『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビで週刊少年サンデー で連載中の漫画作品です。
2021年マンガ大賞を受賞して「泣けるファンタジー作品と呼ばれて話題となりました。
本記事では、そんな『葬送のフリーレン』の人物相関図を作成してみました。
フリーレン一行や勇者パーティーを始めとした、複雑な人間関係を簡単に振り返る、または知るための参考にしてみてください。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【葬送のフリーレン】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。

『葬送のフリーレン』の人物相関図
『葬送のフリーレン』は「週刊少年サンデー」で連載中の人気漫画作品です。
フリーレン一行を中心に、後の展開にも関わることになる魔法試験の受験者たち、そしてフリーレン達と敵対関係にある魔王の腹心を始めとした手強い手下たち(七崩賢)も一緒に紹介していきます。

魔法選抜試験の受験者たちで分けられた「第●パーティー」の表記や区別は、一次試験でのものです。
フリーレン一行
魔王討伐後、ヒンメル達と別れたフリーレンが主体となって結成されてきた冒険者パーティーです。
加入してくれた仲間にはフェルンやシュタルクと、わずか10代にして強大な強さや魔法能力を持つ者ばかりで結成されています。
さらに、この2人もまた、勇者パーティーの仲間たちと深い縁をもつ者たちである点も、大きなポイントです。
フリーレン

(葬送のフリーレン第2巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
年齢 | 不明(1,000歳は越えている) |
種族 | エルフ |
職業 | 魔法使い |
好きなもの | 魔法、宝箱 |
本作品の主人公で、かつては魔王を倒した勇者パーティーの一員として冒険していました。
長命なエルフ族の生まれで、本編開始の時点で既に1,000年以上もの長い歳月を生き続けいます。
まだ1,000年以上も昔に魔族たちの襲撃されていた中を助けてくれた大魔法使いフランメの弟子となり“戦いの技術”や“魔力制御の方法”を伝授されました。
生まれ持っていた天才的な資質に加え、1,000年以上にも渡り魔法を研鑽してきたため、魔法使いとしての実力は極めて絶大かつ圧倒的な強さや能力を誇ります。
さらに自分の魔力をほぼ隠匿する技術を利用して魔族に”自分は弱い”と思わせながら油断させる戦法を得意とします。
魔王討伐後の本編でも現在の魔族を弱いと感じており、かつて魔王直属の手下部隊だった七崩賢のアウラをも何なく倒してしまったのです。
寿命の短い人間とは生きる時間が違うために時間に対する感覚も大きく違っており、ヒンメルを始めとした仲間たちと再会を果たした時期も50年後となりました。
再会したヒンメルが寿命で死亡した後、たった10年程度の付き合い(冒険)しかなかったヒンメルに関心を抱くようになり「人間を知るための冒険」に旅立ちます。
その後に再会したアイゼンから「魂の眠る地(オレオール)」の場所を教えてもらってからは「死別したヒンメルと再会すること」もまた目的の1つに加わります。
そして再会したハイターから頼まれる形でフェルンを自分の弟子に取り、その後にはアイゼンの弟子・シュタルクも自分のパーティーに加入させては冒険を続けていきます。
普段は優しく面倒見の良い性格ですが、時にはドライで厳しい一面を見せることもあります。
ただ、生活面においては早起きが苦手なことを始め、かなりズボラなため、フェルンに起こしてもらうことが多くなっています。
さらに道中で発見した宝箱の中身に異常なまでの興味と執着心を持っており、たとえ危険な罠であることが分かっていても開けようとしてしまいます。
そのため、何度も罠(ミミック)に食べられかけますが、その都度、フェルンに助けてもらう形で脱出させてもらっている始末です。
フェルン

(葬送のフリーレン第2巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
年齢 | 9歳→17歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い→一級魔法使い |
好きなもの | 甘いもの |
現時点でフリーレン唯一の弟子となった魔法使いの少女です。
幼少期に南側諸国で戦災孤児となり、両親を失った絶望感で飛び降り自殺を図ろうとしたところをハイターに助けられます。
それ以降はハイターに弟子入りして一緒に住みながら「1人で生きていける力」を身につけるため、魔法の修行に明け暮れる生活を送ってきました。
そして9歳の頃にハイターを訪ねてきたフリーレンと出会い、彼女からも魔法を教えてもらえたことで一人前の魔法使いに成長したのです。
15歳に成長した時にハイターと死別し、その後からフリーレンの弟子として共に冒険に出発しました。
冒険に出た後もフリーレンのことを師匠として尊敬する一方、散財癖や朝起きられないフリーレンの世話役を買って出ているため、読者たちからは「フリーレンの”お母さん的存在”」とも呼ばれています。
魔法能力は極めて優秀で、自身の才能をフリーレンとの修行で開花させたために史上最年少で三級魔法試験に合格しています。
さらにオイサーストで開催された魔法試験では、試験官のゼンゼからも優秀さを認められた上、大魔法使いゼーリエからも弟子としてスカウトされた程です。
この時、フェルンの方から弟子入りを速攻で断ったものの、わずか10代にして一級魔法試験にも合格しました。
魔法能力はフリーレンからも高く評価されており、特にフリーレンよりも早いスピードで魔法を放てる“速射技術”を高く買われています。
それ以外にも大量の攻撃力魔法を一度に操る技術や超長距離射撃の技術も持っているため、戦闘能力も非常に高いです。
それらの高い魔法技術に加え、フリーレンから伝授された「ゾルトラーク(魔族を殺す魔法)」も使いこなせるようになってからは、リュグナー(22話)やエーレ(41話)など手強い相手との戦闘でも勝利しました。
紅鏡竜が巣食うリーゲル峡谷で戦士シュタルクと出会いますが、始めは辛辣な態度を多く取ってきました。
しかし、お互いに贈った誕生日プレゼントや城塞都市ハイスでのデートがキッカケで、シュタルクと“両想い”の関係性となりました。
フェルンの魔法能力の強さやシュタルクへの想いは『フェルンの能力・強さはフリーレンより上?世界最強の魔法使いになる可能性あり』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

シュタルク

(葬送のフリーレン第2巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
年齢 | 17歳→18歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 戦士(斧使い) |
好きなもの | ハンバーグ |
10話で初登場した斧使いの戦士で、紅鏡竜を討伐した後にフリーレン一行に加入して冒険に出ました。
中央諸国にあった戦士の村の出身で、幼少期からの修行により絶大な強さを持っていたのに反し、生まれつきビビりやすい性格のため、魔物とまともに戦うことすら出来ずにいました。
そのため、父親からは”失敗作”と呼ばれながら見下されていましたが、兄(シュトルツ)からは実力を認められていたのです。
村を出てからはアイゼンに弟子入りして修行を積んできましたが、その途中で喧嘩別れした過去もあります。
それでも師匠(アイゼン)から「とんでもない戦士になる」とまで言わせており、実際には斧の一振りだけで巨大な断崖に亀裂を入れてしまえる上、巨大な紅鏡竜すら一撃で倒せる程の高い実力を誇ります。
さらに生身の人間とは思えぬ“頑強さ”と師匠からの教えで学んだ「最後まで立っていた奴が勝つ」という“強い信念”により、20話でのリーニエ戦でも勝利しました。
シュタルクの真の強さや過去・フェルンとの関係性は『【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

ザイン

(葬送のフリーレン第4巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 僧侶 |
好きなもの | 酒、タバコ、ギャンブル、年上のお姉さん |
アルト森林近くの村に住んでいた僧侶で、底なし沼に嵌っているところをフリーレンに助けられました。
まだ少年期だった頃は、兄と一緒にハイターの弟子となって治療魔法を習っていた過去もあります。
10年前に別れた“戦士ゴリラ”を名乗る親友(クラフト)のことを心配していながらも村に留まっていましたが、神父の兄から叱咤されたことにより、フリーレン一行に一時的に加入する形で冒険に出発しました。
旅中では大人の男性として、フェルンとシュタルクの仲を取りもってくれることもありました。
しかし、35話で親友のクラフトが交易都市テューアに向かったことを知ってからはフリーレン達と別れ、単独で目的地へと向かっていったのです。
現時点(7巻まで)では、その後の様子や安否などは不明のままです。
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