゾルトラークもまた、それらの研究の成果の賜物として作り出された後の方でした。
フェルンがかわいい!シュタルクとの関係性について

(葬送のフリーレン第4巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
ここからはフェルンが「かわいい!」と言われる魅力的な点を挙げていきます。
さらにシュタルクとの恋愛関係についても迫ります。
フェルンがかわいい!魅力を紹介
フェルンをかわいいと思える要素として、その体型や性格が主に挙げられます。
少しふっくらした顔と体型がかわいい
鋭い読者なら早い段階で気づいたと思いますが…
実はフェルンは少しふっくらした体型をしており、フリーレンと一緒にいる場面やイラストで見てみると「フェルンの方が少しポッチャリした顔と体型」をしているんですよね。
この辺においては読者によっても好みが分かれるところでしょうけど、そのふっくらした顔とムスッとした表情が絶妙に合っているように感じられます。
66話で見せたお洒落姿がかわいい
城塞都市ハイスでのデートのために見せたお洒落姿はとても可愛いく、普段の魔法衣姿とも大きなギャップを見せてくれました。
デート相手のシュタルクからも「普段と違う」と思われていましたが、男性の場合は女性が見せる服装のギャップにも弱いものですよね。
ツンデレを思わせる一面がかわいい
師匠のフリーレン以上に、シュタルクに対しては特に辛辣な態度を取るフェルンですが、これは明らかにシュタルクへの好意の裏返しですよね。
先に挙げたむくれた表情を始め、シュタルクの背中をポンポン叩く姿にもフェルンの可愛い魅力が見られます。
ただ、フェルンは大声で怒鳴るタイプのキャラクターでなく、怒った時にも小声で大人しく喋る性格です。
これはある意味で、新しいタイプのツンデレかもしれませんね。
出会ったばかりの頃はシュタルクを嫌っていた?
まだ出会ったばかりの頃はシュタルクのことを嫌っていたと思います。
シュタルクが戦士として強大な戦闘能力をもっていながらも泣き喚く姿を見た瞬間に「コイツはダメです」と完全に見放そうとまでしていました。
それでもシュタルクの中にある村を守りたいという覚悟だけは”本物”であることを見抜くと同時に認めていたのです。
この時点で、フェルンの中にあるシュタルクへの見方が少しだけ変わったというわけですね。
シュタルクの真の強さや過去・フェルンとの関係性は『【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

お互いの誕生日プレゼントがフェルンとシュタルクを急接近させた
26話でシュタルクの誕生日を教えてくれなかったフリーレンに対して怒ったフェルンですが、自分もシュタルクへの誕生日プレゼントを渡すため、彼も連れる形で買い物に出かけました。
さらに30話ではシュタルクが自分への誕生日プレゼントとして選んでくれたブレスレットを大切に身につけていました。
このブレスレットに刻印されていた鏡蓮華における”花言葉(久遠の愛)”をザインから切り出された時には、花言葉など知らずに選んでいたシュタルクをバカ呼ばわりしていたものの、それでも彼からのプレゼントを外すことなく、大切に装着し続けていたのです。
“お互いの誕生日プレゼント”により、フェルンとシュタルクの心の距離は急速に縮まったと言えますよね。
67話のデートでシュタルクと両想いになる
城塞都市ハイスでのデートでフェルンのお洒落姿が、シュタルクの気持ちをときめかせました。フェルンもまた、シュタルクらしくないデートコースだと告げながらも、自分のためにここまで考えてくれたことへの嬉しさをしっかりと言葉に出していました。
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