『葬送のフリーレン』は、2020年から山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビで週刊少年サンデー で連載中の漫画作品です。
2021年マンガ大賞を受賞して、「泣けるファンタジー作品と呼ばれて話題となりました。
本記事では、ハイターの”酒好き”も含めた様々な性格とキャラクター性を紹介。さらにフェルンを引き取った理由やヒンメルとの関係性についても迫ってみます。
本作品の人物相関図は「葬送のフリーレンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

ハイターとは

(葬送のフリーレン第1巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
ハイターは、かつて勇者ヒンメル率いる勇者パーティーの一員としてフリーレンやアイゼンと共に冒険していた僧侶です。
魔王も倒して冒険も終えた後から本編では第2話の時点で故人となってしまうものの、フリーレンたちによる回想シーンでほぼ毎回登場しているため、出番は意外と多いキャラクターでもあります。
ハイターのプロフィール
年齢 | 享年90代 |
種族 | 人間 |
職業 | 僧侶→司教 |
好物 | お酒 |
勇者一行の僧侶
勇者ヒンメルの仲間として、共に魔王討伐の冒険に出ていたハイターは“僧侶”であり、パーティーの回復役として必要不可欠なポジションにいました。
ただ、僧侶だからと言って単なる回復役というわけでなく、仲間たち(特にヒンメルとアイゼン)が問題を起こしてしまった時の“トラブル処理係”のような役目も果たしています。
旅立ちの日においては、ヒンメルとアイゼンが王様に対してタメ口で話したせいで処刑されかけたこともありました。(下手をすれば、この初日の時点で冒険を終わらされていた可能性もありましたからね)
しかし、フリーレンと一緒になって必死に謝罪したことで何とか乗り切れていたわけです。
ヒンメルのかっこ良さやフリーレンへの恋愛感情については『【葬送のフリーレン】ヒンメルがかっこいい | フレーレンへの恋愛感情はあった?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

冒険の後は聖都の司教となる
ヒンメル達と共に魔王を討伐して、冒険を終えた後には“聖都の司教”となります。
フリーレン達と50年ぶりに再会した時には「偉大な僧侶」として、多くの人々から尊敬されてきましたが…50年後にもなると、彼女やアイゼンとは違って人間であるハイターとヒンメルの2人が年相応に老けていました。

フリーレンからはこうした老けた姿も「貫禄」と言ってもらえます。
酒好きな一面も
ハイターには実は「大酒飲みの生臭坊主」という一面もあります。
第1話の時点で既に魔王討伐した後であると同時に、平和になった記念の宴が開かれている最中に、各々が冒険中の出来事を振り返ります。そのとき、ハイターの場合は、酒好きが災いして“二日酔い”になってしまったことも。
さらに、皆が悩んでいた中でもお酒を持ちながら励まそうとしてきますが、ヒンメルからは「単に自分が呑みたいだけ」と速攻で見抜かれた場面もありました。
本来ならば、回復役が酒好きで二日酔いとなってはお話にもならないと言いたいところです。
ただ、僧侶という責任の重いポジションや問題者揃いなメンバーたちのサポートを買って出てくれていたことによるストレスを解消するための癒しでもあったようにも思えます。
ハイターの性格

(葬送のフリーレン第1巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
その優しそうなルックスや表情を裏切らないような、穏やかで明るい性格のハイター。
そうした優しさもまた、フェルンを引き取ってくれた要因となりました。
穏やかで温和な性格
日頃から穏やかで温和な性格だったハイターは、その優しさがヒンメルやフリーレンたちにとっても1つの癒しになっていたように感じます。
これは本編の回想シーンを繰り返して読んでみると気づけることですが…彼女たちのパーティーメンバーは、人間でない2人が無表情であることが多かった分、人間キャラの2人が“笑顔”を補っていた印象もあります。
同じ笑顔でも、ヒンメルの方が勇者かつリーダー的な存在であったために勝ち気で強めな印象だったのに対して、ハイターの笑顔は常に穏やかなものでした。
自分から皆に呼びかける時も、ヒンメルのように叫ぶのではなく、あくまでも穏やかな呼び方でしたからね。
フェルンを引き取る優しさを持つ
ハイターがフェルンを引き取った理由の中にも“優しさ”が入っています。
南側諸国で戦災孤児となり、両親を失った絶望感で飛び降り自殺を図ろうとしたフェルンを助けた上に引き取って育て始めます。
ただ、育てていく中でもハイター自身の方が最晩年化していきますが、そうして自身の寿命が迫る中でも、フェルンのことを強く心配して気にかけてくれていたのです。
そうした優しさはフェルンだけでなく、彼のことを知るザインからも「優しく頼り甲斐のある理想的の大人」として尊敬されています。
戦災孤児のフェルンを引き取った理由

(葬送のフリーレン第1巻 山田鐘人・アベツカサ/少年サンデーコミックス)
ここでは、戦災孤児となったフェルンを引き取った理由やの育て方について迫ります。
同じ戦災孤児としての境遇に共感した
自身で呼び出したフリーレンからは「進んで人助けするような質じゃないのに…」と、フェルンを育てていることに疑問を抱かれます。
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