『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビによって週刊少年サンデーで大人気連載中の漫画作品です。
2021年漫画大賞など、多くの賞も受賞されており「泣けるファンタジー作品」とまで呼ばれ、大きな話題となりました。
さらにテレビアニメ化も決定しており、2023年9月末での金曜ロードショー枠で放送される第1話を皮切りに放送中です。
本記事ではシュタルクの強さや過去、死亡していた可能性について解説。
また、フェルンとの恋愛関係を辿りながら、結婚できそうな時期にも迫ります。
本作品の人物相関図は「葬送のフリーレンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
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目次
戦士シュタルクとは
![【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/11/sousonofreelen_shutaluk2.jpg)
(葬送のフリーレン第2巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
シュタルクは、情けない印象が強い斧使いの少年です。
第2巻で初登場し、ある出来事がキッカケとなり、フリーレン達のパーティーに加わりました。
シュタルクのプロフィール | 戦士の村で兄貴と共に育った
年齢 | 17歳→18歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 戦士(斧使い) |
好物 | ハンバーグ |
初登場する前から村で”ドラゴンを退けた英雄”として、村人たちから讃えらていたものの、実は極端なビビり屋で自信のない性格が目立っていました。
アイゼンの弟子として修行も積んでいた
シュタルクは勇者パーティーの1人として活躍していた、アイゼンの弟子となり修行を積んだ時期もあるものの、途中で喧嘩別れしてしまいます。
別れの後には、紅鏡竜の脅威にさらされた村に3年ほど滞在していました。
そして本編でフリーレンとフェルンが村を訪れた時には、既にシュタルク自身が村人たちから“英雄扱い”されていた状態だったのです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia4-1.png)
額にできている大きな傷は、その喧嘩中に師匠からつけられたものだよ!・・・痛そう!
シュタルクの声は声優「小林千晃さん」が担当
![【葬送のフリーレン】戦士シュタルクは死亡する? | フェルンとの恋愛や結婚について](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/11/sousonofreelen_shutaluk6.jpg)
出典:アニメイトタイムズ
シュタルクの声を担当している声優さんは「大沢事務所」に所属している小林千晃さんが担当されています。
小林さんは映画鑑賞が好きで俳優を目指す中、声優としての活動を始めました。
テレビアニメでは2017年に放送された『名探偵コナン』や『アイドルマスター SideM』で声優デビューを果たしており、2019年に放送された『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』のヒロト役で初主演を果たされました。
小林千晃さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ブギーポップは笑わない』竹田啓司役
- 『賢者の孫』トニー役
- 『憂国のモリアーティ』ルイス役
- 『トモダチゲーム』片切友一役
シュタルクの過去|優しい兄貴がいた
![【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/11/sousonofreelen_shutaluk3.jpg)
(葬送のフリーレン第3巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
シュタルクが18歳の誕生日を迎えた第26話(第3巻に収録)の中で、フェルンに対して自身が誕生日プレゼントなる物を一度ももらったことがないことを告げながら、自身の過去を振り返り始めます。
兄貴(シュトルツ)だけはシュタルクの素質を認めてくれていた
シュタルクの出身地は、中央諸国のクレ地方にある“戦士の村”です。
幼少期の頃からビビり屋としての性格が定着しており、魔物とはまともに戦うことすら出来なかったため、父親からは”失敗作”の烙印を押されながら見下されていました。
しかし、優しい兄貴(シュトルツ)だけは、シュタルクの素質をしっかりと見抜いた形で認めてくれていたのです。
稽古に励む弟(シュタルク)に対して、兄貴のほうから寄ってきては「いい集中力だ」と褒めてくれます。
さらに兄貴の方からシュタルクの稽古にまで付き合ってくれたのです。
実は兄貴から誕生日プレゼントをもらった過去もある
まだフリーレンがアイゼンと共に冒険していた頃に、彼が仲間たちのためにハンバーグを作ってくれた過去がありました。
彼からは”精一杯頑張った戦士を労うための贈り物”と称して、シュタルクの出身地(戦士の村)でも、それが一種の誕生日プレゼントとして贈られることが風習でした。
シュタルクはフェルンに対して誕生日プレゼントなど一度ももらえたことがないことを話していましたが、実は優しい兄貴(シュトルツ)から密かにハンバーグを作ってもらっていたのです。
シュトルツ「ハンバーグ…誕生日だろ。親父たちには内緒だぜ」
ハンバーグは、シュトルツなりの弟(シュタルク)への誕生日プレゼントだったのです。
ハンバーグだとお洒落な梱包などもされていないため、誕生日プレゼントとは解りにくいかもしれませんね。
それでも、シュトルツは父親たちには内緒で、大切な弟(シュタルク)への誕生日プレゼント(ハンバーグ)を懸命に作ってくれたのですね。
シュタルクは兄貴や家族を見捨てて逃げたわけではない
優しい兄貴が作ってくれたハンバーグを味わった後に、自分たちの故郷が魔族たちに襲われてしまいます。
この時の記憶として、シュタルクは”家族を見捨てながら自分だけ逃げてしまった”という偽りの記憶を擦り込んでいました。
しかし、フリーレン達と出会った後に、実はこれもまた誤った記憶であることが判明します。
本当は「兄貴(シュトルツ)から逃げるように促されたために逃げ出していただけだった」のです。
シュタルクの強さはアイゼンが恐れるほど
戦士として一流
![【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/11/sousonofreelen_shutaluk4.jpg)
(葬送のフリーレン第2巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
ここでは、シュタルクの秘められている強さや実力について迫ります。
アイゼンが恐れるほどの強い実力
アイゼンからフリーレンに対して、自分の弟子(シュタルク)についての話をすることもあり、彼は故郷の村が襲われた時に”1人だけ逃げ出した臆病者”であることを教えてきます。
そんな彼のすべてを叩き込まれてきたシュタルクは、喧嘩別れしてからも1人きりで修行に励み続けていました。
そこまでの修行の成果とは、本当に凄まじいもので…たった一振りだけで高い崖を真っ二つにできてしまう程の攻撃力を誇ります。
また、フリーレンから促される形で紅鏡竜と戦わされますが、本人の怯えている様子からはとても想像できないような絶大な強さを発揮して、修行中での崖の時と同じように、斧を1回振り下ろすだけで紅鏡竜を倒してしまいました。
アイゼン「こいつはすごいことだ。俺の弟子(シュタルク)は、とんでもない戦士になる!」
師匠であるアイゼンをも「怖かった」とまで言わせてしまう程に恐れられる程の強さと実力を秘めていたのです。
ちなみに、シュタルクはまだ弟子として修行中の時点でアイゼンのすべてを叩き込まれています。修行中にアイゼンから受けた極意とは、強さや戦法ではなく「戦士は最後まで立っていた奴が勝つ」という信念でした。
竜の後のリュグナー戦でも素早い斧さばきや反応で好評価を受けていた上、その直後に戦ったリーニエ戦でも重傷を負わされながらも「閃天撃」の一発で倒してしまったのです。
竜もシュタルクに警戒するほどの強さ
紅鏡竜の一件で、シュタルクの絶大な強さと実力が判明しました。
その一方で、竜からの襲撃を受け続けてきた村には3年間もの長い期間にわたって、大きな被害はありませんでした。なぜなら、シュタルクが村に居て無闇に村に攻め込めなくなったためです。
被害が出なかった理由にシュタルクの存在が大きく関係していたのですね。
本作品に登場する竜も、巨体かつ強大な強さを誇る魔物という立ち位置。単に強いだけではなく、賢い知能まで併せ持っており、シュタルクと向き合った時点で彼秘めたる強さに気づいていたのです。
竜の方から一度攻撃を仕掛けますが、それはシュタルクに対してでなく、彼の真横にある民家を野菜を切り刻むかのように切り裂きました。
しかし、これは決して威嚇のためでなく、シュタルクがどう出てくるのか様子を伺っていただけです。
端的な結論で言うと、竜の方が「シュタルクの強さに気づいてビビっていただけ」というわけです。
自分の強さには気づいていない
竜すらもビビらせる程の強さが判明したシュタルクですが、それとは裏腹にフリーレン達と出会うまでの戦闘経験が0(ゼロ)であることを打ち明けながら泣き始めてしまう一面もあります。
確かに過去での魔物襲撃時や村で竜と対峙した時には、シュタルクの方からは一切攻撃を仕掛けておらず、これらの時は戦ったうちには入りませんからね…。
シュタルク「俺がやったのか?俺が1人で竜を倒した…」
彼が自分の実力に初めて気づけたのは、フリーレンから促される形で紅鏡竜と戦わされた時です。
シュタルクの打たれ強さと死亡する可能性について
先の項目でシュタルクの打たれ強さにも少しだけ触れましたが、その打たれ強さ故にシュタルク自身が死亡する可能性も高めてしまっているのかもしれません。
シュタルクの打たれ強さは”壁役”として本領発揮する
原作20話では師匠(アイゼン)からの教えを守り活かしたことでリーニエとの1対1の戦闘に勝利できたシュタルクでしたが…
それ以降の戦闘では自ら敵からの攻撃役を受ける“壁役”という役割やポジションに変わり始めています。
ゲナウと共闘としたレヴォルテ戦やフェルンと共闘したソリテール戦が、まさにそのようなスタンスでした。
自分が敢えて”盾代わり”となることで共闘する仲間たち(ゲナウやフェルン)に攻撃できる機会を与える(または増えさせる)という戦法でこそ、シュタルク自慢の打たれ強さが最も有効的に活かされることが証明されました。
ソリテールの最強の攻撃魔法で死亡していた可能性もあった?
シュタルクの打たれ強さは壁役として仲間たちの大きな助けとなっていますが…
剣や斧による武器攻撃と比べて、魔法攻撃に対してはかなり弱い印象も見られます。
リーニエの斧攻撃やレヴォルテの剣撃と比べて、原作97話でソリテールから放たれた強力な攻撃魔法をマトモに喰らった時は完全に倒されたわけでないものの、地面に膝を突きながら座り込んでしまっています。
さらに、マハトが放った「ディーアゴルゼ」に対しては打たれ強いシュタルクでも防ぎようもなく、アッサリと黄金化させられていました。
シュタルク自身が完全な戦士系タイプのため、魔法攻撃との相性の悪さなども考えられますが…
もしも、ソリテールがフリーレンに向けて放っていた“最強の攻撃魔法”までマトモに喰らっていた場合には、さすがのシュタルクでも倒されていたかもしれません。
ソリテールのかわいい魅力や強さ、研究の理由や結果については『ソリテールのかわいい魅力 | 魔力や強さはフリーレンよりも上?研究の理由や結果について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
![](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2023/09/sousonofreelen_solitaire1-320x180.jpg)
黄金郷のマハトの強さや魔法、デンケン達との過去や最期は『【葬送のフリーレン】黄金郷のマハトの魔法と最期 | デンケン達との長い過去』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
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シュタルクとフェルンの恋愛と進展 | 結婚はいつ頃?
![【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/11/sousonofreelen_shutaluk5.jpg)
(葬送のフリーレン第4巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
出会ったばかりの頃はフェルンから嫌われ続けてきたシュタルクですが…
フリーレン一行としての冒険を続ける中で、ついに“両想い”という関係性にまで進展しました。
恋人同士となれた後は、この2人の結婚や実際に結ばれる時期について気になっている読者も多いでしょう。
その辺りも軽く予想してみます。
出会った当初からフェルンからは蔑まれていた
紅鏡竜の一件で出会った途端にフリーレンとは違い、フェルンからは完全に見放されていました。
フェルン「こいつはダメです。他を当たりましょう」
さらに竜を倒して、彼もパーティーに加入してからも、フェルンからはキツくあたられる日々が続きます。
シュタルク「いつも、きつく当たりやがって!そんなに俺のことが嫌いかよ?」
そんなフェルンからの冷たい態度に対して、シュタルクもとうとう怒り出します。
ただ、彼の場合は怒っている時でも、フェルンと絡んでいる時には情けなさの方が強く出てしまっていますね。
フェルンの魔法能力の強さやシュタルクへの想いは『フェルンの魔法・強さはフリーレンより上? | シュタルクとの恋愛や結婚について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
![](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2022/03/sousonofreelen_fern1a-320x180.jpg)
「服が透ける魔法」を使ったフェルンから「ちっさ」と言われる始末
竜を倒し、シュタルクもパーティーに加入した時、フェルンがフリーレンから教えられた「服が透ける魔法」を教えられます。
しかも、習得した直後にシュタルクに対して試した結果に出た感想が「ちっさ」の一言だけで終わってしまいます。
シュタルク「ちっさくねーよ!」
何が小さかったのか…こうした場ではハッキリと言葉には表せませんが、この時はストレートに言ってきたフェルンに対して、シュタルクの方もストレートに否定して言い返すのでした。
フェルンへの誕生日プレゼントがキッカケで進展する
パーティー加入後もフェルンからは冷たい態度ばかり取られてきたシュタルクですが、彼の誕生日を知った彼女は態度を変えてくるようになります。
フェルンからシュタルクの誕生日プレゼントを選びに行こうと誘った時にも、過去など関係ないことや自身の想いを告げられてきます。
フェルン「私の見てきた戦士シュタルクは、一度たりとも逃げ出していません」
さらに、それ以降からはザインからも2人の仲を取り持ちされるようになっていきます。そして、シュタルクが自分で選んだ誕生日プレゼント(ブレスレット)をフェルンに贈った上、彼女の方も大事に装着するようになります。
しかし、そのブレスレットとは“恋人用”として贈るべき物であることをザインから指摘されたために、シュタルクの方が焦り出します。
シュタルク「誤解だよ!俺が花言葉なんて知っていると思うか?」
フェルン「そうですよね。馬鹿ですもんね」
いつにも増して辛辣な態度を取られてしまいますが、実際フェルンもシュタルクと同行する形で選んでいたわけだから、彼女も花言葉までは知らなかったと思います。
そこまで考え見ると、この件においては“どっちもどっち”であると同時に、この2人は意外にも似た者同士な印象も感じられますよね。
城塞都市ハイスでの初デートでフェルンと両想いに
フェルンとフリーレンが受験した魔法試験が終わった後、原作67話で城塞都市ハイスにて「フェルンとの初デート」を実現させます。
シュタルクの方からストレートに誘うものの、彼も恋愛やデートにおいては“完全に初心者”のため、前日になってフリーレンにお願いしながら色々なアドバイスを受けていました。
そのような下調べによる努力が報われたかのように、フェルンからもお礼を言われます。
しかし、デートコースなどに対して「シュタルクらしくなかったこと」などを指摘されながらフリーレンに相談したことまで見抜かれていました。
実はフェルンからも内心では、フリーレンの干渉やアドバイスが一切ない「シュタルク自身で決めたデートコースやプラン」に期待されていたのです。
シュタルクがフェルンと結婚する時期はフリーレンの目的を果たした後?
ハイスでフェルンとの初デートにまで到達したシュタルクですが、それでも結婚にまで到達するのはまだまだ先の時期になるはずです。
初デート後には七崩賢最強のマハトを始め、強大な強さを誇る無名の大魔族(ソリテールやレヴォルテ)との死闘が待ち受けていました。
ゲナウやデンケン、そしてフリーレンと共闘する形で乗り切れましたが、今後も到達した先で更なる無名の大魔族たちとの戦闘に巻き込まれていくことでしょう。
フリーレンが目的を果たすための冒険に加え、その道中で激戦続きとなっては、さすがに結婚どころではありません。
それでもフリーレンが目指す「オレオノール(魂の眠る地)」に到着と共にフリーレンの目的(ヒンメルの魂と再会すること)を果たせれば長い冒険も終わるはずです。
そのため、シュタルクがフェルンと結婚して結ばれる時期は「フリーレンの目的を果たせた後および冒険が終了した後」であり、それが実現される時期も早くても最終話かその辺りの回になりそうですよね。
まとめ
今回は、戦士シュタルクの性格やプロフィール、絶大な強さや実力に加えて、フェルンとの関係性を紹介しました。
本来は強いのに、本編で見せてきた”情けなさ”のギャップがむしろシュタルクの魅力を倍増させている感もありますよね。
そうしたキャラクター性も相まって、主人公であるはずのフリーレンやフェルンの表情がイマイチ乏しい中、シュタルクだけが表情豊かである面に対しても、貴重な存在のようにすら感じられます。
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